※この作品はR-18です。

懸賞金カンストRTA   作:アホホア

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魚人島攻略

 皆さんこんにちは、アホです。前回はロキを仲間にする約束を取り付けて、リプリーを仲間にしました。今回はリンリンの命令通り魚人島に行きます。実力的に完全征服は無理ですし、できたとしても白髭やロジャーと戦争になるのでやりません。ある程度のなわばりを手に入れて任務完了とします。あとは交易の取り付けですね。なわばりだけあってもみかじめ料を取らないと無駄に守る領土が増えるだけです。深海なんて行くだけで大変ですし交易の要地として利用しなければやってられません。本当は魚人島で特産物でも取れたらいいんですけどね。現在の魚人島には売れるものが肉体労働力くらいしかなく、それも差別で恨み辛みがあってまともに働いてくれる可能性は低いです。このままでは貿易の中継地にしかなりません。その辺もつついてネプチューンを揺すりたかり土地を手に入れる予定です。それではマニュアル操作開始です。

 

 

 

――――

 

 

 ハラルドから餞別としてもらった船はただ新品なだけでなく装飾もこっていた。明らかにお金持ち。魚人島へ突き進むニカ一行は魚人の荒くれ者から狙われた。

 

「ウラァ! 有金全部よこしやがれぇ!」

「女だ! 女は犯せ! 男は殺せ!」

「またかよこいつら……」

 

 呆れながらも水中で雑魚魚人を殺していく。まだ魚人島に着いていないのに既に100人は殺していた。

 

「なんでこんなに命知らずの馬鹿野郎が多いんだ? この船のサイズ見てよく挑む気になるよな」

「まあ、船員は少ないからねえ。だけど何も殺すことはないんじゃない?」

「ふつうならな。だが、怒り狂った連中にコーティング船を壊されたら俺以外は死んでしまう。追い払う余裕がない」

 

 ニカはダメージを受けないにしても、コーティング船のシャボンと中の空気は攻撃を受けるたびに減っていくのだ。手加減する余裕がなかった。リプリーにはそう納得してもらうしかなかった。不満が溜まらないようにエッチで慰めた。

 途中、深海の海王類を手懐けてからは一気に船の速度が上がる。そのまま魚人島に辿り着いた。

 

「さて、リンリンからここを縄張りにするよう命じられているが、どこから攻めるかな?」

「悠長なことを言ってられる余裕はないね。来るよ!」

 

 巨人の船はただでさえ大きくて目立つ上に、侵入時にはそれなりに大きな音が出る。魚人の不良共がわらわらと集まってきた。1000人はいる。1つの不良チームというより色んな不良チームが一斉に集まっている感じだ。

 

「オラァ! クソ人間共が! 持ってるもん全部いただくぞ!」

 

 我先にと突撃してくる魚人軍団。ニカ達は迎え撃った。

 

「つ、つええ。人間のクセになんてやつらだ……」

「なんで巨人がいるんだ。戦士が人間に味方してんじゃねえよ……」

「というか、あの羽のやつは人間か? 鳥人だろ……?」

 

 到着したからにはシャボンが割れても問題ない。手加減する余裕がある。リプリーの意向もあるが、この後支配する地域なので、有能そうなやつはできるだけ殺さなかった。無能っぽいクズは殺した。

 

「今日から魚人島は俺達の縄張りとなるが……。俺達はいつまでも魚人島に住めるわけじゃあない。現地を取り締まる有能な部下が必要だ。俺の手下になりたいやつは手を挙げろ。戦えなくてもいい。船作りや貝の生産に興味があるやつは面倒を見てやる」

 

 魚人達は顔を見合わせる。

 

「はいはーい! あたし部下になりまーす!」

「レミ! お前裏切るのか! 人間なんかに!」

 

 若い人魚が真っ先に手を挙げる。戦闘には参加していなかったが男の近くでうろうろしていた。全身に痣があり酷い扱いを受けていると分かる。

 

「どうせあんたらと一緒にいたって、毎日薄給で働かされて暴力ばっかりなんだ! だったら強い分こっちの方がマシだよ! 顔もかっこいいし!」

「わ、私も……!」

「俺も、行ってみようかな。船の作り方教えてくれるんだろ?」

 

 気弱そうな魚人が部下として集まっていく。女の数が多い。イケメンはこういう時に有利ということだ。

 ガキ大将的な小太りのブサイク達は不満そうだった。

 

「よし、こんなもんでいいだろう。それじゃあまずは魚人島で最悪の場所に連れて行ってくれ。そこから制圧していこう」

「ええっ!? 最悪の場所ですか!?」

「するってぇと魚人街ですかね……」

 

 魚人は世界政府に魚類と分類され、差別されている。現在は巨人やベガバンクの航海技術があまり広まっていないため、到達できる人間は限られるが、それでも魚人島は荒れている。実は人間の差別による被害というより魚人同士で争っている問題が大きい。

 産業が何もないため、軍に馴染めない魚人には働く場所がないのだ。女人魚であれば娼婦として稼げるが、地上では法律上魚類と分類され海兵に守ってもらえないので、人間の土地に近づくのは危険だ。人攫いのリスクも高い。結果、人里に出れば稼げると分かっていても、魚人島で生涯を終える人魚も少なくはない。

 彼女達は魚人相手に性接待をする。それなりに稼げるが、お金持ちの男の数は限られている。女同士の争いが激しく、年老いた娼婦は嫉妬で若い娼婦を殺す。また、娼婦が人気であるために、男は娼婦を手に入れるために大金を求める。が、産業がないのでまともな仕事がない。一攫千金を狙い、強盗とそれに伴う犯罪が増える。魚人が人攫いとなり人魚を人間に売ることさえ起こる。また、娼婦を金で買わず力で手に入れて強姦する例も後を絶たない。

 魚人と人魚の美醜の格差。通常の美しい人魚は醜い魚人を受け入れはしない。強姦や客の精液で子供が生まれたとして、どうなるか。母親は簡単に子供を捨ててしまう。身寄りのない子供が増えていく。弱者はさらなる弱者から盗むことでしか生きられない。子供同士で殺し合い、奪い合う。子供同士で協力することもあるが、協力してやることは結局盗みや暗殺だ。このような嫉妬羨望暴力の怨念渦巻くゴミの巣窟が魚人街と呼ばれる場所だった。

 

 手下になった魚人と一緒に魚人街を歩く。とても臭い街だった。道が酒臭い浮浪者とゴミだらけだし、建物の角にはボロ布の子供達が盗もうとしてこちらの隙を伺っている。どいつもこいつも死んだ目をしている。

 

「オラァ! 酒がたんねえぞ!」

「もうやめてくれよあんた!」

「俺は酒が足りねえつってんだ! 身体使って稼いでこい!」

 

 酒瓶片手に叫ぶ親父と、泣きわめく女。

 

「わわっ、お兄さんかっこいいですね! 大きな羽! 本物ですか!?」

「きゃぁあーーっ! イケメン! うち寄って行ってよ!」

「コラ寄るな! 汚らわしい!」

「ブゥウウウー! 女は入ってくんなー!」

「そうよ! 商売の邪魔しないで!」

 

 美しい人魚による夜の店への客引き。女は皆、これで稼いでいる街なのだろう。

 だが、どの人魚も美しいのは顔だけだ。全身至る所に痣や切り傷がある。根本的には暴力が支配する街なのだろう。

 

「おい、さっさと出るぞ。私は汚い街になど住みたくない」

 

 軍子が不満そうに言う。

 

「別に住むわけじゃないさ。この土地をなわばりにしてみかじめ料を取ればいい」

「こんな街をなわばりにするなんて恥だ。頼むからやめてくれ」

「発想の転換が必要だな」

「発想の転換?」

「誰も欲しくない街だから、俺好みに変えても誰も文句を言わない。速やかに改革ができる」

「変える? いや、無理だ。ここは燃やして捨てるべきだ」

 

 天竜人として生きてきた軍子は汚い物は捨てる主義なのだろう。

 だが、ニカは根っからの海賊。こういう人間を導くことにプライドがあった。

 

「おい、お前の店に案内しろ」

 

 ニカが客引き女の一人に声をかける。

 

「えっ、来てくれるの!? うれしい!」

「おいニカ!」

 

 ニカは意味深そうな顔で人魚に連れられて店に入っていく。

 

「この人魚には今日からうちで働いてもらう」

「えっ、話が違う!」

「兄ちゃん、痛い目見てもらうぜ。がはっ!?」

「きゃぁあああああああ! 誰かぁああああああ!」

 

 だが、1分もしないうちに店は粉々に粉砕された。店の男は倒れたまま放置され、人魚は縄で縛られた状態で出てきた。

 

「よし、この調子で行くぞ。俺が手一杯になったら人魚はリプリーが運んでくれ」

「何が狙いか聞いてもいいかい?」

「こういう連中は力で分からせるのが手っ取り速い」

「それは分かるけど、人魚はどうする気だい?」

「人魚がいると身体を売って簡単に稼げてしまう。それではこの街は腐ったままだ。人魚の方も性格が温厚すぎるんだよな。ダメ人間に従ってしまう。だから一旦この街から人魚を取り上げることにした」

「なるほどね。だけど取り上げられた人魚の方はどうするんだい? この子達は身体を売って稼ぐことしか知らないんだろう?」

「俺が適切な価格で運営する。人間を相手にすればそれなりの暮らしができるだろう」

「そう上手く行くかねえ……? 人魚が人気ってことは王宮の軍隊もここを使ってるんだろう?」

「まあ、取り返しに来るだろうな」

「戦うつもりってことかい?」

「そうだ。最終的には交易に話を持って行くが、力を見せる必要ある」

 

 商館をあらかた潰し終えると、ニカは女を集めて広場に出た。

 ニカに恨み辛みを募らせた魚人達がわらわらと広場に集まった。

 

「いいかお前達! お前達は自分より弱い女をいじめてお金をむさぼっているだけの寄生虫だ! 負け犬だ! お前たちなど弱ければ何の価値もない! 今みたいにこの俺に全て奪われるだけだ!」

「何をこの野郎~!!!」

「クソガキがぁ~!!!」

「悔しかったら、この俺に勝ってみやがれ!」

「言われなくとも!」

「ぶっ殺してやる!」

 

 男達が一斉にニカに突っ込んでいく。いや、何人かはリプリーと軍子にお触りしに行った。

 だが、彼らは皆、弱かった。魚人の腕力は平均して人間の10倍。だが、ルナ―リア、巨人はその程度の倍率ではなかった。それに、魚人達はただの飲んだくれだが、ニカ達は強者を相手によく鍛えていた。戦いは10分もせずに終わった。

 

「よし、それでは改めて宣言しよう! この街を、俺のなわばりにする!」

 

 

――――――

 

 

 はい、ということで魚人街なわばり宣言完了です。これで後はなわばりを維持し続ければフィッシャータイガーやジンベイが自動的に仲間になります。クソみたいな街をふつう程度にキレイにすれば感謝されこそすれ恨まれはしません。お手軽! 人魚の女の子には今後の予定を説明していきます。ここよりもずっと綺麗な店で働ける。たくさんお金をもらえるし、店の男からの暴力にも怯えなくていい、と。人魚は素直ですしニカ君はイケメンなので信じてくれます。イケメンは便利ですねえ。人魚は娼婦としてお金儲けにも使えますし、シーザーを操るためのコマとしても使えます。デメリットはほとんどありません。軍子やリプリーに少し嫌われるくらいでしょうか。でも、娼婦の女の子にモテるので嫌いと言いつつ嫉妬で愛情は大きくなるんですよ。不思議ですねえ。と、異常に気付いたネプチューンがやってきました。

 

 

――――――

 

 

「じゃもおおおおおおん! わしのロリタンちゃんを返すんじゃもおおおおおおおん!」

 

 怒りの形相で突っ込んできました。取られた娼婦の中にお気に入りの娘がいたみたいですね。

 

「うらぁあああああん!」

「じゃもぉおおおおん!」

 

 ニカの拳とネプチューンの拳がぶつかり合います。

 

「ぬう! 子供でわしとここまで張り合うとは! お主何者じゃもん!」

「俺はデービー・D・ニカ。魚人街は俺のなわばりにするぜ! 認めろよネプチューン王!」

「子供に任せられるかぁーーーー!」

 

 かめはめ波、否、ウルトラマリンを放つネプチューン。

 空気中の水分をかめはめ波の要領でうち放つ技だ。一般的な人間が受ければ全身がズタズタとなる。

 

「効かないねえ。おれだから」

「じゃもん!? ならば、スーパーウルトラマリン!」

「うおっと!?」

 

 踏ん張りが効かず吹き飛ばされるニカ。硬い岩盤に激しく打ち付けられる。

 

「ネプチューン王! 憎い相手だが今だけはてめぇの味方だぜ!」

「やれぇ! 税金の力を見せてやれ!」

「じゃもん! お前達は黙っとれ!」

 

 砂煙が収まると、ニカは無傷だった。

 

「ちょっと脳が揺れたかな。内部破壊は受け過ぎない方がいいか」

「ほう、今ので立つか。ならば次は……」

 

 ネプチューン王は再びウルトラマリンの構えをする。

 

「スーパーウルトラマリン、10べぇじゃもぉおおおおおおおん!」

 

 10倍の勢いで飛んでくるスーパーウルトラマリン。死の恐怖を感じたニカは避けた。

 

「ぬう! 避けるか! もう一発10べぇじゃもぉおおおおおおおん!」

「てめぇ! 無茶苦茶すんなぁ!」

 

 大技を避け続け、なんとかネプチューンに接近。拳を交わせる。力はネプチューンが上だが、スピードはニカが上。どちらにとっても油断ならぬ相手だ。だが、うちあった時間は3分にも満たなかった。

 

「やめだ。周りを見ろ」

「ぬう……」

「も、もうやめてくれ」

「しぬぅうーーーっ。こいつらに殺されるぅうーーーーっ」

 

 広場に集まった魚人達はネプチューン王の技の余波でもみくちゃになっていた。人魚も軍子とリプリーが守らなければ危なかっただろう。

 

「俺の実力は分かっただろう。俺ならここのバカ野郎どもを力まとめ上げられる。お前達が見捨てた街を復興させられる」

「ぬう……、言ってくれる」

「真実だろう? 産業が何もない。女が酒と身体を売るだけの街。男は暴力で女を従え、酒を飲む。腐り切ってるぞ」

「返す言葉もないんじゃもん……」

 

 ネプチューンは目に見えて落ち込んだ。

 

「元々は身寄りのない子供が集まる孤児院がある街じゃったもん。いつの間にかよからぬ輩が増え出して」

「人魚がやさしすぎるんだ。ダメ人間にも怒らず甘く接してしまう。殴られても優しく接してしまう。俺ならば、力で立場を分からせる」

「じゃが、なぜ魚人島なんじゃもん? 手配書でロックスという名前じゃったが、お主の故郷はひょっとして」

「ああ、俺の本名はデービー・D・ニカ。故郷はゴッドバレーだ」

「デービー……!? ニカ!? もしやその姿は伝説の……!」

「ああ、ルナ―リア族だと聞いている。太陽神ニカの末裔だとよ」

「ぬう、デービーでニカか……」

 

 ネプチューンはニカを王宮に招いた。そして古文書を持ってきた。

 

「書いてある文字は読めぬが、デービージョーンズについて書いてあるらしいんじゃもん。やつは世界政府と戦い、敗れ、魚人島で生涯を過ごしたらしいんじゃもん」

「へえ。そのデービーの子孫が、新世界のゴッドバレーに流れ着いたと?」

「魚人島にもデービーの子孫がいるんじゃもん。ホーディ家がそうだったはずじゃもん。それに、デービーは当時の人魚姫を妻にしていたんじゃもん」

「つまり、あんたにもデービーの血が?」

「可能性は否定できんじゃもん……」

 

 ネプチューンは本をたたむ。

 

「デービーの子孫なら血筋的には問題ないんじゃもん。魚人街を頼むんじゃもん」

「ありがとう。その言葉が聞きたかった。ああそれと、エルバフの王子ロキとは既に同盟を結んでいる」

「じゃも……っ! なんともはや……! 思考が追い付かん!」

「あと一応ビッグマムの傘下だから。そのうち俺の方が立場が上になるだろうがな」

「じゃも……っ!? リンリン……!?」

 

 

――――――

 

 

 はい、というわけで魚人街を手に入れました。未来の巨大な戦力と高級娼婦を大量ゲットです。ネプチューンは元々巨人と同盟を結ぶ予定でしたし、真の歴史では魚人島がリンリンの傘下に入ることを認めています。最後にさらっと言えば流してもらえました。次回は魚人島である程度産業を作ってから、リンリンに報告に行きますよ。きっと喜んでくれます。

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