※この作品はR-18です。

思いつき短編集   作:しるべ234

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元のネタ:薬屋のひとりごと


猫猫✖️左膳(薬屋のひとりごと)

宮廷からの急な呼び出しに、定期的な官女試験の補佐、さらには山へ入っての薬草採取。最近の猫猫(マオマオ)の日常は、いくら身体があっても足りないほど多忙を極めていた。

 

(……留守中の薬屋が心配で、カリカリして頭が痛い。店番どころか、簡単な生薬の調合すらできる人間がいないなんて)

 

溜まりに溜まったストレスで、猫猫は眉間にしわを寄せ、爪をカリカリと噛みながら薬屋の土間を往復していた。緑青館の面々は薬の専門知識など持ち合わせていないし、同居しているクソガキの趙迂(チョウウ)は元気だけが取り柄で、まともな調合など任せられるはずもない。

 

そんな折、猫猫の視線の先に、緑青館の居候として転がり込んできた無骨な男――左膳(サゼン)の姿が映った。

元農民だというその男は、日焼けした逞しい肌と骨太な体つきをしており、がさつではあるが、農作業で鍛えられた指先は思いのほか器用で、根は真面目そうに見えた。

 

(……こいつを一から叩き直して仕込めば、私の負担が減る!)

 

腹の中でニヤリと不敵な笑みを浮かべる。原作通り、一から文字の読み書きや生薬の基礎知識を叩き込んでやれば、自分の代わりに留守番と簡単な調合くらいはこなせるようになるはずだ。猫猫はさっそく、頭の中で「密かな教育計画」を練り始めるのだった。

 

 

それから数日後の、ある夕暮れ時のこと。

一日の仕事を終えた猫猫は、裏手の井戸端に一人で立ち、周囲をぐるりと見回した。誰の気配もないことを入念に確認すると、手桶に冷たい井戸水を汲み上げる。

 

「……ふぅ、疲れた」

 

猫猫は水で濡らした手ぬぐいを使い、顔に施していた「不細工に見せるための化粧」を、ゴシゴシ、ジャブジャブと遠慮なく洗い落とし始めた。鼻筋や頬に描かれたそばかすや肌のくすみが落ち、冷ややかな水によって引き締められた肌が現れる。

 

たまたま薪を運ぼうと物陰を通りかかった左膳は、不意に足を止めた。

井戸端で顔を洗う猫猫の横顔が目に入り、思わず呼吸を忘れて「ほう……」と目を丸くする。

 

手ぬぐいで水を拭い去ったあとにあらわれたのは、普段の冴えない顔から一変した、目を見張るほど美しく整った素顔だった。

 

(へッ……あいつ、普段はブスにしてるが、素顔はかなりの美人じゃねえか。胸はねえが顔は上等だ)

 

左膳は感心しながら、ごくりと唾を呑み込んだ。緑青館の超一流の妓女たちを日常的に目にしながらも、手を出せずに欲求不満を溜め込んでいた左膳にとって、そのギャップと隠された素顔は強烈な印象として胸に突き刺さった。こうして左膳は、猫猫の「素顔の美しさ」を秘密裏に知ることになったのである。

 

 

「おい、左膳。お前に文字の読み書きと、基本的な生薬の知識を教えてやる。私が留守の間、代わりに店番と調合をこなせるようになれ」

 

数日後、趙迂のいない隙を見計らい、猫猫(マオマオ)は薬屋の奥へ左膳(サゼン)を呼び出した。知識を授けてやるのだからありがたく従うだろうと高をくくっていた猫猫に対し、左膳は腕を組み、どっしりと構えて鼻でフンと笑った。

 

「ハッ、冗談じゃねえ。なんで俺がそんな面倒くせえ勉強をしなきゃならねえんだ? タダでやってたまるかよ」

 

「……なに?」

 

猫猫はあからさまに顔を顰めた。緑青館の超一流の美女たち――白鈴(パイリン)をはじめとする最高級の妓女たちを日常的に間近で見せつけられ、欲求不満が限界突破している左膳の目は、どことなくギラついている。

 

(くっ……一筋縄ではいかないか)

 

猫猫はこめかみを押さえ、頭のズキズキとした痛みに耐えながら必死に策を巡らせた。なんとかその要求や態度を躱そうと、矢継ぎ早に条件を提示する。

 

「……分かった。では勉強の対価として、手当てを上乗せして払ってやる。あるいは、緑青館の伝言役よりもっと割のいい別の仕事を紹介してもいい」

 

「いらねえな。金や仕事なんかより、もっといいもんがあるだろ」

 

ニヤニヤと意地悪な笑みを浮かべる左膳に対し、猫猫は冷ややかな視線を向け、最終手段として低く不気味な声で脅しにかかった。

 

「……私の身体には、幼少期から試してきたあらゆる毒が染み込んでいる。無暗に触れれば肌が爛れ、抱けば命の保証はないぞ」

 

「お嬢、脅しても無駄だぜ。俺は知ってるんだ」

 

左膳はまったく動じることなく、猫猫の顔を覗き込んできた。

 

「この前、井戸端で化粧を落としてるのを見た。お前、素顔は十分美人じゃねえか。胸はねえけど十分シコれる。学んで欲しけりゃ抱かせろ。嫌なら他の奴を当たれよ」

 

「……ッ!?」

 

チッ、と猫猫は思わず小さく舌打ちを漏らした。あの井戸端での姿を見られていたとは、完全に誤算だった。腕を組み、ニヤニヤと余裕を見せる左膳の態度はまったく折れる気配がない。

 

(げっ……しつこい。これだから男という生き物は……)

 

猫猫は激しい嫌悪感に苛まれながら、ハァーッと深く長い溜息をついた。頭を抱えたくなるが、代わりに一から仕込める人材など探してもどこにもいない。留守中の薬屋の管理という『実利』と自分の身体を天秤にかけ、猫猫は苦虫を噛み潰したような顔で、渋々要求を飲むことに決めた。

 

(……まあいい。知識のない素人男だ。手や股間で適当にあしらって終わらせてやる)

 

心の中で冷たく思い直し、猫猫は提示された条件を突っぱねるように言い渡した。

 

「……分かった。ただし、こちらにも絶対に譲れない条件がある」

 

「ほう、言ってみろ」

 

「一つ、趙迂には絶対に悟られないこと。奴が緑青館へ遊びに行く昼下がりか、完全に寝静まった深夜のみとする。二つ、お風呂が自由に使えない以上、衛生面は徹底してもらう」

 

猫猫は棚から高濃度アルコールを含ませた布と、ハトムギや芍薬をブレンドした特製の生薬粉を取り出した。

 

「行為の前には、この布でお互いの局所を入念に拭き取り、生薬粉で消臭と殺菌を行うこと。これを守れないなら交渉は打ち切りだ」

 

「へッ、お堅いこったが、それくらいお安い御用だぜ」

 

左膳は満足そうに鼻を鳴らし、約束の印としてニヤリと不敵に口端を上げたのだった。

 

ーーー

ーー

 

「さて……サッサと終わらせるぞ」

 

趙迂(チョウウ)が緑青館の子供たちと遊びに駆け出していった昼下がり。猫猫(マオマオ)は薬屋の奥にある薄暗い部屋へ左膳(サゼン)を促した。

 

(フン、知識のない素人男だ。三姫から聞いた知識を少し使って、手や股間で適当にあしらってイかせてやればいい)

 

まずは衛生面の処理から執り行う。猫猫は高濃度アルコールを含ませた布を取り出し、ひんやりとした感覚とともに互いの局所をふきふき、すりすりと冷たく拭き取った。続いてハトムギと芍薬の生薬粉をはたたた、ぽんぽんとはたき込むと、部屋の中に甘く香ばしい薬草の匂いがふんわりと漂う。

 

猫猫は冷めた眼差しを向けたまま、左膳の股間に自ら跨がった。着物の裾を少しだけ肌蹴けさせ、細い太ももで左膳の硬く昂ぶった男根を挟み込むと、スリスリ、ぬるぬる擦り付け始める。さらに手でしこしこ、キュッキュと雑にしごき立て、「これで満足しなさい」と言わんばかりの態度で冷たく見下ろした。

 

だが、左膳は甘くなかった。

かつて緑青館の居候として過ごす中、女たちが「客にされて本当に気持ちよかった愛撫のやり方」をキャアキャアと楽しげに噂していたのを、壁越しにじっとりと盗み聞きしていたのだ。

 

(へッ、冷たい目でみおろして高を括ってやがるが、俺を舐めてもらっちゃ困るぜ……。緑青館の妓女直伝の技で、一気に鳴かせてやる)

 

「お嬢、俺を舐めてやがるな」

 

左膳はニヤリと不敵に笑うと、猫猫の細い両手首を大きな手でガシッと掴み、強引に寝台へ押し倒して馬乗りになった。

 

「なッ……!? なにを――」

 

猫猫が驚きに目を見開く間もなく、左膳は着物の合わせをサッと手際よく寛がせた。破くことなく露出させた白い肌へ、緑青館の妓女たちが絶賛していた絶妙な愛撫をそのまま繰り出していく。

 

耳の下から細い首すじ、そして華奢な鎖骨にかけて、じゅるり、じゅぷ、ちゅぱっと音を立てて湿った舌を深く這わせる。不意の感触に猫猫が息をのむ間もなく、左膳の唇は下腹部へと滑り落ち、内太ももの柔らかい皮膚をペロリと舐め上げた。さらに、秘部のすぐ横にある敏感な筋を、指の腹でゴリッ、ゴリッと強い圧力で容赦なく刺激する。

 

「ひゃんっ……!? な、なに……あ、あぁっ!」

 

生まれて一度もまともな快楽を教え込まれたことのない猫猫の身体は、そのピンポイントで強烈な刺激に過剰な反応を示した。甲高い声を上ずらせ、ビクンビクン!と華奢な身体を大きく跳ね上げる。

 

(な、なにこれ……身体中がぞくぞくする……っ! なんでこの男がこんな場所を知ってるの……っ! くぅ……抱かれるのって、こんな感じだったのか…っ!……姉さんたちから聞いてただけじゃ分からないことが沢山あるじゃないか! パニックになる、思考がまとまらない…!)

 

自信満々だった思考は一瞬で崩壊し、冷静だった頭の中が真っ白に染まっていく。プライドなど跡形もなく剥がれ落ちていた。秘部の奥からじゅわり、トロリと大量の愛液が溢れ出し、太ももの内側をドロリと濡らしていく。

 

左膳は、完全に目がトロンとして腰をガクガクと震わせる猫猫の足を開かせた。

 

「ま、まて、そこまで許すきはない…」

 

猫猫は焦り声を出す。

 

「それはないぜ、お嬢」

 

左膳はそれを無視して、ぐちょぐちょ、ぬちゃぬちゃに濡れそぼった窄まりの入口へ、猛り狂った男根の先端を押し当てた。裏筋を擦り付け、輪郭を確かめるように滑らせてから、一気に最奥までズブズブズッ!と深く貫き通した。

 

「うあ、あ、あぁっ…!」

 

猫猫は叫びを漏らし、シーツをぎゅうっと強く握りしめて背中を激しく反らせた。

 

(嘘…入ってきた…っ! 太くて、熱くて、お腹の奥が壊れそう…っ!)

 

「お嬢、形だけの作業で誤魔化せると思うなよ」

 

左膳は思い通りに落ちていく猫猫を見下ろし、ゾクゾクとするような圧倒的な優越感を噛み締めた。猫猫の細い腰をしっかりと掴むと、肉と肉が激しくぶつかり合うパンパンパンッ!ズチュズチュッ!という淫らな打撃音を部屋中に響かせ、下から突き上げるように激しく腰を振り始めた。

 

一度突き上げられるたびに、未知の極楽が脳を激しく揺さぶる。初めて経験する圧倒的な快楽と質の高い挿入に、猫猫は耐えきれず、ハァハァ、くぅうっと荒い呼吸を乱しながらあっけなく潮を吹いて絶頂を迎えた。

 

「ひぅううっ……! あ、あぁああっ……!」

 

達してギチギチと収縮を繰り返す最奥の肉壁に締め付けられ、左膳も限界を迎える。

 

「くっ……出そうだ……っ!」

 

「えっ、ま、まて」

 

左膳は猫猫の腰を深く押し込み、熱い精液をビュクビュクッ、ドクドクッと大量に彼女の奥深くへ撃ち込んだ。

 

「んあああッ…! 熱い…っ、奥に、いっぱいで…あぁんっ…!」

 

初めて味わう強烈な快楽の波に飲まれ、猫猫は軽く追いつくように絶頂した。甘い喘ぎ声を漏らしながら、トロンとした瞳で天井を仰ぐ。

 

ーーー

ーー

 

「…はぁっ、はぁっ…」

 

しばらくして、部屋の中に静寂が戻ってきた。

左膳はドサリと脇に横たわり、賢者タイムの波に包まれながら天井を見上げていた。

 

(……ちっ、スッキリはしたものの、射精してみりゃ急に冷めるな。なんで俺はこんな面倒くせえ約束をしちまったんだ。文字の勉強なんか、やっぱり超絶めんどくせえ……)

 

左膳がすっかり冷静になって怠惰な溜息をついていると、隣で荒い息を整えていた猫猫が、ぬるりと濡れた太ももをさすりながら体を起こした。

 

着物の乱れを強引に直し、真っ赤になった顔を隠すようにそっぽを向きながら、毒を含んだ眼差しで左膳を睨みつける。

 

「……くそ男め。まんまと私をハメてくれたな……」

(くそ、最悪だ、こんな男に身体を許すなんて…それに思ったよりうまく……あんな……っ!)

 

猫猫は低く悪態をつき、ぎろりと左膳を威嚇した。

 

「だが、約束は約束だ! 体を許した以上、お前には死ぬ気で文字も薬の調合も叩き込んでもらうからな! 絶対に逃がさんぞ……!」

 

冷たく鋭い威圧感を放つ猫猫に対し、賢者タイム真っ只中の左膳は

「へいへい、分かったよお嬢……」

とウザそうに頭を掻きながら、心の中で(やっぱり受けるんじゃなかった)と深く後悔しつつも逃げられないなら猫猫の身体をたっぷり堪能するかと逆に期待するのであった。

(お嬢の身体だ貧相だったがめちゃくちゃ気持ちいいじゃねえか。まあ俺を呼んだのはお嬢の方だからな、思いっきり堪能させてもらうぞ)

 

ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー

 

昼は文字や生薬の知識をスパルタで教え込み、その対価として身体を貪られる。そんな歪な関係が始まってから数日が経過していた。

 

左膳の学習速度は悪くなかった。

「おい、左膳。この『芍薬』と『牡丹』の根の効能の違いを言ってみろ」

「へいへい……芍薬は痛みを鎮めて血を巡らせる。牡丹は溜まった古い血を散らす、だろ?」

薬研で生薬をごりごりと擦り潰しながら、左膳は無骨な手つきで完璧に答えてみせる。

 

「……よし、正解だ。飲み込みが早くて助かる」

猫猫が小さく頷くと、左膳は薬研を置き、ニヤリと下品な笑みを浮かべて身を乗り出してきた。

 

「へッ、お嬢。言われた通りちゃんと暗記してやったんだ。……そろそろ『ご褒美』を貰おうじゃねえか」

「っ……まだ昼間だぞ。趙迂がいつ戻るか――」

「あいつなら緑青館の手伝いで夕方まで戻らねえよ。まさか、シラをきる気じゃねえだろうな?」

左膳は股間をさすりながら、意地悪く猫猫の顔を覗き込む。

 

猫猫はあからさまに顔を顰め、チッと小さく舌打ちを漏らした。

(……まったく、これだから男という生き物は。覚えた傍からこれか……)

「……分かった。約束だからな。さっさと準備をしなさい」

猫猫は苦虫を噛み潰したような顔で渋々折れると、棚から高濃度アルコールを含ませた布と特製の生薬粉を取り出した。

 

 

部屋の奥へ移動し、顔の化粧を落とし、ひんやりとしたアルコール布で互いの局所をふきふきと拭い、ハトムギと芍薬の生薬粉をはたたたとはたき込む。部屋の中に甘く香ばしい薬草の匂いが漂う中、左膳が試したのは「椅子を使った座位」での愛撫だった。

 

左膳は木製の椅子に腰掛けその上に猫猫を座らせ股を開かせ、左膳は指先で秘部を捏ね回しながら、猫猫の顔を見つめていた。

 

「やっぱりお嬢は化粧を落とすと結構な美人だよなぁ」

 

「う、うるさい…別に関係ないだろ」

猫猫は恥ずかしそうにそっぽを向く。

(くっ、こんな近くで見つめられて…気恥ずかしも加わっって体が火照ってしまう)

 

左膳はさらに秘部を指先でこねこねと捏ね回していく。

 

ぐちゅ、じゅぶじゅぶじゅ、ぐちゅちゅっ!

 

「気持ちいいだろ、お嬢。緑青館の姐さんたちの会話を盗み聞きして色々学んだんだぜ」

「き、きもちくなんか…ない」

 

「嘘言うなよ、それならもっといろいろやってもいいよな」

左膳は猫猫に顔さらに近づけ唇を奪った。

 

「なっ!!や、やめ…んんっ……んっ、むぅ……ッ!!」

左膳は猫猫の唇を奪いながら舌を強引にねじ込み口内をねっとりと蹂躙していく。

 

ぴちゃ、ぢゅぷ、くちゅ、れろぉ、じゅぷぷぷっ…

 

(あ、あぁっ…舌が、絡みついて…口の中まで犯される…っ!)

 

猫猫の身体はビクビクと反応し、秘部からは愛液が流れ左膳の太ももを濡らしていく。

左膳は指先で秘部を捏ね回しながらゆっくりと男根をあてがい最奥までズブッと深く貫き通した。

 

「んんんッ…!!」

 

猫猫は声にならない悲鳴をあげて目を見開き、腰をガクガクと震わせる。

 

(は、入ってきた…っ! 太くて、熱くて、お腹の奥までグリグリ広げられて…っ!)

 

左膳は下から突き上げるように腰をズコズコズバッ!と激しく動かし、最奥のコリコリとした部分を狙ってズチュズチュッと突き崩していく。猫猫は椅子の背もたれに強く背中を打ち付けながら、声を荒げて喘いだ。

 

「あ、あぁっ! や、やめて…ッ!」

(あぁっ…! 奥を…ゴリゴリ擦られて…ダメ、なのに…ッ!)

 

「へッ、ちゃんと感じるじゃねえか、お嬢」

 

左膳は楽しげにニヤつきながら、椅子に座った状態で猫猫の身体を揺さぶり続ける。猫猫の細い身体はビクビクと跳ね、口からあえぎ声を漏らした。

(あっ…この男のせいで、こんなに感じてしまって…屈辱的なのに…頭がふわふわして、何も考えられなくなる…っ!)

 

やがて左膳が限界を迎え、熱い精液を猫猫の奥深くへビュクビュクッ、ドクドクッと大量に吐き出した。

 

「ひあぁっ…! 中に…出て…あぁんっ…!」

 

猫猫は顔を真っ赤に染め、左膳の男根が身体を突き上げる衝撃に翻弄されながら、連続した快感に流されるまま、ついに限界を迎えて腰を痙攣させた。

 

「はぁっ……はぁっ……っ」

 

射精された精液が太ももを伝って垂れ落ちる中、猫猫は息を乱して左膳を睨みつけた。

(……何だ今のやり方は。三姫だってこんなの教えてくれなかったぞ。……頭がおかしくなりそうだ…くそっ)

 

 

また別の日の夜。勉強の進捗を確認した後のことだった。

「……文字の書き取りは合格だ。だが、調合の匙加減がまだ甘い。明日やり直しだな」

「へいへい、相変わらず厳しいねぇ。……で、今日の分のお代はどうなるんだ?」

左膳は腕を組み、ニヤニヤと指を立ててみせる。

猫猫は不機嫌そうに溜息をつくが、左膳は「約束は約束だろ?」と譲らない。

 

「……はぁ。お前はそればかりだな。少しは薬の効能でも復習したらどうだ」

猫猫は不機嫌そうに溜息をつくが、左膳は「約束は約束だろ?」と譲らない。

 

(……くそ、本当に図々しい男だ)

猫猫は渋々着物の帯に手をかけ、準備を整えさせた。

 

この日、左膳が仕込んできたのは「耳元への執拗な口淫と、手足の拘束」だった。

左膳は帯で猫猫の手首を頭の上に縛り付けると、耳の下から首すじへ音を立てて湿った舌を深く舌を這わせた。

 

じゅるり、じゅぷ、ちゅぱっ

 

「んんっ……! なに……そこ、やめろ……っ」

「へッ、緑青館の女が言ってた通りだな。お前、耳の後ろを舐められると胸の先がコリコリになるぜ」

「ち、違う……変な言い方をするな……ッ!」

拒否するものの、身体はゾクゾクと熱を帯びていく。左膳は濡れそぼった窄まりへ斜め上からグサッと男根を捩じ込み、ズコズコズバッ!と角度を変えながら激しく腰を動かした。

 

「あ、あぁぁッ! んくっ……!」

どこを突かれても熱い刺激が走り、猫猫は身体をビクビクと跳ねさせる。左膳は締め付けに耐えかね、この日も最奥へビュクビュクッ、ドクドクッと熱い塊を吐き出した。

 

開発されていく自分の身体に(嫌だ……こんなの、私らしくない……)と猫猫は激しく葛藤し、心がモヤモヤと掻き乱された。しかし、脳の拒絶とは裏腹に、指先一つで撫で擦られるだけでゾクゾクと肌を粟立たせ、秘部からトロリと愛液を溢れさせてしまうほど身体は素直に開拓されていた。

 

 

そして数日後の深夜。趙迂(チョウウ)がすやすやと寝静まった時間帯。

「お嬢、起きてんだろ。……昼間の書き取りの報酬、まだ貰ってねえぞ」

闇の中で左膳が囁きかけてくる。

 

「……すやすや眠っている子供の横で何を言い出すんだ、この大うつけは」

「声を出さなきゃバレねえよ。ほら、さっさと準備しな」

 

猫猫は呆れ果てて深く溜息をつきつつも、静かに身を起こした。

 

お互いの身体には、ひんやりとしたアルコール布をふきふき、すりすりと走らせて汚れを拭い去った後、ハトムギと芍薬のブレンド薬草粉をはたたた、ポンポンと肌に叩き込んである。部屋にはふんわりと甘く香ばしい生薬の香りが漂っていた。

 

音を立てれば隣の部屋の趙迂を起こしてしまう状況下、左膳は猫猫の着物の帯をすっきりと解き放った。服を破ることなく肌を剥き出しにさせると、解いた帯を使い、猫猫の両手首を背中の後ろでギチギチとキツく縛り上げる。

 

さらに、うつ伏せに倒した猫猫の細いお尻をキュッと高く突き出させ、口には小さく折り畳んだ手ぬぐいを深く噛ませた。

 

「んーーッ!! むうぅーーッ!」

 

自由を奪われた猫猫は鼻息を荒くし、涙目になりながら腰をガクガクと怯えと期待で揺らした。

 

左膳は、女たちが「後ろから奥を深く抉られるのが一番狂う」と熱心に話していた後背位を試すため、すでにぐちょぐちょ、ぬちゃぬちゃと湿り気を帯びていた猫猫の秘部へ視線を向けた。男根の先端を押し当てると、裏筋をぬるぬると擦りつけ、一気に「グサッ!」と一直線に最奥まで貫き通した。

 

「んぐぅうッ!?」

 

猫猫は声にならない悲鳴をあげて目を見開き、シーツに額を強く擦りつけた。

 

左膳は後ろから猫猫の縛られた腕をキュッと持ち上げ、逃げられない姿勢に完全に固定した。

「お嬢、後ろからだと随分といい声で啼くじゃねえか。ここが一番気持ちいいんだろ?」

 

耳元で粘つくような声を囁きながら、激しく「ズコズコズバッ! ズチュズチュッ! パンパンパンッ!」と最奥のコリコリとした最深部を連続で容赦なく突き崩していく。

 

声を出せない恐怖、隣室に人がいる緊張感、連日のプレイで開拓し尽くされた身体、そして逃げ場のない体勢から一方的に与えられる過剰な快楽。

 

(あ、あぁぁっ……! 奥が、ゴリゴリ削られて……壊れる……ッ! でも……すごく、気持ちいい……っ! わたし、おかしくなっちゃう……っ!)

 

猫猫の脳は完全に許容量を超え、これまで抗っていたはずの快楽を全身で貪るようになっていた。背中を激しく反らせ、うっとりと腰を躍らせる。口から溢れたよだれが「じゅるり、トロリ」とシーツへ垂れ落ちるのも構わず、猫猫は声なき悲鳴をあげながら、ついに限界を迎えて自ら激しく絶頂(潮吹き)を迎えた。

 

「ひぅッ、むぐぅうううッ……!」

 

ギチギチと絶頂の締め付けを繰り返す最奥の肉壁に強く搾り取られ、左膳も限界を迎える。

 

「クッ……! 溜まったな……っ! 一緒に弾けろ!」

 

「ズブッ!」と深く押し込み、内に熱い精液を勢いよく大量に吐き出した。

 

ビュクビュクッ、ドクドクッ

 

「んぐううううっ……!」

(イクっ、イグゥううっ…!)

 

射精の脈動がダイレクトに最奥を叩く生々しい感触に、猫猫は再び全身をビクビクッと狂おしく跳ねさせ、極上の追いつき絶頂を迎えた。カクンと首の力を抜き、トロンと甘く濁った瞳のまま、身体中に残る多幸感と快楽の余韻に浸って喘ぐのだった。

 

ーーーーーーーー

ーーーーー

ーーー

 

気がつけば、左膳(サゼン)は文字の読み書きはもちろん、複雑な生薬の鑑別や簡単な調合まで難なくこなし、猫猫(マオマオ)の留守を完璧に預かる優秀な「薬師代理」へと成長していた。

 

当初の目論見通り、仕込みは完全に完了したのだ。

本来の契約に従うのであれば、もう二度と左膳に身体を許す必要などどこにもない。猫猫から突っぱねて、いつもの無愛想な主従関係に戻せば済む話であった。

 

(……分かっている。分かっているのに……ッ)

 

薬研で生薬をごりごりと叩き潰す左膳の無骨な背中を眺めながら、猫猫は着物の裾をきゅっと強く握りしめた。

下腹部の奥――子宮がキュンキュンと甘く不快に疼き、かつて体に刻み込まれた極上の快楽を思い出してうずうずと熱を帯びていく。連日のように身体を開拓された結果、猫猫の肉体は完全に左膳の男根に屈服しており、取引以上のものを自ら欲するようになっていたのだ。

 

(嫌だ、こんなの私じゃない。たかが農民上がりの男に、この私が……っ。断ち切るべきなのに、どうしてあの太くて熱い塊の感触ばかり頭に浮かぶんだ。身体が……言うことを聞かない……っ)

 

思考では必死に拒絶しながらも、下着の感覚が擦れるだけで秘部からじわリと熱い愛液が滲み出てしまう。惨めさと悔しさ、そしてそれを上回る激しい欲求に、胸が苦しく締め付けられた。

 

(……違う、これは薬のためだ。左膳のやつの知識をさらに深めさせるための、仕方のない処置だ。私があいつに惹かれているわけではない……っ)

 

猫猫は心の中で自分に都合の良い言い訳を必死にこねくり回した。ポッと頬に熱が上り、顔が熱くなるのを必死で隠そうとしながら、意を決してすっと左膳の側へ歩み寄る。

 

「……おい、左膳」

 

「ん? なんだお嬢、調合の匙加減ならさっき確認しただろ?」

 

「……そうではない。……そういえば、新しい解毒薬の処方を本で読んだのだが、興味はあるか?」

 

上目遣いでチラチラと視線を送り、すり寄るように一歩距離を詰める。猫猫としては精一杯の「遠回しな誘い」のつもりだった。

 

(頼むから察してくれ……自分から『抱いてくれ』なんて口が裂けても言えるか……っ!)

 

胸がドキドキと高鳴り、緊張と欲求で心臓がドキン!と跳ね上がる。必死に冷静さを装おうとするが、震える指先や紅潮した耳たぶが、彼女の焦燥を饒舌に物語っていた。

 

左膳はその様子を、ニヤニヤとした不敵な笑みを浮かべて見つめていた。

(へッ……素直になれねえお嬢様だぜ。契約が終わっても身体が疼いて我慢できねえんだな……)

 

猫猫の必死な言い訳も、赤くなった耳たぶも、すべてお見通しだった。左膳は「完全に堕ちたな」と心の中でほくそ笑むと、作業を止めて身を乗り出した。

 

「へえ、新しい解毒薬ねぇ」

 

「う、む。お前がそれを学べば、さらに店番としての精度が上がると思ってな……」

 

「なるほどな。じゃあその処方、今夜の『代償』と引き換えに教えてもらおうか、お嬢」

 

左膳は意地悪く猫猫の顎を指でくいっと持ち上げた。

目の前で爛々と輝く野性的な瞳と、指先から伝わる逞しい熱量に、猫猫は逃げ場を失う。

 

「っ……!し、しょうがないな。や、約束だからなっ……」

 

(ああ、またあの快楽に溺れさせられる…っ。悔しい、悔しいのに…お腹の奥が、こんなにも喜んでいる…)

 

顎を持ち上げられ、上目遣いのまま固まる猫猫の瞳は、快楽への恐怖と抗えない期待で甘く揺れていた。契約という盾を失ってもなお、自分からこの男を求めてしまった事実。猫猫は自らの頭脳と肉体が、完全にこの男に敗北していることを突きつけられ、ただただ顔を赤く染めて小さく頷くことしかできなかったのだった。

 

ーーーー

ーーー

 

趙迂が留守にしている昼下がり。しんと静まり返った薬屋の奥部屋で、密会が始まった。

 

猫猫は化粧を落とし、お互いの局所をアルコール布で清めた後、ハトムギと芍薬のブレンド薬草粉を「はたたた、ポンポン」と肌に叩き込む。部屋には甘く香ばしい生薬の香りが充満し、二人の体温で熟した空気をいっそう濃厚に仕立て上げていた。

 

未だにどこか薬師としての意地やプライドを捨てきれていない様子の猫猫に対し、左膳は意地悪くニヤリと鼻で笑った。

 

「おい、お嬢。緑青館で男を喜ばせる手ほどきくらい、いくらでも見て学んできただろう? だったらそれを活かして、俺のこれに媚びてみろよ」

 

「っ……!」

 

一瞬、猫猫の顔に激しい屈辱の色が走り、悔しそうに唇を噛み締めた。

 

(な、何を……この私が、そんな真似までしなければならないんだ。……嫌だ、こんなやつそんなまね……でも……っ!)

 

思考では猛烈に反発し、薬師としての矜持が激しく警鐘を鳴らす。しかし、一度開発し尽くされた身体は、下腹部から込み上げる狂おしいほどの熱と疼きに抗う術を持たなかった。指先ひとつ触れられていないのに、下半身はじわじわと甘い愛液を溢れさせている。

 

(……ああ、ダメだ。身体が……言うことを聞かない……。あたたかい塊で掻き回されたくて、頭がおかしくなりそう……ッ)

 

ついに残されていた最後のプライドが決壊し、猫猫の瞳から理性の光が消え去った。屈辱感はどこへやら、自分をここまで狂わせた男に尽くし、更なる快楽をねだりたいという欲望が脳内を埋め尽くしていく。

 

 

左膳が寝台にどっかりと踏んぞり返り、着物を寛がせて猛り立つ極太の男根を「どくん、どくん」と肉脈を打たせて晒す。

 

猫猫はトロンと濁った瞳で熱い吐息を漏らし、自ら膝をついて「さささっ」と泣きそうになりながら商売女のように這い寄った。

 

「……っ、はい……左膳さま……。姉さまたちに教わった、いちばん気持ちいいやり方……してあげますから、はやく私をめちゃくちゃにしてくださいぃ……」

 

かつての無愛想でぶっきらぼうな口調はどこへやら、熱に浮かされた声で甘く甘えながら、猫猫は両手で左膳の男根を「ぎゅっ」と握りしめた。先端の亀頭へ、秘めた唾液とともに「ジュルリ」と艶めかしく舌を這わせる。

 

「ちゅぱ……じゅる、ん、れろ……っ、は、激しくした方が、いいですかぁ……?」

 

花街で目にしてきた絶妙な舌使いと唾液の絡め方。喉の奥深くへ吸い込み、圧力を調整しながら締め上げる高度な口淫を惜しげもなく披露していく。

 

(あぁ……口の中が熱くて、男の人の匂いでいっぱいになる……。左膳のやつが『くっ』って漏らすたび、ぞくぞくして胸がキュンキュンする……っ。もっと、もっとこの逸物を貪りたい……っ!)

 

喉を「ゴクン」と鳴らして強く締め付け、徹底的に左膳に尽くし抜く。かつて自分を見下していた冷徹な薬師が、こうして淫らにすがりついてくる姿に、左膳は最高の征服感を覚えてゾクゾクと興奮を爆発させた。

 

れろ、じゅる、じゅぶじゅぶじゅ…

 

口淫で十分に男根を濡らさせた後、猫猫は熱い息を「はぁっ、はぁっ」と漏らしながら、トロンとした瞳で左膳を見上げた。

 

自ら帯に手をかけると、結び目をするりと解く。

着物の衿をゆっくりと肌から滑らせ、白い肩から細い腕、そして小さく尖った胸の先端までを惜しげもなく晒していった。

しなやかな腰から衣類がはらりと床へ落ち、秘部から溢れた甘い愛液が太ももを「トロリ」と伝い落ちる。

自らの肢体を淫らに魅せつけるような、溜息が出るほど艶やかな脱ぎっぷりだった。

 

「……左膳さま、もう……我慢できません……っ」

 

猫猫は素肌をさらけ出したまま自ら左膳の膝に跨がり、着物の裾をたくし上げる間もなくダイレクトに秘部を男根の先端にあてがった。ゆっくりと自重で腰を降ろしていく。

 

「あ、あんっ……! 太いのが……ズブズブ入ってくるぅ……っ!」

 

騎乗位の体勢で自ら腰を上下させ、奥の敏感な場所へ強烈に擦り付けた。

 

「ひゃううッ! すごい……自分から動くと、欲しいところに全部届いちゃう……ッ!」

 

(嘘……私、自分からこんな格好で腰を振ってる……っ!? 恥ずかしいのに、気持ちよすぎてやめられない……っ! 深いところがゴリゴリ擦られて、頭の中が真っ白になっちゃう……っ!)

 

自分の意思で動かす快楽に狂いそうになりながら、猫猫はガクガクと腰を振るったが、やがて激しい動きに体力を奪われ、荒い息を吐いて左膳の胸に倒れ込んだ。

 

「はぁっ……はぁっ……も、もう……上からは体力が……っ」

 

猫猫は寝台の上で四つん這いになり、細いお尻を高く突き出しながら、トロンとした瞳で振り返った。

 

「おねがい…します…左膳さま、後ろから……私を壊すみたいに、激しく突っ込んで……ぁっ……!」

(恥ずかしい…こんなの、自分でお願いするなんて…っ。でも、欲しい…お腹の奥が、熱くて、熱くてたまらない…っ!)

 

左膳は四つん這いになった猫猫の腰を両手で強く掴むと、濡れそぼった窄まりへ後ろから一気に「ズドンッ!」と最奥まで貫き通した。

 

「あひゃあぁっ…! それ、すご、いぃっ!」

 

ズコズコズバッ! ズチュズチュッ! パンパンパンッ!

 

激しい肉の音を部屋中に響かせ、左膳は容赦なく最奥のコリコリとした最深部を連続で突き崩していく。

 

(あ、あぁぁーっ! 後ろからだと、奥のいちばん奥まで届いちゃう…っ! 壊れる、壊れちゃう…っ! でも、もっと欲しい…左膳の熱いので、私を全部塗り潰してぇ…ッ!)

 

逃げ場のない後背位で深く削られる快楽に、猫猫は「ひぅっ、あぁあーっ!」と狂ったような歓喜の声を上げた。シーツに額を擦り付け、よだれを垂らしながら何度も連続で絶頂に達する。

 

「ああぁ、気持ちいいですぅっ…! 左膳さまっ…そこ、もっと強く…くださいぃっ…!」

 

左膳は汗ばんだ胸板を猫猫の背中にギュッと押しつけ、耳の後ろにジュルリと熱い舌を這わせる。腕を伸ばして胸の小さな突起をキュッと捻りながら、男根を膣の奥までグイグイと突き入れた。

 

ズチュッ、グチュグチュグチュッ!

 

猫猫の膣内は、トロリ、ヌルヌルと愛液で溢れ、左膳の男根の熱量でドクドクと燃えるように熱く脈打っていた。膣壁がヒクヒクと痙攣し、奥の方からヌルリと粘り気のある熱い液体が溢れ出す。

 

(すごい…っ、膣の奥が、左膳の男根で塞がって熱いの…っ! 押し広げられて、ギュウギュウ締め付けて…気持ちよすぎる…っ!)

 

「くっ…!、出すぞお嬢っ!」

 

ドビュッ、ドビュドビュッ!

 

「んあぁぁーーッ!!」

 

最奥に熱い精液が叩き込まれ、猫猫は完全に脱力した。トロンと濁った瞳で荒い息を吐きながら、身体中に残る極上の快楽の余韻に浸り続けていた。

 

「はぁはぁ、よかったぜお嬢♪、お嬢も気持ちよかったろ?」

 

「はぁ……んっ……つぅ///……ああ……そうだな、悪くなかったぞ……///」

 

猫猫は息も整い正気に戻り気恥ずかしそうにしながらも、まんざらでもなさそうな様子で、甘さを孕んだ息を吐き出しながらそう返した。

 

ーーーーー

ーーー

ーー

 

夕方。茜色に染まる薄暗い薬屋に、元気に駆け込んでくる足音が響いた。

 

「ただいまー! いやー、今日の緑青館の手伝いも骨が折れたぜ!」

 

外から帰ってきた趙迂が、土間で靴を脱ぎながらくんくんと鼻を鳴らした。部屋の奥へと首を傾げながら歩み寄ってくる。

 

「あれ? なんだか今日は薬屋の中が、いつもより甘い匂いがすんな。はちみつでも零したか? ……それに猫猫、なんか顔赤くねえか? 風邪でもひいたのか?」

 

「っ……!?」

 

趙迂の無邪気な言葉に、猫猫の心臓がドキリと大きく跳ね上がった。

 

部屋の中に満ちているのは、消臭のために叩き込んだ生薬粉の香りだけではない。濃厚な情事の後に漂う、互いの体液と体温が混ざり合った甘く生々しい匂いだ。

 

猫猫は真っ赤に顔を染め上げ、手元の乱れた着物の帯をそっと指先で直しながら、小さく咳払いをしてみせた。

 

(や、やばい……っ。勘の鋭い子供相手に、なんという不覚……っ!)

 

心臓がドキドキと嫌な音を立てる。だがそれと同時に、着物の下の下腹部には、いまだ左膳(サゼン)から注ぎ込まれた熱い塊が溜まっており、歩くたびに太ももの内側をトロリと撫でていく。趙迂に怪しまれてヒヤヒヤとしつつも、身体の奥に刻まれた極上の余韻に、脳のどこかがウットリと痺れていた。

 

「……気のせいだ。少し、生薬の蒸気を浴びすぎて、のぼせただけだ……」

 

チラリと左膳の方を盗み見ながら答えるその声には、まだ完全には消えきっていない甘い吐息と、淫らな熱がはっきりと残っていた。

 

「ふーん? ならいいけどよ。変な薬の実験でもしてたんじゃねえだろうな」

 

趙迂は特に深く追及することもなく、奥の部屋へ遊び道具を取りに向かっていった。

 

そのやり取りを横目に見ていた左膳は、鼻でフッと小さく笑いを漏らした。

胸を張り(フッフン)、勝ち誇ったような笑みを浮かべながら、手元にある薬研の取っ手を握り直す。

 

(へッ……言い訳までしちゃってよ。どれだけ強がったって、もう俺の肉体なしじゃいられねえ身体になってるくせに)

 

かつて自分を冷たい目で見下していた優秀で冷徹な「先生」が、いまや自分の男根の虜になり、嘘をついてまで関係を隠そうとしている。圧倒的な優越感と満足感が、左膳の胸をスカッと満たしていった。

 

「さてと、お嬢。ご指導の通り、生薬の調合でも再開しますかね」

 

「……っ、ふん。……さっさとやりな」

 

左膳がニヤニヤしながら薬研をごりごり、ごりごりと規則正しい音を立てて引き始めると、猫猫は真っ赤な顔を隠すようにそっぽを向いた。

 

左膳はそんな猫猫の尻を強く揉みしだいた。

 

「っ!、な、なにするっ、左膳っ」

 

猫猫は慌てて声を抑える。

 

「お嬢、これからも抱いて欲しいならあまり俺を無碍に扱うなよ……いいな、ほれ返事はどうしたお嬢♪」

 

左膳はまたニヤリと笑った

 

猫猫は少し黙るが

「…分かった…、だからその……これからも頼む…っ///」

と紅潮した顔で答えた。

 

二人の間には、決して人には言えない甘い秘密と、永遠に解けない淫らな絆が、しっかりと刻み込まれていたのだった。

 

ーーーーーー

ーーーー

ーー

ーー

 

最初の取引から数週間が経過していた。

 

左膳は完璧に薬屋の留守居役をこなせるようになっており、店は非常にスムーズに回っている。大勢の人間がいる前や昼間の作業中、猫猫はいつも通りの冷淡な薬狂いに戻っていた。

 

「おい左膳、棚の整頓が遅い」

 

「……へいへい」

 

「掃除の手を止めるな、やり直しだ。まったく、少し覚えが良いからといい気になって」

 

冷たくあしらい、雑に扱う猫猫に対し、左膳も気のない返事で従っていた。表向きはどこからどう見ても、厳格な店主と気苦労の絶えない居候の図であった。

 

しかし、趙迂が緑青館へ出かけ、薬屋にふたりきりになった瞬間に猫猫の態度と口調は劇的な変貌を遂げる。

 

数週間で左膳の肉体に徹底的に開拓され、完全に心身とも堕とされてしまった猫猫は、性交ができるタイミングになると普段の素っ気なさを見事に脱ぎ捨て、露骨に甘え、媚びるような淫らな口調へと変化するのだった。

 

薬研をごりごりと引いていた手を止めると、猫猫はトロンと熱の籠もった瞳で左膳を見つめ、フラフラと足元を覚束なくさせながら歩み寄る。そして、左膳の作業着の裾をきゅっと細い指で強く掴み、体をスリスリと甘えるようにすり寄せた。

 

「……んッ……ねぇ、左膳さまぁ……♡。趙迂は、しばらく帰ってきませんよ……」

 

「……お仕事、頑張っているぅ……左膳さまにご褒美ぃ…あげたいのですぅ…♡」

(あぁ早く、左膳さまにご奉仕したい♡)

いつもの冷たく素っ気ない口調はどこへやら、メロメロに甘えた声で左膳におねだりをする。

 

「へッ、昼間はあんなに威張り散らしてたくせに、二人きりになるとすぐこれかよ」

 

左膳が意地悪く笑い、猫猫のすっぴんの頬をなでなでと撫でると、猫猫は

 

「…だってぇ、左膳さまに愛してもらいたいですぅ……左膳さまの温もりを感じながら、奥の奥までいっぱい愛してほしいのですぅ…♡」

 

と顔を赤くして擦り寄り、完全に左膳の欲情の奴隷として甘えて見せるのだった。

 

ふたりは手慣れた手つきで冷たいアルコール布で体をふきふきと清め合い、消臭用の生薬粉をはたたたと肌にはたき込んだ後、待ちきれない様子で奥の寝台へと向かった。

 

 

左膳が寝台に腰掛け、すがりついてくる猫猫の顎を引き寄せて濃厚なディープキスを交わす。

 

「んむっ…ふぁ、じゅる…ッ、んちゅ、れろ…っ」

 

お互いの舌を深く絡め合わせ、唾液がじゅぷじゅぷと音を立てて唇から溢れ出す。左膳は猫猫の着物の胸元を寛がせ、白く華奢な首すじや細い鎖骨へと唇を這わせると、ちゅーっ、じゅっぷりと強く吸い付いて熱い赤紫色のキスマークを何箇所も刻み込んでいった。

 

「あはぁんっ…! 左膳さまのしるし、いっぱい…つけ直してくださいぃっ…!」

(もっと…もっとたくさん、左膳さまの痕をつけて…私を左膳さまのものだと分かるようにして…♡)

 

猫猫は熱い吐息を吐きながら、付けられた痕跡を愛おしそうになぞって喜ぶ。

 

続いて、左膳の猛り立つ極太の男根に対し、猫猫は自ら膝をついて顔を寄せた。

 

んむっ…じゅる、ちゅぷ、れろり…ッ

 

両手で男根の根元をしっかり握り、頭を前後させて先端の亀頭から軸までを深く喉の奥へ呑み込み、唾液を溢れさせながらジュポジュポと懸命にしごき上げる。花街仕込みの技術と左膳への深い服従心で、徹底的にしゃぶり尽くしていく。

 

「お嬢、上になってみろ」

 

「はいぁ…ッ♡」

 

促されるまま素直に従い、自ら左膳の上に跨がる。ぐちょぐちょに愛液を滴らせる自分の窄まりの入口に男根の先端をあて、うっとりとした表情でゆっくりと自重をかけて腰を落としていった。

 

「あぁあッ…! 入っ、てくる…左膳さまの、おっきいの…奥まで届いてますぅ…っ!」

 

根元までズブズブズッ!と呑み込み、猫猫は自ら腰を上下にパンパンッ!と振り回す。自ら快楽を貪るように腰をうねらせ、頭を振り乱して甘い悲鳴を上げ続けた。

 

最後は、左膳が猫猫を押し倒して優位に立つ。猫猫は細い脚を大きく開かされ、下からズドンッ! ズコンッ!と強烈なピストン運動で最奥のコリコリとした最深部を突き上げられた。

 

「どうだ気持ちいいかお嬢?」

 

「あんっ、あっ……は、はい…っ、左膳さま、気持ちいい…気持ちいいですぅ…っ!♡♡♡」

 

パン、パンパンッ、じゅぶっじょぼっ、パンっ!!

 

「そうかそうか、まさかお嬢がこんなに俺に堕ちるとはなぁ♪……お嬢はもう俺が好きでたまらないだろ♪…理由も含め宣言してみろよ」

 

「はいぃ♡……最初は左膳さまのことなんて薬屋を楽に運営するための駒程度に考えていましたがぁ…っ、でも…左膳さまは毎日身体を求めてくださって♡……何回も強引に迫れて自分が支配されることに興奮を覚えて…交わいをすることが好きなだけじゃなく左膳さまを好きになってしまったのですぅ…左膳さま、これからも、猫猫のことをもっと可愛がってくださいぃ…♡」

 

「はは、そうかよお嬢…かわいいじゃねえかよ、お嬢…」

 

「はい…♡ お嬢じゃなくて猫猫と呼んでください…♡」

 

「わかった、猫猫♪」

 

(あぁんっ♡♡♡ 左膳さまに名前を呼ばれるだけで胸が高鳴って身体が熱くなりますぅ♡)

 

左膳の手が猫猫の華奢な身体を優しく包み込み、体重をかけてギュッと抱きすくめる。胸の柔らかさと熱い鼓動、汗ばんだ肌と互いの体温が重なり合う。最奥にグイグイと押し込まれた極太の男根は、ねっとりとした膣内の熱い粘膜を削るように、力強く脈打ちながら容赦なく何度も何度も突き崩していく。

 

くちゅ、ずりゅ、ずにゅずにゅ、グチュグチュグチュッ!

 

「ひやぁあぁッ! すごっ、すごいぃっ! 左膳さまぁ、奥、つぶれちゃうぅうッ! ずっと左膳さまの女でいますからぁッ!もっと左膳さまの愛をくださいぃッ!♡」

 

「へへ、ならほら受け取りな猫猫♪」

 

どびゅ!どびゅどびゅどびゅッ!

 

「あぁんっ!いくっ、いぐぅッ♡♡♡!……おごぉ、おっほぉんッ♡♡♡!」

 

肉と肉がぶつかる激しい音と愛液のぐちゃぐちゃという水音が部屋に響き渡る。猫猫は快楽に脳を溶かされ、左膳の背中に爪を立てながら何度も連続で絶頂を迎えて潮を吹き、その最奥に左膳の濃密な精液がビュクビュクッ!と勢いよく注ぎ込まれた。

 

 

激しい性交を終え、手早く身支度を整えた直後のことだった。

 

表の扉が勢いよく開き、「ただいまー! あー腹減った!」と趙迂が大声で帰ってきた。

 

その瞬間、二人は瞬時に「いつもの関係」へと戻る。

 

猫猫は素っ気ない顔で薬研の前に座り、「…やかましい。帰ってきたなら手伝いを取れ。…左膳、棚の三番目にある乾燥甘草を持ってこい」と、何事もなかったかのように冷淡な口調で指示を出した。

 

左膳も「へいへい、分かったよ…」と無愛想に応じ、いつもの雑な主従関係を完璧に演じて見せる。

 

趙迂は何の疑問も持たず、「なんだよ、二人ともまた気難しそうな顔してさ」と笑いながら奥の部屋へ向かっていった。

 

しかし、表向きは普段通りの冷ややかな素振りを見せながらも、猫猫の頭の中はすでに次の性交のことで満たされていた。

 

(…今夜、趙迂が完全に寝静まったら…どうやって左膳さまを起こそうか…♡…それとも明日の昼下がり…緑青館へお使いに行かせている隙を狙うべきか…あぁ早くまた支配されながら交わりたい♡)

 

次に左膳の太い男根に突き崩される瞬間を想像しただけで、猫猫の下腹部はキュンッ!と熱く切なく疼き始める。

 

着物の下、秘部の奥から逃れられない淫らな愛液がじゅわりと大量に溢れ出し、下着を湿らせ、太ももの内側をとろりと伝い落ちて滴ってしまうのだった。

 

それを横目で観察していた左膳は、自分の視線に気づいて趙迂がみていないことを確認した猫猫は物欲しそうな顔を向けているのをみてニヤニヤと悪い笑みを浮かべ、頭の中で

 

(あんなに俺を雑に扱っていたやつが、今じゃ俺のチンコに夢中になってやがるぜ♪お先真っ暗だと思っていたが、こんな極上な女が手に入るとはなぁ♪)

 

とほくそ笑みながら、猫猫が完全に自分に屈服してこらからも楽しく過ごせるであろう日々を妄想して楽しんでいた。

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