※この作品はR-18です。

283プロ極悪エロバラエティ!   作:高牧園

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【ご奉仕!スペシャルサービスチャレンジ!】(冬優子&凛世)

【ご奉仕!スペシャルサービスチャレンジ!】

 

 楽しそうに宣言するぽゆちの言葉に、冬優子も凛世も戸惑うばかりだ。

 

「ええと……?」

(ふざけんじゃないわよ、何バカなこと言ってるわけ? 分かるように説明しなさいよ)

 

 表面上はふゆらしい態度を取りつつ、冬優子は頭の中で悪態をつく。

 

「それは、どのような……?」

 

 苛立ちの色こそないものの、状況が理解できないのは凛世も同じ。

 

「アイドルといえばファンサ! ってことでぇ、冬優子と凛世にはファンに特別なサービスをしてもらいま~す!」

 

 そしてスタジオに現れたのは、二人の男。

 

「うっ……」

「……!」

 

 思わず眉をひそめる冬優子、怯えたように肩を竦める凛世。

 

 アイドルをやっているのだから、不美人なファンくらいは見慣れている。

 だが、現れた二人の醜さは人並み外れたものだった。

 

「あーこれが黛冬優子のホンモノ? ま悪くないんじゃない、普通じゃね」

 

 まくしたてるような早口で冬優子を品評する男は、顎肉をたぷんと揺らしてうなずく。

 

「ふ、ふひ、り、凛世、ちゃんだぁ……」

 

 ニチャァ、という擬音がぴったりな卑屈な笑みを浮かべる男は、凛世を前にして芝居がかった動作で人差し指をツンツン重ねている。

 

 二人ともかなりの肥満体で、でぷっと丸い腹を隠すのはのびのびになったアニメTシャツ。

 いつから履いているのか分からないズボンはサイズも合っていないし、何の染みかも分からないものが裾や股間部に点々と重なっていて汚らしい。

 

 スタジオは適温に保たれているはずなのに二人は顔に汗を滲ませ、冬優子と凛世に不躾な視線を送っている。

 

「うっ……」

 

 何より、二人ともとてつもなく臭い。

 

 目に染みるような、それこそアニメ風に黄色いモヤのエフェクトが彼らから広がっていてもおかしくないような悪臭。垢や汗が混ざりあった悪臭は、清潔に暮らしている二人にとっては未知のものだった。

 

「ご紹介しまーす。冬優子の前にいるのがデブ山で、凛世の前にいるのがキモ彦でーす。第一印象でも聞いてみようかな、じゃあまずは男性陣のお二人、どう~?」

 

 冗談みたいなアダ名だが、彼らは個人情報の保護という名目で不名誉な呼ばれ方を許容はしているらしい。

 ぽゆちにマイクを向けられ、まずはデブ山が視線を左右にやりながら答える。

 

「ま、まあ? アイドルってこんなモンなんだというのが率直な感想ですね。ま及第点と言いますか、普通ですね普通」

「り、凛世ちゃん……ひひ、細くて、可愛くて、エッチすぎますね……ふひ、ふひひっ……」

「なるほどなるほど~」

 

 彼らのコメントを聞いているのかいないのか、食い気味にうなずいたぽゆちは、今度は冬優子と凛世にマイクを向け。

 

「冬優子と凛世は?」

「ええと……すっごくワイルドで、これまで会ったことがないタイプ……? かも、しれません……」

 

 言葉を選びながら、それでも嘘はついていない冬優子。

 

「は、はい……凛世も、その……はい……」

 

 見たこともないほど醜い男に凛世はすっかり動揺して、それだけ言って押し黙ってしまう。

 

「凛世のコメント薄いなー。まあいっか、冬優子と凛世には、この二人に『舌で』ご奉仕してもらいまーす」

「はっ……?」

「え――」

 

 常識外の提案に思わずフリーズする二人。

 

 男二人に動揺はなく、むしろニマニマと冬優子と凛世の口元に不躾な視線を向けている。

 

「ええまあ、ふゆちゃん……冬優子がしたいって言うなら? こちらとしてもそれを止めることはないと言いますか、ええ、はい」

「ふひひっ……凛世ちゃんのお口で身体ふきふき……気持ちいいだろうなぁ……ふひひっ」

 

 それぞれ異なる気色悪さを醸す男たちはまんざらでもない様子で、ジリジリと二人との距離を詰めようとする。

 

 彼らが一歩進み出るだけで、皮脂の異臭がツンと香る。

 呼吸をするのも苦しい中、声を上げたのは冬優子だ。

 

「……あ、あの! ふゆ、事務所に確認してきてもいいですか? その……番組の内容が、事務所の方針と違うような気がして――きゃっ!?」

 

 怒鳴りつけたい気持ちを抑えてこの場を逃れる言い訳を弄する冬優子だが、突然デブ山に抱きつかれて、ベロンと頬を舐められる。

 

「ひぃっ!?」

 

 体と同じく口もとんでもなく臭く、ヘドロを顔面に塗りたくられたのかと思うほど。

 

「いやいいから早くしてって感じ、分かる? 俺客よ? アイドルが客にそんなんでいいの? 19で若くもないんだしさあ」

 

 どう見ても冬優子より十は年上のデブ山は、ブツブツ文句を垂れながら冬優子の頬をベロベロ舐め続けている。

 

「凛世ちゃん……っ! 凛世ちゃん凛世ちゃん凛世ちゃん……」

 

 キモ彦も凛世に飛びかかり、だしぬけに凛世の唇をベロっとひと舐め。

 

「…………っ!」

 

 不潔なデブ野郎に唇を舐められる――そんな形でファーストキスを奪われて、凛世は硬直したまま動けない。

 

「凛世ちゃんんっ……!」

「っ、く……、!」

 

 凛世の華奢な体に、キモ彦の巨体が密着。

 万感の思いを込めたハグは、まるで凛世のことを考えていない。

 

「ぁ……、はぁ……っ!」

 

 骨が折れるのではないかと不安になるほど強い腕の締めつけに、凛世の口から苦悶の声が漏れる。

 

「凛世ちゃんのお口……ちっちゃいおくちぃ……っ♡」

「ぅ……っ!!」

 

 その隙をついて、キモ彦の舌は凛世の口内にまで侵入。

 力を入れて尖らせた舌先で柔らかな口腔粘膜を蹂躙されて、凛世は迫る悪臭と嫌悪に薄く涙を滲ませる。

 

「ほら早くご奉仕しろよ、アイドルだろ? アイドルの仕事舐めてんの? 俺が教えてやってんだよ?」

 

 いちいち癇に障る言い方をしながら、デブ山は舌を突き出して冬優子に顔を迫らせる。

 分厚い舌は表面が舌苔で真っ白。欲情しているのか、デブ山が荒い息を吐くたびにヘドロ臭が喉奥からせり上がってきて顔面に突き刺さるようだ。

 

「やっ……!」

 

 思わず顔を背けてしまう冬優子だが、お構いなしにデブ山は冬優子の口に吸い付く。

 

「んぅっ!!」

 

 冬優子の唇を自分の口内に収めるソレは、キスというより捕食に等しい。

 

(臭い……ッ!! 臭い臭い臭い臭い臭いッ!!)

 

 冬優子からしてみれば、顔面をドブ川に突っ込むも等しい行為だ。

 口全体をドブ川――もといデブ山の口内に収められ、あの舌苔まみれの白い舌が冬優子の唇をベロンベロンを舐めている。

 

 かと思えば唇に唇を吸い付かせ、思い切り吸ってくる。

 

「ん゛ぅうッ……!!」

 

 長々と吸われ、やっと口が離れた頃には冬優子の唇は真っ赤に腫れ上がる。

 

「フン、まだ終わりじゃないからな」

 

 一度口を離したのはそう言うためだったのだろう、デブ山はまた冬優子の唇に唇を重ね、今度は舌をねじ込んだ。

 

「んぐ……っ!?」

 

 デロっとした液体が唇の隙間から侵入してきて、冬優子はデブ山の腕の中で身をよじる。

 毒液に思える汚濁は、どうやらデブ山の唾液らしい。

 

「凛世ちゃんの舌っ……♡ 唾液もおいしい……♡」

「ん……、ぅ、ぁ……」

 

 キモ彦も凛世の口を貪って、舌どころか歯の裏や歯茎の隅々まで舐め回している。

 

 きつく抱きしめられた苦しさも手伝って、凛世はプルプル震え続けている……だが、甘露のごとき凛世の口内をねぶるキモ彦はそんなことは気にならない様子。

 

「凛世ちゃんが可愛いから、緊張しちゃうな……ふひ、痰が出てきちゃった……」

 

 呟くキモ彦の喉から、ザラリと何かが絡みついたような音が鳴って。

 

「り、凛世ちゃんなら、ぼ、僕のこと、なんでも受け入れてくれる……よね?」

「んぅ……っ」

 

 懸命に首を振って意思表示を試みる凛世だが、キモ彦には凛世の方から顔を寄せてきたように感じられたらしい。

 

「りっ、りっ、凛世ちゃん……っ! 受け取って……!」

 

 ザラッとキモ彦の喉が鳴る――そして、凛世の口内にドロリとした汚物が流れ込んだ。

 

「ん――、!? ぢゅ、るッ……!?」

 

 ヘドロ製スライムとしか思えない何かが口内に滑り込んで、キモ彦の舌によって凛世の舌の上に乗せられる。

 そのままキモ彦が舌でソレをゆっくり潰すと、ブチュンとソレは柔らかく潰れて、ますますヘドロ臭を発散させる。

 

「ひひ、ふひっ……凛世ちゃん、僕の痰壷になっちゃったぁ……」

「んぇ……っ、ん……!?」

 

 不気味な物体の正体を明かされて、凛世の瞳が驚愕に見開く。

 

 

「やっば~! ファンの痰飲んであげるとか、凛世ってば超ファン想い~! 同じ人間とは思えね~!! 真似できね~!!」

 

 ディープキスついでに痰壺扱いされた凛世に、ぽゆちは手を叩いて大喜び。

 

「でもおめーら、ちょっとファンから色々貰いすぎじゃね? 舌でご奉仕して、ちゃんとファンサしとけ~?」

 

 番組スタッフの頭の中には、冬優子と凛世と辱める方策がまだまだあるのだろう。

 デブ山とキモ彦もスタッフらの指示に従って、用意されたマットの上にブヨブヨの巨体を横たえさせた。

 

「はい、じゃあ舌でご奉仕開始ー。……ちょっと凛世ェ、痰味わうのもいい加減にして飲み込めー?」

「ぅ……、ん、っん…………、ぅ゛え……っ」

「うわマジで飲んだ」

 

 自分で言っておいて、痰を飲み込んだ凛世に引き顔になるぽゆち。

 

「ほら早くしろって、進行に従わないとかほんとにアイドル? ま俺は別にどっちでもいいっつか冬優子がしたいならすればって感じだけど」

 

 相変わらずの早口でデブ山は言いつつ、薄汚いズボンの前をパンパンに膨らませている。

 

「っ……」

 

 キスで既に汚濁まみれになった口の中に、更にこの男どもの肌の汚れまで受け入れろというのか。

 強い抵抗を覚える冬優子だが、ぽゆちや男たちの様子から、彼らが本気で冬優子らにそれを求めていることは分かっている。

 

(第一、こいつらはまともじゃない。もし断れば……)

 

 ほんの前座のように、薄汚い男とのディープキスや痰飲みを強要してきたのだ。

 機嫌を損ねれば、どれだけ恐ろしいことが起きるか分かったものではない――冬優子は一度だけギュッと目を閉じて、それから男の首筋に舌を伸ばす。

 

「し、失礼しまーす……」

 

 ぺちゃっ……。

 

(っ、脂……!)

 

 雄の体臭が強すぎて、もう何が臭いのかも分からなくなりそうだ。

 汗が何層にも重なっているからか、薄く唾液に包まれていた冬優子の舌がベタッとくっつく。

 

「いや早く舐めてよ、処女アピかもしれないけどそういうのイライラすんだよね。さっき俺がやってたみたいにやってくんない? お手本見せたよね?」

「っ……!」

 

 殺意が湧くほど上から目線のデブ山の言葉に密かに歯噛みしながら、冬優子は静かに舌を這わせる。

 アニメTシャツのヨレヨレの襟元は黄ばんでいて、襟から覗く胸元に生えた胸毛すら忌々しい。

 

「ほら、脱がせてよ」

「っ、」

「返事は?」

「は、はーい……」

 

 怒鳴りつけたいのを必死にこらえ、雑巾以下のアニメTシャツをめくり上げる冬優子。

 臨月の産婦より巨大な腹を突き出したデブ山は、悠々と頭の後ろで腕を組んで、死ぬような思いで舌先奉仕を繰り返す冬優子を眺めている。

 

「凛世ちゃん、腋も忘れないでね」

 

 キモ彦も同じポーズで凛世の舌を楽しみながら、そんなことを言い出す。

 

「それ、は……」

 

 涙を流しながらキモ彦の指をしゃぶっていた凛世は、思わずキモ彦の腋に目をやる。

 

 これまでの人生で一度も処理をしたことがなさそうな腋毛はモジャモジャと長く、彼がヒトというよりサルに近い存在ではないかと疑いたくなるほど。

 おまけに腋からはスパイシーな腐敗臭が漂っていて、顔をそちらに向けるだけで目に染みて涙が止まらなくなってしまう。

 

「凛世ェ、ご奉仕の心が足りてねーならまたキスすっかぁ?」

 

 ためらう凛世の背中に、ぽゆちが乱暴な言葉を投げかける。

 

「……ッ!!」

 

 飲まされた痰の感触を思い出して、凛世の喉を酸っぱいものがこみ上げ。

 

「うッ……」

 

 思わず凛世は、その場に胃液を吐き出してしまう。

 

「き、汚いよ凛世ちゃん……凛世ちゃん、すごく臭くなっちゃってるよ……?」

「っぁ、申し訳……ございま、せ……っ、」

 

 自分の汚さと臭さを棚上げして凛世を責める男に、それでも謝罪の言葉を口にする凛世。

 

「ま、まあ、まあいいけど、早く、腋、腋舐めてよ」

 

 期待に息を荒げたキモ彦にせびられて、凛世はおそるおそるキモ彦の腋に顔を近付ける。

 

「ッ……!」

 

 息を止めても、顔に悪臭の熱気がムンと襲いかかる。

 

 思い切って口を開けて舌を伸ばすと、絡み合った腋毛の隙間の汗が凛世の舌を覆い尽くす。

 

「ぅえッ、ぇ……、ぇえ……ッ」

 

 ファーストキスを奪われただけでも心が軋んでいるのに、ワキガ臭い腋舐めまで求められて、凛世はおぞましさに頭痛を覚えてしまう。

 割れんばかりに痛む頭を堪えて舌を伸ばして、凛世はモジャ毛の奥にある腋の皮膚に舌先を触れさせる。

 

 つんっと、触れたのはごく一瞬。

 

「ぅ゛……!」

 

 その一瞬で、鼻が崩壊したかと錯覚するほどの悪臭が凛世の頭部を貫く。

 

 反射で凛世の膝が震え、バランスを崩した身体がつんのめる。

 その拍子にキモ彦の腋に顔を埋める格好になってしまって、凛世は口どころか顔面いっぱいにキモ彦のワキガを浴びてしまう。

 

「ぅう゛……っ、う゛……!!」

 

 悶絶しながらモジャ毛を舐めれば、キモ彦の腋からは凛世の唾液が香る。

 

 唾液だって決して良い香りではないものの、キモ彦のワキガ臭と比べれば遥かにマシ。

 しかし、強烈すぎる発酵臭は凛世の唾液のにおいすら覆い隠し、腋汗臭は凛世の顔面にミストシャワーのように襲い掛かる。

 

「ぇ゛え……っ、ぅえ、……っうう……!!」

 

 悶絶する凛世を横目で見たデブ山は、自分の腋を舐める冬優子に視線を移す。

 

「冬優子ももっと本気で腋舐めしろよ、もう若くもないアイドルに出来ることなんてこのくらいなんだから身の程弁えろっての」

「ッ、ぉえ……」

 

 嗚咽しながら、冬優子も一生懸命にデブ山の腋に顔を埋める。

 

(汗臭いのよ……何なのこれ、有り得ない……っ!)

 

 デブ山の肥満体は、ただマットの上に寝そべっているだけのくせに汗は後から後から湧いて出てくる。

 おぞましい体液を口にする嫌悪もかなりのものだが、デブ山の次の指令は冬優子をますます貶めるものだ。

 

「ちゃんと腋毛もしゃぶってよ、出来るでしょ? ファンサだよファンサ、アイドルなんてお気楽な仕事なんだから俺らがこうやって試練をくれてやってるって訳。分かってる?」

「……ッ、」

 

 いちいちうるさいデブ山の指示に従って、冬優子はデブ山の腋毛を口に収めて。

 

「んぅ゛う……っ」

 

 口に含んだ腋毛を引っ張るようにして、付け根から毛先までもをしゃぶる。

 

「う……ぅぶ、ぅぷう……っ!!」

 

 うねる腋毛は一本一本が腋汗でコーティングされており、痺れるような強烈な酸性臭を放っている。

 そんな腋毛を口に入れている事実は耐えがたいもので、冬優子は腋毛が口から離れると即座に顔を背け、近くの床に吐瀉物をこぼした。

 

「ぅぷ……! うぇっ、……っげほ……!!」

「ほら、そうやってすぐ吐く。女ってそうだよね、自分のお気持ちがあれば許されると思ってるんだろ? でも俺は違うからな、早く続き、やれよ」

 

 言ってデブ山は自分の足に手を伸ばし、黒ずみと黄ばみで汚れた靴下を脱ぎ捨てる。

 

「足も舐めてよ」

「ぅ……!」

 

 靴下を脱いだだけでムワッと広がる蒸れた異臭にもう一度胃液を吐いて、冬優子はゆっくりとデブ山の足元に膝をつく。

 

(いつから洗ってないのよ……!)

 

 靴下の汚れに納得いくほど、デブ山の足は汚い。

 太った腹が邪魔で爪切りができないのか足の爪は伸び切っていて、黄色の層になった爪の隙間にはみっしりと垢が見える。

 モジャっと生えた指毛も不快だし、指の隙間には垢だけでなく靴下の糸くずらしいものまで入り込んで、想像しうるあらゆる汚さを集約したかのような有様だ。

 

「早く早く、舐めなきゃ終わんないよ?」

「っ……!」

 

 誘うようにデブ山が足を蠢かせるほど、納豆を更に腐らせたような異臭は周囲に振りまかれる。

 

「っは、っはぁ……!」

 

 慄きながら、冬優子はデブ山の足の親指裏に舌をつける。

 

「ッ――!!」

 

 刺激臭に脳が揺れる。

 角質ケアなど存在すら知らないのだろう、親指の裏は舌がすり下ろされそうなほどザラついていた。

 

「っく……ぅ、ぅう……っ!」

 

 ボコボコした足の指紋の凹凸は舌の上に克明。目を閉じ、息を止めてやり過ごそうとしても、上唇に足指の爪が当たるたび、デブ山の足を舐めしゃぶっている事実を突きつけられてしまう

 

「うぇぅっ……」

 

 隣から凛世の悲鳴が聞こえて、ビチャビチャと嘔吐の音が続く……凛世もきっと、冬優子と同じようにキモ彦の足を舐めさせられているのだろう。

 

「……っ」

 

 蛍光グリーンのメッシュを交ぜた黒髪がデブ山の足に触れそうになって、冬優子は髪を耳にかける。

 

「おっ、顔見えるようにするとかカメラ意識あっていいね~」

 

 ぽゆちの軽口を努めて聞き流し、冬優子はペロペロとデブ山の足裏を舐め始める。

 

「っふ、くすぐってぇ」

 

 思わず笑い出すデブ山はついつい足を動かしてしまう。

 

「ぅぎ……!」

 

 痙攣した足が冬優子の顔面を踏みつけて、蒸れた足裏が鼻筋に密着すると濁った声がこぼれた。

 その拍子に耳にかけた黒髪がハラリと揺れ、冬優子の唾液まみれになったデブ山の足裏に絡みつく。

 

(やだ、髪の毛……!)

 

 慌てて髪の毛をデブ山の皮膚から離す冬優子だが、僅かなうちに冬優子のストレートヘアにはデブ山の悪臭が染み付いてしまった。

 

「っぅう……!」

 

 呻きながら、足指やジョリジョリのスネ、汗の溜まる膝裏まで舐め上げていく冬優子と凛世。

 

 もう、体のほとんどは舐め終えた――まだ残している場所を考えないようにしながら冬優子が顔を上げると、ぽゆちとデブ山はそんな冬優子をじっと見つめている。

 

「ねー、まだ舐めてない場所あるよね?」

「ちゃんと舐めるって、全部舐めるって決めたんだから早くやれよ、ご奉仕だろ? ご奉仕!」

 

 責めるようなぽゆちの声と、急かすデブ山。

 

 二人の言葉に観念して、冬優子はデブ山の包茎チンポに顔を近付ける。

 

(何なのこの形、本当に気持ち悪い……)

 

 醜形のデブ山とキモ彦は、陰茎までとびきりの不細工だ。

 皮かぶりのチンポは蒸れた悪臭を皮の外側まで放っていて、太さや長さもそれなりにあるせいで舐めるべき表面積が広いのもまた恨めしい。

 付け根を隠す陰毛はとびきり濃く、陰嚢までもが暗黒に包まれて得体が知れない。

 

「舌で、皮もムキムキしてあげてね~♡ 手ぇ使うんじゃねーぞ」

 

 他人事だからと楽しそうなぽゆちの言葉に、冬優子は強い抵抗を覚えながら包皮に唇を触れさせる。

 

「ンぅぐ……!!」

 

 亀頭に重なった皮を唇で挟んで軽くつまむだけで、熱気あるオス臭が迫る。

 耐えられず唇を離しそうになる冬優子だが、デブ山が厳しい目で自分を見ていることに気付いて必死で堪える。

 

「ゥ……、ぐ……っ!」

 

 強靭な精神力を動員して、冬優子はデブ山の包皮を剥き始める。

 

「う~~~わっ、汚チンポやっば」

 

 あらわになったカリ首に恥垢がびっしりこびりついているのを見、思わずぽゆちは声を上げる。

 

「ちゃんと汚チンポ様の垢、食べてあげるんだよぉ~?」

「ぅうう……っ!!」

 

 チンカスを避ける道はないと思い知って、冬優子はカリのくびれに舌を伸ばす。

 

(ぅえ……、何なの、これ……っ!!)

 

 チンカスは、舌に乗せると独特の発酵臭が滲む。

 ジワッと広がる酸味が舌に痛いほど。ワキガの汗や足裏の汚れにも負けない不快物質が冬優子の舌を痺れさせ、冬優子は必死でチンポに舌を這わせる。

 

「ぅ……え、ぅえぇっ……!」

 

 カリのくびれの差を埋めるようにみっしりこびりついた恥垢が舌先に乗ると、ほんの数ミリの汚物に全身が支配されるかのよう。

 

「っぐ、ぅう……ッ!!」

 

 大きく顔が歪み、『ふゆ』の仮面が剥がれかける。

 冬優子は必死に表情を変えないようにしながら、垢をくわえ、ペリペリと汚物を剥がし取る。

 

「あ、それ口に溜めといてね」

「……ッ!!」

 

 後出しで要求を増やすぽゆちに怒りを覚える冬優子だが、恥晒しな姿をカメラに撮られているのだから迂闊なことは出来ない。

 

「うぐ……ッぇ、えぐッ……!!」

 

 何度もえづきながら、どうにかチンカスのお掃除を完遂する冬優子。

 唾液まみれになったペニスは元の肉色の幹をそそり立たせ、先端部に透明な汁を滲ませている。

 

「この先っちょの汁もちゃんと舐め取ってよ、俺このままじゃ満足できないよ? ちゃんと射精まで責任取ってよ」

「ぅああぁ……っ!」

 

 耐えきれずに小さく悲鳴を漏らしながら、冬優子は鈴口に口づけを施す。

 

「んぅ……っ!」

 

 チュッと唇が触れれば、塩気の強いカウパー汁がネトリと糸を引く。

 垢や汗と比べると先走り汁は随分マシなモノのはずだが、あれだけ不潔な男の体液なのだから冬優子にとってはどれも同じ汚汁だ。

 

「ぅう……!」

 

 唇から伸びた透明な糸を舌で巻き取ると、オスの体液が舌に染みこむ。

 

「なるべく口に溜めておけよ、出来るよなあ?」

「っく……!」

 

 せめてもの抵抗に、デブ山の言葉に返事をせずに冬優子は先端部を舐め始める。

 

「んぇ、っぷ、ぅぷう……っ!!」

「先っぽペロペロだけじゃなくて、付け根ももっとやるんだよ。ヘタクソだなあ、そんなんでトップアイドルなんてなれるわけないだろ」

 

 ひと舐めごとに痙攣する胃を何とかなだめながら舌を這わせる冬優子に、デブ山はそんな言葉をぶつける。

 

「ぅ……っく、ぅう……!!」

 

 舌を伸ばせば、茎胴が期待に脈打つ。

 太い血管を浮き上がらせたペニスに舌を添えると、ゴツゴツ硬いのに表面の皮膚だけは舌先に追随するところが気色悪い。

 

 サオは驚くほど熱く、触れた冬優子の舌先を炙る。

 冬優子の舌を守っていた僅かな唾液はあっという間に蒸散して、デブ山の汁だけが冬優子の口を満たす――口奥に残っているチンカスと最悪のマリアージュを奏でる雄汁に吐き気をこらえながら、冬優子はデブ山のチンポに愛撫を施す。

 

「くっ……うう、ううぅっ……!!」

 

 近付くのだって嫌なほど不潔な男の陰部を舐めさせられている屈辱はかなりのもの。

 冬優子は絶え間なく襲いかかる異臭に息を詰まらせながら、死にもの狂いで舌を這わせ、デブ山の悪臭チンポを悦びで満たしていく。

 

「っぶぇ……、ぅえ、ぅえぇう……っ!!」

 

 吐き気に声を上げるたび、口づける肉棒がピクッと跳ねる。

 

「イイにおいのチンポだろ? なあ、女は男臭いくらいが好きなんだもんな、な?」

「ぅぐ……っ!」

 

 まともな女性経験もなさそうなくせにしたり顔のデブ山に殺意を抱こうとも、冬優子は従順そうにチンポしゃぶりに精を出すしかない。

 

「ふ……っぁむ、ん……ぅえう……っ!!」

 

 嫌悪の色をむき出しにする冬優子の顔もまたデブ山の劣情を煽るもので、デブ山は鼻息を荒くして冬優子の口に股間を押し付けようと腰を突き上げる。

 

「ぎ……っ!!」

 

 ブルンっと跳ねたチンポに鼻っ面を叩かれて、思わず声を上げてしまう冬優子。

 

「ぷぷっ」

 

 そんな冬優子にぽゆちは吹き出して、聞えよがしにクスクス笑い。

 

(覚えてなさいよ……!!)

 

 悔しまぎれの叫びすら、心の中でぶちまけるしかない状態だ。

 

「あぁ……っ! ぅ、っぅうぁ……!」

 

 凛世も同じ苦境に立たされているのだろう、いつもは物静かな凛世の嗚咽が響き渡り、合間には淫らで惨めなリップ音が上がる。

 

「お、出るかも、出る……冬優子っ、全部口ン中入れろっ!!」

 

 デブ山の鋭い命令が飛んだ瞬間、包茎ペニスがビクッと震える。

 

「んぁう――!!」

 

 噴出する種汁と口で受け止めさせられ、ビュルっと冬優子の口内が白濁に濡れていく。

 

「んぅ……っ、ぅうう……ッ!!」

 

 口いっぱいに広がるイカ臭さを忘れようと鼻呼吸をすれば、再び汗をかき始めているデブ山のワキガ臭が鼻腔を満たす。

 信じがたい量の精を吐き終えたデブ山は満足そうな吐息を漏らす――吐き出すことも飲み込むことも出来ずにいる冬優子と凛世を前に、ぽゆちは楽しそうに大声を張り上げる。

 

●

 

「は~い冬優子と凛世おつかれ~!」

 

 カラッと明るい声は、まるで収録の終わりを告げそうなもの。

 

 そんな一瞬の期待を打ち砕くように、ぽゆちは朗らかに宣言する。

 

「でもおめーら口ン中汚すぎだから、ちょっとチンポとザーメンで歯磨きうがいしとけ♡」

「……!」

「っ、…………」

 

 有無を言わせぬぽゆちの命令に、冬優子も凛世も従うほかない。

 

「ぅく……、ぅえ、ッぇえ……」

 

 口の中のザーメンを飲み込むことも許されないまま、冬優子は頭を振って歯列にチンポを擦り付ける。

 肉棒を歯ブラシ、精液を歯磨き粉に見立てて、清潔だった歯列に肉棒を押し付けてスライドさせる。

 変則的なフェラチオのような行為を繰り返すほど口内のスペルマは泡立ち、歯茎の隙間から冬優子の全身に雄臭さを染み込ませてゆく。

 

「ひぅ……、ぅうう……!」

 

 凛世も歯ブラシ代わりの珍棒を歯に当てるたびに悲鳴を上げ、ここ一時間ほどでやつれた気すらする頬に涙を流す。

 

 やっとの思いで歯磨きを終えた二人は、次にうがいをすることになる。

 

「あ、でもザーメン飲んだらダメだよ~」

「……」

 

 思いつきで追加される指示に涙をこぼしながら、冬優子は天を仰いで口を開け。

 

「……っ!」

 

 口いっぱいの精子で、ガラガラガラと大きな音を立ててうがいを始める。

 

(の、喉っ……! 口の中も……ッ!!)

 

 自ら汚染を広げる行為だけでも耐えがたいのに、穢されていく冬優子と凛世はデブ山、キモ彦、ぽゆち、そしてカメラスタッフたちの視線に晒されている。

 アイドル以前の人間としても見せたくない姿を見られ、撮影までされている状況で、喉を汚すうがいはやっと終わる。

 

「せっかく喉キレイにしたんなら、もっと口をキレイにすべきでは? や、俺はそう思うけどね」

「ふひっ……そうだぞ、精液交換して、お口クチュクチュしちゃえ、ふひひっ……!」

 

 図に乗ったデブ山とキモ彦は、次はそんな提案をする。

 

「……!」

 

 口の中に種汁を詰め込まれて物も言えないまま、冬優子と凛世は顔を見合わせる。

 

 改めて顔を突き合わせてみれば、冬優子も凛世も悲惨な顔面だ。

 

 全身リップを施した際に顔に男どもの垢がこびりついて、透明感があった頬は薄汚れてしまっている。

 唯一、涙が通った跡だけは元の頬の色を示しているものの、それがかえってギャップを強調して痛々しい。

 

 冬優子のグリーン、凛世の青色の衣装にも男の汗や垢がこすりつけられてボロボロ。

 涙の膜を張った瞳を見合わせた二人は、同じだけの嫌悪と拒絶の色を浮かべているが。

 

「ほらはーやーくー。早くチューしろー」

 

 ぽゆちが中心になって二人を急かせば、瞳は翳って抵抗の意思を失ってしまう。

 これまでに受けた屈辱は、二人の思考力を低下させ、無力感を強めさせていた。彼らに逆らうことに何の意味もないと理解して、冬優子と凛世はどちらからともなく唇を重ねる。

 

「っん、ん……」

 

「そう、そんで口開けて精液交換してー」

 

 ぽゆちの指示のまま、唇を開けて互いの口に精子を流し込む。

 

 重なる唇は柔らかく、デブ男のざらついた肌に慣れてしまった舌と唇は貴重な感触を慈しむようにしっとり吸いつく。

 接吻を望んでいたわけでもないのに心地よさそうに冬優子の瞳が細められると、凛世も目を潤ませながら、そっと冬優子の唇の感触を味わう。

 

 ――だが、スペルマが互いの口を行き来すれば、繊細な感覚を忘れさせる悪臭が二人の間で立ち上る。

 

「ぅぷ……、」

 

 吐き気を催しながら、凛世は懸命に冬優子から与えられた精液を口に収める。

 デブ山もキモ彦も同じくらい臭くて汚いくせに、忌々しいことに二人のワキガや垢の味と臭いには若干の違いがある。

 つまり、送り込まれる刺激臭は冬優子にも凛世にもまったく馴染みのないもので、舌先がスペルマの味を感じるたびに嘔吐感がこみ上げてしまうのだ。

 

「んうぅ…………、うぇ……」

 

 耐えきれず呻く冬優子は、懸命に凛世の口からキモ彦の精子を吸い上げる。

 冬優子も凛世も、男どもの身体を舐める中で何度か嘔吐していた。キスで交わす液体の中には二人の胃液や唾液も含まれているはずだが、刺激が強すぎる男の悪臭が何もかもを塗り潰すせいで、胃液の酸味はちっとも感じられなかった。

 

「いやー、レズってて中々イイじゃん? やってることはキモいけど」

 

 歯に衣着せぬコメントを残すぽゆちは、スペルマの交換を終えた二人に精子を飲むよう指示を出す。

 

「ん……っく、」

「ん、んん……」

 

 白い喉を動かしてザーメンとチンカスを身体の奥に受け止めた二人は、口を大きく開けて空っぽになったことを示す。

 

(これで……終わり、でしょうか……)

 

 口の中の検分を受ける凛世は、密かにそんなことを思う。

 

 これ以上ないほどに貶められたのだ、これを超える酷いことなどありえない――だから、きっと解放してもらえる。

 

 ほのかな期待を胸に灯す凛世だが、ぽゆちは無情にも次の命令を下す。

 

「てかさ、おめーらバレてないと思ってるみたいだけどバレてっからな」

「え……?」

 

 不安げに顔を曇らせる冬優子に、ぽゆちは男の下半身を指さして。

 

「ケツ穴。まだキレイにしてねーよなぁ?」

「……! で、でもそこは……!!」

 

 肛門を舐める――この世に存在する何より卑しいと思えるその行為に、冬優子も凛世も懸命に首を振って拒絶する。

 

「お、お願いいたします……! 凛世は……凛世は、そのようなことは……」

 

 顔面蒼白の凛世、黒髪を振り乱して首を振る冬優子。

 

 そんな二人をデブ山とキモ彦は床に押し倒すと、丸出しのケツで二人の顔面をプレスする。

 

「んぅううう!?」

 

 二人の太った尻は毛むくじゃらで、ケアもろくにしていないのか尻肉には赤いブツブツがいくつも出来ている。

 冬優子の顔面でケツ振りをするデブ山は、ひくつくアヌスをグリグリと冬優子の顔面に押し付けている。

 

「……っ、…………!!」

 

 とっさに息を止めた凛世だが、迫りくるキモ彦の尻肉プレスに窒息寸前。

 

「っぷぁ……、ぁ……!!」

 

 耐えきれずに息を吐いた瞬間、呼気から凛世の口の位置を割り出したキモ彦は菊門を思いっきり凛世の唇に押し付ける。

 

「んぅむ……っ……!!」

 

 ファーストキスを奪われ、痰を飲まされ、汚辱を刻み込まれたあげく、ケツ穴ベーゼを強要された凛世の瞳からドッと涙が溢れる。

 

 先ほどの全身リップでも臀部は避けていたから、ケツの割れ目は汗も垢もたっぷり蓄えていた。

 男たちが尻の割れ目で二人の鼻を挟むと、何度も嗅いできた悪臭の中に排泄物の異臭をブレンドした臭気が鼻をつく。

 

「ほらぁ~、舐めなきゃ終わんないよぉ?」

「ぁぐ……っ、ぅうう……!!」

「ぅッ……、うう、ぅ……っ」

 

 自分の倍以上は体重がありそうな彼らを突き飛ばすことなど、出来るわけもない。

 何をしてでもこの場から逃れたい一心で、冬優子と凛世は舌を突き出し、男のアヌスをチロリと舐め始める。

 

「おっほ♡ ケツ舐めまでするとかプライドないのかよ、マジでガッカリだわ芸能界終わってんな」

「ふひぃっ……♡ 凛世ちゃん、舌尖らせてケツ穴に入れてみて♡」

 

 拷問級のプレイを強要する彼らの欲望はエスカレートする一方。

 アイドルにケツ穴を舐めさせるだけでは飽き足らず、彼らはアヌスをヒクつかせて肛内まで舐めさせようとしてくる。

 

「ぅ……」

 

 プンと漂うアヌスの悪臭が、凛世の顔面を襲う。

 

 ワキガでも平然としていられる神経の持ち主なのだから、肛門のケアもろくにしていないのだろう。

 腸液らしきすっぱい臭いが鼻に刺さるが、尻割れに溜まった汗の蒸れた臭いが後から追いかけてきて、嫌な余韻を残す。更に糞便の臭いも混ざっているから、あれ以上はないと思ったワキガ臭を遥かに凌駕する悪臭だ。

 

「ほらっ、早くケツ穴に舌入れて♡ 凛世ちゃんのちっちゃくて可愛い舌♡ お尻の穴に突っ込んで……ふひっ♡」

「――っ、……ぅ……」

 

 微かに呻いた凛世が、舌先をツンっと尖らせてアヌスに挿入させる。

 

「おおっ♡ それそれ♡」

 

 控えめに侵入してきた凛世の舌にキモ彦は快哉を上げ、万力のごとき力で凛世の舌を締め付ける。

 

「ん゛ぅう!?」

 

 キュウッと舌先を取り込まれて、あまりの強さに凛世の顔がキモ彦のケツにべったりくっつく。

 顔の中心線を走るようにキモ彦の汗と垢がべったりこびりつく……尋常でない悪臭と共に熱くまとわりつく肛門粘膜の感触が凛世に襲いかかり、凛世はギュッと目を閉じて現実の有様から意識を逃がそうとする。

 

 だが、彼らの性質はあまりにも惨い。

 

「あ~っ♡ 凛世ちゃんの舌がプニプニで気持ちいいから、ケツ穴ふやけてきちゃったよぉ♡」

 

 気色悪いほど甘い声を上げたキモ彦は、凛世の舌を捕まえた肛門をヒクヒクさせている。

 

 ケツ穴の蠢きは不気味そのもので、舌を突き出す冬優子もまた涙目。

 

「おっ♡ ……ほらほら冬優子、もっと本腰入れてケツの皺舐めなきゃダメなんじゃないの? いつまで甘えた気持ちでいるわけ?」

「ぅ……」

 

 居丈高な命令に従って、冬優子はデブ山のアヌスの皺を丁寧に舐めている。

 びっしり生えた尻毛のせいで、アヌスの皺を舌先で探り当てるのもひと苦労。

 陰毛の中に顔を突っ込んで愛撫を繰り返す冬優子の舌遣いがそんなにイイのか、デブ山が早口でまくしたてる合間に嬌声を上げるのもまた気色悪い。

 

(気持ち悪いのよ、気持ち悪――)

 

 頭の中で何度も呪詛を繰り返す冬優子の顔面に、不意に悪臭の風が吹き付ける。

 

「ン゛ぐ……ッ!?」

 

 腐敗そのもののような刺激臭がダイレクトに鼻穴を駆け抜ける。

 

 切り揃えた前髪が揺れて、汚い嵐が幻ではないと告げる――理解できない、したくない現象に、冬優子はフリーズ。

 

「――――」

 

 驚愕に動きを止める冬優子の舌が止まったと見るやデブ山はグリッと尻をグラインドさせて、野卑た笑い声を上げる。

 

「やべえ屁ェ出た」

 

 言う間も、プスッ、プスッと肛門が蠢くたびに冬優子の顔面に屁が吹きかけられる。

 

「……ッ!!」

「舌止めんなよー」

 

 一体何を食べればこんなモノが出るのか疑わしい刺激臭が、冬優子の舌先から鼻穴めがけて吹いてくる。

 風は常に向かい風。毒煙に等しい屁に冬優子は視界が黄色く霞むような気分になってしまう。

 

「ぁ゛げ……ッ!!」

 

 デブ山の屁を吸い込みたくない一心で息を吐けば、冬優子の吐息を受けたケツ穴は嬉しそうにピクピクしてますます屁の量を増やす。

 

 プスッ、プヒッと間抜けなスカシ音を繰り返すケツ穴の毒煙が目に染みて、冬優子は顔を大きく歪めながらもアヌスの皺を舌で撫でる。

 

「ぅぎィい……っ!!」

 

 歯を食いしばって、なるべくオナラを吸い込まないようにしながら、皺の窪みに舌を這わせる冬優子。

 

「ふ……っぅう、ううーっ……!!」

 

 尻穴をねぶる苦痛に涙を滲ませる冬優子は、プルプルと震えてこの苦行に耐えている。

 

 こうして冬優子がデブ山の屁に晒される間に、凛世もキモ彦のアヌスの中を舌でほじり続けている。

 

(どうして……凛世が、このような……)

 

 信じがたい出来事の連続にクラクラしてきて、それでも舌を止められないのだから意識は飛ばせない。

 凛世の舌は何度もキモ彦のアヌスに手繰られたせいで、今は舌の付け根まで肉環の内側に突っ込まれている。

 

「ぇ……、ぅぇ……」

「ふ、ふひひっ……ケツの中で、舌回してみてよ……そうそう、今度は逆方向に……」

「ぅう……」

 

 弱々しい呻きを繰り返す凛世は、キモ彦の要望通りに舌を蠢かせ、肛門愛撫を繰り広げる。

 アイドルにケツ穴を舐めさせる優越感はかなりのものだろう、キモ彦はどもりながらも矢継ぎ早に凛世に命令を下し、凛世の反応が少しでも遅れたらデカ尻プレスで凛世を辱める。

 

(もう……我慢の、限界で……!)

「り、凛世ちゃん? も、もっと、もっとお尻ペロペロしてみてよっ……」

「……っ!!」

 

 あまりにも酷い仕打ちに、凛世は許されてもいないのにキモ彦の尻穴から舌を抜き取る。

 

 ぬぽんっ、と音を立てて抜き取った舌は、キモ彦の肉環に締めつけられてヒリヒリ痛む。

 キモ彦の尻穴はぽっかり穴を開けていて、黒々とした内奥は得体が知れない地獄への道にも見える。

 

「あ、っあ、そんなこと、いきなりシたら――!」

 

 甲高い声を上げたキモ彦の尻が跳ねる。

 一瞬、凛世の顔面からキモ彦のケツ穴が離れて、ようやく凛世はキモ彦のその場所を正視した。

 

 びっしり叢に覆われたケツの割れ目に、凛世の舌の直径分だけ口を開けた菊座が鎮座している。

 開いた窄まりの奥から、何かが勢いよく飛び出るのが見えて。

 

「――――、」

 

 瞬間、凛世の顔面はキモ彦の糞便に覆われた。

 

「ぁ――――」

 

 べチャリと顔面を覆う黒と茶のモノは柔らかく、デロっと凛世の顔を覆ったかと思えば端っこが垂れて耳穴にまで入り込む。

 ギリギリ円筒形を保っていたウンコは凛世の吐息ひとつで形を変え、凛世の口の中に落下する。

 

「ぉも゛…………!?」

 

 口に落ちてくる大便の味を嫌でも味わわされる凛世の口に、キモ彦は今度は狙ってクソをひり出す。

 皮肉にも、キモ彦が排泄をしやすいように不浄の尻をほぐしたのは凛世の舌。

 凛世の奉仕へのお返しのようにたっぷりの糞便が凛世の顔を覆い、口を埋め、鼻穴からも入り込み、凛世の世界を文字通りの汚物にまみれさせる。

 

 それと同じ頃、調子づいて冬優子に屁を浴びせて遊んでいたデブ山は「あっ」と声を漏らし。

 

「やべ、ミスった」

「ぇ、――――」

 

 肛門の皺を舐め続けていた冬優子が、舌を突き出した格好で動きを止めた時。

 

 ――コロンっと、硬くて小さいモノが口の中に飛び込んでくる。

 

「ぁえ…………?」

 

 ソレが何であるか理解するより早く、冬優子はつい先日観たアニメのワンシーンを思い出していた。

 

 コロンと投げつけられた手榴弾。一拍遅れて手榴弾は炸裂し、その後に恐ろしい悲劇が起きる――。

 

 なぜそんなワンシーンを連想したのかといえば、口の中に硬い便が転がった一秒後、デブ山が下痢便を発射したからだ。

 

「ぅぶべえェ゛ッ!!」

 

 腸液混じりの糞便は酸味たっぷりで、口腔に飛び込むと勢いのままに冬優子の食道に奔る。

 

「ェ゛べぇええ゛ェ゛っ!!」

 

 肉ばかり食べる食生活で便秘気味だったのか、便の臭いはただでさえ臭い屁を濃縮したようなもの。

 

 排泄したての糞は腸液の膜に包まれて臭いが抑えられているが、下痢便は膜が裂けているから、臭いは固形便よりも強い。

 

「べげェ゛っ――ェ゛げぅッ!!」

 

 怒涛の勢いで冬優子の口に流れ込む下痢便はあっという間に冬優子の口から溢れ、蛍光カラーのグリーンメッシュに泥跳ねのような汚れを飛ばし、顔面を袈裟斬りに汚していく。

 

「ぉべ……ッ、ェえべッ!!」

 

 現場はまさに阿鼻叫喚。

 

「うーわ……」

 

 ぽつっと呟くぽゆちは、そのまま言葉を失って目の前の惨劇を眺めている。

 

 デブ山とキモ彦は排泄の――そしてアイドルに浴びせかける悦びに酔いしれて、腹に力を入れて腸内に残るブツを全て浴びせてやろうといきんでいる。

 

「おーっ、久々にウンコ出てて気持ちいいーっ……おい冬優子、俺のモンなんだから全部口に入れろよ? なあ?」

「あぁっ、凛世ちゃんごめんねぇ……♡ でも、凛世ちゃんのお顔にウンチするの、最高に気持ちいいよぉ……っ♡」

 

 歴戦の撮影スタッフ、そしてぽゆちは男たちの体臭にはかろうじて耐えたが、排泄臭には耐えかねて顔を背ける。ぽゆちは鼻をつまんで、司会の務めを捨てて冬優子と凛世から大きく距離を取る。

 

「やーばいっしょ……」

 

 茶化して嗤えるラインを超えた汚辱を受ける二人を前に顔を青ざめさせるぽゆちだが、その瞳には確かにサディスティックな悦びも芽生えている。

 

「やっば、これ死んだ方がマシじゃない? ウンコ食って、これからどういう顔で生きてくんだろーね?」

 

「ェ゛げ……っ、げッ……」

「――――…………」

 

 近くにいたスタッフにヒソヒソと囁くぽゆちの声だけが、やけに克明に冬優子と凛世の耳に届く。

 

「おい冬優子、全部食べろよ、出来るよな? 絶対出来るに決まってるよな?」

 

 いまだ便が垂れるケツを冬優子の口に押し付けながら、デブ山は冬優子を恫喝。

 きっと凛世も同じ目に遭っているのだろう――どこか虚ろな頭の中でそんなことを思う冬優子だが、それ以上のことは臭さと気持ち悪さのせいで何も分からない。

 

「ェ゛お゛お゛……ッ゛……」

 

 糞便を顔に浴びたせいで思考の一切が止まって、冬優子は抵抗の選択肢すら忘れてしまう。

 

「ほらほら冬優子、早く食えって!!」

 

 そして、冬優子はデブ山に言われるままに口を動かす。

 

「ぉ゛……お゛ぅえェ゛……ッ」

 

 水様の下痢便と軟便が混ざっているから、噛まなければ飲み込むことは出来ない。

 唇を動かせば、みっちり糞が絡みついた陰毛がサワサワと冬優子の顔面を撫でる。ただでさえ糞色の顔には、筆で掃いたような糞の跡が残される。

 

「ぅ゛げ――、う゛ぇ゛ッ…………」

 

 嫌々ながら歯を押し込めば、ユルリとほどけたウンコの繊維が冬優子の舌にまとわりつく。食べ物のカスと腸などの老廃物からなる大便は見た目が単一でも味は微妙に違っていて、それを感じ取ってしまう味蕾すら今の冬優子には憎い。

 

「げ、ェ……うぇ……!」

 

 それでも噛み、飲み込み、身体の奥底までデブ山のウンコまみれになっていく冬優子。

 そうするうち、これまでとは明らかに質感の違う便に行き当たる。

 

「ぃぎ……ッ!」

 

 歯が通りにくいカチカチのウンコは、おそらく最初に冬優子の口に飛び込んできたブツだろう。

 この小さく硬い便が栓をしていたから、この便が出たことで一気に下痢便スプラッシュが起こったのだ――そんな、何の役にも立たないことを考える冬優子の顔は虚ろ。

 

「ぁ、ぇう゛……」

 

 キモ彦のウンコを顔に受けて、凛世は絶息せんばかり。

 元から快便なのだろう、キモ彦の便は長く太い一本糞で、凛世の顔面で見事な巻きグソになっている。

 

「ひぁ……、ああ゛…………」

 

 弱々しい悲鳴を漏らす凛世の視界はウンコの黒で満たされ、立ち上る便臭に意識は支配されている。

 

「凛世ちゃん、うんち食べれる?」

 

「へ……あ、っは……」

 

 返事すらままならないほどの絶望を抱えた凛世の手を、キモ彦はぎゅっと握る。

 そのまま、凛世のたおやかな手を巻きグソに突っ込ませる――糞まみれになった手を凛世自身の口に持って言って、キモ彦は凛世の食糞のお手伝い。

 

「んぇ、…………ぅえぇ゛……」

 

 ウンコが顔に乗っている状況でも、キモ彦に触られる嫌悪感は健在。

 凛世はキモ彦にこれ以上触られたくなくて、自ら顔の上のウンコに手を突っ込んで、ゆっくりと咀嚼を始める。

 

 育ちも理由のひとつだろう、糞便を手づかみで食べているというのに、凛世の所作はどこか優美。

 

「う……っ、ぅ゛う゛…………」

 

 しかし当然、凛世にとって幸福な食事ではない――咀嚼の合間に嗚咽を漏らす凛世が涙を流せば、食べるウンコも塩気混じりになって食味に不愉快なアクセントを加える。

 

 キモブサデブ男の身体を隅々まで味わった冬優子と凛世にとって、顔面を汚す大便は最悪のデザートだった――。

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