※この作品はR-18です。

妊活中の錦木千束とラブラブ子作りエッチ take2   作:ザ・ヤード

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錦木(旧姓)千束の妊活プラン

 午後二時。

 南向きの窓から、明るい日差しがリビングを満たしている。

 私──錦木(にしきぎ)千束(ちさと)が『日当たりのいい部屋がいい!』って譲らなかった、このマンションの一番のお気に入りポイント。

 

 あっしまった、錦木は旧姓だったわ、あっはっは。今の名字は○○だった。

 やっば、旦那ちゃんに聞かれたら気まずくなっちゃうよね。新婚なんだから気ぃつけないと。こんなんでケンカしてたら、たきなに呆れられちゃう。

 

 私は掃除機をかけ終えて、生成りのソファに座る。ふかふかのクッションが、お尻の形にぐっと沈む。

 

 ふう、って息をつく。

 

 今日の家事は、これで終わり。洗濯物も取り込んだし、晩ご飯の下ごしらえも済んだ。壁掛け時計を見ると、まだ時間がある。旦那ちゃんが帰ってくるのは、夜だ。

 

 私はソファから立ち上がって、寝室に向かう。

 廊下を歩いて、寝室のドアを開ける。

 

 東向きの寝室──朝日で目覚める部屋だけど、今は午後の光が入ってこなくて、ちょっと薄暗い。

 白いシーツのダブルベッドが、部屋の真ん中に置いてある。オーク材のフレームが、落ち着いた雰囲気を出してる。ベッドサイドの小さなランプが、電球色の柔らかい光を灯してる。

 

 藺草の香り──ベッド脇の畳マット。先生が和の香り好きだから何枚か買ったんだ。……孫が生まれたら、先生(おとうさん)も遊びに来るだろうしね、うっしっし。

 

 私は寝室の姿見の前に立つ。

 縦長の木枠ミラーに全身が映る。

 

 鏡に映る自分を見る。

 白いTシャツに、デニムのショートパンツ。今朝、旦那ちゃんにフェラしてあげた時と同じ格好だ。

 

 私はTシャツの裾を掴んで、すっと上に引き上げる。

 白い腹が見えて、引き締まった腹筋のラインがうっすら浮いてる──毎朝の筋トレの成果。

 もっと上げると、黒のブラジャーが現れる。

 Tシャツを脱ぎ捨てると、鏡に自分の上半身が映る。

 

 おっぱいがブラの中にむぎゅって収まってて、谷間が深い。Gカップの乳房が、カップの上からほんの少しはみ出してる。

 私は両手でおっぱいを下から持ち上げる。ずっしりした重み──両手でぎゅっと包んでも余る量感。

 

「うん、ハリよし、重さよし、バストアップ大成功。旦那ちゃん、このおっぱい大好きだもんね」

 

 笑みがこぼれる。鏡の中の私は──わ、すっごいニヤついてる。

 おっぱいを揉んでみると、ぐにゅって形が変わる。でも手を離すと、ぷりんって元に戻る。作りたての生キャラメルみたいな弾力。

 

「この弾力。騎乗位で腰振る時、旦那ちゃんの顔の前で揺らすの」

 

 想像する。旦那ちゃんの上に跨って、腰をぐいぐい動かす。おっぱいがぷるんぷるん揺れる。旦那ちゃんが、揺れるおっぱいを見ながら目をキラキラさせる。「やべえ」って言いながら、おっぱいに手を伸ばしてくる。

 ──うん、絶対そうなる。

 

 ショートパンツのボタンを外して、ジッパーを下ろして、ショーパンを脱ぐ。

 黒のショーツ姿になると、鏡に自分の身体が映る。

 くびれた腰──ウエスト58センチ。丸みのある尻──ぷりんと張り出した形。引き締まった太腿──でも内側は柔らかい。

 私は横を向いて、尻のラインを確認する。ぷりんって張ってる。叩いたら、ぱんって音がしそう。

 

「よし。バックで突かれる時、このお尻叩いてもらうんだ」

 

 口角が上がる。鏡を見ると、にやにやが止まらない顔の私がいる。

 想像する。四つん這いになって、旦那ちゃんに後ろから突かれる。おちんちんがおマンコの奥までずぷずぷ入ってきて、旦那ちゃんが私のお尻をパンパン叩く。「いい音するな」って言いながら。

 

 ──ああ、早く夜にならないかな。

 

 脚も確認すると、太腿の筋肉のラインがうっすら浮いてる。でも女っぽい丸みもある。

 

「腰使いには、自信あり。旦那ちゃんのおちんちん、私の腰で気持ちよくしてあげる♡」

 

 鏡の中の自分に向かってウィンク。

 うお可愛い。決まった……。

 

 ブラのホックを外す。カチッ。

 ブラがすとんと落ちて、床に転がる。

 おっぱいが露わになる。

 

 鏡に映る自分の裸のおっぱいを見ると、ハリがあって重力に逆らうように上を向いてる。乳首が薄桃色で、ちょこんと突き出してる──旦那ちゃんが「ピンクで可愛い」って言ってくれる、私の乳首。

 

 私は乳首に指を当てて、コリコリ転がす。

 硬くなる。充血して、ちょっと濃い桜色になる。

 

「ん……旦那ちゃんに吸ってもらいたい……」

 

 小さく声が漏れる。気持ちいい。

 想像する。旦那ちゃんが私の乳首をちゅぱって吸って、舌でぺろぺろ舐めて、歯で甘噛みする。「痛くない?」って聞きながら、優しくコリコリしてくれる。

 

「あっ……」

 

 想像だけで、声が出ちゃう。身体がじんわり熱くなってくる。

 でも、今はまだダメ。手を離す。

 

 ショーツも脱いで、完全に裸になる。

 鏡の前で、足を肩幅に開いて立ってる。全身が映ってる。

 白い肌──透き通るような乳白色。たわわなおっぱい──95センチの重量感。くびれた腰──58センチ。丸いお尻──ぷりんと張った形。引き締まった脚──でも太腿の内側は柔らかい。

 

「今日の私、最高にエロい。旦那ちゃん、絶対に興奮する」

 

 鏡の中の自分に向かって、うんうん頷く。満足。この身体で、旦那ちゃんをメロメロにしてあげる。

 

 ◆

 

 私は裸のまま、クローゼットに向かう。

 ベッドの横を通って、部屋の隅のクローゼット。扉を開けて、下着の引き出しを引っ張り出す。

 黒、白、ピンク、赤。いろんな色の下着が並んでる。

 

 私は赤いレースの下着セットを取り出す。ブラとショーツ。鮮やかな赤で、繊細なレース模様──旦那ちゃんと付き合い始めた頃、初めて一緒に買いに行った下着だ。

 

「これにしよ。旦那ちゃん、赤い下着脱がす時、すっごい興奮するんだよね」

 

 思い出すだけで、顔がにやける。

 赤は私のイメージカラー。旦那ちゃんも、この色が好きだって言ってた。「千束の白い肌に赤が映える」って。

 

 私は姿見の前に戻って、赤いブラを身につける。フロントホックを留める。カチッ。

 おっぱいがブラの中にむぎゅって収まって、でも谷間が深い。赤いレースの隙間から、白い乳肉がはみ出しそう。

 

「このブラ、旦那ちゃんに揉まれながら外されるの、好きなんだよな。フロントホックだから、片手でパチって外せるの」

 

 赤いショーツも履く。サイドに赤いリボンがついてる。

 

「このリボン、ほどかれて、ショーツ脱がされるの。その後、すぐにおマンコ舐められちゃうんだ」

 

 鏡に映る自分を見る。

 赤いランジェリー姿の私。白い肌と、赤いレースのコントラスト。

 ──うん、エロい。自分で言うのもなんだけどさ、くっそエロい。

 

「完璧。これで旦那ちゃん、我慢できなくなる」

 

 満足そうに──いや、実際に満足してる。完璧な準備だ。

 

 でも、まだ早い。旦那ちゃんが帰ってくるのは、まだ先だ。

 私はいったん服を着直す。白いTシャツと、デニムのショートパンツ。でも、下着は赤いランジェリーのまま。

 これで準備完了。

 

 ◆

 

 私は寝室を出て、浴室に向かう。

 廊下を歩いて、脱衣室のドアを開ける。

 

 白いLEDが、狭い脱衣室を照らしてる。藤編みの脱衣カゴが、洗濯機の横に置いてある。柔軟剤のフローラルな香りが、鼻をくすぐる──旦那ちゃんが「いい匂いだな」って言ってくれる、私のお気に入りの柔軟剤。

 

 服を脱いで、カゴに入れる。赤いランジェリー姿になる。

 浴室のドアを開けて、中に入る。

 

 白いタイルの浴室──清潔感のある、私の好きな空間。鏡がまだ曇ってなくて、赤いランジェリー姿の私が映ってる。

 シャワーを出すと、ザーッって水音がして、お湯が身体にバシャバシャかかる。温かい。

 

 ランジェリーを脱いで、脱衣室のカゴに投げ入れる。裸になる。

 

 シャンプーを手に取る。赤いボトル──私のイメージカラー。

 髪を洗うと、泡がもこもこ立ってフローラルの香りが広がる。

 

「旦那ちゃん、この香り好きだって言ってたよね。『千束の匂いがする』って」

 

 シャワーで流す。泡が身体を伝って、排水溝に流れていく。

 

 次はボディソープ。これも赤いボトル。

 たっぷり泡立てて、身体を洗う。首筋、肩、腕、胸。

 おっぱいを念入りに洗うと、泡が乳肉をぬるぬる滑る。自分の手で揉んでるのに、旦那ちゃんの手を想像しちゃう。

 

「旦那ちゃん、お風呂でおっぱい洗ってあげる時、いつもおちんちん固くなっちゃうんだよね。分かりやすくて可愛い」

 

 くすっと笑う。旦那ちゃんの反応、いつも素直で可愛いんだよな。

 

 腹、腰、尻。太腿、ふくらはぎ、足先。

 そして──おまた。

 私は股間を丁寧に洗って、指で陰唇をなぞって中まできれいにする。

 

「おマンコもきれいにしないと。旦那ちゃんのおちんちん、いっぱい受け入れるんだから。今夜は排卵日だし……」

 

 クリトリスに指が触れる。

 

「んっ……」

 

 ビクッとする。敏感。朝から旦那ちゃんのことばっかり考えてたから、身体が反応しやすくなってる。

 

「旦那ちゃんに舐めてもらいたい……クリ、コリコリされたい……」

 

 でも、我慢。今イッちゃったら、夜の感度が落ちる。旦那ちゃんに、一番いい状態で感じてるところを見せたい。

 

 シャワーで全身を流して、浴室から出る。

 タオルで身体を拭いて、脱衣室の鏡に映る自分を見る。濡れた白髪が肩に張り付いてて、水滴が肌を伝って落ちる。白い肌が、お風呂上がりでほんのり桜色に染まってる。

 ドライヤーで髪を乾かすと、髪がさらさらになる。フローラルのシャンプーの香りが、ふわって広がる。

 

 赤いリボンを髪につける──私のトレードマーク。

 

「よし、これで準備万端」

 

 赤いランジェリーを身につけ直して、服を着る。白いTシャツと、デニムのショートパンツ。

 でも、下着は赤。髪には赤いリボン。

 

 旦那ちゃんが帰ってきたら、この服を脱いで──赤いランジェリー姿を見せてあげるんだ。

 

 ◆◆◆

 

 私は寝室に戻って、ベッドに腰掛ける。

 白いシーツの上に座って、足をぶらぶら揺らす。オーク材のフレームが、私の動きに合わせてかすかに軋む。

 

 さて、作戦会議。

 頭の中で、今夜の予定を整理する。

 

「まず、玄関で赤いランジェリー姿で出迎える。旦那ちゃん、絶対にビックリする」

 

 想像する。

 玄関のドアが開いて、旦那ちゃんが入ってくる。疲れた顔で「ただいま」って言おうとして──私を見て、固まる。

 私は赤いランジェリー姿で立ってる。飴色のタイルの上で、ダウンライトに照らされて。

 旦那ちゃんの目が、まん丸になる。視線が私の胸に釘付けになって、それから腰に下りて、脚に──そして、おまたに戻ってくる。

 ──うん、そうなる。絶対そうなる。

 

「それから、お風呂に誘って」

 

 一緒にお風呂に入る。白いタイルの浴室で、湯気の中で。

 旦那ちゃんを椅子に座らせて、後ろから身体を洗ってあげる。背中にぴったりくっついて、おっぱいを押し付けながら。

 手を前に回して、おちんちんも、きれいにしてあげる。

 

「おちんちん、固くなったら……咥えちゃおうかな」

 

 想像する。

 旦那ちゃんの固いおちんちんを、口に含む。朝と同じ味。朝と同じ、じゅぷじゅぷって音。

 舌でぺろぺろ舐めて、先端をちゅぱちゅぱ吸う。旦那ちゃんが「やべえ」って声を漏らす。

 

「それで、我慢できなくなったら……お風呂で立ちバックで一回」

 

 想像する。

 私は壁に手をついて立ってる。白いタイルに両手をぺたん。腰を引いて、お尻を後ろに突き出す。

 旦那ちゃんが私の後ろに立って、腰を掴んで、おちんちんを当てて──

 ずぷっ。

 奥まで、一気に入ってくる。

 

「あっ……♡」

 

 想像だけで、ハートマークがついてるみたいな声が出ちゃう。身体がぴくって反応する。

 

「それから、寝室に移動して」

 

 このベッドで、ゆっくり、じっくり。

 

「まず、たっぷり前戯。キスして、おっぱい揉まれて、乳首吸われて」

 

 想像する。

 旦那ちゃんが私の上に覆いかぶさってる。私は仰向けに寝てて、旦那ちゃんを見上げてる。

 旦那ちゃんの手が、私のおっぱいをむぎゅむにゅ揉む。ぐにゅって形が変わって、ぷりんって戻る。

 乳首をちゅぱっと吸われる。舌でころころ転がされて、歯で軽く甘噛みされて。

 

「それから、おマンコ舐めてもらう。クリ、コリコリされて、指でぐちゅぐちゅかき回されて」

 

 想像する。

 旦那ちゃんが私の脚の間に顔を埋めてる。私は脚を開いて、旦那ちゃんの頭を挟んでる。

 旦那ちゃんの舌が、クリトリスをぺろぺろ舐める。くるくる回して、ちゅって吸って。

 指がおマンコの中に入ってきて、ぐにゅぐにゅ動く。奥の、あの場所を──Gスポットを、グリグリ刺激される。

 

「それで、イっちゃったら……本番」

 

 想像する。

 旦那ちゃんが私の脚の間に膝立ちになってる。私は仰向けで、脚を開いてる。正常位の体勢。

 旦那ちゃんのおちんちんが、おマンコに入ってくる。ゆっくり奥まで沈んでいく。中がぎゅうって広げられて、奥に──子宮口に、先端が当たる。

 

「正常位で、奥までガンガン突いてもらう。激しく、激しく」

 

 想像する。

 旦那ちゃんが、腰をガンガン打ち付けてくる。ぱんぱん、って音がする。

 おちんちんが、おマンコをずぷずぷかき回す。奥が、ゴリゴリ突かれる。私の身体が、突き上げられるたびに揺れる。

 

「それで……今日は危険日だ(・)か(・)ら(・)……中に、いっぱい出してもらう」

 

 だって、妊活してるから。

 一日も早く、旦那ちゃんの赤ちゃん産んであげたいから。

 

 旦那ちゃんが「出る」って言う。私が「中に出して」って言う。

 旦那ちゃんのおちんちんが、おマンコの奥でビクビクする。

 どぷっ、どぷっ。

 精液が、子宮にドバドバ注がれる。熱くて、どろっとした液体が、お腹の奥を満たしていく。

 

「赤ちゃん……作る……」

 

 想像する。

 旦那ちゃんの精子が、私の中を泳いでいく。卵管を通って、卵子と出会う。

 受精する。

 お腹に、赤ちゃんができる。旦那ちゃんと私の、赤ちゃん。

 

「でも、一回じゃ足りないから……朝までに、何回もする」

 

 想像する。

 二回目、三回目。そのたびに、中に出してもらう。

 いろんな体位で──騎乗位で私が腰を振って、バックで後ろから突かれて、側位で抱きしめられながら。

 何回も、何回も。精液を、いっぱい注いでもらう。

 

「朝までに、旦那ちゃんを完全回復させて、私も、たっぷり満足する」

 

 私の負けず嫌いが、発動する。

 

「絶対に、旦那ちゃんをイかせまくる。私も、いっぱいイく」

 

 拳を握って、ぐっとガッツポーズする。

 ──よし、完璧な作戦だ。

 

 期待が高まる。

 早く、旦那ちゃん帰ってこないかな。

 

 ◆

 

 私はベッドに寝転がる。

 仰向けになって、白いシーツの上に身体を伸ばす。天井を見上げる。ベッドサイドランプの光が、天井に丸い影を作ってる。

 

 目を閉じる。

 また想像する。

 

 旦那ちゃんが帰ってきて、玄関で驚いて。それから、お風呂で身体を洗ってあげて。おちんちん咥えて。そのまま立ちバックで一回して。それから、寝室でたっぷり前戯して。正常位で激しく突かれて。中に、どぷどぷ出されて──

 

 固いおちんちんがおマンコをぐちゅぐちゅかき回す感覚。奥がゴリゴリ突かれる感覚。どぷどぷって精液が子宮に流れ込む感覚。

 下腹部がむずむずして、おマンコが疼いて、クリトリスがピクピクする。

 

「ん……やばい……もう濡れてきちゃった……」

 

 小さく声が漏れる。股間が熱くて、ショーツの中がじんわり湿ってる。赤いレースのショーツが、愛液で濡れてる。

 触りたい。クリ、触りたい。おマンコに、指入れたい。

 

「でも……ダメ……今夜まで、我慢……」

 

 今夜まで我慢すれば、旦那ちゃんが気持ちよくしてくれる。旦那ちゃんのおちんちんで、たっぷり──。

 

 目を開けて、時計を見る。

 ああ残念、時間もまだたっぷりある。

 

 私はベッドから身体を起こす。シーツがくしゃってなってる。寝転がってた証拠。

 リビングに戻って、生成りのソファに座る。テレビをつける。

 

 でも、内容が頭に入ってこない。

 期待で胸がいっぱいで、身体がうずうずする。赤いランジェリーの下で、身体がじんじん熱い。

 

 早く、夜にならないかな。早く、旦那ちゃん帰ってこないかな。早く、おちんちん欲しい。早く、おマンコに入れて欲しい。早く、イきたい。早く、イかせたい。

 

 ソファに座ったまま、時計を何度も見る。

 時間がゆっくり過ぎていく。でも、確実に夜が近づいてる。

 

 心臓がドキドキ高鳴って、おマンコがじんじん疼く。

 

 楽しみ。今夜は、最高の夜にする。旦那ちゃんと、いっぱいえっちする。いっぱい気持ちよくなる。いっぱい気持ちよくしてあげる。赤ちゃん、作る。

 

 笑みが浮かぶ。待ちきれない。

 

 

 ◆◇◆◇◆

 

 俺は玄関のドアを開ける。

 カチャ、って鍵の音がした。

 

 玄関のダウンライトが、自動で点灯する──人感センサー。飴色のタイルが、温かい光に照らされる。ヒノキの香り──千束が置いた、玄関アロマの匂い。朝、出勤する時にも嗅いだ香りだ。

 

「ただいま」

 

 いつもの言葉。

 でも、今日は声に元気がない。喉から絞り出すような、かすれた声。

 

「おかえりっ! 待ってた、ぞ~♡♡♡」

 

 明るい声が、リビングからバーッと響いてくる。

 千束の声だ。朝よりもっと弾んでる、待ちきれなかったって感じの声。

 

 俺は靴を脱いで、上がり框に上がる。15センチの段差を越えて、廊下に入る。

 オーク材のフローリングが、足の裏にひんやり冷たい。

 足取りが、マジで重い。

 肩が、鉛でも乗っけられてんのかってくらい重い。

 頭も、霧の中みたいにボーッとする。

 

 疲れた。

 マジで疲れた。

 

 今日は、朝から会議、昼から外回り、夕方から残業。ずっと動き続けて、ずっと気を張り続けて。身体中の筋肉が凝り固まってる感覚。

 でも──千束が待ってる。今夜は、特別な夜だ。排卵日。中出ししていい日。

 

 朝、千束にフェラで起こされて、射精寸前で止められて、ディープキスされて送り出されて。一日中、千束のことを考えてた。仕事中も、会議中も、頭の片隅にずっと千束がいた。

 

 リビングのドアを開ける。

 

「も~遅い! 可愛い奥さんは、ダンナの愛に飢えてお怒りだぞぉ?」

 

 千束が腰に手を当てて、ぷくーって頬を膨らませてる。

 ソファから立ち上がって、こっちを睨んでる──でも、目がキラキラ輝いてて、全然怒ってない。むしろ、嬉しそう。

 白いTシャツにショーパンっていう、いつもの格好だ。朝と同じ。フェラしてくれた時と同じ格好。

 白髪がふわって揺れて、赤い目が俺を見る。髪に赤いリボンがついてる──千束のトレードマーク。

 

 フロアスタンドの電球色の光が、リビングを琥珀色に染めてる。千束が、その光の中に立ってる。

 

「……ただいま」

 

「うそうそ、おかえり♡ 早く早く、可愛い奥さんを早くハグせよ~♡♡♡」

 

 千束がパタパタ走ってくる。軽快な足音がフローリングに響いて、俺の前で止まる──止まらない。勢いそのまま、俺の胸に飛び込んでくる。

 つま先立ちになって、俺の首にぎゅーって腕を回す。俺の胸に、千束の身体がぴったりくっつく──Tシャツ越しに、ギリ爆乳いかない巨乳の乳肉がむにゅって押し付けられる。柔らかくて、温かい。

 

 ちゅっ♡

 

 軽いキス。千束の唇が、俺の唇に触れて、すぐ離れる。

 ぷにぷに柔らかい唇──朝、俺のちんぽを咥えてた唇。

 フローラルの香りが、ふわっと鼻をくすぐる──千束のシャンプーの香り。朝も嗅いだ、千束の匂い。

 

「今日も頑張ったね♡ えらいえらい、よしよし♡ 千束さんがいーっぱい褒めてあげる♡」

 

 千束が、俺の背中をぽんぽん叩く。子供をあやすみたいに。でも、その声が優しくて、身体の力が抜けていく。

 

「……ああ、マジで疲れた」

 

 千束が俺の顔を覗き込む。つま先立ちをやめて、かかとをつけて、ちょっと背伸びして俺の顔を見上げる。

 赤い目が、心配そうに揺れる──さっきまでの元気な表情が、すっと消える。

 

「……え、ちょっと。すっごい疲れてる顔してる。目の下にクマできてるよ? 大丈夫?」

 

「……マジか」

 

「マジだよ。無理しすぎ。旦那ちゃん、いつもそう。自分のこと後回しにしすぎなの!」

 

 千束が俺の頬にぺたって両手を当ててくる。小さな手──生キャラメルみたいにぷにぷにで、温かい手だ。俺の顔を、両側から挟んで、ぐいって自分の方に向けさせる。

 

「ちゃんと休まないと。私が心配しちゃうでしょ? 旦那ちゃんが倒れたら、私、泣くからね?」

 

「……ちょっとな。でも大丈夫」

「大丈夫じゃない!」

 

 千束がちょっと怒ったような顔をする。眉がきゅっと寄って、口がへの字になる。

 でも、すぐに──ぱあっと、花が咲くみたいに笑顔になる。

 

「でもでも、大丈夫♡ 今日はね、旦那ちゃんのために、特別な日にするから♡ 千束さんにぜーんぶ任せて♡」

 

「……特別?」

 

「うん♡ 疲れ、全部取ってあげる♡ 朝、約束したでしょ? たーっくさん気持ちよくしてあげるって♡」

 

 千束の目が、少し潤んでる。いつもと違う雰囲気──期待と、決意と、何か別の感情が混ざったような。

 朝の約束。今夜、たっくさん気持ちよくしてあげるって。排卵日だから、中に出していいって。

 

「まず、お風呂入ろ? ご飯は後でいいから。旦那ちゃん、くたくたでしょ?」

 

「……ああ」

 

「一緒に入ろ♡ 旦那ちゃんの身体、私がぜーんぶ洗ってあげる♡ 頭も、背中も、おちんちんも♡ ぜーんぶ♡」

 

 一緒に?

 千束が俺の手を取る。小さな手が、俺の手をぎゅっと握る。

 千束の赤い目が、俺を見上げてる。潤んだ目。期待に満ちた目。いたずらっぽい笑顔。

 

「ほらほら、早く早く♡ 千束さん、もう待ちきれないんだから♡」

 

「……うん、頼む」

 

 そう答えた。

 千束が、にっぱーって満面の笑みを浮かべる。嬉しそうに、幸せそうに。

 俺の手を引いて、廊下に向かう。ぐいぐい引っ張る。脱衣室へ。浴室へ。

 

 疲れた身体が、少しだけ軽くなった気がした。

 

 (続く)

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