唐突だが、人のいない夜のボード訓練場にやってきていた。
しかし何の成果も得られず「はぁ……」と露骨なため息をつく。
普段は不機嫌を表に出さない俺らしくない行動だと分かってる。けど誰もいないこの時間、エピネルはこっそりと自主練をしているはずだった。
だから今日も様子を見に来たんだけど、この日に限ってエピネルの姿はなく、当てが外れたと理解したと同時に虚しい徒労感が体全身をむしばんでいる。
(こんな時間にまで起きて何をしているんだろう、帰ってゲームでもしてればよかったかな)
そんな後悔が湧き上がってきて、もう帰って寝ようと踵を返そうとしたときに、駐車場の奥でカランっと空き缶が転がるような音が誰もいないはずの場所に鳴り響いた。
エピネルがいるのか?
もしかしてトリックの開発をした後の、早めのクールダウンでもしているのかもしれない。
トレーニング中に話しかけるのは後ろめたさを感じていたけど、もし休んでいたならまたトリックのコツでも聞けるかもしれない。
速足で駐車場の奥にある総合体育館へと続く細い路地に、ひょっこりと顔だけ出して奥を確認した。
そこにはお目当てのエピネルが確かにいたが、一人ではなかった。
背の高い男が薄暗い路地にある低いコンクリートに腰を掛け、その足の間に挟まるようにエピネルが座っている。
あの男は……そうだ、最近エピネルのコーチになった指揮官らしい。
「重心をもっと前に傾けたら安定するから、もっとこう、この角度で入って、それから姿勢を固定したままスーッと抜けていく感じ」
エピネルは普段と変わらないすまし顔だ。
でもその声色は今の時間が嬉しくて仕方にないとばかりに弾ませながら、手を使ってボードのトリックのコツを教えている。
……まぁ何となく分かっていた。
SAFE50-50を披露した再開試合、そこでエピネルは嬉しそうにコーチの胸に額を擦り付けていた。
どんな関係なんだろうと質問したことはあったけど、「コーチはコーチだよ」という差し当たりない返答が帰ってきて、そんな関係じゃないことが分かってちょっと嬉しかった。
別にエピネルとそういう関係になりたかったかと言えば……まぁ嘘になるけど、でもファンの前では言えない思いがあったということがショックだ。
胸にぽっかり穴が開いたかの様な喪失感に襲われて、しばらくの間路地の近くの壁に背を預けて項垂れる。
(来なきゃよかった)
その思いが頭の中をぐるぐると巡り考えが纏まらない。
もう家に帰って不貞寝しよう、と壁から背を離したとき
「ちゅっ…はむっ、んっ、コーチ……♡」
微かな喘声が耳に入ってきて、帰ろとした体がビックっと固まった。
振り返ると先ほど聞こえていた声は止んでいて、視界の先には薄暗い路地が続いている。
恐らくなにかの聞き間違いだろう、そう思ってその場を離れた方がいいと思っていたけど、あの喘声が耳から離れずにいた。
たぶん何もないはず、そう自分に言い聞かせながらもう一度、路地の中をそっと伺った。
「んっ……ちゅっ♡ れろっ……んんっ♡」
しかし俺の願いをあざ笑うかのようにあのエピネルが、コーチの男といつの間に互いに向き合って座っていて、淫靡な音を奏でながら深く口づけを交わしていた。
エピネルも拒絶するどころか自ら進んで背中に手を回し、夢中になってもつれあうように互いの口内をまさぐり、くぐもった声と水音が小さく響かせている。
様子を伺っている俺に全く気が付かない2人の蜜月に、何の言葉も出てこなくて、頭が真っ白になる思いだった。
そうしてどれだけ時間が過ぎただろう。
ほんの数分かもしれないが、何時間も経ったような絶望感の中、二人はどちらともなく唇を離して見つめ合った。
ダラリと粘液の橋が架かり、名残惜しそうに切れていく。
「コーチのここ、凄いことになってる」
そう言うとエピネルはいつものクール雰囲気から想像もつかないような淫気をまとっていて、コーチの男の股間へと恐る恐る細指を絡ませ、やがて愛おしそうに撫でさする。
「どう、コーチ。言ってくれないと分からないよ」
コーチの男は少し迷ったような表情を見せたが、エピネルの耳元に顔を近づけると何かを囁いた。
なにを囁いたのかは分からない。でもそれを聞いたエピネルはほんの少し俯くと口角を上がるのが見えた。
そうして再び顔を上げた時には、いつもの呆れたような表情でため息を吐いていた。
「仕方ない。もとに戻るまで、私が面倒見てあげる」
そういうと、エピネルはコーチの男の股間をまさぐっていくと、ジジジ……と僅かな音が聞こえたかと思うと、ビンっと飛び出してきた勃起したチンポの先端をやわやわと擦り始める。
すると薄暗い路地の中でニチニチっと粘着質のある音が、僅かに響き渡る。
「すごいね。もうこんな風になってる……んんっ♡ ぬぇ……ぇちゅっ♡♡」
吐息と唾液が混じり合う濃密な、数十秒にもわたるキス。
その間もエピネルの指先がチンコを扱き続けており、男も興奮してきたのかエピネルの胸を服の上からを小刻みに弾くのに合わせ、彼女は熱のこもった息をこぼす。
程なくして男の指がエピネルのスカートの縁を通って、股の間に潜り込む。
唇を塞がれたままのエピネルはびくっと体を震わせながら男の指を受け入れていくと、くちゅくちゅという水っぽい音が、路地の中で静かに響き始める。
エピネルの秘所を触れられている音を聞いて、俺はたまらず唾を呑み、股間が耐えかねたように硬くなる。
パンツの下で硬く主張する俺のチンコを、「だめだ」と言い聞かせるように手で抑えた。
憧れていたエピネルの痴態による興奮と、大切なものが汚れてしまったよな不快感で、頭がどうになってしまいそうだ。
でも理性が伝えられる帰れという言葉を無視して、息をのんでこれから行われるであろう行為から目が離せないでいた。
「ふっ…うっ、あっ♡ ……んんっ、んぅっ、あぅっ」
スカートの中身をスリスリと触られながら、エピネルが心地よさそうに肩を震わせてか細い喘ぎ声を漏らし、その間も男のチンコを手で扱き続けていた。
やがて男は、エピネルの体から手を離すと、チンコを扱く手を抑えるように掴んで動きを止めさせた。
「どうかした? もう我慢できない?」
男はエピネルを膝の上から退かすと、何かを耳元で囁く。
するとエピネルは「はぁ、しょうがない…」と呟くと、男の傍から離れて後ろに向く。
そしてスカートの奥からの白いパンツがゆっくりと下がっていき、絆創膏の張った膝のあたりまで降ろすと、秘所から零れた透明な液体が白い生地に新しいシミを作っていった。
そのまま路地の壁に手を付くと、男を誘うように軽く腰をくねらせながら小さいお尻を突き出して、捲れ上がったスカートから秘所をさらけ出す。
「んっ……じゃあ、はやく。あんまり遅くなると、ルマニとか、様子を見に来るかもだから」
俺の視界にもチラチラと入ったエピネルの秘所は、綺麗な一本筋のマンコだった。
逆に男のチンコはグロテスクな程に天井に向けてそそり立たせ、彼女の小さい体の中に入るのが待ち切れなそうに、ビクンビクンと震わせている。
男はエピネルの小さいお尻に手を置くと、細いスジの様なマンコに反り立ったチンコを、無理やり押し開くように入っていくのがこの位置からでもよく見えた。
ずぶずぶと性器が繋がっていく二人を、俺はその生々しい男女の性交を見ることしかできない。
程なくして男の腰とエピネルの小さいお尻がピッタリと合わさると同時に、彼女の身体がビクン!と跳ねた。
あの大人のチンコが、エピネルの小さな体の奥まですっぽりと収まったことを察した。
「あぅぅっ……んぅっ、奥まで、きた……っ♡」
壁に手を付かせて小さな体を物の様に捧げるエピネルと、それに後ろから半ば覆いかぶさるように腰を押し付ける大人のあまりにグロテスクな構図は、あまりにも醜悪で、あまりにも背徳的な姿だった。
しばらくすると男の腰がゆるゆると動くと、時折びくびくエピネルが腰が跳ねる。
男が腰を引くたびにエピネルのめくりあがったスカートの隙間から見える小さいお尻に、大人のチンコがミッチリと埋まっていく様子がかすかに見えた。
「んんぅ……んう゛ぅぅ♡ コーチッ♡ あんまり、強くしないで……ひゃっ!♡ ……んんぅ!」
押し殺したようなあのカリスマエピネルの蕩けるような喘ぎ声と、結合部が奏でる打肉音は徐々に大きくなっていき、それに伴ってジュブジュブと響く粘度も高くなってくる。
瑞々しく控え目な尻たぶが男の腰がぶつかる事にたわんでいき、ピストンの動きに合わせて小さな体が小刻みに揺れる動くことで、LEDの混ざった髪がキラキラと光の残像を残しながら揺れ動く。
憧れだったエピネルの知らない姿、知らない反応、知らない声。
それらをまざまざ見せつけられて、俺はなぜか驚くほど勃起していた。
嫌だと思う気持ちはある。不快だと思う気持ちはある。見たくないと思う気持ちはある。やめてくれと言いたい気持ちはある。
でもそれらを押しのけて俺は、興奮している。
「やっ♡ んぅっ、ぁっ♡ぁっ♡ あああっっ♡♡ ひぅっ……だめっ、コーチ! おねがいっ、声、出ちゃう…とめってぇ……あぁっ♡♡」
男の腰は動きは徐々に加速していき、壁に手を付いているエピネルの小さな身体を後ろから抱きかかえるように密着すると、ラストスパートだとばかりに高速で腰を突き上げ始めた。
ぱちゅんっ♡ぱちゅんっ♡と卑猥な音が静寂な裏路地に響き、エピネルのちっちゃいマンコでチンコをしごくスピードも上がっていく。
たぶん…すごく気持ちいいんだろう、エピネルの制止の声が聞こえなくなるくらいに。
「ぁっ♡ぁあっ♡ うぅぅ……イっ、ちゃう……んんんッッッ!♡♡♡」
エピネルのかすかな悲鳴が聞こえたと思ったら腰が弓のように反り上がり、がくがくと内股になった足はつま先だけピーンと伸びてとピクピクと震わせた。
それと同時に男は崩れ落ちそうなエピネルの小さな体に、ひときわ深く腰を打ち付けると、性器を繋げた二人の身体が同時に痙攣した。
ジジジ、ジジジジジジ……
先ほどまで僅かに聞こえていた淫らな音は消え去り、電灯のノイズの様なジジジという静かな音だけだが駐車場に響いている。
非日常から日常に戻ったかのように、止まっていた音が再び動き出したような感覚を覚えた。
エピネルのお尻を散々叩きつけていた男の腰は、彼女のお尻に密着して完全に動きが止めている。
だが、間違いなくあの小さな体に種付けが行われているのだろう。
男はエピネルの体全体を抱きしめて逃れられない状態にしたうえで、下半身は彼女の尻肉が変形するほど腰を密着して、その吐精をその幼い体に流し込んでいる。
びゅー!びゅるるるるる!という擬音が聞こえてきそうな勢いでチンポから発射された汚らしい大人の遺伝子を、エピネルの幼い膣奥に流し込むという背徳的行為が行われているのだ。
男の呆けたような顔を見ればわかる。
傍から見ていても、最高の射精だ。
「んんんっ!!! んふーぅぅぅっ♡♡♡ ……は、はやく、出しきって……。人に見られちゃうかも……あうっ♡」
エピネルの表情は顔が伏せられてよく見えない。
ただ喘ぎ声を抑えようと、自分の口に片手を噛みしめてフーフーと肩で息をしている。
その噛みしめた手からよだれがつーっと地面へ垂れ下がって、まるでお腹の奥に詰め込まれた子種の熱を噛み締めている様だった。
「フーッ♡フーッ♡ んんッ♡ あ、まだ…コーチのおちんちん、ビクビク跳ねてる」
数十秒経ってもピン、と緊張した姿勢のまま離れない二人。
二人はその後も腰を小さく動かし続けながらいちゃいちゃと体をまさぐり合う。
程なくして男はエピネルの体を離した。
エピネルは男の支えをなくしてへなへなとその場に座り込み、おしっこをしているような体勢で必死に呼吸を整えようとしている。
まるで悪い夢でも見ていたのではないかと、目の前の事が信じられなくて自分を錯覚しようとした。
しかしそれを否定するかの様に、荒い息を溢すエピネルの股間から白く濁った粘液がとろりとろりと零れ落ちて、路地の上に白濁液をしみ込ませている。
その事実が、今行われていたことが現実だと突き付けられた気がした。
フラフラと俺は染めた髪をくしゃくしゃとかき乱しながらその場を離れる。
もう何を信じていいのか、何を感じているのかすら曖昧になって、気が付くと家に帰っていて、シャワーも浴びずベッドの上に横になった。
寝よう。寝ればきっと明日の朝には忘れているはず。
そう自分を信じ込ませると、そのまま気付く間もなく深い眠りに入っていった。
そして朝、目が覚めると知らない間に夢精していることに気付き、また惨めな朝を迎えるのだった。