「……い、いいのか? 本当に、いいのか?」
静寂を破ったのは、恰幅の良い白髪の紳士だった。
表の顔は、誰もが知る某大手企業の重役。
だが今、その目は理性をかなぐり捨て、目の前の「ご馳走」を前にした豚のようにギラついていた。
「もちろんですぅ……♡
この穴は、皆さんの性欲を処理するために鍛え上げてきたんですから……♡
ほらぁ、早くぅ……。お尻の栓、抜いてくださいぃ……♡」
俺はお尻をさらに突き出し、ひくひくと菊門を開閉させて誘った。
垂れ下がった真珠の鎖が、粘液を引いて揺れる。
「……ッ! ならば、遠慮なく!」
紳士が震える手で、アナルパールの端を掴んだ。
そして、一気に引き抜くのではなく、楽しむようにゆっくりと引っ張り上げる。
ズリュッ……ヌプッ……♡
「あひぃぃっ♡ い、いきなり動かさないでぇっ♡
腸壁っ、擦れるっ、イボイボが擦れてるぅぅぅっ♡」
体内に埋め込まれた球体が、一つ、また一つと括約筋を押し広げて排出されていく。
そのたびに、俺の背筋には電流のような快感が走り、ビクンビクンと身体が跳ねた。
「すごい……。あんなに大きな玉が、次々と……。
中が真っ赤だ。ヒダがめくれ上がって、まるで熟れた無花果だぞ……」
紳士が興奮した声で実況する。
他の二人の客も、俺の股間に顔を近づけ、その光景を食い入るように観察している。
恥ずかしい。死ぬほど恥ずかしい。
昨日までテレビで「清純派」と崇められていた俺が、今はオッサンたちの目の前で、排泄器官を玩具のように弄ばれ、中身を曝け出している。
ボロンッ、ジュボッ、ヌチュゥッ……!
最後の、一際大きな真珠が、いやらしい音を立てて引き抜かれた。
「んほぉぉぉぉぉぉぉっ!!♡
ぬ、抜けたぁっ♡ お尻の栓、抜けちゃいましたぁっ♡
見てくださいぃっ、ご主人様ぁっ! 穴がっ、ポッカリ開いたままですぅっ♡」
俺は汗と涙でぐしゃぐしゃになった顔を振り乱し、自分のお尻を指差した。
直径三センチほどに拡張された菊門は、閉じることもできずにだらしなく口を開け、奥の赤い粘膜がヒクヒクと痙攣しながら、腸液とローションの混じった液体を垂れ流している。
「たまらん……! こんな淫乱なアイドルがいてたまるか……!」
「我慢できん! 私も混ぜてくれ!」
パチンッ、という理性の切れる音が聞こえた気がした。
残りの二人──眼鏡をかけた神経質そうな医師と、日焼けしたスポーツマン風の男が、ズボンのベルトを解きながらステージに上がってきた。
一瞬にして、スイートルームは地獄の乱交場と化した。
「ほら、口だ! その生意気な口で奉仕しろ!」
「あがっ、んぐっ、んむぅっ……!!♡」
スポーツマン風の男が、有無を言わさず俺の口に極太の逸物をねじ込む。
挨拶も前戯もない。
ただの「穴」としての扱い。
喉の奥を突かれる苦しさに、俺が白目を剥いてえずくと、男は「いいザマだ!」と嘲笑いながらさらに腰を打ち付けてくる。
「こっちは下だ! アイドルのおマンコはどんな味がするんだ!」
医師の男が、ガニ股に開かれた俺の股間に顔をうずめる。
ジョリジョリとした髭がクリトリスに当たり、ザラついた舌が膣口を強引にこじ開けて中へと侵入してくる。
ジュボッ、レロレロレロッ、チュパッ……!
「ひィッ!?♡ そ、そこっ、舐めないでぇっ♡
汚いっ、さっきおしっこしたばっかりなのにぃっ♡
ああっ、口っ、口もっ、喉おおぉぉぉっ!!♡」
上と下、両方からの強烈な責め。
口内には男根の味とカウパーの苦味が広がり、股間は老練な舌使いで愛液を絞り取られる。
逃げ場がない。
俺は四つん這いの体勢のまま、三人の男たちによって肉塊のように揉みしだかれ、舐め回され、犯されていた。
「柚子さぁーんっ! 見てぇっ! 八重、いま凄いことになってるよぉっ!
ファンの人にっ、全身しゃぶり尽くされてるぅぅぅっ!!♡」
俺は混濁する意識の中で、部屋の隅にいる柚子さんに助けを求めるように叫んだ。
いや、見せつけたかったのだ。
この無様な姿を。軽蔑してほしかったのだ。
柚子さんは、腕を組んだまま、冷徹な視線でこちらを見つめていた。
その目は、道端の生ゴミを見る目そのものだった。
(あぁ……最高だ……♡
その目だ……その目で見られながら、見知らぬ男たちに犯される……。
これが、俺が求めていた『アイドル活動』だ……!!)
「おい、こっちの穴が寂しがってるぞ! 栓が抜けたなら、代わりを入れてやらんとなぁ!」
最初にアナルパールを抜いた重役が、ガチガチに勃起した自身の怒張を、涎を垂らして待ち構える菊門にあてがう。
「ひっ、は、入るっ! 社長さんの、太いの入っちゃうっ!
裂けちゃうっ! アイドルのお尻、裂けちゃいますぅっ!!♡」
「うるさいメス豚だ! 裂けてしまえ!」
ズドォォォォォッ!!
「ぎぃやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!??♡♡」
容赦のない、根元までの挿入。
アナルパールで拡張されていたとはいえ、人間の肉棒の質量は桁違いだ。
腸壁が悲鳴を上げ、内臓が押し上げられる異物感に、俺は声にならない絶叫を上げて床に爪を立てた。
「んんっ、キツイ! なんて締め付けだ!
これが清純派アイドルの尻か……! 極上の名器じゃないか!」
「おっ、おい、抜け駆けはずるいぞ! 私も入れさせろ!」
「口もまだ空いてるぞ! 二本同時もいけるか!?」
男たちの欲望は留まるところを知らない。
俺は涙と涎と愛液にまみれ、白目を剥いて痙攣しながら、ただひたすらに「ありがとうございますぅっ♡」と感謝の言葉を呻き続けた。
三百万の参加費に見合うだけの、地獄のような快楽の宴は、まだ始まったばかりだった。
「ぐっ、うぅっ……! 奥っ、お尻の奥突かれてるぅっ……!
腸がっ、男の人のカタチに変えられちゃうぅぅぅっ……!!♡」
後ろから重役の剛直に突き上げられ、俺の身体は壊れた人形のように揺さぶられていた。
だが、地獄はこれからが本番だった。
「おい、尻だけじゃ勿体ないだろう。ここ……まだ『未使用』なんだろう?」
股間に顔を埋めていた医師が、ヌラヌラに光る指を引き抜き、いやらしい笑みを浮かべた。
その視線の先にあるのは、愛液でドロドロになりながらも、未だ男を知らない聖域──処女膜に守られた膣口だ。
「えっ……? あ、あの……そこは……事務所的にNGで……」
俺は本能的に察知し、首を振って後ずさろうとするフリをする。
人気爆発中のアイドルの処女。
それは数億の価値があると言われる、最後の砦。
「NG? 三百万払ってNGなわけあるか。
契約書には『何でもあり』と書いてあったぞ?」
医師がズボンを下ろすと、理知的だった顔つきが獣のように歪んだ。
反り上がった肉棒は、重役のそれにも劣らない凶悪なサイズだ。
「や、やだぁっ! 破らないでぇっ!
八重の処女っ、大事にとっておいたのにぃぃっ……!!」
「いいや、俺が貰う。患者の治療も、アイドルの開通工事も似たようなもんだ」
医師は俺の腰をガシッと掴むと、後ろの重役とタイミングを合わせ、濡れそぼった秘裂に亀頭をねじ込んだ。
ズチュッ……プツンッ……!!
「ぎぃぃぃぃやぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!??♡♡」
裂けた。
三十六歳のおっさんの精神に、十代の美少女の「喪失」の痛みが走る。
薄い膜が弾け飛び、処女宮が暴かれる感覚。
痛い。熱い。そして何より──とてつもなく「イイ」。
こんな、こんな雑にお尻の処女も、おまんこの処女も儚く散った背徳感が背筋を駆け巡っておかしくなりそうだった。
「は、入った……! キツい……! なんて締め付けだ……!
これが処女の吸い付きか……!」
「お、おい、待て! 前と後ろ、同時に埋まってるぞ!
身体が『く』の字になってるじゃないか!」
スポーツマンの男が興奮して叫ぶ。
そう、俺の身体は今、後ろの穴と前の穴、両方を極太の肉棒で貫かれ、完全に串刺し状態になっていた。
薄い膜一枚隔てて、二本の男根が体内で擦れ合う感触。
内臓が押し潰され、行き場を失った快楽が脳髄を焼き尽くす。
「あがっ、あひぃっ、あへぇっ……!!♡
にっほんっ、入ってるぅっ……!!
処女っ、散らされたぁっ! おじさんたちの肉棒でっ、八重の身体がメチャクチャにぃっ……!!♡」
白目を剥き、舌を出し、涎と涙で顔面崩壊しながら腰を振る。
清純派アイドルの成れの果て。
「くっ、もうダメだ! 出すぞ! 膣内にたっぷりと注いでやる!」
「ワシもだ! 腸の中にぶち撒けてやる!」
「俺は顔だ! そのマヌケなツラを白く染めてやる!」
三人の男たちが同時に限界を迎えた。
俺は逃げ場のない肉便器として、その全てを受け入れるべく口と股を限界まで開いた。
「くださいぃっ! 汚い精液っ、全部くださいぃぃぃっ!!♡」
ドプッ! ズドンッ! ビュルルルルルッ!!!
「んぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!???♡♡」
体内と体外、同時発射。
子宮の最奥を熱湯のような精液が叩きつけ、直腸が白濁液で満たされ、顔面には生温かいシャワーが降り注ぐ。
前も後ろも、ドクドクと脈打つ肉棒から注がれる種でパンパンに膨れ上がり、俺はビクンビクンと壊れた玩具のように痙攣し、絶叫とともに意識を飛ばした。
……数分後。
「ふぅ……。いい夢を見させてもらったよ」
「また来る。次はもっと激しいのを頼む」
男たちは賢者タイム特有のさっぱりした顔で衣服を整え、満足げにスイートルームを後にした。
重厚なドアが閉まる音が、宴の終わりを告げる。
残されたのは、精液と体液の海に沈む俺と、無表情で見下ろす柚子さんだけ。
「…………」
俺は仰向けのまま、天井のシャンデリアを見上げていた。
顔は精液でコーティングされ、口の端からは涎が垂れている。
股間からは、喪失した処女の証である鮮血と、男たちの白濁液が混じり合ったピンク色の液体が、とめどなく溢れ出している。
お尻の穴も閉じず、緩んだ括約筋からポコポコと空気が漏れていた。
完全に、終わった。
アイドルとしても、人間としても、尊厳を捨て去った。
あんなに激しく、あんなに下品に、あんなに汚された。
……なのに。
「……あ、あれぇ……?」
俺は、精液まみれの身体をゆっくりと起こした。
心の中に広がっていたのは、満ち足りた幸福感ではなく──冷ややかな「空虚感」だった。
「……なんか、違う」
俺はボソリと呟いた。
柚子さんが無言でティッシュ箱を投げて寄越す。
俺はそれで顔を拭いながら、首を傾げた。
「……思ってたほどじゃなかった。理想には……程遠いなぁ」
何かが決定的に足りない。
あの人達は、俺を「モノ」として扱ってくれた。
罵倒し、犯し、汚してくれた。
でも……彼らの目には、最後まで「アイドル如月八重への崇拝」があった。
金を払い、時間を割き、俺に夢中になっていた。
それは結局のところ、「俺に媚びている」のと同じじゃないか?
俺が求めているのは、もっとこう……俺の存在なんてどうでもいいような、絶対的な無関心と暴力性を伴う支配──。
「……これじゃ、ただの高級ソープ嬢と変わらないのでは?」
思わず、ため息混じりに言葉が漏れ出た。
子宮を満たす精液の熱さが、急に冷たく感じられるのだった。