海浜総合高校との合同クリスマスイベント。その打ち合わせが始まってから、すでにかなりの時間が経過していた。
会議室の空気を支配しているのは、建設的な議論などではなく、滑稽なまでに空虚な言葉の踊り食いだった。
「まずは今回のイニシアチブについてだがね。単なるイベントの枠組みを超えた、イノベートなシナジーを意識していこうじゃないか。ブレストを通じて、相互のアグリーメントを形成することが最優先のロジックだと僕は考えているんだ」
白々しい笑みを浮かべ、手振り身振りを交えて語るのは、海浜総合高校の生徒会長である玉縄だった。
彼の口から次々と吐き出される横文字の数々に、雪ノ下雪乃はこめかみを指先で静かに押さえた。頭の奥が『ズキズキ』と痛み始めるのを感じる。
(……ハァ。意味の定義すら曖昧な単語を並べ立てて、一体何を決定した気になっているのかしら。時間の無駄以外の何物でもないわ)
心の中で深くため息を吐きながら、雪乃は背筋をピンと伸ばしたまま、冷静を装った声で言葉を返した。
「ええ、あなたの仰りたい『シナジー』とやらの意図は理解に苦しむけれど……具体的に予算やスケジュールの着地点をどう定めるつもりなのか、そのロジックを聞かせて頂けるかしら? 時間は無限にあるわけではないのよ」
「フッ、焦る必要はないよ雪ノ下さん。コミットメントの質を高めるためには、そういったフィジカルな問題よりも先に、マインドのベクトルを合わせることがプライオオリティなんだ」
「……話がかみ合っていないことに、いつになったら気づいて頂けるの?」
いくら論理的に正論をぶつけても、玉縄はどこ吹く風といった様子でカタカナ語のバリアを張り巡らせてくる。
『カチカチ』と壁の時計が刻む音が、無情にもタイムリミットが近づいていることを告げていた。このままでは準備期間に入ることすらできず、イベント自体が破綻してしまう。
(このままでは駄目ね……。私ひとりのプライドで会話を切り上げるわけにはいかないわ。なんとしてもスケジュールを確定させなければ……)
焦りと苛立ちで胸の奥が『モヤモヤ』と渦巻く中、玉縄がふっと表情を緩め、テーブル越しに雪乃へと視線を向けた。
「テキストやこの場だけのカンバセーションじゃ、ロジックの擦り合わせにリミットがあるようだね。もっとダイレクトにコミットするためのコミュニケーションラインとして、連絡先をシェアしようか」
「……連絡先、ね」
一瞬の躊躇があった。けれど、背に腹は代えられない。
「……分かったわ。背に腹は代えられないものね。連絡先の交換に応じるわ」
スマホを取り出し、連絡先(LINE)を交換する。画面に表示された玉縄のアカウント名を一瞥し、雪乃は小さく息を漏らした。
* * *
会議を終え、疲れ果てた足取りで帰路に就く途中。雪乃は奉仕部の部室、あるいはいつもの帰り道で比企谷八幡と並んで歩いていた。
「……どうだったんだよ、あの意識高い系との会議は」
「……聞くだけ野暮というものよ、比企谷くん。少し……いえ、かなり難解な相手のようね。何を言っているのか理解するのに余計なコストがかかって仕方がなかったわ」
溜息混じりに溢した雪乃の言葉に、八幡は嫌そうな顔を浮かべて肩をすくめる。
八幡に対して不安や弱みを見せるわけにはいかない。雪乃はいつもの冷徹で澄んだ瞳を取り戻すように、スッと胸を張った。
「でも、心配はいらないわ。私がしっかりと着地点を見つけてみせるから。どんな相手であろうと、やるべきことを果たすだけよ」
そう強がってみせた雪乃だったが、後日、スマホを開くたびにその決意は揺らぐことになる。
画面に届く玉縄からのメッセージは、相変わらず支離滅裂なカタカナ語の羅列ばかりで、全く埒が明かないのだ。
『スマホのテキストだけじゃロジックの擦り合わせにリミットがある。休日に僕たちの生徒会室で直接会って、アプローチを固めようじゃないか』
ポツンと画面に浮かび上がったその提案に、雪乃はしばし画面を見つめた後、覚悟を決めた指先で返信を打ち込んだ。
『……分かったわ。休日のお昼ね。海浜総合高校の生徒会室へ伺わせて頂くわ』
これが、自らを待ち受ける密室の罠への入り口だとは知る由もなく、雪乃は静かにスマホを伏せるのだった。
休日の昼下がり。陽光が差し込む海浜総合高校の生徒会室は、不気味なほどの静けさに包まれていた。
室内の大きめの会議用机を挟んで向かい合っているのは、雪ノ下雪乃、玉縄、そして折本かおりの三人だった。
「……だから、先ほどから申し上げている通り、イベントの全体スケジュールと各校の役割分担をまずフィックスさせなければ、次のフェーズに進めないのよ」
「フッ、雪ノ下さんは相変わらずロジックに固執するね。僕としては、まずこのプロジェクトのコアとなるマインドをシェアイメージとして捉えることが、最大のソリューションだと考えているんだが」
整った顔立ちに身勝手な笑みを浮かべる玉縄の言葉に、雪乃はこめかみを強く押さえた。休日の貴重な時間を使って足を運んだというのに、繰り広げられる議論は相変わらず平行線を辿っている。
(……くっ、この男は……! どこまで私を愚弄すれば気が済むのかしら。意味のない横文字を並べ立てて、進捗を遅らせている自覚すらないなんて。これでは平日となんの変わりも生み出せていないわ)
激しい頭痛と苛立ちに苛まれる雪乃を横目に、玉縄は余裕の笑みを崩さない。彼の瞳の奥では、冷酷で歪んだ欲望が渦巻いていた。
(フッ……一色も悪くなかったが、やはりこの雪ノ下雪乃のプライドの高さをブレイクするのは実に唆るものがあるね。いつも見下すような冷たい視線を投げてくるこの凛としたクールな女が、どんな惨めな顔で僕に屈し、乞うことになるのか……実に愉しみだ)
玉縄はチラリと折本に視線を送った。折本はすべてを察したように軽薄な笑みを浮かべ、わざとらしく立ち上がる。
「あ、ねえねえ〜! なんか喉乾かない? 私、下の自動販売機でジュース買いに行ってくるね〜!」
折本はポケットの中からあらかじめ預かっていた生徒会室の鍵をそっと握りしめ、扉の外へ出ると、雪乃に気づかれないよう静かに『カチャリ』と鍵を施錠した。海浜総合高校を管理する女性顧問もすでに玉縄の手中に落ちているため、折本が鍵を閉めた時点で誰ひとり入ってこない暗黙の了解が完成していた。
「……折本さんは少し落ち着きがないのね。とにかく、玉縄くん。これ以上の空論は――」
「なに、少しリフレッシュのインターバルを挟もうか。君のその鋭いロジックとエレガントな容姿……近くで見ると実にインスピレーションを刺激されるよ」
玉縄は給湯室から淹れてきたお茶のカップを机に置くと、雪乃のすぐ隣の椅子へと腰掛けた。そして不躾に手を伸ばし、雪乃の制服のスカートを押し分け、ストッキングに包まれた細く美しい太ももを撫で回し始めた。
「なっ……!? な、何を……っ!」
『ゾクッ』と全身に激しい鳥肌が立ち、雪乃は弾かれたように立ち上がろうとした。
(な、なに……!? この男、何を考えて……生理的に、気持ち悪い……っ!)
「不愉快だわ、不躾にもほどがあるわよ! 手を離しなさい……っ!」
激しい恐怖と生理的な嫌悪感から玉縄の手を払いのけようとする雪乃。しかし、玉縄はその抵抗すらも愉しむように薄笑いを浮かべ、雪乃の手首を力強く掴み上げた。
(抵抗すればするほど、崩れ去ったときのギャップが美しくなる。君のその強固なガードを解体していくプロセスこそが、最高のプレゼンテーションだよ)
「フッ、そんなにプライドをガードしなくてもいいんじゃないかい? 僕のアプローチに対して、君の身体は正直にリアクションしているよ」
「な、何を馬鹿なことを……っ、離し……んむっ!?」
言葉を遮るように、玉縄の唇が強引に雪乃の唇を塞いだ。
「んんっ……ぐ、ふぁ……っ! やめ……っ!」
強烈なキスの衝撃に思考が真っ白になる。玉縄は拒絶する雪乃をそのまま押し倒し、書類が整然と並べられていた大きめの会議机の上へと力任せに突伏せさせた。
『バサバサバサッ!』と音を立てて机の上の資料が床に散らばる。
「くっ……離しなさい……こんな破廉恥な真似、絶対に許されるはずが……っ!」
「フッ、許すも許さないもないよ、雪ノ下さん。……いいかい? もし君が僕にフレキシブルに協力してくれないなら、このクリスマスイベントの予算もスケジュールも、僕の一言で全てドロップアウトさせるよ?」
「ッ……!? そ、そんな……理不尽な……っ!」
イベントの成功という、雪乃の退けられない責任感と誇り。
(そんな……そんなのってないわ。ここで私が叫んでこの男を突っぱねれば、全てが終わってしまう……。奉仕部として引き受けた責任、比企谷くんや一色さんが積み上げてきた時間……全部、私のせいで無に帰してしまうの……!?)
その弱みを正確に突かれ、雪乃の瞳に激しい動揺と屈辱の色が浮かぶ。
◇
大きな会議机の上に仰向けに押し倒され、雪乃は乱れる息を必死に整えようとしていた。しかし、玉縄の手は躊躇なく彼女のブラウスに伸び、ボタンを一つ、また一つと丁寧に外していく。決して破くような雑さは見せず、手慣れた手つきで生地が肌から剥がされていった。
「っ……見ないで……っ!」
押し上げられた下着の隙間から、清楚で小ぶりな美しい胸があらわになる。冷たい室内の空気に晒され、雪乃の胸元が引きつるように揺れた。
「そんな……っ、やめて……っ」
「フッ、素敵なアタッチメントだね。じゃあ、早速いただくとしよう」
玉縄は胸を揉みしだき、吸い付くように舐める。
れろ、ぺろ……ちゅう、ちゅぱ……
「んっ……はぁ……あんっ……」
乳首を重点的に舐められ、舌で転がすように弄ばれる。感じたくないと自分に言い聞かせても、身体は正直に反応してしまう。舌で舐められていない方の胸は指で捏ねられていた。
「可愛いリアクションだね。もっと君の声を聞かせてほしいな」
さらに、玉縄の手は雪乃のプリーツスカートを容赦なくめくり上げた。白いショーツがあらわになり、さらに下着のクロッチ部分を横へとずらし、むき出しになった幼い秘部へ指先を宛がった。
『くぴゅ、じゅぷ……』
「あぐっ……!? んぁっ……!」
静かな生徒会室に、指先が粘膜を弄る湿った音が響き渡る。
生理的な嫌悪感とは裏腹に、身体は指先の愛撫に裏切りを見せ始める。『ビクッ、ビクッ』と太ももを振るわせ、背中を大きく反らせて震えてしまうのだ。
(嘘……どうして……? 気持ち悪いのに、頭がおかしくなりそうなのに……体が勝手に熱くなって……っ)
「ほら、口では強がりを言っても、君のアタッチメントはこんなにも濡れて歓迎しているよ」
(完璧に見えた雪ノ下さんも、ただの牝だ。言葉では拒絶しながら、こんなにも溢れさせている……最高のリアクションだね)
玉縄の嘲笑が耳元に突き刺さる。
「くっ……そんなの、身体の自然な反応なだけよ……っ。触らないで……っ!」
雪乃は涙目になりながら、自らの身体の裏切りに対する屈辱に耐えかねて強く顔を背けた。
◇
「では、本題のセッションに入ろうか」
男性経験の全くない未通女の秘開へ、玉縄の男根がゆっくりとあてがわれる。亀頭が狭い膣口を押し広げ、一気に最奥を目指して貫いた。
『ズチュ……ッ、ズブ居!』
「ひぐあぁッ……!? い、痛い……っ! や……入っ……ち、ちぎれる……っ、抜いて……お願いだから抜いてちょうだい……っ!」
処女膜を強烈に切り裂く破瓜の激痛が雪乃を襲った。全身を硬直させ、ポロポロと涙を溢れさせながら悲鳴をあげる。固く冷たい会議机の上に背中を強く押しつけられ、処女を奪われた絶望的なショックと激痛に耐えることしかできない。
(痛い……痛い……! 私の初めてが、こんな男に……理不尽に奪われるなんて……! 八幡くん……助けて……誰か……っ!)
「フッ、まさか処女だったとはね……実に素晴らしいフィジカルの提供だよ、雪ノ下さん。僕たちのシナジーは最高だ」
(まさか処女だとは誤算だったが、これで完全に僕の所有物としてロックオンできる。プライドの高い女の『初めて』を奪う優越感は格別だな)
玉縄は満足げな嘲笑を浮かべながら、激痛に身を寄せる雪乃の腰を掴み、容赦なくゆっくりと腰を動かし始めた。
「痛っ……ふーっ……こんなの……認めない……わっ」
最初は歯を喰いしばり、固く目をつむって耐えていた雪乃だったが、激しい摩擦は次第に痺れるような強烈な熱量へと姿を変えていく。子宮を擦られる未知の感触に、激痛はやがて甘い快楽へと侵食されていった。
「あ、ぁ……っ、んぁっ……はぁぁっ……!」
(駄目……頭が痺れていくわ……。処女を奪われたのに……こんな男に犯されているのに、身体が……熱くて、気持ちいいなんて……っ! 私、どうにかなっちゃう……っ!)
理性を塗りつぶしていく快楽への恐怖と自責の念。雪乃の喘ぎ声は、急速に甘く淫らに崩れ去っていった。
◇
「いいかい雪ノ下、プロジェクトを無事に完遂させたいなら、準備期間中、僕がメッセージを送ったら一番遠いトイレに来るんだ。僕のリクエストを聞くことが、このコンディショニングの条件だよ」
(こうして定期的に呼び出し、服従を叩き込めば、彼女は二度と僕に逆らえない。精神的にも肉体的にも完全なコントロール下に置くんだ)
激しく腰を打ちつけながら、玉縄は命令を突きつける。
「そんな……トイレにだなんて……っ、そんな恥ずかしい真似……できるわけ……っ!」
(そんな奴隷みたいなこと……受け入れられるはずがないわ。これ以上私を貶めないで……!)
雪乃は首を強く振って拒絶しようとする。しかし、玉縄は試すような笑みを浮かべると、さらに勢いを増して何度も、何度も彼女の膣奥を力任せに突き上げ始めた。
『ズキュン! ズチュ、ズチュッ! パンッ! パンッ!』
「ひぐっ……!? あぁっ、ダメ……そんなっ……ぁあーッ!」
「返事はどうなんだい? アグリーメントを出さないなら、何度でもリスタートするだけだよ」
玉縄は容赦なく腰を振り続け、拒む雪乃を執拗に犯し重ねる。一度目の射精を迎えても男根を引き抜くことはなく、萎える間もなく再び熱を帯びた固さで、子宮口をガツガツと激しく叩きつけ、二度、三度と雪乃の身体を激しく貪り潰していった。
「あぁッ……! ひぅっ……また……っ、もう……やめて……っ! 頭が、おかしくなっちゃう……ッ!」
逃げ場のない会議机の上で、何度も絶頂へと追いやられる雪乃。
(思考が……溶けていく……。嫌なのに、こんなの絶対に間違っているのに……突き突かれるたびに、波みたいな快楽が押し寄せて……もう、何も考えられない……っ)
処女を散らされたばかりの未成熟な身体は、執拗なピストンと強烈な快楽の波に何度も晒され、プライドも拒絶する気力も根こそぎ削ぎ落とされていく。
「さあ、返答のイニシアチブは君にあるんだよ。どうするんだい、雪ノ下?」
何度も激しい突き上げを重ね、玉縄は最奥で男根を固定すると、一気に熱い精液を注ぎ込んだ。
『ドピュッ、ドピュッ、ドピュルルッ!』
「っぁ……ぁあーーーッ!?」
体内に大量の精液が流し込まれる感触に、雪乃は背中を反らせて激しく全身を痙攣させた。
さらに玉縄は引き抜いた男根の先端を、力なく打ち上げられた雪乃の平らなお腹や、はだけた小ぶりな胸元へと向け、残った白濁液を勢いよくぶちまけた。
『ビシャッ、ドロッ……』
「あ……っ……ぁ……」
熱く粘り気のある液体が、肌や胸元、さらには露わになった太ももへと容赦なく降り注ぐ。
(ああ……私、完全に汚されてしまったわ……。中も外も、この男のものにされて……もう、元には戻れない……)
体内だけでなく、身体の外側まで男の精液でドロドロに汚されていく絶望感と屈辱。何度も犯され、完全に限界を迎えた雪乃の脳は、快楽と屈辱の交錯で完全に焼き尽くされていた。
「……どうだい? 返事は?」
(完璧だ。あの高嶺の花だった雪ノ下雪乃が、僕の精液にまみれて瞳を虚ろにさせている。これで僕の勝利は確定だ)
玉縄が胸元に散った精液を手で擦り付けながら、優しく髪を撫でて尋ねる。雪乃は身体をビクビクと震わせ、ぽろぽろと涙をこぼしながら、ついに哀れな服従の言葉を口にした。
「は、はい……わかり……ました……っ。あなたの……言う通りに……しますから……っ」
(ごめんなさい……八幡くん、由比ヶ浜さん……私、守れなかった……ううん、私自身が……こんな惨めに屈してしまったの……っ)
プライドも拒絶も全て砕かれ、惨めに服従を受け入れる声が、静かな室内に虚しく響いた。
◇
コトを終え、引き抜かれた男根から溢れ出た大量の精液が、雪乃の白く震える太ももや秘部を伝ってポタリと机の上へ垂れ落ちる。
会議机の上で力なく横たわる雪乃の姿は惨劇そのものだった。ブラウスのボタンは全て外されて大きくはだけ、小ぶりで美しい胸があらわになったまま、ぶっかけられた白濁液や散った破瓜の血、溢れ出る愛液でドロドロに汚れ、まみれていた。
玉縄はポケットからあらかじめ用意していた「汚れを拭き取るための清潔なタオル」を取り出すと、机の脇にそっと置いた。
「フッ、これで綺麗にふき取っておくといい。次のアプローチでも、君の素直なリアクションを期待しているよ」
玉縄は身だしなみを整え、完全な征服感に酔いしれながら、余裕の笑みを浮かべて立ち去っていく。
雪乃ははだけた胸や身体にへばりつく精液を拭う気力すら残っておらず、荒い息を吐き出しながら、涙の浮かぶ瞳で置かれた白タオルを見つめることしかできなかった。
(これから何度も……あの男の言いなりになって、トイレで汚されるの……? そんなの……そんなの、耐えられない……。でも、もう逃げられないのね……)
深い絶望と、身体に刻み込まれてしまった歪んだ快楽の余韻に身を震わせながら、雪乃はただ暗い未来に思いを馳せて泣き続けるのだった。
ーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーー
ーーーーーー
合同クリスマスイベントの準備期間に入り、作業は本格化していた。
海浜総合高校と総武高校の生徒が行き交う賑やかな作業風景の中、雪ノ下雪乃の心と身体は、逃げ場のない屈辱と、日を追うごとにじわじわと変質していく狂おしい感覚の中にあった。
玉縄からの呼び出しは朝、昼、夜の1日3回、計3日間にわたって執拗に繰り返されることとなる。
作業開始直前の賑やかな生徒会室。準備を進める比企谷八幡や由比ヶ浜結衣の声を背に受けながら、雪乃は机に向かっていた。
その時、スカートのポケットの中でスマートフォンが『ブッ、ブッ』と低く振動した。
画面を開くと、そこには玉縄からの短いメッセージが届いていた。
『朝のアプローチの時間だ。女子トイレの奥に来たまえ。遅延(ディレイ)はイベントの破棄を意味するよ』
(っ……朝からこんな不条理な指定をしてくるなんて……!)
画面を睨みつける雪乃の胸に、激しい怒りと嫌悪感がこみ上げる。
しかし、奉仕部として引き受けた責任とイベントを人質に取られている以上、拒絶することはできない。雪乃は深く息を吐き出し、動揺を抑え込んで静かに立ち上がった。
「雪ノ下? どうしたの?」
「……少し、お手洗いに行ってくるわ。先に作業を進めていて頂戴」
八幡と結衣の視線を避けるようにして、雪乃は生徒会室を後にした。
女子トイレの前に着くと、見張りの折本かおりが壁に背を預けて立っていた。
折本はあからさまな嘲笑を浮かべて雪乃を横目で見つめ、入口を塞ぐように移動する。
雪乃が指定された一番奥の個室の扉を開けると、そこには洋式トイレの蓋に腰掛け、余裕の笑みを浮かべる玉縄の姿があった。
「フッ、ジャストタイムだね、雪ノ下。朝一番のフレッシュな時間に、君のようなエレガントなリソースを独占できる……実にクリエイティブなロケーションだと思わないかい?」
「……相変わらず意味のなさない言葉を並べ立てて、愚かな真似をすること。私を呼び出して何をさせるつもりかしら。恥を知りなさい」
雪乃が冷たく言い放つと、玉縄は愉快そうに肩をすくめた。
(フッ……凛とした言葉でガードを固めているつもりだろうが、僕の提示したリスクに対して一切拒絶できず、こうして足を運んでいる時点で君のプライドは崩壊しているんだよ。この高慢な態度を少しずつ解体していくプロセスは、実に素晴らしいソリューションだ)
「フッ、言葉での防衛(ディフェンス)は不要だよ。僕が求めているのはロジックではなく、君のアクションだ。さあ、膝をついて、僕の昂ぶったソリューションを綺麗にしてくれたまえ」
雪乃は悔しさに唇を激しく噛み締め、冷たい床に両膝をついた。拒絶の言葉を飲み込み、屈辱に瞳を濡らしながら、朝一番の硬く昂ぶった男根を口内へと受け入れる。
『ジュポッ、ジュプ……じゅぽ、じゅぽっ……』
(不愉快だわ……こんなもの、早く終わらせて……っ)
慣れない口内奉仕に卑しい音が窄まった室内へ響き渡る。やがて脈打つ感触とともに、熱い精液が口内に射精された。
『ドピュッ! ドピュルルッ! ズルルッ!』
「うぐっ……!? んぐ……っ! むぐっ……!」
強烈な臭いと粘り気が口いっぱいに広がり、雪乃は吐き気を覚える。だが、上から見下ろす玉縄の冷酷な視線に圧され、涙目になりながら喉を鳴らして呑み込んだ。
『ゴクン……っ』
「フッ、実に素直なインプットだ。呑み込みのロジックが完璧だよ」
玉縄は満足げに身だしなみを整えると、何事もなかったかのように立ち去っていった。雪乃は冷たい床の上で、口に残る感触と屈辱に耐えながら一人震えていた。
ーーーーーー
ーーーー
昼休み。
朝の不快感が残る中、再びスマホが振動する。雪乃は周囲に理由を誤魔化し、逃げるように女子トイレへと足を運んだ。
「昼のインターバルだね。今度は僕が立ち、君をその洋式便座に腰掛けさせてあげるよ」
便座に座らされた雪乃は、立ち姿の玉縄に角度を固定され、上から口内深くへと男根を押し込まれる。
『ズキュッ! ズボボッ! ズキュッ!』
「ゴキュッ……!? むぐ……っ、ふぇ……っ!」
(苦しい……喉の奥まで汚されていくなんて……っ!)
喉奥を突かれる度に苦しげな音覚が漏れる。吐き出すことも許されず喉を犯され続け、やがて再び口内深くで激しく射精された。
『ドピュッ! ドピュルルッ!』
雪乃はむせ返りながら、溢れる精液を必死に呑み込んでいく。
『ゴクン……ゴクンッ……!』
「素晴らしいキャパシティだ。午後の作業もこれで円滑に進むよ」
玉縄はそう告げると、一切身体には触れることなく、雪乃を個室に残して立ち去った。
ーーーーーー
ーーーー
作業終了後の夜。
静まり返った校舎で三度目の呼び出しが下る。
「夜のロケーションは静寂が心地よいね。壁に背を預けて、口を開けなさい」
個室の壁に背中を押しつけられた状態で、男根を咥えさせられる。
丸一日の作業による疲労と、繰り返される口内への汚泥感で雪乃の足はガクガクと震えていた。
『ジュポッ、ズチュ……じゅぷ、じゅぽ……』
(もう体力が……。早く……終わらせてちょうだい……っ)
疲弊した喉奥に濃厚な精液を吐き出され、雪乃はぐったりと力なく壁に身を預けながらそれを飲み干した。
『ゴクン……っ』
「フッ、今日の一連のセッションはこれで完了だ。明日もよろしく頼むよ」
(こんなことがまだ続くなんて……。私の身体も精神も、この男に汚染されていく一方だわ……)
玉縄は最後にそう言い残すと、満足げに個室を出て行った。
残された雪乃は、一人個室の狭い空間で、疲労困憊の身体と繰り返された屈辱、そして不本意にも湧き上がる微かな快楽の余韻に身を震わせながら、ただ終わらない悪夢に耐えるのだった。
ーーーーー
ーーー
2日目の朝。
見張りの折本が入口を見張る女子トイレ。
洗面台の大きな鏡の前に立ち尽くす雪乃に、玉縄は手慣れた動作で彼女の制服の胸元へ手を伸ばした。
ブラウスのボタンを上からひとつ、またひとつと丁寧に外していく。
「な……何をするの……っ」
「自分の奉仕する姿を、その鏡でしっかりとモニタリングしながら行うんだ」
はだけた胸元から清楚な下着があらわになる。
玉縄は雪乃を鏡に向かわせると、優しく丁寧な手つきで彼女のスカートをめくり、下着越しに秘部へと触れた。
『くぴゅ……じゅぽ……』
「あ……っ……んぁ……っ」
「拒絶しながらも、君の身体は随分と素直にアタッチメントを受け入れているね」
丁寧で、どこか焦らすような指先の愛撫。乱暴に扱われるよりもかえって過敏な粘膜を刺激され、雪乃は激しい自責の念に駆られながらも、あっけなく可愛らしい悲鳴を上げて軽く絶頂を迎えてしまった。
『ビクビクッ……っ!』
「ひあっ……!? んんっ……!」
「フッ、朝から可愛らしいリアクションだ」
鏡の中で、己の服をはだけさせられ、優しく触れられただけで絶頂してしまった無力な姿を見つめさせられ、雪乃のプライドは激しく揺れ動いた。
昼休み。奉仕部の部室で作業をしながら、雪乃の胸は激しく波打っていた。
(またあの呼び出しが来る……。あんな、あまりにも不条理で恥ずべき行為をされているのに……どうして胸の奥がこんなにざわつくのかしら……っ)
行為そのものがもたらす非日常的な屈辱と背徳感に、彼女の心と身体は困惑しながらも呑まれ始めていた。
スマホの振動を受け、吸い寄せられるようにトイレへ向かう。
個室に入ると、玉縄は雪乃の前に立ち、再び丁寧な手つきで彼女のブラウスのボタンを全て外した。
布地を押し開き、小ぶりで美しい胸を完全に露出させる。
「今度はその胸を使い給え。僕の男根を挟み込み、奉仕するんだ」
「胸で……!? そんな……そんな恥ずかしい真似、できるわけないでしょう……っ!」
「断るかい? イベントのスケジュールをリサイズしてもいいんだが」
「っ……!」
雪乃は羞恥に顔を真っ赤に染めながら、自らの手で小ぶりな胸を寄せ集め、玉縄の男根を包み込むようにして上下に動かし始めた。
『すり……すりッ……じゅぽ……』
「フッ、君の胸は小ぶりだが、実に肌触りが滑らかでインスピレーションを刺激される」
(男子生徒のものを……自分の胸で挟んで擦りつけている……! なんて……っ!)
自分が今行っている行為の異常性と淫らさに、雪乃の脳裏は激しい背徳の快楽で痺れていく。
「しかし、刺激はされるがやはり君の胸のサイズでは十分ではないね。やはりその口も使ってもらい給え。君の小ぶりな口から、僕の男根が出入りするところも見てみたい」
「っ……! 」
(……なぜからしら…この行為とは別の屈辱を感じるわ……)
雪乃は羞恥と屈辱の中で、胸を使った奉仕に加え、再び男根を口内へと含んだ。
『ジュポッ! じゅぽ……じゅるッ!』
「フッ、胸のサービスと併せたダブルのインプット。素晴らしいフィードバックだよ」
「んんっ……むぐっ……!」
(胸で挟みながら……口に出し入れしてる……。本当に……私、なんてことをしてるの……っ)
興奮した玉縄は腰を振り始め、雪乃の口内深くへと何度も何度も突き上げた。
「口の中が狭くても、その角度とスピードがあれば十分だ!」
『ズボッ! ズチュ、ズチュッ! ジュポッ!』
「んぐっ……!? んぁッ……!」
喉奥を激しく突かれ、呼吸もままならない。苦しさの中で目を見開く雪乃の表情に、玉縄の興奮は極限に達した。
「出すぞっ! 行き渡らせてくれ!」
『ドピュッ! ドピュルルルッ!』
濃厚な精液が口内に注ぎ込まれ、雪乃はむせ返りながらも必死にそれを受け止める。
『ゴクッ……! ゴクンッ……!』
「素晴らしいストロークだ。昼のセッションはこれで完了だよ」
玉縄は満足げに微笑むと、個室を出ていった。
雪乃は個室の壁に力なく背を預け、激しく痙攣する身体を鎮めながら、涙目のまま余韻に身を震わせるしかなかった。
ーーーーーー
ーーーー
2日目の夜。
静まり返った校舎の個室で、玉縄は雪乃に膝をつかせると、男根を口に含ませた。そして冷酷な笑みを浮かべながら命じる。
「口で奉仕しながら、自分の手で下着の中に指を入れ、自分を慰めてごらん」
「っ……!? な……何を言っているの……!? そんな破廉恥なこと、するわけないでしょう……っ!」
雪乃は口から男根を放すと、怒りに瞳を湿らせて抗議した。
「拒否かい? ならばクリスマスのイベントは――」
「ッ……! 汚いわ……貴方は本当におぞましい男ね……っ!」
雪乃は悔し涙を流しながら、言われるがまま再び男根を咥え直した。そして震える指先を自分のスカートの中へ滑り込ませ、下着を横にずらして湿りきった自らの秘部へと触れた。
『ジュポッ……じゅぷ……くぴゅっ……』
(自分の手で……こんなところを触りながら……男の人に口で奉仕している……っ! ああ……私、なんて狂ったことをしているのかしら……っ!)
「ほら、もっと指を動かすんだ。自分で自分を開発する感覚はどうだい?」
口内を満たすペニスの感触と、自らの指で秘部を弄るという極限の屈辱的なシチュエーション。雪乃の精神はその背徳的な狂気によって強く惹きつけられ、自ら指を激しく動かしながら、口内に吐き出された精液とともに強烈な絶頂を迎えた。
『ビクビクビクッ!』
「んぐっ……!? んぁぁーーーッ!?」
精液を呑み込みながら自慰で絶頂する雪乃の姿に、玉縄は深い満足感を浮かべていた。
「はぁはぁ……」
(ああ……なぜかしら……達ながら精液を飲むことに、私……興奮している…)
雪乃は自分の身体がどんどん変質していく感覚に戦慄していた。
ーーーーー
ーーー
ーーーーーーー
ーーーーー
準備期間最終日の朝。
雪乃はすでに玉縄の支配と、彼から与えられる屈辱的なシチュエーションそのものがもたらす背徳の快楽を受け入れつつあった。
「朝のアプローチだ。自ら準備をしなさい」
「……ええ」
雪乃は自らブラウスのボタンを丁寧に外し、はだけた胸元を見せつけながら膝をついた。そして玉縄の男根を自発的に口内へと引き込む。
『ジュポッ、ズチュッ! じゅぽ……っ』
(こうして命じられるままに服を崩し……汚される……。不愉快なのに……どうしてこんなに胸が熱くなるのかしら……っ)
喉奥に勢いよく精液が射精されると、雪乃は恍惚とした吐息を漏らしながら、うっとりとそれを呑み込んだ。
『ゴクン……』
「実に素晴らしい受容性だ」
玉縄は優しく彼女の髪を撫で、朝の密会を終えた。
ーーーーー
ーーー
準備期間最終日の昼。
玉縄は「昼はスペシャルなアプローチだ」と宣言し、コンドーム(ゴム)を取り出して装着した。
「久々に、直接中をセッションしてあげよう」
「え……っ!? や、やめて……ッ! 挿入れるのは嫌……嫌よっ!」
雪乃は顔を蒼白にし、急激な恐怖から強く首を振って拒絶した。口や指での奉仕には背徳的な快楽を感じ始めていたものの、破瓜の激痛と「直接犯される」という決定的な侵犯に対しては、処女を奪われたトラウマが激しくフラッシュバックしたのだ。
「往悪な抵抗(ネガティブ)は不要だよ、雪ノ下。君に拒否権はないんだ」
「嫌……嫌ぁッ! 抜いて……お願いだから入れたりしないで……ッ!」
嫌がる雪乃を強引に壁へ押し付け、開発された雪乃の膣内へゴム越しに男根を一気に突き立てる。
『ズチュウゥッ! ズブッ! パンッ!』
「ひあぁぁーーーッ!? 痛い……痛いわっ! やめてぇ……ッ!」
逃げ場のない個室で、雪乃は涙を撒き散らして暴れた。しかし、玉縄は嘲笑を浮かべながら容赦なく激しいピストンを繰り出す。
『パンッ! パンッ! ズチュ、ズチュッ!』
「くっ……痛い……嫌なのに……っ! あぁっ……あぁぁッ!?」
嫌がり拒絶していたはずの雪乃だったが、激しい打撃音が個室に響き渡るにつれ、過敏に開発された膣肉がゴム越しの熱量と衝撃に反応し始める。「犯されている」という極限の屈辱と恐怖が、やがて強烈な背徳の快楽へと裏返っていく。
「ふぁ……あぁっ! んあぁっ……っ! 嫌なのに……気持ちいい……気持ちよくなっちゃう……ッ!」
やがて絶頂を迎えた玉縄が男根を引き抜き、ゴムを外すと、見張りをしていた折本を個室内へ呼び寄せた。
「折本、昼のご褒美だ」
「え〜! マジ!? うれしい〜!」
折本は歓声をあげると、ゴムの口から溢れ出る熱い精液を『じゅぽっ、ゴクッ』と美味そうに飲み干した。
それを見た雪乃の瞳が激しく揺れた。自分以外の女性が、玉縄の精液を目の前で楽しそうに飲んでいる――その異常な光景とシチュエーションに、強烈な敗北感と変質した興奮が全身を駆け巡る。
(なんで……!? なんであの人が飲んでいるの……!? 私が……私があんなに惨めに飲まされていたものを……っ! 私に……私にも見せつけながら……っ!)
心の中で狂おしく叫ぶ雪乃、その心の変化本人は気づかず羨ましそうに折本が精液を飲んでいるところを見つめる雪乃。
そんな様子を玉縄は自分のものになり始めている雪乃を当然のように見つめている。
(雪ノ下さん、ふっ、やはり君も僕の魅力に惹かれ始めているようだ。やはり君は、最高のプライオリティを持つ女だよ)
ーーーー
ーーー
準備期間最終日の夜。
雪乃の身体は、たった三日間とはいえ濃密に繰り返された屈辱と快楽の記憶に完全に染め上げられていた。
「最終日のアプローチだ。今夜はもっと踏み込んだセッションを行おう」
「……っ…踏み込んだ……とは……」
「君のその身体を、直接この目で鑑賞し、堪能させてもらうということさ」
玉縄は満足げに微笑むと、雪乃の顎を軽く持ち上げた。
「その制服のボタンを全て外しなさい」
「……っ!?」
あまりに露骨な命令に、雪乃は一瞬言葉を失った。これまでのフェラチオや自慰命令とは違う、公然とした陵辱の要求。
(ああぁ……嫌なはずなのに私、もう彼の命令を受け入れて興奮している……)
「っ……わかり……ましたわ……」
震える指先でブラウスのボタンをゆっくりと外していく。ひとつ、またひとつと外れるたびに、火照った肌が外気に触れ、背徳感と奇妙な快感が身体を走り抜けた。
「ほう……君の肌は、夜の灯りの中でより一層クールで美しいね」
(私の肌を……この男に鑑賞されている……っ! なんて……なんて屈辱的な状況なの……っ!)
恥ずかしさと興奮で全身が紅潮する。玉縄はその反応を愉しみながら、さらに指示を出した。
「そのまま下着も外して、生まれたままの姿をこの目でしっかりと見てみせてくれたまえ」
「っ……!」
命令されるがまま、雪乃は全ての衣類を自らの手で脱ぎ捨て、個室の片隅に小さく畳んで置いた。羞恥心で身を縮こまらせながらも、玉縄の視線から逃れることはできない。
「とても素晴らしい。その凛とした顔立ちと、その無防備な肢体のコントラスト……実に芸術的だ」
「……」
(もう……何も考えられない……っ! こんな姿を見られているのに……どうしてこんなに……胸がドキドキしているのかしら……)
雪乃の目は羞恥と興奮で潤んでいた。自ら服を脱ぎ、全てをさらけ出すという屈辱的な行為。それすらも、背徳的な快楽となって彼女の全身を支配していく。
「さあ、便座にすわり、見せてくれ給え」
「…っ!」
ゆっくりと雪乃は洋式トイレの便座に座らせると、その姿勢のまま膝を立てさせた。
「もっと大きく開くんだ。僕が挿入しやすいようにね」
「っ……! は、はい……っ!」
命じられるがままに、雪乃はゆっくりと膝を広げていく。
冷たい便座の感触が肌に伝わり、開かれた脚の間からは、自らの指で触れさせられたときと同じように、すでに湿りきった秘部が露わになっていた。
「素晴らしい景色だ。では、いただこうか」
玉縄はその濡れきった秘部にゴム越しの男根をあてがった。
「や……やめなさい……っ!」
拒絶の言葉とは裏腹に、その声音には期待と興奮が混じっていた。
『ズチュッ、ズブウゥッ!』
「ひぃっ!? あぁ……んっ……!」
一気に奥まで突き入れられ、雪乃は激しく背中を反らせた。ゴム越しでも伝わってくる熱と質量に、全身が痺れるような快感で包まれる。
「くっ……ふぁぁっ……! あぁぁッ!」
(すごい……っ! こんな状況なのに……奥まで貫かれて、どうしてこんなに気持ちいいのかしら……っ!)
「フッ、やはり君の身体は最高だ。全て僕のコントロール下にあり、完璧なフィードバックを返してくれる」
『パンッ! パンッ! ズチュ、ズチュッ!』
「ひぁっ……! あぁぁんっ! んあぁ……っ!」
逃げ場のない個室で、雪乃は玉縄の激しいピストンに翻弄され、淫らな声を上げ続けていた。嫌悪感と屈辱のはずなのに、心の奥底ではこの行為に身を委ね、狂おしいほどの快楽に溺れていっている。
(もう……何も考えられない……っ! ただ……ただ気持ちよくて……!)
激しく腰を打ちつけながら、玉縄は彼女の反応を愉しむように微笑んだ。
「フッ、君のアタッチメントは、すでに僕専用のポータルになりつつあるね」
「あぁっ……そんな……っ! んあぁっ……!」
(嫌なのに……身体はこんなに熱くて……! 自分の身体がこんなに変態に作り替えられているなんて……っ!)
やがて玉縄はフィニッシュを迎えるべく、さらに強く腰を押し付けた。
「くっ……出るよ……っ! 君の奥に、たっぷりと注ぎ込んであげる!」
『ドピュッ! ドピュルルルッ!』
「ひぃっ!? あぁぁぁーーーッ!!」
ゴム越しに放たれた熱い奔流を胎内に感じ、雪乃は激しい絶頂と共に崩れ落ちた。全身を大きく痙攣させ、恍惚の表情で天井を見上げている。
(もう……だめ……っ。完全に……完全に、この男に……)
全てを出し終えた玉縄は、優しく雪乃の髪を撫でながら告げる。
「これで準備期間中のセッションは完了だ。素晴らしい成果だったよ、雪ノ下さん」
「はぁ……はぁ……」
ぬぽっっ秘部からコンドームが外される。
「あっ…」
雪乃は恍惚のまま、目の前に差し出されたゴム袋を見て、そこに溜まった熱い白濁液に吸い込まれるように視線を釘付けにした。今までの彼女であれば、精液を見ただけで激しい嫌悪感と吐き気を催していたはずだ。しかし、何度も繰り返される屈辱と、身体に刻み込まれた強烈な快楽の記憶が、雪乃の価値観と性的指向を根底から歪ませていた。
「た、玉縄くん……お願い……っ。それを……私に頂戴……っ。私に……飲ませて頂けないかしら……っ?」
「フッ……君がそこまで懇願するなら、プレゼンテーションの甲斐があったというものだね」
玉縄は満足そうに微笑み、精液の溜まったゴムを手渡した。雪乃は自らゴムの口に唇を寄せ、溜まった熱い精液を舌で丁寧に舐め取り、背徳の快感に酔いしれながら喉を鳴らして飲み干していった。
『ゴクン……ゴクンッ……!』
「ふぅ……はぁ、んっ…」
(私、自分から精液を飲ませてなんて……こんな苦くて気持ち悪いもの、美味しいはずないのに……! 彼のものだから……また、折本さんに奪われるのが悔しかったから……それって、もう…彼のことが…‥/// )
「よく出来たね、雪ノ下。君は最高のパートナーだよ」
精液を飲み干した雪乃の体を抱き寄せ、玉縄は雪乃の頭を撫でる。
「あっ///」
雪乃は頭を撫でられながら、うっとりとした表情で玉縄を見つめる。
そんな雪乃に玉縄は耳元で囁く。
「そういえば雪ノ下。クリスマスの夜、君は時間があるかい?」
便座にもたれかかり、荒い息を吐き出しながら雪乃は力なく頷いた。
「……ええ。予定は……特にないわ……っ///」
「フッ、そうか。なら時間を開けておいてくれたまえ。さらにスペシャルでディープなナイトにしようじゃないか」
かつての冷徹で誇り高かった雪ノ下雪乃の面影は、そこには一切残っていなかった。
雪乃は頬をぽっと赤らめ、うっとりとした淫らな瞳で玉縄を見つめると、感情を抑えきれない様子で嬉しそうに微笑んだ。
(ああ……クリスマスまで、時間を空けて待っていればいいのね……。……私をまた、あんな風に惨めで破廉恥な目に遭わせてくれるのね……っ)
「ええ……待っているわ、玉縄くん……。私、あなたに来ていただけるのを……ずっと、時間を開けて楽しみに待っているわ……っ」
ーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーー
十二月二十五日、クリスマス当日。
海浜総合高校の講堂で開催された合同クリスマスイベントは大盛況のうちに幕を閉じ、会場全体が達成感と誇らしげな歓声に包まれていた。
「雪ノ下、本当にお疲れ様! すごく素敵なイベントになったね!」
「……ええ、由比ヶ浜さん。あなたが熱心に動いてくれたおかげよ。感謝するわ」
声をかけてきた由比ヶ浜結衣に対し、雪乃はいつもの静かで凛とした笑みを浮かべて返答する。横で静かに佇む比企谷八幡も、普段と変わらぬ完璧な雪乃の仕事ぶりに感心したように小さく頷いていた。
――誰も気づいていなかった。
目の前に立つ雪ノ下雪乃が、この数日間の陰で玉縄に徹底的に心身を暴かれ、苛烈な服従と快楽に染め上げられていることなど。彼女の完璧な仮面の下で、身体が不潔で甘やかな痛みに疼いていることなど、誰一人として知る由もなかった。
片付けの最中、すれ違いざまに玉縄が雪乃の隣に立ち、周囲に聞こえない低音で話しかけた。
「フッ、見事なアグリーメント(合意形成)と素晴らしいイベントのコミットメントだったね、雪ノ下。……さて、この後のアフターケアだが、近くのホテルへロケーションをシフトしてコミットしようか」
(フッ……あの高嶺の花だった雪ノ下さんいや雪乃が、僕の言葉ひとつでどんな顔をするか……実に唆るものがあるね。僕のロジックに支配され、怯えと期待に震える顔を見るのが実に待ち遠しい)
玉縄は整った顔立ちの裏で、冷酷な征服感に胸を躍らせていた。しかし、雪乃から返ってきたのは思いがけない提案だった。
「……いいえ、玉縄くん。ホテルではなく……私の部屋に来てほしいの」
「なに、君の部屋かい?」
「ええ……私はマンションで一人暮らしをしているの。今、あなたに住所のデータを送ったわ。誰にも邪魔されないプライベート空間で……待っているわ♡」
(ほう……一人暮らしの自室に僕を招き入れるとはね。あの凛としていた雪乃が、すっかり僕なしではいられない身体にブレイクダウンされたわけだ。自ら僕の支配圏へと飛び込んでくるとは、実に最高のソリューションだよ)
雪乃の徹底した従属ぶりに満足した玉縄は、酷薄な笑みを深めて小さく頷いた。
イベント終了後、一足早く帰路についた雪乃は、高級マンションの自室で焦るように準備を進めていた。
背中が大きく開いたセクシーなニットに着替え、丁寧に手料理を並べる。
(……これで満足していただけるかしら。彼に不快な思いをさせてはいけないわ……。私の至らなさで呆れられてしまったら、どうすればいいの……?)
胸を占めているのは、激しい恐怖と切迫した執着だった。
最初はイベントを守るための不条理な犠牲だったはずなのだ。
それなのに、屈辱に塗れた行為そのものの背徳感に狂わされ、激しい快楽と完全な支配を与えられ続けた結果、彼女の理性と自立心は完全に破綻していた。彼に捨てられたら、あの強烈な快楽も、求められる存在価値もすべて失ってしまう――その恐怖が雪乃の精神を完全に支配していた。
『ピンポーン』とドアベルが鳴り、雪乃は弾かれたようにドアを開けた。そこに立っていたのは、余裕の笑みを浮かべた玉縄だった。
「フッ、素晴らしいおもてなしのプライオリティだね、雪乃」
(へえ……なかなかの高級マンションじゃないか。手料理まで用意して、背中の開いた服装で待っているとは……僕へのアプローチに余念がないね。かつての誇り高さはどこへやら、完全に僕の玩具だ)
雪乃の部屋と彼女の艶めかしい姿を見渡し、玉縄は内心で深く嘲笑した。
「……来たのね、玉縄くん。どうぞ、中へ」
テーブルの手料理と雪乃の姿を眺めながら、玉縄は満足そうに顎をしゃくった。
「実にエレガントなコンディショニングだ。実はね、僕の中でキープしている女性のランキングがあるんだが……今日の君の評価なら、1位に格上げしてあげてもいいよ」
「1位……?」
一瞬、雪乃の思考が凍りついた。
(1位……? 他にも……私以外の女性がいるというの……?)
驚愕と同時に、雪乃の脳裏にあの日の光景が鮮明に蘇る。女子トイレの個室で、玉縄が出した精液を迷いなく美味そうに飲み干していた折本かおりの姿。
(……そうね、折本さんだけじゃないはずだわ。彼のような魅力的な男性なら、他にも大勢の女性を支配していて当然……。私なんて、その中の一人に過ぎないのだわ……)
自分は特別な存在などではなく、いつ捨てられてもおかしくない大勢の中の『候補』に過ぎない。その冷酷な現実を突きつけられ、雪乃の顔から血の気が引いた。
「僕がコールする回数が一番多くなるし、君に一番『愛している』と愛をリフレインしてあげるのさ」
「……ッ!」
玉縄の言葉に、雪乃は激しい動揺と恐れを抱きながら、すがるように彼のシャツの胸元をぎゅっと握りしめた。1位になりたいのではない。1位でい続けなければ、自分は他の女性たちの中に埋もれ、彼に見捨てられてしまう。
「捨てないで……っ! お願いだから、私を捨てないで、玉縄くん……! あなたのリクエストなら何でも聞くわ、あなたのソリューションに全力を尽くすから……っ! だから、私をあなたの側に置いてちょうだい……っ!」
かつて誰よりも高く掲げていたプライドを完全に投げ捨て、涙目になりながら必死に懇願する雪乃。
(ククッ……素晴らしいね。あの雪ノ下雪乃が、僕に捨てられないようプライドを捨てて泣きついてくるとは。完璧なマインドのハッキング完了だ。この高慢な女をここまで歪ませた快感はたまらないよ)
玉縄は支配感に酔いしれながら「フッ、素晴らしい受容性だね」と酷薄に微笑み、彼女の華奢な身体を抱き上げてベッドルームへと向かった。
静まり返ったベッドルームへ移ると、玉縄は雪乃をシーツの上へゆっくりと横たえた。
「このニット、背中が大きく開いていて実にセンシティブだ。脱がさずにこのまま活かしたアプローチをしようじゃないか」
玉縄は雪乃の背中に大きな手を滑らせ、開いたニットの隙間から滑らかな生の背筋を撫で上げた。ざらりとしたニットの毛糸の感触と、玉縄の冷たい指先が背中を滑る皮膚感覚のコントラストに、雪乃の肩が跳ねる。
「あ……っ、ニットを着たまま……だなんて……っ」
玉縄はニットの裾を胸の上まで力強く捲り上げると、薄桃色の下着を脇へずらし、剥き出しになった雪乃の秘部へと指先を滑り込ませた。
『くぴゅっ……じゅぽぽっ……ずちゅっ……』
「あ……っ……んぁっ……」
すでに愛液で湿り切った感触に、玉縄は満足げに目を細める。
「フッ、君のこのフレキシブルな身体をアタッチメントするのは、最高のインスピレーションだよ。着衣の隙間から溢れる愛液……実にクオリティが高い」
「ええ……っ、あなたのイニシアチブに……すべて従うわ……っ」
かつての雪乃なら絶対に口にしないような、玉縄独特のカタカナ語(ビジネス用語)を交えた返答。
――それは、雪乃の狂おしい計算と執着のあらわれだった。
玉縄が好む思考パターンや言葉遣いに自らの口調を必死に寄せることで、彼の思考回路に寄り添い、「彼の世界観において最も理解し合える特別な存在」になろうとしていたのだ。彼の中での自分の存在(プライオリティ)をより大きく占め、何としても他の女たちの中に埋没せず、手放せない女として繋ぎ止めたいという、歪んだ必死の試みだった。
雪乃は玉縄の冷酷な視線を見つめながら、捲り上げられたニットから溢れる胸と、大きく開いた背中を晒し、自ら脚を大きく開いて秘部を見せつけた。
(彼と同じ言葉を使い、彼のアプローチに完璧に応えれば……私のプライオリティは上がるはずだわ……っ! 捨てられないために……この人に『扱いやすい女』だと思ってもらわなければ……っ。私を……もっと私を犯してちょうだい……っ!♡)
玉縄はコンドームをつけず、生の男根を雪乃の濡れた膣口へとあてがい、一気に奥深くへと押し込んだ。
『ズチュウゥッ! ズブブッ! ズキュゥンッ!』
「ひあぁぁーーーッ! あ……っ、入って……私の中に……入ってきたわ……っ!♡」
そこから朝が訪れるまで、狂乱の夜が続いた。
玉縄はニットを着させたまま、背中の開口部から手を入れて滑らかな皮膚を掴み、後ろから激しく突き上げた。激しい動きのたびに毛糸の服が擦れ、雪乃の肌を摩擦で熱くさせる。
『パンッ! パンッ! パンッ! ズチュ、ズチュッ! ズボボボッ!』
「あはぁっ! んあっ! 服をつかまれて……っ! たまなわくん……っ! 捨てないで……お願いだから私を捨てないでちょうだい……っ!」
「フッ、素晴らしい声が出ているよ雪ノ下。ニットを引っ張りながらのセッションは、実に握り心地のいいグリップ感だ」
背中から掴まれたニットを引き絞られるたび、逃げ場のない密着感と打撃が雪乃を襲う。
『ズキュンッ! ズチュチュチュッ!』
「ひあぁッ! 衣服に包まれたまま……っ! 逝く……また逝ってしまうわぁッ!♡」
(フッ……かつてあれほどクールな女だった雪乃を、僕の男根ひとつでここまで狂わせる……。これ以上の征服感(アチーブメント)はないな。僕なしでは生きていけない身体にしてやったんだ)
何度も背中を反らせ、ニットを握り締めながら絶頂を迎える雪乃の頭の中は、激しい快楽と執着で完全に焼き尽くされていた。
(この人のものにならないと……! 他の女性に奪われるなんて耐えられないわ……っ! 見捨てられたら……私、もう生きていけないもの……っ!♡)
プライドも、理知的な思考もすべてが溶解し、ただ玉縄という男への狂おしい依存だけが彼女の全身を支配していた。
やがて夜が明け、薄桃色の朝光が静かに室内を照らし出していた。
乱れたベッドの上で、雪乃ははだけたニットに包まれたまま、全身を『ビクビクッ、ビクンッ』と絶え間なく痙攣させ、ぐったりと力なく横たわっていた。汗で湿ったニットが肌に張り付き、淫らな残り香を漂わせている。
玉縄は満足そうに微笑みながら、乱れたニットの隙間から手を滑り込ませ、粘液と自らの精液でドロドロになった雪乃の秘部へ、再び指先を優しく差し入れてゆっくりといじり回した。
『くぴゅ……じゅぽ、じゅぷ……ずちゅっ……』
「あ……や……っ」
一晩中叩き込まれた快楽によって極限まで過敏になりすぎた粘膜は、わずかな指先の動きにも敏感に反応してしまう。
「ひゃうんっ! …あ、ダメ…もうっ…ぁああんっ!♡」
「フッ、朝から最高のレスポンスだね。着崩れたニット姿が実に艶やかだよ」
雪乃は甲高い悲鳴のような嬌声をあげ、ニットに包まれた背中を大きく反らせながら、朝一番の絶頂へとあっけなく引きずり込まれた。
『ビクビクビクッ! ズチュッ!』
「はぁ……っ、あぁっ……!」
波が引くように絶頂が落ち着くと、雪乃は必死の思いで手を伸ばし、玉縄の温かい肌にすがるようにしがみついた。荒い息を整えながら、すがるような瞳で玉縄を見上げる。かつて総武高校で誰よりも凛と気高く、誰も寄せ付けなかった雪ノ下雪乃の面影は、ここには一切残っていない。
「……ねえ、玉縄くん。私……あなたのアプローチにしっかりコミットできたかしら……? 捨てたり……しないわよね……?」
己のプライドを捨て、玉縄の語彙を模倣して彼の中での存在理由を必死にアピールする雪乃。
「フッ、もちろんだよ雪ノ下。君がこうして僕のシナジー(支配)に素直に応じ続ける限りはね」
(フッ……いつでも捨てられる玩具がまたひとつ増えたというわけだ。まあ、当分の間はこの極上のフィジカルを楽しませてもらうとしよう)
冷ややかな思考を巡らせながら、玉縄は優しげな手つきで、雪乃の乱れた髪とニットの首元を優しく整えて撫でた。
「あぁ……よかったわ……っ。ありがとう、玉縄くん……。私、これからもあなたの命令(リクエスト)通りにするわ……っ♡♡」
捨てられない安心感と卑しい快楽に浸りながら、雪乃はうっとりとした淫らな瞳を閉じ、玉縄の腕の中で深く沈んでいくのだった。
ーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーーー
年が明け、新学期が始まっても、総武高校奉仕部の部室には以前と変わらない放課後の時間が流れていた。
カチ、カチと静かに時を刻む時計の音と、窓から差し込む冬の柔らかな日差し。テーブルの上では、紅茶の湯気がゆらゆらと立ち上っている。
「雪ノ下〜、この前借りた本、すごく面白かったよ! 次のおすすめとかあったりする?」
「ええ、由比ヶ浜さん。あなたが気に入ってくれたのなら何よりだわ。次はそうね、こちらの作家の初期作品などを読むといいかしら」
「ほんと!? 貸して貸して!」
パイプ椅子に腰掛け、文庫本を片手に由比ヶ浜結衣と静かに言葉を交わす雪乃。隣の席では比企谷八幡が呆れたように文庫本へ目を落とし、ページをめくるパサッという音が響く。
――誰も気づいていなかった。
会話の合間、雪乃が膝の上で手にしたスマートフォンの画面で、どれほど恐ろしい破滅が進行しているかなど。
(……この写真なら、彼のインスピレーションを刺激できるかしら……)
雪乃は結衣たちの目を盗み、画面に表示された非表示アルバムを開いていた。そこに並んでいるのは、人目を忍んで撮影し貯め込んできた自撮り写真の数々だ。
制服のブレザーを大きくはだけさせ、下着のブラジャーを押し上げて滑らかな胸元を強調したポーズ。
清楚な私服のワンピースの裾を自ら大きく捲り上げ、自室のベッドの上で秘部を丸出しにしながら見せつける写真。
さらには、総武高校の学校指定の紺色スクール水着を身に着け、その胸元や股間部分を自ら強引に引き裂くように押し拡げ、露出した秘部に指先を深く沈め込んで快楽に腰を反らせている自慰画像まで含まれている。
かつての孤高で凛とした雪ノ下雪乃からは想像もつかない、あまりにも卑しく破廉恥な光景だった。
(あんなにも屈辱的で不条理だったはずなのに……。今の私は、彼に捨てられることの方が何倍も恐ろしいの……。彼に私の存在をアピールし続けなければ、他の女性にロケーションを奪われてしまうわ……っ)
胸がトクトクと激しく波打つ。雪乃は特に背徳的で愛液が滴るスクール水着姿での自慰写真を選び取ると、玉縄のLINEへメッセージを添えて送信した。普段の丁寧な思考とは裏腹に、送る言葉には玉縄のカタカナ語が自然と混ざり込んでいた。
『玉縄くん、先ほど撮った私のアプローチ(姿)よ……。今日もあなたとのシナジーを想って、身体が熱くなってしまっているの……。早く私へコミットしに来て頂戴ね……愛しているわ玉縄くん ちゅっ♡』
画面がピコンと『既読』になるのを確認し、雪乃ははぁっと小さく安堵の息を漏らした。
そして訪れた休日。
昼過ぎ、雪乃の高級マンションの自室を玉縄が訪れた。ガチャリとドアが開き、芳醇な料理の香りが漂う室内へ玉縄が踏み込む。
「フッ、送信されてきたビジュアルのアプローチ、実に素晴らしいクオリティとコミットメントだったよ、僕の雪乃」
「……来てくれたのね、玉縄くん♡。嬉しいわ……。どうぞ、中へ……♡」
雪乃は頬をぽっと赤らめ、うっとりとした瞳で玉縄を迎え入れた。部屋に入り、ベッドに腰掛けた玉縄に対し、雪乃はすがるように彼の膝元へすり寄る。
(ククッ……かつてあれほど僕を見下していた女が、今では僕の足元で犬のように尾を振っている。実に最高の気分だね)
玉縄は優越感に浸りながら、雪乃の黒髪を撫でまわした。
「君のそのフレキシブルな姿勢は実に素晴らしいね。今日は昼から朝まで、僕の新しいリクエストと複数のアプローチ(プレイ)に付き合ってもらおうか」
「ええ……何でも言って頂戴、玉縄くん。あなたのアグリーメント(望むこと)なら、私、どんなことでもするわ……っ」
玉縄の手が雪乃の服を脱がせ、シーツの上へ押し倒した。雪乃は拒むどころか自ら脚を大きく左右に割り開き、すでに愛液で湿った秘部を露わにして彼を受け入れる姿勢をとった。
玉縄は一切の猶予も与えず、逞しいペニスを雪乃の狭い膣口へと勢いよく貫き通した。
『ズチューッ! ズボボッ!』
「ひあぁぁーーーッ! あ……入ってきたわ……っ!」
『パン、パン、パン! じゅぷ、くぴゅっ!』
昼下がりの部屋に、肉と肉が勢いよくぶつかり合う打撃音と、濃密な愛液が泡立つ卑しい水音が響き渡る。玉縄は秀才のプライドを砕ききった優越感に浸りながら、容赦なく腰を打ちつけ、雪乃は激しい突進を受け止めながら狂おしい快楽に身を震わせた。
「どうだい雪ノ下、僕のアプローチは?」
「あぁっ! すごい……すごいわ玉縄くんっ! 好きにしてっ! 私をあなたで満たしてちょうだい……っ!♡」
(あんっ…きもちいぃぃ♡……やっぱり玉縄くんとやるの気持ちぃ♡……捨てられたくない……! この人に認められるためなら、どんな姿になっても構わないわ……っ!)
背中を激しく反らせ、雪乃は昼の光の中で何度も絶頂へと引きずり込まれていった。
夕方、汗と愛液を流すために雪乃がお風呂場へ向かうと、カチャリとドアが開き、玉縄も当然のように後を追ってきた。湯気がもくもくと立ち込める浴室の中、玉縄が雪乃の細い腰を後ろから抱き寄せる。
「フッ、アクアのアプローチも悪くないね。浴室でもコミットさせてもらうよ」
「あっ……玉縄くん……っ。お風呂でも……? ええ、あなたの好きなようにしてちょうだい……っ♡」
濡れて肌に張り付く黒髪をかき分け、玉縄はシャワーの水滴が滴る雪乃の尻を掴むと、立ちバックの姿勢で再び秘部を貫いた。
『バシャバシャ! ザザァッ!』
シャワーの勢いある水音に混ざり、『じゅぽ、じゅぷっ、ズちゅっ』と濡れた粘膜が擦れ合う卑しい音がいっそう高く響く。湯気で真っ赤に上気した雪乃の身体は、普段以上の感度で玉縄の突き上げに応答した。
「浴室でのシナジーも最高のプライオリティだね」
「んぁっ……♡! あ……っ♡! 私、どこででも……玉縄くんのものになるわ……っ♡♡! どこでも犯して……っ!♡♡♡♡」
洗い場に手をつき、腰を深く振られながら、雪乃は湯気の中で甲高い嬌声をあげて身体を痙攣させた。
激しい行為の第一幕が終わり、夜。二人はバスローブを羽織り、ダイニングテーブルで雪乃の手料理を囲んでいた。
カチャ、カチャとフォークとナイフが皿に当たる音が静かな部屋に響く。
「……お口に合えばいいのだけれど。玉縄くんのコンディショニングを考えて、栄養バランスを意識してみたわ」
「フッ、素晴らしいおもてなしのソリューションだね。君の料理のアプローチは実にエレガントだよ」
玉縄が料理を口に運び、満足そうに頷く。その姿を見つめながら、雪乃の胸はトクスンと温かい安堵感で満たされていた。
(よかった……喜んでくださっているわ♡。こうして彼のために尽くして、彼に必要とされている時間が……今の私にとって何よりの救いなの……♡)
しかし、その安堵の裏には常に「見捨てられるかもしれない」という冷たい刃が突きつけられていた。雪乃はそっとテーブルの下で自分の太ももをギュッと握りしめる。
「ねえ、玉縄くん……♡。私、これからもあなたのために……もっと美味しいお料理を作れるよう努力するわ。だから……♡♡♡」
「フッ、君が僕のイニシアチブに従い続ける限り、このロケーションは保証されるよ。……さて、腹ごしらえも済んだことだし、夜のスペシャルなセッションへ移行しようか」
「ええ……っ! 喜んで……玉縄くんっ!♡♡」
夕食後、再びベッドルームへと連れ込まれた。
夜のプレイでは、まず黒いシルクの布で雪乃の両目がきつく覆われた。
「フッ、視覚を遮断することで、君の受容性を研ぎ澄ませる試み(アプローチ)だよ」
暗闇の中で、雪乃は息を呑んだ。どこから彼の手が伸ばされるのか分からない恐怖と焦走感。そこへ、玉縄の手のひらがゆっくりと、慈しむように雪乃の首筋から鎖骨、豊満な胸元へと這うように滑り落ちていく。
「あ……っ、玉縄くん……っ、手が……っ」
爪を立てず、皮膚の体温をじっくりと確かめるような遅い愛撫。視界を奪われた雪乃の肌は、指先が触れるたびに鳥肌を立てて大きく跳ねた。胸の突起をゆっくりと指の腹で転がされ、腹筋を辿って秘部へとたどり着く手つきは、暴力的ではなく生殺しのような甘い拷問だった。
『くぴゅ……ず……ちゅっ……』
「あ……んぁ……っ! お願い、じらさないで……っ! はやく……はいってちょうだい……っ!♡♡」
暗闇の中で焦らされきった雪乃が必死におねだりする中、玉縄はペニスの先端だけをゆっくりと、数ミリずつ時間をかけて滑り込ませていった。
『ずぶ……ずちゅ……ずちゅちゅ……』
「ひ……あぁぁっ……!♡ お、重い……っ! ゆっくり入ってくる……っ! あぁぁっ!♡」
焦らし抜かれた粘膜がじわじわと拡げられていく激しい感覚に、雪乃は目隠しの下で涙を流しながら背中を弓なりにしがみついた。
極限まで高められた過敏な身体へ、じわじわと奥深くまで埋め込まれるペニスの存在感に、雪乃の理性は溶け去っていった。
その後も、顔面への容赦ない射精受けなど多様で苛烈なプレイが朝方まで繰り返し行われた。
「全精力を君にアタッチメントしてあげるよ」
「はいっ……玉縄くんの熱いもの……全部私に頂戴っ……!♡」
『ドピュッ、ドピュッ、ドピュルルッ!』
「んぐっ……ぐぽ……っ! ゴクン、ゴクンッ……!」
顔面と口内に勢いよく吐き出された精液を、雪乃は迷うことなく味わうように飲み干した。
(ああ……私、彼の好きなようにされている……っ。彼に愛されているわ……!♡ この人がいなければ、私はもう生きていけない……っ!♡)
思考は完全に快楽と執着で塗りつぶされ、雪乃は自ら腰を振り、玉縄への服従を深めていった。
夜が明け、薄桃色の朝光が乱れたベッドルームを静かに照らし出す頃。
全身を疲労と快楽の余韻で『ビクビクッ、ビクンッ』と痙攣させ、ぐったりと横たわる雪乃を見下ろし、玉縄はスマートフォンを取り出すと、酷薄な笑みを浮かべて命じた。
「フッ、素晴らしい受容性だ。……だが雪乃、いつもの品のある口調はもう要らないよ。僕の個人コレクションデータ用に最高のアプローチ(サムネイル)を撮影する。カメラに向かって、君が普段絶対に喋らないような『淫らな口調』で僕に媚びてみせなさい。……そうだな、アヘ顔でダブルピースを作りながらね」
(フッ……あの高慢で冷徹だった雪乃に、下品な言葉とアヘ顔ダブルピースで僕に乞わせる……これ以上のエンターテインメントはないね)
玉縄の胸の中で、虐待的な征服感が膨れ上がる。
かつての雪乃なら激怒し拒絶したであろう非道な命令。しかし、完全に心身を支配された雪乃は、顔を真っ赤に染めて激しい恥じらいに全身を震わせながらも、カメラのレンズを見つめた。
震える両手で顔の横に『ダブルピース』を作り、瞳を大きく上へ逸らして白目を剥き出し、淫らに舌をだらりと垂らした哀れな「アヘ顔」をつくり出す。
(嫌……こんな恥ずかしくて下品な表情や格好を記録されるなんて恐ろしい……。でも、玉縄くに嫌われたくないの……。これで彼の特別なコレクションになれるなら……私……っ♡♡)
屈辱と執着でボロボロになりながら、雪乃はアヘ顔のまま垂らした舌の脇から必死に命令通りの言葉を紡いだ。
「……ぁ……っ。……玉縄くん♡の……おちんちん、とっても気持ちよかったの……っ♡♡。……だからぁ……お願い……っ♡♡。こんな淫らな雪乃のこと……捨てないで……ずっと精液飲ませて……っ♡♡♡」
『パシャリ』
スマホのシャッター音が静かな部屋にむなしく響く。
プライドを完璧に砕かれ、アヘ顔ダブルピースを作りながら卑しい言葉で乞う雪乃の姿に、玉縄の脳内で自尊心が肥大化し、強烈な全能感が爆発した。
(ククッ……素晴らしい! あの県内有数の秀才であり、高嶺の花だった雪ノ下雪乃が、僕の言葉ひとつでここまで下品にアヘ顔ダブルピースで僕を求めてくる……! 最高のサムネイルデータだ!)
雪乃の徹底した従属と壊れぶりを目にし、玉縄は己の「プレゼンテーション」と「能力」が絶対的なものであるという勘違いをさらに深めていく。
(やはり僕のロジック、僕のイニシアチブは絶対的なんだ。どんな高慢な人間も、僕の前では平伏し、僕の飼い犬になるしかない。……僕はやはり、選ばれた天才なんだよ!)
「フッ、合格だよ雪乃。僕の最高のソリューションとして、これからも期待しているよ」
全能感に酔い痴れながら、玉縄は満足そうにカメラを収め、雪乃の黒髪を乱暴に撫で回した。
「あぁ……っ! ありがとう、玉縄くん……っ!♡……愛しているわ♡♡」
自分が男の肥大化した自尊心の犠牲になっていることすら気づかず、雪乃はただ捨てられない安心感と卑しい快楽に浸りながら、二度と抜け出せない従属の深淵へと静かに沈んでいくのだった。