「機嫌なおしてくださいよぉ〜」
「別に機嫌悪くないですよ。鍵もかけずに本気のオナニーを見せ付けられてドン引きはしていますが」
おっと、今の俺にそんな態度でいいのかな?
ゾクゾクして一瞬でお股が濡れちゃうぜ。
「チッ、ドMマゾが」
「きゅん……♡」
本気の眼光に思わず子宮が疼いてしまう。
いきなり敬語崩したのもポイント高いな。キミ、俺のご主人様やらない?
「やりませんよ気持ち悪い。中身オッサンとか吐き気がしますね」
昨今の多様性に中指を立てるような発言、痺れちゃうね。
忌憚ない意見におまんこは大洪水だった。
最近めっきり聞かなくなった罵倒の言葉に「才能」を感じて仕方がない。
「可愛いね」とか「天使」とか言われるより「雌豚」とか「公衆便所」って呼ばれた方が興奮するの性癖としても業が深すぎる気がするが、そうなんだから仕方ない。
多様性多様性。便利な言葉だなハハハ。
「あなたの方が昨今の情勢に中指立ててる気がしますが」
気のせいでしょ。
「そんなことより……今日の目的地はここです! じゃじゃん!」
「はぁ……ランジェリーショップですか」
そう。本日は柚子さんを連れて来たのは何を隠そう、高級ランジェリーショップだった。
俺自身お金はないのだが、TSして身辺の諸々を買い揃える為に経費が下りると言われ、なら折角だしちょっとお高い下着を買っちゃおうとか思ったのである。
「……一応聞きますが、女性モノの下着を着ることに対する拒否感とかないのですか?」
「え? なんでぇ?」
こんな美少女がエッチで高級なランジェリー着るんやぞ、拒否感とかあるはずないだろ。
「あなたがそれでいいならいいのですが……」
「じゃあ柚子さん、見ててね! 俺のファッションショー!」
「はいはい。経費で落とすんですから、サイズ確認はしっかりしてくださいよ」
柚子さんを半ば無理やり試着室の広めのスペースに押し込み、俺はカーテンをシャッとしめきった。
高級店特有のふかふかした絨毯。アロマのいい香り。
そこに、俺はバサリと着ていた服を脱ぎ捨て、生まれたままの姿になった。
「う〜ん、やっぱりエロい身体……。自分の乳の重さで肩が凝るのが悩みとか、贅沢すぎる悩みだよなぁ」
ボヨンッ、と揺れる二つの巨大な果実を手で持ち上げてみる。
ずっしりとした重量感。指が沈み込むほどの柔らかさ。
まずは、店員さんが「お客様の雰囲気なら絶対にこれです!」と推してきた、総レースのベビードール風ランジェリーからだ。
「よしっ……装着!」
するりと足を通し、ホックを止める。
鏡に映ったのは、清楚さと淫靡さが同居した『傾国の美女』だった。
「ッ……! こ、これは……!」
純白のレース生地は、俺の白磁のような肌と溶け合いそうで、けれど確実にその下の肢体を透かして見せている。
特に胸元だ。
Hカップの膨らみはブラのカップになんて収まるはずもなく、上半分が溢れ出し、薄いレース越しに桜色の乳首がツンと主張している。
「見て柚子さん! これすごくない!? 聖女様が堕ちた直後みたいじゃない!?」
俺はカーテンを勢いよく開け放った。
「…………」
「ほらほらっ、この太ももの食い込みとか! お肉が柔らかすぎて紐が埋まっちゃってるよ!」
俺はわざとらしくポーズを取る。
ガーターベルトが、むっちりとした太ももの肉に食い込み、ボンレスハムのような、けれど最高に食欲をそそる段差を作っている。
柚子さんは腕を組み、冷ややかな視線で俺の全身をスキャンした。
「……サイズは合っているようですね。ただ、露出狂の素質があるアイドルなんて聞いたことがありませんが」
「あるよここに! あああんっ、そんな冷たい目で見ないでっ! 乳首立っちゃう!」
「チッ」
舌打ち。ご褒美ありがとうございます。
その視線だけでご飯三杯はいけるが、今日のメインディッシュはまだこれからだ。
「次はこれ! さっきこっそり棚から取ってきたやつ!」
俺は再びカーテンを閉めると、今度はさらに布面積の少ない、紐パンにしか見えない黒のランジェリーを手に取った。
クロッチ部分(股布)の面積が極端に狭い、いわゆる『勝負下着』だ。
キュッ……パチンッ……。
「ひぁっ……♡」
着けた瞬間、思わず変な声が出た。
きわどい。きわどすぎる。
黒い紐が、股間のビラビラに直接擦れるような位置に食い込んでくる。
鏡を見る。
黒いレースのブラジャーは、乳首を隠すためだけに存在しており、胸の肉の9割は露出している状態だ。
そして下半身は──。
「これ……ヘア処理してなかったら大惨事だったな……」
パイパンのつるつるおマンコだからこそ許されるデザイン。
黒い三角形の布は、秘部を隠せていない。
少し動けば、横からピンク色の粘膜がチラチラと見え隠れし、いや、むしろ布が食い込んで割れ目の形をくっきりと浮き彫りにしている。
「ふふっ……♡ まるで高級な娼婦だ……♡
こんなの着て、誰かに『一晩いくら?』って買われたい……♡」
ゾクゾクと背筋が震える。
俺は我慢できずに、自分の豊満な胸を両手で鷲掴みにし、鏡に向かってお尻を突き出した。
Tバックの紐が、ぷりぷりの桃のような尻肉の間に飲み込まれていく。
「柚子さぁーん……♡ 紐がっ、紐がお尻の穴に入ってきちゃうぅ……♡
これ着てアイドルとかどうかなぁ?♡」
カーテンを開け、四つん這いに近いポーズでお尻を突き出して見せる。
目前には、黒い紐が食い込んだ、いやらしい美少女の肛門と秘部。
「却下です。というか、そんなハレンチなものを着てテレビに出たら放送事故です」
「え〜? じゃあ、枕営業用?」
「そんな仕事とってきません。……ハァ、さっさと着替えてください。他のお客さんの迷惑になります」
柚子さんは呆れ果てていたが、その瞳の奥には「どうしようもない変態を見る」という色が宿っていた。
「んっ……♡ その目……♡
最高……♡ この下着でお仕置きされたい……♡」
俺の股間からは、試着したばかりの新品の下着を汚すように、じわりと愛液が染み出していた。
高級ランジェリーショップの試着室で、自分の身体とマネージャーの視線で発情するアイドルデビュー前の卵。
ああ、なんて業が深いんだろう。俺は恍惚とした表情で、自分の濡れた秘部を太ももですり合わせた。
「なんでもいいから早くしてください。これから正式にアイドルとしての手続きしにいくんですから」
「遂に枕営業とかしちゃいます!?」
「しねぇよボケ」
「あっ、今『ボケ』って言った! ゴミを見る目で『ボケ』って言った!」
素晴らしい。ご褒美だ。
アイドルの卵に対して、開口一番に暴言を吐くマネージャー。
普通ならパワハラ案件だが、俺にとっては福利厚生以外の何物でもない。
「はぁ……。聞こえないフリをして進めますよ。
手続きというのは、貴方の宣材写真の撮影と、公式サイトに載せるプロフィールの作成です。
つまり、今の貴方の正確な『スリーサイズ』を計測します」
「スリーサイズ……!」
その単語を聞いた瞬間、俺の脳内変換機能がフル稼働した。
スリーサイズの計測。
それはつまり、家畜の品評会。
『このメスはどれくらい乳が出るか』『このメスはどれくらい良い肉付きをしているか』を値踏みされる、奴隷市場の儀式に他ならない!
「やります! 是非お願いします! 隅々まで測ってください!」
「やる気があるのは結構ですが、鼻息荒くしないでください。気持ち悪いので」
そう言って連れてこられたのは、芸能事務所の一角にある撮影スタジオだ。
無機質な白い壁。強いライト。
そこで俺は、さきほど購入したばかりの(経費で落ちた)黒の紐パンランジェリー姿になっていた。
「……なんでさっきの勝負下着に着替えてるんですか?」
メジャーを手にした柚子さんが、こめかみを押さえながらジト目を向けてくる。
「えっ? だって、これ一番露出多いし測りやすいかなって……」
「百歩譲って測りやすいのは認めますが、絵面が完全にAVの撮影前なんですよ」
柚子さんは大きなため息をつくと、冷たい事務的な手つきで俺の二の腕をペチッと叩いた。
「腕を上げてください。バストから測ります」
「は、はいっ♡」
言われるがままに両手を上げる。
すると、重力に逆らえずたわわに実ったHカップの果実が、プルンッと揺れて存在を主張した。
黒いレースのブラジャーは乳首を隠すのが精一杯で、横乳も下乳も溢れ出しそうだ。
ヒヤッ……♡
「んあっ……♡」
プラスチック製のメジャーが、背中から脇を通って胸に巻き付けられる。
その冷たい感触に、敏感な肌が粟立ち、乳首がレースを突き上げるようにツンと硬くなる。
「動かないでください。誤差が出ます」
「だってぇ……柚子さんの手……冷たくてぇ……♡」
柚子さんは俺の嬌声など意に介さず、淡々と、しかし容赦なくメジャーを締め上げた。
トップバストの頂点で、数値を確認する。
「……チッ。でかいですね」
「えへへ……♡ 邪魔ですか? 切り落としますか?♡」
「商品に傷をつけないでください。……次はウエスト」
柚子さんの手が下に滑る。
ブラジャーとショーツの間、無防備に晒された白くなめらかな腹部。
そこにメジャーが食い込む。
「んくぅっ……♡」
くびれを測るため、少し強めに締め付けられる感覚。
それがまるで、「お前は商品だ」と刻印を押されているようで、たまらない背徳感がこみ上げてくる。
「ヒップ。……ちょっと、お尻突き出さないでください」
「だ、だってこの紐パン……食い込んでて……♡」
俺は柚子さんに背を向け、桃のようなお尻を突き出す格好になる。
黒いTバックの紐が、ぷりぷりの肉の間に埋没し、割れ目に擦り付けられている状態だ。
ペチッ!
「痛っ♡」
「普通に立ってください。測れません」
柚子さんにお尻を叩かれた。
ご褒美だ。もっと叩いてほしい。
柚子さんは屈み込み、俺の腰回りに腕を回す。
その顔が、俺の股間──紐パン一枚で隠された秘部のすぐ近くにある。
ムワッ……♡
さっきの試着で興奮して分泌された愛液の匂いが、漂っているはずだ。
それを嗅がれながら、お尻のサイズを測られる。
「……90センチ。安産型ですね」
「ひゃうっ♡ そ、そんな直接的な……っ♡
いつでも孕めますって言われてるみたいでぇっ……♡」
「言ってません。数字を読んだだけです」
柚子さんは立ち上がると、メモ帳にサラサラと数字を書き込んだ。
「上から102、56、90。……漫画みたいな数字ですね。本当に人間ですか?」
「人間やめてメス家畜になりたいですぅ……♡」
「はいはい」
冷たくあしらわれながらも、俺は身体の芯が熱く火照るのを感じていた。
メジャーで測られただけ。
事務的に数字を出されただけ。
なのに、まるで全身を愛撫されたかのように、黒い紐パンのクロッチはぐっしょりと濡れてしまっていた。
「手間取りましたが、スリーサイズはこれでいいでしょう……次は、社長との面談です」
「え、面談?」
聞いてないぞそんなの。
「一応アイドル事務所所属になりますからね。あと枕営業とかそういうのはナシです。社長は一般ピーポーなのであなたが元男の変態というのも知りません」
「ふむふむ」
「なので、アイドルらしく清純そうな雰囲気で笑っててください。顔面の良さでそれができれば全て上手くいくので」
わーお、清々しいほど俺の顔の良さを利用するつもりらしい。
「では行きますよ」
あれよあれよと清純派な白いワンピースを着せられ、スタジオの近場にあった雑多なビルの入り口に踏み込むと、また年季の入った扉を開く柚子さん。
その先には、ヤクザがいた。
「あ゛? んだテメェコラ。ここは一般人が来るところじゃねえぞ」
もしもし柚子さん?
「紹介します。アイドル事務所「スターライト」社長、東堂響さんです」
ヤクザの組長の間違いだろ。
男のドスの効いた低音ボイスが鼓膜をビリビリと震わせる。
革張りの社長椅子からゆっくりと立ち上がったのは、カタギの人間には到底見えない、威圧感の塊のような男だった。
身長は優に百八十を超えているだろう。
モデルのようにスラリとした細身の体躯だが、オーダーメイドの黒い高級スーツがパツパツに張るほど、内側には鋼のワイヤーのような筋肉がみっしりと詰まっているのが分かる。
髪は整髪料でこれでもかと撫で付けられた、完璧なオールバック。
露わになった額には常に不機嫌そうな青筋が浮かび、何よりその目つきが──凶器そのものだった。
三白眼どころか、瞳孔が開いているのか閉じているのか分からないほど鋭く細められた眼光。
獲物を狙う野獣というか、これからコンクリ詰めで東京湾に沈める相手を見るような、絶対零度の殺気が迸っている。
「ひぃっ……!?」
俺は本能的な恐怖に、思わず柚子さんの背中に隠れようとした。
だが。
──ドクンッ。
俺の心臓が、恐怖とは違うリズムで大きく跳ねた。
(……待てよ?
この目……この、俺を『路傍の石ころ』以下に見下すような、冷徹で暴力的な目……)
俺は恐る恐る、上目遣いで社長(ヤクザにしか見えない)を見上げた。
視線が合う。
背筋に冷たい電流が走り、太ももの内側がキュンと疼いた。
(……あ、あり得ないくらい……ゾクゾクする……ッ♡)
優しくない。絶対に優しくない。
「大丈夫?」なんて聞いてくる気配は微塵もない。
あるのは「使えねぇなら埋めるぞ」という無言の圧力だけ。
(り、理想のご主人様……ここにいたぁぁぁぁぁーーーっ!!♡)
俺の股間が、恐怖と期待でじゅわりと湿った。
「おい柚子。この貧相なガキが、例の『逸材』だってのか? あァ?」
東堂社長が、俺の足先から頭のてっぺんまでを、品定めするように舐め回す。
「貧相……ッ♡(Hカップなのに貧相って言われた! 存在自体を否定された! 興奮する!)」
「はい。中身はアレですが、素材だけは一級品です」
「ふん……。ツラだけはいいな。だが、随分と弛んだ顔してやがる」
東堂社長が俺の目の前まで歩み寄り、顎をグイッと乱暴に掴んで持ち上げた。
至近距離で睨まれる。タバコの匂いと、男の威圧感が俺を包み込む。
「いいか、小娘。ウチは弱小事務所だ。売れなきゃテメェの臓器売ってでも回収するからな。覚悟しとけよ」
普通の美少女なら失禁して泣き出すレベルの脅し文句。
だが、俺の脳内では完全にピンク色のフィルターがかかっていた。
『いいかメス豚。テメェは俺の所有物だ。言うこと聞かなきゃ体で払ってもらうからな。覚悟しとけよ(意訳)』
「は、はいっ……♡ 臓器でも身体でも、なんでも売りますぅ……♡
社長のためにっ、骨の髄までしゃぶり尽くしてくださいぃっ……♡」
俺は潤んだ瞳で、うっとりと頬を染めて答えた。
「…………あ?」
東堂社長の眉間の皺が、さらに深く刻まれた。
「柚子。コイツ、頭の病気か?」
「はい。手遅れのドMです」
「……チッ。気持ちわりぃ女だ」
吐き捨てて、パッと手を離される。
その乱暴な手つきすら、俺にとっては極上のご褒美だった。
──決まった。
俺はこの人の元で、トップアイドル(という名の性奴隷)になる!
俺は新たな誓いを胸に、熱く疼く内股をこっそりと擦り合わせたのだった。