※この作品はR-18です。

思いつき短編集   作:しるべ234

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元ネタ:Re:ゼロから始める異世界生活


エミリア✖️レグルス(Re:ゼロから始める異世界生活)

水門都市プリステラ、その中にある教会。

その一室でエミリアは目を覚ます。

「……ん」

 

目を覚ましたエミリアは素足を床につけ立ち上がると自分の姿を確認する。衣類の乱れはなく服は昨日のままだった。

「なんで私ここにいるのかしら……確か、憤怒と戦ってて……」

ぼんやりとした頭で記憶を思い出そうとしたがどうにもはっきりしなかった。

窓から見える景色はいつの間にか夕暮れになっており、一日のほとんどが記憶がない状態にエミリアは軽く焦りを感じる。

「落ち着いて……なんで、私は、こんなところにいるんだっけ……?」

壁際に手をつき、呼吸を整えようと胸を押さえる。そのとき、部屋の扉が静かに開いた。

「お目覚めかな? 僕の花嫁さん♪」

聞き覚えのない男の声――しかし、どこか底冷えするような響きを持つそれに、エミリアは思わず肩を震わせた。

「あなたは……誰? ここはどこなの?」

「いい質問だね。でも、質問は一つずつにしてほしいなぁ。だって僕、丁寧だからさ」

銀髪を揺らしながら近づいてくる男。その優雅な仕草と不自然なまでの微笑みに、エミリアは本能的に距離を取ろうと背後へ下がった。

「僕の名前はレグルス。レグルス・コルニアス。君をここに招待したのは他でもない――君が僕の妻になる運命を持っているからだよ」

「……は?」

突然の宣言に呆然とするエミリア。だが、その直後にレグルスが続けた言葉が、彼女の思考を一層凍らせた。

「安心して。君には拒否権なんてないから。ここに来た時点で、それはもう運命なんだよ。だって僕が決めたんだから♪」

「ふざけないで。誰があなたなんかの――」

エミリアは反射的に言い返そうとしたが、その声はレグルスの指先ひとつで遮られた。

「まぁまぁ、まずは心を落ち着けるところから始めよう。大丈夫、すぐに慣れるよ。僕の傍にいると、どんな女性も幸せになれるからさ♪」

そう言って笑うレグルスの瞳には、狂気が滲んでいた。

エミリアは初めて、恐怖に似た感情を胸に覚えたのだった。

「……もう一度聞くけど、あなたは誰なの?それにここはどこなの?」

再度問いかけるエミリアの声は、不安と警戒が混ざり合いながらも凛としていた。

「何度も言わせないでよ。僕はレグルス・コルニアス。そしてここは水門都市プリステラ。君がいた場所のすぐ近くさ」

レグルスは両手を広げ、まるで舞台俳優のように身振り手振りを交えて話し始めた。その優雅さと芝居がかった振る舞いに、エミリアは寒気を覚える。

「それで、私が『あなたの妻になる運命』ってどういうことなの?」

「簡単な話だよ。この世には運命というものがあってね、それを僕は『福音書』って呼んでるんだけど、そこに君の名前があったんだ。だから君は僕の妻になる運命にある。それだけのことさ」

「……そんなの信じられるわけないでしょう!」

エミリアの声は苛立ちとともに高くなった。しかしレグルスは一切動じない。むしろ楽しげに微笑んでいるようにすら見えた。

「信じるかどうかは君の自由だよ。でもね、大事なのは『もう逃げられない』っていう事実なんだ」

「どうして私が逃げられないっていうのよ」

 

「だって君はここにいるからさ。君がここにいるっていうのは、つまり僕の元へ来るべき時が来たってことなんだから」

レグルスの言葉には根拠などないはずなのに、どこか有無を言わせない自信が込められていた。

エミリアはその目を睨み返しながら問い詰める。

「じゃあ、どうやって私をここまで連れてきたの? 覚えてないわ」

「それは君が僕の権能によって記憶を失ってるからさ。でも安心して、徐々に思い出していくから」

レグルスは不気味な笑みを浮かべる。その笑顔には、底知れない恐怖が潜んでいるようだった。

エミリアはさらに後ずさろうとしたが、背中に壁がぶつかる。逃げ場はない――少なくとも今は。

「君のような美しい女性が、これから僕と共に新しい未来を歩むんだ。光栄だろう?」

「ふざけないで。私は誰とも結婚するつもりはないわ」

「いいや、君はもう僕の花嫁だよ。だからこそここにいるんだ。認めたくないかもしれないけど、それが真実なんだよ♪」

「……」

エミリアは何も言えなくなった。目の前の男は明らかに異常者であり、その言動には一貫して恐ろしいものがあった。

「君がどう思おうと関係ない。僕は君を幸せにしてあげるよ。君がどれだけ否定しても、最終的には僕を愛することになるんだからね♪」

レグルスの声は甘く響いたが、その裏には歪んだ支配欲が見え隠れしていた。エミリアの背筋に冷たいものが走る。

 

「なんでそんなこと言えるの?」

エミリアは低い声で問うた。レグルスに対する怒りよりも、疑念と恐怖が混じった感情がその声色に表れている。

「だって君は僕の『福音書』に名前が載っているんだからね。あの本には運命が記されてるんだよ。僕たちの出会いも結婚も、全部最初から決まってたってことさ♪」

レグルスは胸元から一冊の分厚い本を取り出し、エミリアに向かって軽く掲げた。

「あなた、さっきから何言ってるの? その本に何が書いてあるか知らないけど、私の人生を勝手に決めないで!」

エミリアは叫ぶように言った。だが、レグルスは全く動じることなく微笑み続ける。

「もちろん、君に決定権なんてないよ。運命っていうのはそういうものだからね」

「だったら教えて。その本に書いてあるって言うなら、どこに私のことが書いてあるの?」

「それは秘密だよ。だって教えちゃったら、面白くなくなるだろう?」

「本当に意味が分からない……」

エミリアは眉をひそめ、深く息を吐いた。目の前にいる男の狂気じみた言動に、思考が追いつかない。

「じゃあもう一つ聞かせて。あなたは何者なの? どうして私を選んだの?」

「僕が何者か? それは『運命の人』かな。でも正確には……大罪司教、強欲担当レグルス・コルニアス。それが僕だよ」

「……やっぱりあなたが……」

レグルスは相変わらず笑みを崩さない。その表情はまるで自分の言葉が真実であることを疑っていないようだった。

「なぜ君を選んだかって? それは君が運命に選ばれたからさ。それに君はとても美しい。僕の妻として相応しいと思うんだよね」

「あなたみたいな人に言われても嬉しくないわ」

「あはは、照れなくていいのに♪」

エミリアは再び壁際へ下がろうとしたが、すでに背中は壁に触れていた。逃げ場はない。それでも彼女は怯まずにレグルスを見据え続けた。

「安心して。これからゆっくり慣れていけばいいんだから。君が何と言おうと、君は僕の妻になる運命なんだからね♪」

その言葉にエミリアは背筋が凍る思いだった。だが同時に、屈しないという意思も強く湧き上がってきた。

「あなたの言葉には何の説得力もないわ。私は絶対にあなたなんかに従わない」

「そう思うのは今のうちだけだよ。でも心配しないで、すぐに変わるからさ」

レグルスの言葉には不気味な確信が込められており、エミリアの胸には不安と恐怖が渦巻いていた。

「さてと」

レグルスは手に持っていた『福音書』を閉じ、ゆっくりとエミリアに歩み寄った。

「今日は初日だから、軽い挨拶だけで終わらせようと思ってたけど……どうやら君は少し反抗的みたいだね?」

「当たり前でしょう!」エミリアは毅然と言い返す。「あなたみたいな人に従うつもりなんてないわ」

 

「まぁまぁ」

レグルスはその笑みを深める。優しげな微笑みの裏に潜む狂気が、エミリアにははっきりと感じ取れた。

「君がどれだけ抵抗しようと、結果は変わらないんだよ。むしろ、君が反抗的な態度を見せてくれるのは嬉しいな。だってそれだけ僕のことを意識してるってことだよね?」

「そんなわけないでしょう!あなたなんか意識する価値もない!」

「ふーん、そう言うんだ? でもね、君はもうすでに僕の花嫁になる運命なんだよ。だから早く諦めて、僕の言うことを聞いてくれると助かるんだけどなぁ」

レグルスはゆっくりとエミリアに近づく。その動きには獲物を狙う獣のような鋭さと執拗さがあった。

「近づかないで!」

エミリアは思わず声を荒げた。恐怖ではない。これは明らかな拒絶だ。

「僕はただ、君に優しくしているだけなのに……君はそれを理解してくれないみたいだね」

レグルスは首を横に振りながら呟く。その仕草すらも演技がかっていて胡散臭い。

「ねぇ、どうすればわかってくれるのかな?君にはこれから僕との新生活が待ってるんだよ?その準備をしておかないと」

「新生活なんて言わないで!あなたなんかと一緒にいるつもりなんてない!」

「まぁまぁ、落ち着いて。君がどう思おうと関係ないんだよ。運命っていうのは変えられないものなんだから」

レグルスは再び微笑む。その笑顔には歪んだ優越感が浮かんでいた。

「でも安心して。君がどうしても納得できないっていうなら、少しだけ強引な手段を取らせてもらうかもしれないね」

「強引な手段……?」

エミリアの声が震える。彼女はその言葉に不吉なものを感じ取った。

「いやいや、そんなに怖がらなくていいんだよ。君にとっては幸せなことだからさ。ただ、僕の期待に応えてくれるだけでもいいんだ」

「応えるわけないでしょう!」

「そっかぁ、じゃあ仕方ないね」

 

レグルスはそう言うと、ゆっくりとエミリアへ向かって一歩踏み出した。

エミリアは反射的に後退しようとしたが、背後には壁しかない。逃げ場などなかった。

「ねぇ、本当は楽しみにしてるんじゃない? だって君は僕の花嫁になる運命なんだからさ。それとも……僕に逆らう勇気があるってことかな?」

「私は絶対にあなたなんかに屈しない!」

「ふーん、面白いねぇ」

レグルスは鼻歌でも歌い出しそうな調子で近づいてくる。

「でも覚えておいてよ。君が何と言おうと、君は僕のものになるんだからね」

「そんなこと絶対に認めない!」

「あはは、その強気な態度もいいね。でも、それもいつまで続くかな?」

レグルスの目が細くなり、その視線がエミリアを射抜く。エミリアは体が硬直するのを感じた。

「それじゃあ、今日はもうおしまいにしようか。明日から少しずつ慣れていこうね。君が僕を愛する日まで……」

「私はあなたなんか絶対に愛さない!」

「そう思うのは今のうちだけだよ。でも大丈夫、すぐに変わるからさ」

レグルスは満足げに微笑むと、ゆっくりとエミリアから離れていった。扉を開け、廊下へと消えていく姿を見送りながら、エミリアは深く息を吐いた。

 

翌朝、エミリアは未だに混乱したまま目を覚ました。昨夜の出来事が夢であればいいと願っていたが、現実は残酷だった。

 

彼女がいる部屋には窓があり、そこから朝陽が差し込んでくる。しかし、その景色はどこか異様だった。まるで時間が止まっているかのように静寂が支配している。

「おはよう、エミリア♪ よく眠れたかい?」

突然聞こえた声に、エミリアは反射的に振り返る。部屋の入り口に立つレグルスの姿が目に入った瞬間、彼女は全身に緊張が走るのを感じた。

「何の用なの? また変なことを言うつもり?」

「まさか。今日は少しだけ特別なことをしてあげようと思ってね」

レグルスは微笑みながら近づいてくる。その歩みには余裕があり、エミリアへの支配的な意図が透けて見えた。

「特別なこと?」

エミリアは警戒心を強めつつも問いかける。レグルスが何を考えているのかわからず、不安が募る。

「ああ、そうだよ。君にはもっと僕のことを知ってもらわないといけないからね」

「あなたのことなんて知りたくないわ!」

「まぁまぁ、そう言わずに。僕たちの関係を深めるためには必要なことなんだよ」

レグルスは手を伸ばし、エミリアの肩に触れようとした。その瞬間、彼女は反射的に身を引く。

「触らないで!」

「おっと、ごめんごめん。でも君はまだ僕に対する警戒心が強いみたいだね。それも仕方ないか」

レグルスは苦笑しながら手を引っ込める。しかし、その表情には不敵な笑みが浮かんでいた。

「じゃあ、こういうのはどうかな?」

彼はポケットから何かを取り出す。小さな瓶に入った透明な液体だった。

「これは何?」

「ただの香油さ。君の肌に塗ってあげるだけだよ」

「そんなもの必要ないわ!」

エミリアは即座に拒絶するが、レグルスは気にせず瓶の蓋を開けた。甘い香りが漂ってくる。

 

「この香りはリラックス効果があるんだ。君も少しは落ち着くかもしれないよ?」

「だからって、あなたに触れられるのは嫌なのよ!」

「でもね、エミリア。君がこのままずっと抵抗し続けるのは疲れるだろう?だったら少しだけ僕に任せてくれればいいんだよ」

レグルスは香油を手に取り、ゆっくりとエミリアに近づく。その動作には優雅さがあったが、その奥には確固たる目的が隠されていた。

「近づかないで!」

「大丈夫だよ、エミリア。痛くも痒くもないからさ」

レグルスは優しく微笑むと、彼女の手首を掴み、香油を塗り始めた。

「やめて!こんなことしないで!」

「まぁまぁ、落ち着いてよ。君のためにやってるんだから」

レグルスは香油をさらに手首から腕へと塗り広げていく。その感触は冷たく、滑らかだった。

「やめてって言ってるでしょう!」

「君は本当に頑固だねぇ。でもそれも可愛いところだよ」

レグルスは笑いながらエミリアの腕を撫でるように香油を塗っていく。彼女は抵抗しようとするものの、その力強さには逆らえず、されるがままになってしまう。

「どうだい?気持ちいいだろう?」

「全然気持ちよくなんかないわ!今すぐやめて!」

「そうかな?でも君の顔は少し赤くなってるみたいだけど?」

「それはあなたが無理やり触るからでしょう!」

エミリアは怒鳴るように言ったが、内心では確かに何か変化を感じ始めていた。香油の効果なのか、あるいはレグルスの巧みな手技によるものなのか、判断できなかった。

「まあまあ、そう怒らないでよ。これも君をより美しくするためなんだから」

レグルスは香油を塗り終えると、今度は指先でエミリアの鎖骨の辺りを撫で始めた。

「そこは駄目!」

「どうして駄目なんだい?君の肌はとても綺麗なんだから、もっと見せてほしいな」

レグルスは指先を鎖骨から胸元へ滑らせていく。エミリアは思わず息を飲んだ。

 

「そんなこと……しないで!」

「でも君の身体は正直だよ?ほら、ここだって反応してるじゃないか」

レグルスは指先で軽く触れながら、エミリアの敏感な部分を探り当てる。その刺激に彼女は体を震わせた。

「やめて!お願いだから!」

「ふふふ、可愛いねぇ。でもまだまだこれからだよ?」

レグルスは満足げに微笑みながら、さらに大胆な行動に出ようとする。一方、エミリアは何とかして逃げ出そうと試みるが、その力強い握力から抜け出すことができなかった。

「さぁて、次はどこに触れようか?」

「もう十分でしょう!これ以上やめて!」

「十分なんてとんでもない。僕たちの関係は始まったばかりなんだから」

レグルスはそう言うと、エミリアの耳元に顔を寄せた。

「ねぇ、エミリア。そろそろ諦めて僕のものになったらどうだい?」

「絶対に嫌!」

「そうか……でも君がどう思おうと結局は同じことになるんだよ」

レグルスは再び微笑みながらエミリアを見つめた。その瞳には狂気じみた愛情が宿っているようで、エミリアには背筋に冷たいものを感じることしかできなかった。

 

「僕は君の全てが欲しいんだよ。だから君を手に入れるために最善を尽くすつもりだ」

 

レグルスの指先がエミリアの顎に触れ、そのままゆっくりと持ち上げられる。彼女は顔を背けようとするが、その動きは弱々しかった。

 

「君は本当に美しいよ。その美しさは僕だけのものなんだ」

 

レグルスの顔が近づき、二人の唇が触れ合う。その口付けはとても甘いものだった。エミリアは体が熱くなるのを感じながら、ただされるがままに受け入れることしかできなかった。

 

「これでわかっただろう?君が僕の妻になる運命なんだよ」

 

レグルスはゆっくりと顔を離し、満足げに微笑む。その表情には絶対的な自信が満ち溢れていた。

 

「そんな……こと……ない……」

 

エミリアの声は弱々しいものだったが、その瞳にはまだ強い意志が残っていた。しかし、それがいつまで続くのかは誰にもわからない。

 

「そうかい?でも僕は君を手に入れるまで諦めないよ」

 

レグルスは再びエミリアを抱き寄せると、耳元で囁くように言った。

「だから君も覚悟を決めてほしいな。僕と一緒に歩んでいく未来を」

その言葉はエミリアにとって甘い囁きだった。それを受け入れた時、どんなことが起こるのかわからない。でも彼女の心の中で変化が起こり始めているのを感じていた。

 

「まだ何も始まっていないね。君も初めてだろうからゆっくりと馴らしていこうじゃないか」

 

レグルスはエミリアの髪を撫でながら言う。その手つきは優しく温かかったが、同時に有無を言わせぬ力強さもあった。彼女はその感覚に身を任せるしかなかった。そしてそれが心地良いものだと感じてしまっている自分に戸惑いを覚える。

(私はどうしちゃったんだろう?)

エミリアの心は揺れていた。自分の感情がわからなくなっていた。

「じゃあ今日はここまでにしてあげようか。続きはまた明日にしよう」

「え……?」

レグルスの言葉に驚きつつも安堵する気持ちもあった。しかし次の瞬間には寂しさも感じる自分に気が付き愕然とする。

「そんな顔をしないでくれ、エミリア。僕だって本当は我慢しているんだから」

 

レグルスはそう言うとゆっくりと立ち上がった。

 

「おやすみ、また明日ね」

レグルスはそのまま扉の向こうへと消え去った。エミリアはその場に崩れ落ちるように座り込んだまま、その背中を見送ることしかできなかった。彼女の心は激しく揺れ動いていたが、それは恐怖や不安だけではなかった。

(私は本当に……)

そんな考えを振り払うように頭を振ると、彼女はベッドへ潜り込んだ。しかしその夜、彼女が眠りにつくまでにかなりの時間を要したことは言うまでもない。

 

「おはよう!よく眠れたかい?」

 

翌朝もレグルスの笑顔に迎えられることになった。だが昨日までと違って見えるのは気のせいだろうか?

 

「さてと、今日は少し趣向を変えてみようと思うんだ」

 

そう言って取り出したのは小さな瓶だ。中には透明な液体が入っていた。

 

「これは何?」

「特別な香油だよ。これを塗るとリラックスできるらしいんだ。君にも試してみてほしいと思ってね」

 

レグルスは瓶の蓋を開けると、それをエミリアの腕へと塗り始めた。ひんやりとした感触に一瞬身震いする。しかしそれはすぐに心地良い温かさへと変わっていった。

「どう?気持ち良いかな?」

「えぇ……なんだか不思議な感じだけど……」

「それはよかった!じゃあ次はこっちだね!」

 

今度は反対側の腕だ。同じように香油を塗られていくが、その感覚はやはり心地よいものだった。

「これでよしっと」

 

レグルスは満足そうに微笑むと、エミリアの顔をじっと覗き込んだ。その視線から逃れるように彼女は俯くが、レグルスはそれを許さなかった。顎に手をかけられ、強引に上を向かされてしまう。

 

「やっと僕を見てくれたね」

「違うの……私は……」

 

必死に言い訳しようとするが言葉が出てこない。エミリアの心は自分でも驚くほど揺らいでいた。そんな彼の様子を楽しむかのようにレグルスは続ける。

 

「君は本当に可愛いよねぇ。そんな君が僕のものになってくれるなんて夢のようだ」

 

レグルスはそう言いながら再び顔を近づけてくる。今度は唇ではなく耳元だった。彼の吐息がかかり、ぞくりとする感覚に襲われる。

「やめて……」

かろうじてそれだけ呟くことができたが、レグルスは全く気にしていない様子だ。彼は耳元で囁くように言った。

「ダメだよ。これは僕の愛なんだから」

 

そして再び唇を重ねられる。今度は先ほどよりも長く深いものだった。エミリアの口の中に舌が侵入し、彼女のそれを絡め取るように動く。その感覚に頭がボーっとして何も考えられなくなるほどだった。

(私は……)

自分が何を望んでいるのかさえわからない状態のまま、ただ時間が過ぎていく。やがて唇が離れた時、二人の間に銀色の糸が引いたのが見えた。

 

「……今日はここまでにしておこうか」

レグルスはそう言うと、ゆっくりと立ち上がった。

「また来るよ」

 

そう言い残して去っていく彼を、エミリアはただ黙って見つめることしかできなかった。

 

「私は……どうすれば……」

 

一人取り残された部屋で彼女は呟く。その呟きを聞くものは誰もいない。

 

――レグルスの罠と快楽に溺れる日々 それからというもの、毎日欠かすことなくレグルスは現れた。そして必ずと言っていいほど香油を塗った後キスされるのだ。それが習慣となりつつあったある日のこと、突然彼はこんなことを言い出した。

 

「今日は趣向を変えてみようかと思うんだ」

その日も香油を塗られた後、キスされる。しかしそれはいつもとは違うものだった。

 

「んっ……ふぅっ……」

 

レグルスの舌が口内に侵入してくる。その舌の動きに翻弄され、エミリアはただされるがままになっていた。やがて解放された時にはすっかり息が上がりきっていた。

 

「どう?気持ちよかっただろう?」

 

レグルスは満足げに微笑む。その表情には自信が溢れており、それが余計にエミリアの心を乱した。

(こんなのおかしいわ……)

そう自分に言い聞かせようとするが、体が言うことを聞いてくれない。まるで自分の体が自分のものではないかのように思えた。

そんな彼女の葛藤を知ってか知らずかレグルスはさらに続ける。

「もっと気持ちよくなりたいだろう?じゃあ次はこっちだ」

レグルスの手がエミリアの胸元へと伸びてきた。その瞬間、エミリアは反射的にその手を避けてしまう。

 

「あ……」

 

自分でも何故そんな行動に出てしまったのかわからなかった。ただ本能的に体が反応してしまったのだ。

 

「どうしたんだい?もしかして嫌だったかな?」

 

そんな問いかけに対して、エミリアは何も答えることができない。するとレグルスは少し困ったような顔をしたが、すぐにいつもの笑顔に戻った。

 

「ごめんね。でも僕は君のことを心から愛しているんだ。だから君に触れたいんだよ」

 

「……」

 

エミリアは黙って俯くだけだ。そんな彼女の様子を見たレグルスは、彼女の耳元に口を寄せて囁いた。

 

「大丈夫さ、すぐに慣れるよ。時間はたくさんあるんだからね」

 

その言葉に背筋がぞくりとする感覚を覚えたが、彼女は黙って従うしかなかった。

そしてさらに日々は過ぎていく。いつもと同じように香油を塗られてはキスされるという繰り返しだ。今ではそれだけでも体が熱くなってしまうようにまでなっていた。それでも彼はそれ以上を求めてこようとはしない。しかしある日のことだった。

その日もいつものようにキスされてから香油を塗る作業に入るはずだったのだが、今日は違ったのだ。レグルスの手がエミリアの胸へと伸びてきたのである。

 

「え……?」

 

思わず声が漏れるが、レグルスの手が止まることはない。そのまま優しく揉みほぐされるように触れられると、今まで感じたことのないような快感に襲われた。

(何これ……?)

困惑しながらも抵抗することができない。その間にも彼の手の動きはどんどん激しくなっていった。そしてついにはその手がエミリアの胸の先端部分に触れると、彼女はビクッと体を震わせた。その瞬間に自分が何をされたのか理解すると同時に羞恥心が込み上げてくる。だがそれでも彼は手を止めようとしなかったのだ。

(駄目……!これ以上されたら……おかしくなっちゃう……!)

しかしそんな思いとは裏腹に体は反応してしまう。自分の意思とは関係なく声が出てしまいそうになるほどだった。

「我慢しても辛いだけだと思うけれどね」

 

レグルスはそう言うと、エミリアの胸の先端部分を摘み上げた。その瞬間全身に電気が流れたかのような衝撃が走る。今まで感じたことのない感覚に戸惑いを覚えつつも体は正直に反応してしまっていた。そんな状態を知ってか知らずかレグルスはさらに攻め立てるように手を動かし続けた。最初はゆっくりだったが徐々に激しさを増していき、ついには強く抓られるようになると痛みと共に不思議な感覚に襲われた。

(痛いはずなのに……どうして……?)

疑問に思っているうちに今度は優しく撫で回すような動きに変わる。緩急をつけた責め方にエミリアはもう何も考えられなくなっていた。そしてとうとうその時が来てしまう。

(何これ!?何かくる!!)

今まで感じたことのない感覚だった。背筋がピンと伸び、頭の中が真っ白になるような感覚に襲われる。それと同時に意識を失いそうになったエミリアだったが、その瞬間に彼女は我に返った。

(え……?私……今何をされたの……?)

恐る恐る自分の胸へと目を向けると、そこはレグルスによって散々弄ばれた結果、すっかり赤く充血してしまっていた。しかもそれだけではない。彼の指には透明な液体がついており、それが何を意味するのかを察することは容易かった。その事実を認識した瞬間、一気に羞恥心が込み上げてくる。

 

「どうだい?気持ちよかっただろう?」

 

レグルスは満足げな笑みを浮かべるとエミリアの頭を撫でた。

 

「じゃあ今日はここまでにしておこうか」

 

そして何事もなかったかのように部屋を出ていく。エミリアはただ呆然と見送ることしかできなかった。しかし、体の火照りだけは一向に収まる気配がない。むしろ時間が経つにつれてどんどん強くなっているようにさえ感じられた。

(私……どうしちゃったんだろう……?)

自分の変化についていけず戸惑うばかりのエミリアだったが、そんな彼女に追い打ちをかけるように新たな出来事が起こることになるのだった――。

 

レグルスが立ち去った後もエミリアの体の熱はしばらく冷めることはなかった。それどころかさらに悪化しており、呼吸も荒くなっていたほどだ。心臓の音が鳴りやまない。

 

「私……どうしちゃったんだろう……?」

 

自分の体の変化についていけず戸惑うばかりだったが、それでも何とか落ち着きを取り戻すことができた。しかしそれは一時的なものでしかないことは彼女自身がよくわかっている。その証拠に体の奥底では未だに疼きが残っていたからだ。

 

「……っ!」

 

無意識のうちに手が下半身へと伸びていく。だがそこでハッと我に返ると慌てて手を引いた。

(何やってるのよ私!)

自分自身の行動に対して強い嫌悪感を抱くと同時に罪悪感も覚えるのだった。しかし一度火のついた体はそう簡単に鎮まるものではないらしく、エミリアの意志に反して再び動き始めようとしていた。彼女はそれを必死に抑え込もうとしたが、無駄だったようで、その意志に反して体はどんどん熱くなっていく一方だ。

(こんなことしちゃいけないはずなのに……!)

そう思っていても体が言うことを聞いてくれないのだ。それどころか更なる刺激を求めてしまっていた。無意識のうちに手は秘所へと伸びていく。そしてゆっくりと触れ始めた時、エミリアは自分が今どんな状況にいるのかを完全に忘れてしまっていた。

 

「んっ……ふぅっ……」

 

甘い吐息と共に声が漏れ始める。しかしそれでも彼女は手を止めることができなかった。そしてとうとうその時が来てしまう――その瞬間だった。突然扉が開いて誰かが入ってきたのである。

それと同時にエミリアの動きはピタリと止まった。それから恐る恐るといった感じで振り返るとそこにはレグルスの姿があった。

 

「あれぇ?まだいたのかい?」

彼は何食わぬ顔でそう言った。その態度にイラつきを覚えながらも平静を装って返事をするエミリアだったが、心の中ではパニック状態に陥っていた。なぜなら今の自分の格好を見られてしまった可能性が高いからだ。

「ちょっと調べ物をしていただけだよ」

 

「へぇ〜、そうなんだ?」

 

レグルスは興味津々といった様子でこちらに近付いてくると、まじまじとエミリアのことを見つめ始めた。その視線を感じると同時に顔が真っ赤になるのを感じる。

 

「顔が赤いようだけど大丈夫かい?」

 

「う、うるさい!」

 

思わず大声で叫んでしまったエミリアだったが、すぐに後悔することになった。なぜならば、その反応こそが答えとなってしまったからである。しかし後の祭りだ。

(どうしよう……バレちゃったかも……)

 

不安に駆られながら相手の反応を伺うエミリアだったが、その心配は杞憂に終わったようだ。レグルスは特に気にした様子もなく話を続けたのである。どうやら本当に気付いていないようだと思いつつも油断は禁物だと気を引き締めるエミリアであった――しかしそれは間違いだった。

次の日、再び同じような状況になってしまったのである。しかも今回は偶然ではなく故意犯である可能性が高いと思われた。

「ねぇ、何か隠し事してるよね?」

彼はズバリ切り出してきたのだ。その言葉を聞いた瞬間心臓が跳ね上がるような感覚に襲われたが、何とか平静を保つことに成功する。そして誤魔化そうと試みるものの、上手くいくはずもないことは目に見えていた。案の定すぐに見破られてしまい、結局全てを白状させられることになってしまったのである。

「なるほどねぇ〜、そういうことだったのか」

 

「……」

 

恥ずかしさのあまり黙り込むエミリアに対し、レグルスは嬉しそうに笑いかけた。

 

「もっと気持ち良くなりたいとは思わないかい?」

 

その言葉を聞いた瞬間、エミリアの体はビクリと震えた。それを見逃さなかったレグルスはニヤリと笑うと、さらに畳み掛けるように続けた。

 

「君が望むならいくらでも協力してあげるよ。もちろん、君が望む範囲内でね」

彼はそう言うと、ゆっくりと手を伸ばしてきた。その手つきはとても優しく紳士的だったが、それがかえって不気味に思えてしまうほどである。しかし今のエミリアにはどうすることもできなかった。ただ黙って見ていることしかできずにいると、ついに彼の手が伸びてきて彼女の胸に触れようとしたところで我に返ったように止まった。そしてそのまま手を引っ込めると困ったような表情を浮かべて言ったのである

「まだ早いか」

と。

 

「え……?」

 

戸惑うエミリアに対し、レグルスは笑顔のまま続けた。その目は真剣そのもので決して冗談ではないということが伝わってくるほどだ。そんな彼の様子に不安を覚えずにはいられなかったが同時に期待もしてしまう自分がいることに気付いて愕然とした。

(私は一体どうしてしまったんだろう……?)

レグルスはそのまま出ていきその日はそれで終わったのだが、翌日もまた同じことがあった。そしてまた次の日も……と続けていくうちに段々と抵抗感がなくなってきている自分に気付いた時にはすでに手遅れの状態になっていたと言えるだろう。

(ああ……もうダメかもしれない……)

その日は朝からムラムラとしていたものでつい我慢できずに自分で慰めてしまったのだが、それだけではとても満足できそうになかった。それどころか余計に欲求不満が溜まってしまい逆効果になってしまったように思えた。そんな状態でいる時に限って訪ねてきたりするのが常なのである。

「やぁ、今日も相変わらず綺麗だね」

 

「うるさい……」

 

顔を背けつつ小声で言うエミリアだったが、レグルスは気にせず話し続けた。

「今日はどんなことをしたい気分なんだい?」

 

「別に何も……」

 

「嘘は良くないよ?本当は色々してほしいって思ってるくせに」

 

「ち、違うわよ!」

思わず声を荒らげてしまうエミリアだったが、すぐに後悔することになった。なぜならばレグルスが嬉しそうな顔をしていたからである。どうやら図星を突かれてしまったということなのだろうが、そのことを認めたくないエミリアは強がってみせたのだった。

「ふぅん、そうなんだ?」

しかしレグルスは納得していない様子である。それどころか疑いの眼差しを向けてきていたため居心地が悪くなってしまったようだ。そのため慌てて言い訳をしようとしたところ、突然肩を掴まれてしまったため驚いてしまった。そして次の瞬間には押し倒されていたためパニック状態に陥ってしまったのである。そんな彼女に構うことなくレグルスは話を続けた。

 

「ねぇ、本当のことを言ってごらん?」

 

「ほ、本当のことって……?」

 

「決まってるじゃないか。僕が来てからずっとエッチなこと考えてるんでしょ?」

図星を突かれたことで動揺するエミリアだったが、それでも否定しようとするものの言葉が出てこないようだ。そんな彼女に対して追い打ちをかけるように言葉を投げかけていくレグルス。

「ほら、やっぱりね。正直に言えば楽になるよ」

 

「そ、そんなことないわよ……!」

 

「へぇ~、まだ認めないつもりかい?なら直接確かめてみるしかなさそうだね」

そう言いつつ服を脱ぎ始めるレグルスを見て嫌な予感を覚えたエミリアだったが時すでに遅しであったようだ。あっという間に下着姿になった彼はそのままベッドに腰掛けると手招きをしてきたのである。

 

「おいで?」

 

甘い声で囁かれた瞬間、ゾクリとした感覚に襲われると同時に下腹部の奥の方が熱くなるような感覚に襲われたエミリアは思わず生唾を飲み込んでしまうほどだった。そんな彼女の様子を見たレグルスはニヤリと笑うとさらに続けたのである。

 

「大丈夫さ、痛くはしないから安心して身を委ねてくれれば良いんだよ」

 

(ああ、ダメだわこれ……逆らえないかも……)

そう思った時には既に手遅れであり完全に彼の術中にハマっていたらしい。気が付けば自ら近付いていき服を脱がされている始末である。そして下着姿になったところで彼の手が止まったのを見て不思議に思っていると、突然抱き寄せられてしまった。

 

「きゃっ!?」

 

突然のことに驚きの声を上げるエミリアだったが、レグルスはそれを気にせず耳元で囁いたのである。

 

「可愛いね」

 

その一言だけで全身が熱くなるような感覚に襲われたが、何とか耐えることができたようだ。だがそれも束の間のことで今度は首筋を舐められてしまったことで一気に力が抜けてしまい抵抗することができなくなってしまったのだ。

(ああ……もうダメ……何も考えられないわ……)

もはや完全に骨抜き状態になってしまった彼女を見て満足そうに微笑むレグルスはついに最後の砦へと手をかけるべく手を伸ばしたのである。そしてそのままゆっくりと下着の中に手を入れていくと割れ目に沿って指を這わせていった。その瞬間エミリアの口からは甘い吐息が漏れ始める。

 

「あっ……んん……」

 

今まで感じたことのないような快感に襲われたことで頭が真っ白になりそうになったが何とか耐えることができたようである。しかしそれも長くは続かなかったようで、レグルスの手が動くたびにビクビクと痙攣を繰り返すようになってしまったのである。そしてついにその時が訪れた。

「イキそうなのかい?」

「イクって?」

エミリアの疑問に対してレグルスはニヤリと笑うと、さらに続けた。

 

「それはね、女の子が気持ちよくなった時に起こる現象のことさ」

「気持ちよく……」

そう思うものの体は正直であり、すでに限界を迎えようとしていた。そしてついにその時が訪れたのである――。

 

「あああっ!!」

ビクンッ!! 一際大きな叫び声を上げるとエミリアはぐったりとしてベッドに倒れ込んでしまった。そんな彼女を優しく抱き寄せつつ頭を撫でるレグルスだったがその表情には余裕が感じられたため不思議に思っていると、不意に問いかけられたのだ。

 

「……どうだった?初めての経験は」

 

「……すごかった」

 

素直に感想を述べてしまうエミリアだったが、それが間違いだった。その言葉を待ってましたとばかりにレグルスは笑みを浮かべると再び手を伸ばしてきたのである。そして今度は胸ではなく下着の中に手を突っ込んでくるではないか。突然のことに驚く暇もなくそのまま中へ侵入してきたかと思うと指先で敏感な部分を探り当てたようでそこを重点的に攻めてきたのだ。その刺激に耐え切れず思わず声を上げてしまったエミリアに対してさらに追い打ちをかけるかのように激しく動かしていく。

 

「ひゃうんっ!やぁっ……だめぇっ……!」

 

(何これぇ!?こんなの初めてなのにぃ……!)

あまりの快感に頭がボーッとしてくる中、それでも何とか抵抗しようとするエミリアだったが、レグルスは容赦なく攻め続けた結果ついにその時がやってきたのである。

 

「ああぁっ!イクッ!イッちゃうっ!」

 

ビクンッ!! 再び絶頂を迎えてしまった。

そしてそのままゆっくりと抱き寄せると耳元で囁いたのだった。

 

「もっと気もいいことをしたいかい?」

 

「もっと……してみたい……」

朦朧とした意識のまま返事をするエミリア。そんな彼女に対してレグルスはさらに続けたのである。

「可愛い子だよ君は……」

そう言いつつ微笑んだかと思うと徐ろに唇を重ねてきた。突然のことに驚きつつも抵抗することなく受け入れてしまうエミリアだったが、やがて舌が入ってきたことで我に返ったようになってしまったようだ。慌てて顔を離すと睨みつけるようにして言ったのだ。

しかしレグルスは全く気にしていない様子で再び口付けをしてきたのだ。しかも今度は先程よりも激しく荒々しいものだったためエミリアはされるがままになってしまうしかなく、最後にはぐったりとした状態で横たわるだけになってしまったのだった……

こうして散々弄ばれた挙句、ついには身も心も堕とされてしまい完全に彼のものとなってしまったエミリアなのであった……

このようにして、エミリアはレグルスによって徹底的に快楽漬けにされてしまい完全に虜となってしまったのであった。

 

「はぁ……はぁ……」

 

荒い息を吐きながらもどこか幸せそうな表情をしている彼女はもう以前の彼女ではないことは明らかだった。そんな彼女に対してレグルスはさらに追い打ちをかけるように言葉をかけていったのだ。

 

「どうだい?気持ちよかっただろ?」

 

その言葉に小さくコクリと頷くエミリアを見て満足そうに微笑むレグルスだったが次の瞬間には真剣な表情へと変わりこう続けたのである。

 

「でもまだ終わりじゃないからね」

そしてレグルスはそそりたった巨根を彼女の秘所へと擦りつけるとそのまま一気に挿入してきたのだった。その瞬間、エミリアは大きく目を見開き声にならない悲鳴を上げていた。その反応を見て満足したのかレグルスはそのまま腰を動かし始める。

 

「ひっ……くぅっ……!」

 

最初は痛みを感じたもののすぐに快感の方が勝り始めてしまい、次第に甘い声で喘ぎ始めるようになったエミリアだったがそれでもまだ完全に堕ちきってはいなかったようだ。その証拠に彼女は必死に抵抗しようと試みていたのだから……

 

「だめぇ……!抜いて……!」

 

涙目になりながら訴えるも聞き入れてもらえるはずもなくむしろ逆に激しく突き上げられてしまったことでついに限界を迎えてしまった。

 

「ああぁぁっっ!!!」

 

ビクビクと痙攣を繰り返しながら絶頂を迎えると同時に膣内に熱い液体が流れ込んでくるのを感じた瞬間、意識を朦朧とさせるほどの快楽に襲われると同時にレグルスは耳元で囁いたのだ。

 

「気持ちよかったかい?」

 

「……はい……」

 

そう答えるとそのまま眠りに落ちていったのだった……

 

――それから数日後、エミリアはすっかり変わり果ててしまっていた。

毎日のようにレグルスがエミリアの部屋に訪れるたびに体を重ね合い快楽に溺れていった結果、今ではすっかり彼の虜となっていたのである。

そして今日もまたいつものようにベッドの上で愛し合っている最中だった……

 

「あっ♡あっ♡あっ♡」

 

(気持ちいいっ♡もっと欲しいっ♡)

心の中ではそう思いながらも口では必死に抵抗しようとするエミリアだったが、それも無駄な努力でしかないことは自分自身が一番よく分かっていた。その証拠に彼女の体は正直ですでにレグルスを受け入れようと準備万端の状態になっているのだから……

そんな状態を見抜いたのか、彼はニヤリと笑みを浮かべるとさらに激しく攻め立ててきたのだった。

パンッ!パァンッ!!という肉を打つ音が部屋中に響き渡る中エミリアはただ喘ぐことしかできなかった。そしてついにその瞬間が訪れると彼はエミリアの中に大量の精液を解き放ってきたのである……

ドピュッ!ビューーッ!!ブピュルルルルーーッ!!

 

「んああぁぁっ♡イクゥウウーーっ!!」

 

ビクンッと体を跳ね上がらせながら盛大に潮吹きアクメを決めるとそのままぐったりとしてベッドに倒れ込んでしまったのだった……

それからしばらくして意識を取り戻したエミリアだったが、その表情はすっかり蕩けきっており瞳にはハートマークが浮かんでいるように見えたほどだった。そんな彼女に対してレグルスは再び覆い被さるような形で抱き寄せると言ったのだ。

 

「愛してるよ」

と……

その言葉を聞いた途端、エミリアの心は幸福感に包まれていくような感覚に襲われた。そして同時に胸がキュンと疼くのを感じると共に体の奥底から熱い何かが込み上げてきたのを感じたのだ……

 

「はい……♡私も大好きです……」

 

その言葉にレグルスは笑みを浮かべつつさらに続けたのである。

 

「なら、僕の花嫁になってくれるかい?」

 

「はい……♡喜んでお受けいたします♡」

 

レグルスはその言葉を聞くと高笑いを上げた。

 

「ははははは!!ついに手に入れたぞ!!」

「じゃあ、僕の花嫁となった証を見せて貰おうかな」

レグルスはエミリアの体を起き上がらせると、肉棒を取り出し目の前でこすり始めたのである。既に限界まで膨張していたそれを目の前に突き出されたエミリアは思わずゴクリと唾を飲み込んでしまうほど興奮を覚えてしまっていた……

(すごい……大きい……)

 

「ほら、早く舐めなさい」

 

命令されるがままに彼女はゆっくりと舌を伸ばすとその先端でチロっと舐めた後、そのまま口に含んでいった。最初は恐る恐るといった感じだったが次第に大胆になっていき最終的には喉奥まで使って奉仕する。

 

「おぉ、なかなか上手いじゃないか」

 

頭を撫でられながら褒められて嬉しくなったのかさらに動きを早めていった結果ついにその時がやってきたのである。

どぴゅっ!びゅーっ!ビュルルルーーッ!!ビューッ!!ドプッドプンッ……ゴクン……ゴクゴク……

大量の精液が口内に流し込まれていく感覚に身悶えしつつ必死に飲み干していくエミリア。そして全て出し切ったところでようやく解放されたのだがそこで終わりではなかったのだ……

 

「さぁ、今度は下の口に飲ませてあげようか」

とレグルスは言いながら彼女の両足を掴むと大きく開脚させた後そのまま挿入してきたのだった。そして一気に奥まで突かれた衝撃によって軽く絶頂を迎えてしまったエミリアだったがそれでもなお容赦なくピストン運動が開始されるとあっという間に快楽の虜になってしまったのである。

パンッ!パァンッ!!グチュッ!ヌチャァッ!ズプゥッ!!

(ああぁっ♡気持ちいいっ♡もっと突いてぇっ♡)

心の中ではそう叫びながらも決して口には出さないようにして必死に耐えようとするものの、そんな努力など無意味だと言わんばかりに激しい責め立てが続く中ついに限界を迎えてしまい盛大に果ててしまったのだった……

 

「んああぁぁっ♡」

ビクビクンッ!!プシャァアアッ!!

「おや、もうイッたのか?でもまだ終わりじゃないからね」

そう言ってさらに動きを加速させるレグルスに対してエミリアは為す術もなくただひたすらに喘ぎ続けるしかないのだった。そしてついにその時が訪れると、再び大量の精液を流し込まれていったのである。

(熱いのがいっぱい入ってくるっ♡)

そんな状態になってもなお終わらない行為によってしばらくの間ずっとイカされ続けていたエミリアだったが、やがて体力的にも精神的にも限界を迎えてしまい意識を失ったのだった……

 

 

 

それからレグルスの妻となったエミリアは都市を離れてレグルスの居城で毎日、夫であるレグルスに対し奉仕する毎日を送っている。

 

「あはぁ♡れぐるす様ぁ♡もっとぉ♡」

 

もはや以前の彼女からは想像できないほどの淫靡な姿を見せながらも懸命に夫のモノを咥え込み、しゃぶり続けているのであった……

「おいしいですか?」

「はいぃ♡おいひぃですぅ♡」

その返事を聞いたレグルスは満足げに微笑むと彼女の頭を優しく撫でた後、さらに奥深くへと押し込んでいったのだ。するとそれに合わせるようにしてエミリアも自ら腰を動かし始めたのである。

グチュッグチョッ!ジュルルッ!!

卑猥な音を立てながら夢中になって肉棒を貪り続けるエミリアの姿にレグルスはさらに興奮していった。そしてついにその時が来たようだ……

ドクンッ!!ビュルルルーッ!!ビューーッ!!ブピュルルルーー!!

 

「んぶっ♡」

勢いよく放出された白濁液を一滴残らず飲み干していくエミリアを見て満足げに微笑むと頭を撫でた。そしてそのままベッドへ押し倒すと覆い被さるような形になった。

「今日もたくさん可愛がってあげるよ」

そう言ってキスをすると舌を入れ込み絡め合わせていく。互いの唾液を交換するかのような濃厚なものであり、しばらくして口を離すと銀色の橋がかかった。それをペロリと舐め取ったレグルスは今度は胸元へと移動すると乳首を口に含み吸い付いたのである。

 

「あんっ♡ちくびぃ♡きもちいぃよぉっ♡」

その刺激によってさらに感じてしまったようでエミリアは大きく仰け反りながら悶えた後、そのまま絶頂を迎えてしまったようだ……しかしまだ終わりではないようで次に太腿に手を這わせていき徐々に上の方へと移動させていく。そしてとうとう秘部へと辿り着くとそのまま指を入れ込んでいった。

「ふぁあんっ!♡そこっ、だめぇっ!」

 

激しく出し入れされるとそれだけで達してしまいそうになってしまうほどだった。そしてついに我慢の限界を迎えたところで膣内をかき混ぜるように動かしていた指を引き抜くと、今度は自らのモノを取り出して一気に突き入れたのである。その瞬間エミリアは大きく目を見開き背中を大きく仰け反らせながら絶叫した。

 

「んああぁぁ~っ♡」

 

ビクビクッ!!プシャァアアッ!! 盛大に潮吹きしながら絶頂に達した彼女はその後も休む暇なく責め立てられ続けた結果何度もイカされ続ける事になったのだった……

 

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