※この作品はR-18です。

童貞を失った少年の話   作:野口さん

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「人払いはしておくから、大きな声を出しても大丈夫よ。だからごゆっくり、ね?」

「ありがとう……しかし本当に、ヒカリは手を出してくれるだろうか」

「大丈夫よ、自信を持って?彼だってちゃんと男の子だもの」




夏目アンアン Ifルートの続き

 

 少年がアンアンをめちゃくちゃ甘やかすようになってから数日。

 

 当然というかなんと言うべきか。

 全肯定少年によって身の回りの生活を任せまくったアンアンは少年にべったりだった。

 

 もともと依存傾向のあったアンアンであったからそうなることは予想できていた。しかしその具合が予想以上。

 

 食事の際は少年の膝の上に座ってあーんしてもらい、自分の手を全く動かさない。

 どこかへ行きたい時は少年にお姫様抱っこを要求する。

 寝る時は自分を抱きしめろ、耳元でおやすみと言えと命令する。

 甘えているというにはいささか行き過ぎと思うほど、彼女は少年に深く依存していた。

 

 ヒロは頭を抱えて少年にもう少し厳しく接するように伝えてみるも、無駄だった。

 

 なぜなら少年は、今の事態を苦に思ってはいないのだ。

 彼女が楽しそうならばそれで良かったし、彼女の安心したような笑顔を見れて喜んでいた。

 少年もこの生活を楽しんでいたのだ。

 

 2人の生活は誰かに迷惑をかけるようなものではないため強く出られず、誰もあの二人を止まられなかった。

 

 数日間はそうした生活が続いていた。

 しかし、最近になってそれが変わり始めていた。

 

 だんだんと、アンアンの要求が激しくなってくる。

 手を繋げという命令が恋人繋ぎをしろに変わる。お姫様抱っこをした場合、アンアンが少年の首筋に顔を埋めてスーハーしている。

 就寝時、少年が彼女を抱きしめると彼女が服の中に手を入れるなどなど。

 

 さらに命令はエスカレートしていき、現在では……

 

「さすがにお風呂はひとりで入ってくんねぇかな」

「ヒカリ、早く洗え」

 

 お風呂すら少年に任せていた。

 

 父親の代わりとは行かなくとも、せめて家族のように彼女を支えていきたいと思っていた少年

 しかし入浴まで支えなくてはならないとは思っていなかった。

 

「そろそろ夏目さんもお風呂慣れてきたでしょ。もうひとりでできるよね?ね?」

「早く洗えといっている」

 

 有無を言わさぬアンアンの言葉に、少年は渋々シャンプーを手に広げる。

 

 当然ながら、両者とも服を着ていない。

 風呂椅子に座るアンアンの後ろから、少年が膝立ちになって頭を洗っている。

 申し訳程度に少年は腰にタオルを巻いていた。

 

「髪は自分で洗いたいとかないの?女の子なんだし」

「ない。ヒカリが洗った方がキレイだ」

 

 少年は慣れた手つきで彼女の長い髪を時間をかけて綺麗にしていく。

 今日はノアと一緒に絵の具で遊んでいたから、それがついてしまっている。

 それらを丁寧に流す。

 

 髪を洗うだけで大変だなと、少年はぼんやり考える。

 ぼんやりせざるを得ない。

 真剣に脳を動かせば、この状況に耐えられないと理解しているから。

 何回かこうして彼女を洗い続けた彼の経験が、そうしろと言っている

 

「ほら、次は体を洗え」

 

 髪の次は体。当然だろう。

 アンアンの表情はそう言っている。

 たしかにその通りかもしれない。しかしそれを男にやらせるべきでない。

 

「はいはい……ふぅ」

 

 少年が小さく小さく深呼吸した。

 この先、覚悟が必要だ。

 

 少年がボディソープを準備すると、アンアンはためらいなく少年に体を向けた。

 少女の日焼けしていない綺麗な白い肉体が少年に向けて晒される。

 

「洗ってくよー」

 

 肩、腕、と上から順に洗っていき、そして

 

「ん……」

 

 胸も当然洗う。

 少女体型のアンアンの胸は、目をつぶって触れば胸と気づかない。

 さすがに無理があるか。いや頑張れば気が付かない。そう信じて少年は死ぬ気で目をそらす。

 

(これは胸じゃない胸じゃない胸じゃない)

 

 何度も念じながら、洗っていく。

 時折聞こえる少女の小さな吐息に耳を震わせながら腕を下へ動かしていく。

 

 胸を洗い終えお腹に手を当てる。

 僅かに呼吸を置ける場所だ。

 へそのまわり、脇腹、ゆっくり手を動かすことで少しでも心を落ち着ける時間を作る。

 

 そして、手はさらに下へ。

 

 太ももを撫でるようにして泡をつけ、膝、ふくらはぎ、足首。

 運動をしないアンアンの足は細く、そして筋肉がないので柔らかかった。

 

 どうにか上から下へと洗い終え、あとは背中だと少年が立ち上がろうとした時。

 

「……まだここを洗ってないだろう」

 

 アンアンはそう言って自らの足を開いた。

 

「……っ」

 

 少年は目をそらす。

 毎度の事ながら、慣れない。慣れてはいけない気がした。

 こんな状況おかしい。

 

 体が小さいとはいえ、彼女は自分と同い年だ。

 その彼女が自分とお風呂に入り、体を洗わせ、こんなに堂々と全てを見せている。

 

「夏目さん……その、限界だ」

 

 目を閉じることができないため、少年は目を地面に向けながら話す。

 

「俺にわがままたくさん言ってくれるのは嬉しいよ、信頼されてるって思うから。でもこれは、その、ダメだよ……」

「なぜだ」

 

 少年は震える声で言った。

 

「我慢、できないから」

「……我慢する必要など、ないのではないか」

 

 少年の肩がビクンと震える。

 それは彼女の言葉を聞いたからか、あるいは彼女が耳元でその言葉を囁いたからだろうか。

 

「ヒカリ、我慢するな」

 

 脳内に声が響く。

 

「わがはいに気を使わなくていい」

 

 それは、まるで洗脳のように

 少年の脳をとかしていく。

 

「欲望を、解放しろ」

 

 小さく甘い誘惑が少年の鼓動を大きく乱す。

 気づけば彼はアンアンを強く抱き締めていた。

 

「夏目さん。ダメ、ダメだよ。本当にダメだこれ」

 

 少年が腰に巻いていたタオルは、いつの間にか解けていた。

 ずっと大きくしていた少年の熱く硬い欲望が、アンアンに当たっている。

 

 アンアンはその欲望を優しく撫で、また耳元で囁いた。

 

「思うがままに、わがはいを使え」

 

 気づけば少年は、アンアンを抱きしめていた。

 何も纏っていない互いの体がゼロ距離で密着する。

 

 欲の赴くまま、強く強く抱きしめる。

 アンアンが苦しそうに声を出し、ようやく彼は動きを止めた。

 

「夏目さんさぁ、ダメでしょ、男に向かってそんなこと言ったら」

 

 抱きしめていた腕を離しながら、少年は彼女の体に触れた。

 

 そこは少年が意識しないよう触れていた部分。

 小さな胸の、さらに小さい胸の先端をつまんでいる。

 

 アンアンは震えた。

 彼が性欲に支配された目を向けてきたから。

 そして自分の胸の先端を躊躇いなく強く触れてきたから。

 

「ヒ、ヒカリ、もうちょっとやさしくっ」

「痛い?でもこっちはすごい勢いで濡れてきてるよ?」

 

 少年が手を伸ばした先には、お湯以外の液体によっててらてらと光を反射している彼女の股。

 お股と表現するのが正しいのではと思うほど、子供っぽい。

 そこが明らかに濡れていた。

 

「それはっ、ヒカリが、強く摘むからぁ!」

「その前からずっと濡れてるだろ。洗ってる時も濡れてたの見えてたぞ」

「やっぱり、見てたのか」

「見ないわけないだろ。こんなにつるつるなんだから」

 

 少年が撫でるようにしてソコを触ると、アンアンの背がピンと伸びた。反射的に足を閉じそうになるのを堪えている。

 アンアンは涙の混ざった声で叫ぶように言った。

 

「だって、ソコ、なぜか生えてこないんだ。マーゴやノアは生えていたのに」

「……あんま他人の陰毛事情は言わないようにしようね」

 

 攻めていた少年が少し冷静になる。

 同時にアンアンの秘裂を撫でていた指も止まった。

 この場にいない少女たちのことを思い出した、あるいは裁判所でみんなの体を透視してしまったことを思い出し、少年は固まる。

 

 体が固まると、頭が冷静になってくる。

 このヤバイ状況を理解しようとしてしまう。

 

 少年が冷静にならないよう、アンアンは自分の体を撫でていた少年の腕に手を当てる。

 

「止めるな、続けろ」

 

 少女の必死な呼び声に、少年は自身の欲望を解放することを決めた。

 長期間の禁欲で、彼も限界に近かったのだ。

 

 ギラギラとした黒い瞳が、アンアンの体を舐めるように眺める。

 

「夏目さん、今は俺が上だよ。命令すんのは俺だ」

 

 再び手がアンアンを愛撫し始めた。

 体を洗うように全身をくまなく撫でたかと思いきや、その手はアンアンの秘部を中心に集まっていく。

 

 アンアンが快楽に耐えきれず体をくねらせて少しでも手から逃げようとするも、少年ががっしりと背中に腕を回していて逃げ出せない。

 

 いつになく強引な少年に、アンアンはゾクゾクとなにかを感じていた。

 彼に任せていたら、自分はどうなってしまうのだろう。

 こうして撫でられているだけでこんなにも凄いのに、もし、もしもあの大きなモノが強引に入ってきたら

 

「よそ見しないで」

 

 少年の硬く大きなモノに視線を奪われていたアンアンの顔をあげさせ、少年は唇同士を重ね合わせた。

 

「んぐっ」

 

 突然の事で上手く呼吸のできないアンアン。

 少年の胸を押して距離を取ろうとするも、その細腕では彼を押し返すことはできない。

 少年も彼女の静止を無視して快楽の赴くまま唇を重ね合わせている。

 

 唾液で橋を作りながらようやく唇が離れた時には、アンアンは酸欠と快楽で息も絶え絶えになっていた。

 

 その少女の様子を気にせず、少年は剛直をあてがう。

 

「夏目さん、挿れちゃうよ」

「ま、まって、まだ、ヒカリ」

 

 その彼を必死に止めるのはアンアンだ。

 肩で大きく息をしながら、それでも必死に彼の体に手を添える。

 

「なに?自分を使えって言ったのは夏目さんじゃん」

「ちがう、ちが、う」

 

 アンアンが彼に向けて両手を伸ばす。

 

「だきしめて、ほしい」

 

 その可愛らしい必死な要望に、少年は少し固まってしまった。

 やがて苦笑し、覆い被さるようにしてアンアンを抱きしめる。

 

 心臓の音が少し落ち着き始める。

 人の温もりというのは、なぜこうも安心できるのだろうか。

 

「挿れるよ」

「ん……」

 

 ふたりの距離がゼロになり、マイナスになっていく。

 ゆっくりと先端が入っていくも、すぐにその動きは止まった。

 

「いっ……だいっ!」

 

 初めてというのもあるのだろう。

 それ以上に、彼女の小さな体が、少年の長い禁欲によって膨れ上がった欲望に悲鳴をあげているのだ。

 

 結合部からは血液が流れる。

 その血液には破瓜以上の理由があるようにも見えてしまった。

 それを感じ取り、少年も無理に腰を動かしたりはできない。

 

「きっつい……これもう入らないんじゃ」

 

 諦めて腰を引こうとする少年だったが、アンアンは背中に回した両腕を引き寄せた。

 苦しそうな声で口を開く。

 

「いれ、ろ」

「無理しちゃダメだよ」

「いれる、ぜんぶ、ぜったいに」

 

 彼女は少年を強く強く抱きしめた。

 絶対に離れないようにと必死に抱きしめている。

 

「……わかった」

 

 彼女の意志を汲み取り、少年はゆっくりと腰を進めていく。

 

「っう……うぅう」

 

 アンアンは痛みに慣れていない。

 それでも愛する少年を受け入れるため、必死に強く抱き締めている。

 

 ゆっくりと確実に進めていた腰が、ようやく止まった。

 

「すごいよ夏目さん。全部入った」

 

 少年がそういうと、彼女はようやく腕を離した。

 離したというより限界を超えて力が抜けたというだけだろう。

 彼女の白い腕は、少年を全力で抱きしめ続けた影響でさらに白くなっていた。

 

 焦点の定まらない目でアンアンは少年を見上げる。

 

「ひかりぃ……」

「うん。すごいよ夏目さん」

 

 少年は思わず彼女の頭を撫でていた。

 涙を流しながらアンアンが唇をすぼめると、少年はその唇に今度は優しいキスを落とした。

 

「痛かった、けど、がんばったぞ」

「すごいよ、今ちゃんと根元まで入ってるから」

 

 そのまま彼女の呼吸が落ち着くまで、少年は頭を撫でたりキスをしたりしていた。

 流石に今腰を動かすべきではないと理解している。

 欲望に支配されていようと、彼女の泣き顔を見たいわけではないのだ。

 

「ヒカリは、どうだ。今、気持ちいいのか」

「すっごくキツくて、締め付けられているみたい。でも膣内がうねうね動いていて、不思議な感じ」

 

 しばらくそのまま抱きしめ合っていると、アンアンの呼吸が落ち着き始める。

 

「動いていいぞ」

「まだ早いよ。ゆっくりでいいって」

「あまりのんびりしていては、薬(・)の効果が……」

「……薬?」

「……また後で話す」

 

 アンアンが恥ずかしそうに目を逸らすから、少年もそれ以上追求しなかった。

 

「動いてくれヒカリ。本当に大丈夫だ」

 

 そう優しく笑いながら、彼女は両腕を伸ばす。

 プルプルと震える腕を回して、少年を抱きしめた。

 

「こうしていると、すごく安心する。わがはいはとっても幸せものだな……」

 

 少年も静かに腕を回して彼女を抱きしめる。

 そしてゆっくりと、腰を上下に動かした。

 

 静かな水の音と、肉同士がぶつかる音がシャワールームに反響する。

 

「大丈夫?」

「だいじょうぶ、だから、好きに動いてくれ」

 

 少年が腰を動かすスピードを上げる。

 

「ちゅー、ちゅーしろ」

 

 震える声で言われた命令に、少年はすぐさま従った。

 口を重ね合わせる。それにとどまらず舌を絡め、唾液を交換し合う。二人の荒い呼吸の音が混ざり合う。

 

 ようやく口が離れると、アンアンの口から普段とは違う声が聞こえてくるようになった。

 快楽に落ちている声だ。

 

「ひかり、ひかりぃ」

 

 先ほどの苦悶の顔はもう見る影もない。

 ただひたすらに、目の前にいる少年との情交を楽しんでいる。

 

 腰を動かす少年の動きに合わせて、自分も体を力を入れる。

 

「夏目さん、すっごく締め付けてくる……!」

 

 アンアンも慣れてきたのか、攻勢にまわりだした。

 足を少年の体に回して離れられないようにする。

 

「だせ、ぜんぶ、わがはいの膣内に」

 

 その言葉に、少年は従うほかなかった。

 すでに限界に近かったし、耳を舐められながらそんな言葉を言われてしまえば、耐えられるわけがなかった。

 

 溜まりに溜まった少年の欲望が、小さな少女の中へ流れ込んでいく。

 

 すべてを出し切ったふたりは、静かに唇を重ね合わせるのだった。

 

 

 ◇

 

 

「ヒカリにお礼をしたかったのだ」

 

 様々な体液を洗い流した後、体を少年に拭かれながらアンアンは言った。

 

「いつもお世話になっているから、お礼に何かをしてあげたくなったのだ。それで、ヒカリが男だったことを思い出した」

「それで誘惑してみたと……まんまと引っかかっちゃったな。すごいよ夏目さん」

「マーゴに教わったのだ。誘惑の仕方を」

「え」

「マーゴは凄いぞ。誘惑の仕方を教えてくれたあと、薬も用意してくれた」

 

 アンアンが指さした先には、小さな小瓶があった。

 瓶にはいくつかの錠剤が入っており、ラベルには『避妊薬♡』と書かれている。

 

「痛み止めの効果もあると言っていた。お風呂の前にのんでおいたから、大丈夫だぞ」

「お、おう……」

 

 なんて返せばいいかわからず変な返事をしてしまう少年。

 宝生マーゴが関わっているなら、おそらくあの薬は信頼性の高い代物だろう。

 それでも彼の表情が優れないのは、後々マーゴにめちゃくちゃにからかわれることを予見しているからだ。

 

「その、どうだった。気持ちよかったか?」

 

 アンアンが不安そうにきいてくるのを、少年は諦めたように笑った。

 

「すごい良かったよ……ここ最近溜まってたから尚更」

「そうか……良かった。わがはいの体があまり大きくないから、楽しくないと思っていた」

「そんなことないよ」

「次はマーゴも誘うか?」

「え」

「ミリアやノアも、ひょっとしたらヒロだって、ヒカリの頼みなら……」

「ちょ、ちょっとまって」

「冗談だ……もうすこし、わがはいが独り占めしたい。いつかは、みんなでシてみたいな」

 

 不穏な言葉に耳を塞ぎながら、少年はアンアンの髪にドライヤーをかける。

 以前は設備の悪かった牢屋敷のシャワールームも、色々と道具が揃ってきた。

 

「大好きだぞ、ヒカリ」

 

 

「これからも、よろしくな」

 




 
 本編のほうもそろそろ投稿します
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