ーーーはるか未来、西暦5012年。
平和に過ごしていた…いや、実は様々な危機に陥っていた人類が住まう地球にて、突如として宇宙からの侵略者であるエイリアンが襲来し、侵略を開始し始めた。
滅亡の危機も迫る中で、脅かされる生存圏。
ただ黙って侵略されて滅びの時を迎えるわけにはいかないと、人類は反撃を行った。
だが、エイリアン側も単純に自分たちの犠牲を出さないようにと「機械生命体」…いびつながらも機械の戦争代理兵士を無数に産みだし、人類を月へ追いやった。
月へ追いやられた人類であったが、母なる星を奪われたままにはできない。
そのため、目には目を、歯には歯をと言う太古からの精神で人類は、エイリアン共が代理を出してくるならばこちらも同様に、「アンドロイド」に着目して兵士にして、抵抗軍を結成したのだ。
代理戦争と化した長き戦いだが…いかんせん、双方ともに決着を与えることができず、長期にわたり膠着してしまった愚かで悲しい戦争となった。
「---だからこそ、決戦兵器として…兵士の中で、新型のアンドロイドを使った私たち『ヨルハ機体』が作られたと…」
その機械生命体の中で、近年何やら異常が生じ…妙な現象が起きているらしい。
そんな話を聞き、ヨルハ二号B型、もとい2Bは任務のために9Sと離れている中、ふと拾い上げた本を読み、そうつぶやいた。
【ポッド042より、見つけた内容を報告。これは、人類が月へ旅立つ前に地上に残していた著書だと推測。しかし、正確な年代が不明】
「やけに詳しいというか、残すにしては後年の記録も多い…誰か、ここにいて書いていたのだろうか」
今となってはもう、わからない著者。
もしも9Sがいればスキャンを行い、正確な著者や年代が分かるかもしれないが、今は少しだけ離れた場所にいる。
【ポッド042より警告。機械生命体の群れの接近を確認。どういうわけか近年、彼らは
「ああ、わかった」
剣を構え、接近してくる機械生命体への対応を用意する2B。
ポッドの言葉通り…何やら最近、機械生命たちが新たな攻撃手段として、奇妙な方法を取っているということが報告に上がってきている。
それも、女性型アンドロイド相手にばかりであり、生殖機構を持たないであろう機械生命体がそのようなことをするのは理解ができない。
一説では、人類の過去の記録から何かを見つけ、より効率的な攻撃手段として確立したか…あるいはもっと、邪悪な思想が潜んでいるのかもしれない。
【一部では新兵器として妙な光線や、振動するブレードなども装備した機械生命体も報告に上がっている。おそらくは新兵器を開発したものもいる恐れあり】
「ろくでもない思想が潜んでいそうだが…何にせよ、殲滅するに越したことはない」
そう、相手は機械生命体。奇妙な攻撃に気にするよりも、敵対してくるのであれば殲滅をしなければならない。
それがヨルハ部隊の…いや、しいては人類のためになる行為であり、余計な感情を持たないほうが良い。
ひとまず今は、別の場所にいる9Sにも連絡を取って合流し、情報共有したほうが良いと判断するのであった…