懸賞金カンストRTA 作:アホホア
前回はバレットに仕事を与えつつドラゴンに協力を呼びかけました。2人とも若い頃は素直なので手懐けやすくてありがたいです。バレットの名前はダグラスではなくニカ・バレットにしています。ニカの弾丸という意味ですね。手配書は例によって改名されニコ・バレットとなっています。ロビンの親戚になれましたね。おめでとう。
今回はカイドウさんを手懐けようと思います。バレット、ドラゴンと違って暴れん坊なので簡単には行きません。このRTA最大の運ゲーポイントと言ってもいいでしょう。と、言ってる間にカイドウさんがやってきました。マニュアル操作に切り替えます。
――――――
「軍子宮の子宮、あったけぇっ!」
「ああうっ!? 二度とそのギャグは言わないと、誓ったはずだよなあ!」
「ごめん……。だけど……! 気持ち良すぎて出る……!」
「なっ!? ふあああああああああああんっ♡」
軍子にしっかり中出し。
「ちゅーっ、ちゅーっ」
「あううっ♡ おっぱい吸っちゃだめアマスゥ♡ 赤ちゃんの飲むところ、アマスゥッ♡」
おっぱいから母乳が出るのをしゃぶりついて飲み込んでいく。幸せな夜の時間。
だが、甘い空間を壊すかのように、そいつはやってきた。
突然の雷、突風。覇王色の覇気がビリビリと大気揺らす。窓の外から空を見上げると、巨大な黒い影。雲をクロールするようにこちらに突っ込んできている。
「ちっ。クソガキがっ。嫌なもん見せやがって……」
「見たくないなら来るなよ。俺のせいじゃないだろ? 寝室を勝手に覗いたのはお前だ」
「うるせぇガキが! 黙ってろ!」
巨大な龍の姿のカイドウが王宮を見下ろしている。明らかに不機嫌。この怪物が火を吹けば王宮周辺一帯が吹き飛び、万の命が失われるだろう。衛兵は空を見上げて、恐怖にかたまり動けない。
「てめぇ、この俺の返事に部下を使わすたあ、偉くなったと勘違いしてるんじゃないか?」
「偉いかどうかは関係ない。俺は忙しかったんだ。海賊でどこにいるかも分からないお前を探しに行く余裕はなかった」
「言い訳してんじゃねえよ! 要はてめぇが俺を舐めてるか舐めてないかだ……!」
「舐めてないさ。同盟ならいいと返事をしただろう? 俺達は同格だ。仲間になることができる」
「それが舐めてるっつってんだよ!」
カイドウは口元に火の玉を溜める。脅しではない。もうすぐ城に放たれる。
「バカが!」
ニカは急いで窓から飛び出し、空高く舞い上がる。
「ボロブレス!」
「ふんっ!」
熱の塊が光線のような形でニカにぶつかる。
大爆発が起きるが、背中の炎は熱に非常に強い。
「おおーっ、いててててっ。覇気がこもってやがるな」
「どうする? まだ舐めたことを言うってんなら、今度は城に撃つぞ?」
「お前、最低だな。天竜人とやってること同じじゃねえか?」
「ちげえよ! 俺は最強なんだ! 力があるから支配するんだよ! あいつらと一緒にしてんじゃねえ!」
「だったら俺とお前が戦ってどっちが強いか決めればいいだろう?」
「なっ、バカ野郎! おめぇが戦わないっつうから脅してんだろうが!」
「別に戦わないとは言ってないが」
「ああん……?」
カイドウは記憶を思い返してみた。別に戦わないとは言っていなかった。
いつも、誰に話を聞いても嫌がられてはぐらかされるので、ニカもそうだろうと決めつけていただけだ。
「ちっ。それならそうと早く言え! さっさとやるぞ!」
「ちょっと待て! 俺は寝る所だったんだぞ! こんな眠い時に戦えるか!」
「じゃあ明日の昼だ! いいな!」
「待て! 俺の国ではやらないぞ! 適当な無人島でやるからな! 俺とお前が戦ったら国が亡ぶ!」
「じゃあてめぇが用意しな、その無人島ってのをよ」
カイドウはそう言うと去っていった。
なお、ニカに小ばかにされた苛立ちから町を襲い、酒を奪い、酔っぱらいながら寝た。
翌朝。ニカは貴重な研究資料用の海楼石を取り出し、手のひらに乗せ、その上からテーピングしていた。
そして、軍子を触ってチェックする。
「どうだ? 効いてるか?」
「少し力が抜ける」
「もう少しテープを減らすか……。今度はどうだ?」
「うっ、ダメだ……。立てない……」
対悪魔の実最強兵器、海楼石。だが、希少な上に加工が難しく、まだ武器に組み込めていない。手で持って直接触れるつもりだが、奇襲のためには隠しておきたかった。
そして、昼になる。カイドウはキングを連れて島にやってきた。ニカは船でガルツバーグが演習で使っていた無人島に移動する。カイドウは後ろから飛んでついてきた。
「へへっ。楽しみだぜ。調子に乗ってるてめぇを今からぶちのめせると思うとよ」
カイドウは心底戦いが楽しみなようだった。ニカはそこまで戦闘狂ではなかったが、身体を動かすのは好きだった。
「戦いの前にルールを決めておこうか。気絶するか参ったと言った方が負けでいいか?」
「構わねえ」
「負けたら相手に従って部下になると?」
「おう、俺が負けたらてめぇの部下になってやるよ」
「私はいらないな。お前みたいな暴れん坊のバカは」
「てめぇにゃ言ってねえよ! 女はすっこんでろ!」
「なんだと……? 私がお前を三枚に卸してやってもいいだぞ?」
「できるならやってみろ! ブァーカ!」
「貴様ァ……!」
「なに? 俺と戦うんじゃなかったの? やらないなら俺は帰るよ? 忙しいんだから」
「バカ野郎! てめぇの女がケンカ売ってきたんだろうが!」
「軍子、俺が戦うから見といてくれ」
「チッ」
「カイドウさん、落ち着いて……。今は戦いに集中しましょう」
「ケッ……」
互いに軽く準備体操をして、構えを取る。
金棒を振りかぶるカイドウ。ボクシングのように拳を構えるニカ。
「雷鳴八卦!」
先制はカイドウ。雷のごときスピードで疾走し、ニカに金棒を振り抜く。
「あ痛だっ!???」
命中し、吹き飛ばされるニカ。久しぶりの痛みに脳が覚醒していく。
「やべえな。思ったよりつえぇ」
「おめぇは思ったよりよえぇなあ。俺をガッカリさせるなよ? ウロロロロロ!」
金棒と拳がぶつかり合う。
ニカはトレーニングを続けていたが、実戦はバレットや部下に任せることが多かった。腕が鈍っていた。特に見聞色と動体視力の低下が顕著。だが、徐々に戻っていく。
そして、ニカの拳がカイドウに命中する。
「うおっと。へへっ。当たっちまったなあ?」
口を切りながらうれしそうな顔になるカイドウ。彼は根っからの戦闘好き。それもプロレス根性のようなものがある。相手の攻撃は避けるより受けたいのだ。その上で、上回りたい。だから、相手の攻撃を受けながら徐々に調子を上げていくタイプだった。
「うぉっ!?」
「ぐっ」
「うん!?」
だが、何かがおかしい。いつもなら、相手の攻撃を受けるたびに、力が増していくのに。
今日のカイドウは、攻撃を受けた瞬間、脱力してしまう。力が入りにくい。テンポが崩れる。
「お、おい! ちょっと待て! 今日の俺は調子が悪いみたいだ!」
「ウラァ!」
「がふっ!? いや、戦えと言ったのは俺だがよぉ! ううっ!?」
カイドウは若い。海楼石のことなど知らない。この時代ではまだほとんど出回っていないのだ。
「うらぁああああああああ!」
「クソッ、最低だ! なんで今日に限って! うぐっ!? 本当に調子が悪いぞ! うざってぇえええええ! うろろろろぉおおおおん!」
ニカのタコ殴り。カイドウは脱力したままパンチを受け続け、ついに膝をつく。その状態で耐えようとするが、脱力は続く。倒れてしまい、パンチを浴び続ける。
「てめぇらぁあああ! 汚いことしてんだろうがぁああああ!」
キングが怒り、ニカに突っ込んでいく。
「うおっと!?」
キングの蹴りを躱し、拳で一発。
「ガフッ!?」
キングも拳を受けると脱力し、一撃で地面に倒れ込む。
「や、やはり……! 何かおかしなことを!」
「邪魔すんなキング! これは俺の戦いだ!」
「ガッ!?」
だが、そんなキングを、カイドウが金棒のフルスイングで吹き飛ばした。
「すまねえ。部下が迷惑をかけた」
「あのままやっていれば俺の勝ちだった。降参するか?」
「……」
カイドウは黙ってキングを肩に背負い、飛び去って行った。負けを認めたくはないらしい。
「お前は部下にいらんからなーーー!」
「同盟ならいいぞーーー!」
寂しそうなカイドウの背中に向けて、ニカと軍子は叫ぶのだった。
――――――
はい、これでカイドウさんの仲間フラグができました。海賊の仲間というより定期的に戦闘に誘ってくるケンカ仲間という関係ですが。この世界では死の危機を体験しないと覇気が伸びないので、カイドウさんとの戦闘経験はありがたかったりします。まあ、ちょっと体力調整を間違えたり打ちどころが悪かったら死ぬのでRTA的には最低の運ゲーなのですが。覇気が伸びるかどうかも運ゲーですし。
今回は海楼石の存在を知らなかったので楽に勝てましたが、次回からは確率的には不利になります。私には見聞色が使えませんし、ゲーム的な先読みもできないので、マニュアル操作で勝つのはまず無理です。勝つならオートしかありません。が、逆に言えばオートなら勝てる時もあります。カイドウさんは根っからのプロレス主義者ですからね。オートなら割と攻撃に当たってくれます。また、二戦目以降はカイドウさんに負けても部下にはされません。カイドウさんが先に約束を反故にして逃げたわけですからね。代わりに正式に同盟を結ぼうと提案すれば認められます。
なぜカイドウさんは最初に負けた時点で同盟を認めなかったのか。おそらくカイドウさんは強さを認める相手とは仲間になりたい人なのですが、負けっぱなしで同盟というのはプライドが許さないんですね。仲良しの生ぬるい関係ではなくライバルという間柄でありたいとかそんな感じではないでしょうか。
さて、スキップ中に接触してきた大物とのイベントはこなせたので、政治の方も力を入れていきます。
まずはパンクハザードの近くに大規模な娯楽施設を作ります。そこで人魚の娼婦を使ってシーザーたちをもてなすのはもちろんのこと、荒くれ者の魚人や巨人の仕事場としても使います。人間との融和はハラルドとオトヒメの悲願ですからね。娯楽施設はイメージアップに持ってこいです。
そうは言ってもパンクハザードの近くに使えそうな島はありません。なのでレッドラインの一部と海を使います。ヤルキマンマングローブと、超巨大な船を使った、海に漂う巨大な浮島という感じにします。レッドラインは人口施設が沈められた時の一時的な避難場所として一部開拓しておく感じです。やがてくる海面上昇への対抗策として浮島技術は必要ですから、その技術開発にもなります。
設計者はベガパンクに、と言いたいところですが、政府が囲っている彼に近づくのは危険です。ここはトムさんに任せます。ちょうどトムさんはウォーターセブンを浮かせようとしていますしね。魚人の職業安定所としての機能もあると言えば、向こうからやらせてくれというくらいの勢いで請け負ってくれます。と言っても浮島の素材、ヤルキマンマングローブやシャボンの利用はトムさんの専門外ですから、ニカニカ王国の科学者にも頑張ってもらいますよ。エルバフのアダムも外壁としてふんだんに使わせてもらいます。王子と同盟関係ですしハラルドがロックスに負い目を感じているので安く買わせてもらえます。
というわけで色んな国に部下を向かわせつつ、ニカは直接トムさんに依頼しに行きます。トムさんは直接顔を見て頼まないと話を聞かないタイプですね。移動はスキップして、ウォーターセブン到着。トムズワーカーズに移動。会話。はい、OKもらえました。海兵に見つかるとまずいので、電伝虫を置いて急いで逃げます。
電伝虫で場所、目的、お金、素材などの詳細を説明していきます。後は天才の頭脳に任せましょう。スキップします。
はい、2週間ほどスキップしたところで、設計図が送られてきました。全体の完成図はまだですが、最初に作るモデルケースは設計できてます。これは天才だから早いというより、元々浮島構想があって頭の中ではほぼできていたという感じでしょう。それでは早速建設を開始します。魚人街の大工候補や元ガルツバーグの負傷兵も建設に協力させます。荒くれ者に仕事を与えて国民の生活を豊かにするのも支配者の役目ですので。
完成予定は半年後。それまでスキップします。
はい、最初のモデルケースが完成しました。早い! さすがにこの世界の力自慢たちは優秀ですね。
ここでは人魚の娼館を最大の目玉としつつ、レストランや音楽ホールも作っています。住民用の居住スペースもあります。モデルケースができても完全版の建設は続くので、建設者が住む居住スペースがあった方がいいですからね。子供が遊べる遊園地も用意しました。今は簡単なコーヒーカップくらいですが、ジェットコースターや観覧車もそのうち作っていきます。アーロンがシャボンディ諸島の遊園地に憧れていたように、子供にこの場所を憧れさせることで、その後の移民がスムーズに進みます。
この施設の名目上の責任者ですが、海賊でも魚人でもなく、一般人を使います。ニカの手下がトップでは、政府の人間は近づきにくいでしょうからね。と言っても、いつ裏切るかも分からない人間を責任者にはできません。ヒューマンショップで解放した人間の中で、ニカに対する忠誠心が高くて優秀そうな人から選びます。娼館の責任者も人間の男とします。この男は科学的な能力と忠誠心を重視します。こいつを通してシーザーたちが話した科学技術をニカに伝えさせます。
人魚を狙う人攫いや天竜人が現れることも予想されますから、警備には力を入れます。警備部隊の責任者にはフィッシャータイガーを指名します。彼ならば人格的にも能力的にも信用できます。それに、彼は魚人街の運営でヒーヒー言ってましたからね。警備部隊なら書類仕事が少なくなって身体を動かす仕事が増えるので彼には都合がいいでしょう。魚人街の管理はジンベイに任せます。
さて、海上遊園地”ぽかぽか”開園です。
と言ってもニカはぽかぽかに近づきませんけどね。経済の動きや人員を見るとここがニカの施設であることはすぐにバレると思いますが、形だけでも運営に関わらないことが大事です。そうしないと政府の人間が気軽に入れなくなってしまうので。
初日から大成功、大盛況という言葉が部下から伝えられてきます。シーザー、ジャッジ、クイーンも仲良く3人とも娼館に来たみたいです。そして自分の科学力を自慢しまくっていたと。電伝虫の盗聴の仕組みについても喋ってくれたみたいです。いい感じですね。この調子でおだてまくってどうやったら盗聴されなくなるかも教えてもらいましょう。
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CP9のエージェント、ママファ。彼女の目的は突如海上に建設された海上遊園地”ぽかぽか”の黒幕とその目的を探ることだった。大規模な工事だが、人員は主に魚人が担っており、出資者にもネプチューン王を筆頭とした魚人の有力者の名前が並ぶ。魚人と人間を結ぶ友好の懸け橋となってほしい、そんな思いを込めて”ぽかぽか”という名前にしたらしい。素直に考えればこれはリュウグウ王国が建造した施設で黒幕などいない。だが、人魚を娼婦として働かせるというやり方は、例の犯罪者のやり方に似ていた。
ビッグマムの懐刀にして、ニカニカ王国の真の支配者、”最悪の後継者”ロックス・D・ニコ。懸賞金は異例中の異例だが船長のビッグマムを超えて40億ベリーとなっている。これには天竜人を殺したことや人質に取っていることに加え、彼の種族、生まれた家柄も関係しているらしいが、ママファには詳細は語られていない。
「えーっと、ここは人魚のお姉さんを楽しむ場所だから、君は別の場所で働いた方が稼げると思うけど」
「そんなこと言わないで。私、ちょっとしたお尋ね者なの。ここで働かせて欲しいわ♡ いいことしてあげるから♡」
「ええっ、そんなこと言われてもなあ。困ったなあ」
この施設の責任者だという、覇気のない一般人。明らかに魚人達を纏める資質などない。魚人を責任者にしないという目的のためだけに割り当てられた人間。だが、平凡ならば、落とせる。
「ね♡ いいでしょ♡」
ママファは男にそっと抱き着き、胸を押し当てる。
「うひいっ」
「ねっ♡ 働かせてっ♡」
「わ、分かりましたぁ!? それじゃあレストランで働けるように聞いてみる……、じゃなくて、頼んでおくね!」
「うふふっ♡」
ほら、簡単にボロを出した。
ママファは勝利の笑みを浮かべる。彼は本当の責任者じゃない。女一人レストランで働かせるにもおうかがいを立てなければいけないと、自らバラした。この調子なら、真の責任者を割り出すまでそう時間はかからないだろう。
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と、ぽかぽかの責任者から怪しい人間が来たと連絡が入りました。政府の匂いがすると。送られてきた似顔絵を見た感じ、カリファに似ています。母親でしょうかね。確かにスパイの可能性が高いです。追い出すのではなく偽情報を掴ませることにします。リク王や花の国の王などから支援を受けているかのような領収書を作って見える場所でファイルにしまっておきましょう。