無人寮の一室――寝室。
本物のラブホテルよろしく大きな鏡が一面に貼られた壁がある。
そこにはベッドに腰かける全裸の雄星と
その前に向き合うように立つ制服姿の海里が今まさに映り込んでいる。
「どうだい、海里ちゃん? 緊張してる?」
「はい、しています。」
そう答える海里の視線はわかりやすく牡の股間へと注がれている。
そこには猛々しくそそり立ち、天井に向かって己を誇示する男根があった。
つい先程まで、服を着ていた時には想像もつかなかった存在感に海里はゴクリと息を飲む。
(これが、男性のペニス、ですか。
思っていたよりだいぶ大きい……ですね。)
そこに続くのは数秒間の沈黙。
吐息を一つ吐くたびに、乙女の頬は赤く染まってゆく。
「アハハ。海里ちゃんたら俺のチンポ、めっちゃガン見してくるね。」
「は、初めて見るものですから……」
指摘されても、なお目を背けたりはしない。
今、海里の興味は、この一本の肉の槍に完全に奪われていた。
「はは、興味津々だね。なら、ちょっと触ってみるかい?」
「は、はい。では、お願いします。」
促されるまま、雄星の足元に膝を下ろす海里。
すると、ちょうどペニスが目と鼻の先にやってくる。
間近に見るそれからはムワァッと濃厚な牡の香りが漂う。
だが不思議と、それは嫌なものには感じなかった
「――失礼します。」
しなやかな指先でツゥ……と竿に触れる。
そこから伝わってくるのは自分とは全く異なる体温だ。
全体に帯びた狂おしい程の熱が、その存在感を一層強めているように感じられる。
その熱を冷ますように何度か撫でてみるが、それは逆効果にしかならなかった。
「どう?」
「熱い、です。」
「でっしょ~?
これから可愛い海里ちゃんと一つになれるってんで、大興奮してるからね。」
「でもこれ……その、私の女性器に、挿入るでしょうか?」
「心配かい? それなら、今度は海里ちゃんのおまんこをチェックしてみようか。
ほら、そこで立ち上がってごらん?」
その指示通り、海里は立ち上がる。
制服のスカートの裾を気にするような、微妙に腰を引いたポーズだ。
「これでいいでしょうか。」
「うん、オーケーオーケー、可愛いよ。
じゃあ、パンツも降ろしちゃおうね~。」
ゴツゴツした男の手がスカートの下へと入り込み、パンティーをずり降ろされる。
薄布が股間から離れる際に感じたぬちゃりとした感覚。
「あっ……」
その意味を想い、海里の呼吸が自然と浅くなる。
「濡れて、いますか?」
「うん、すごく濡れてるね。
これ、海里ちゃんも興奮してくれてる?」
「わ、わかりませんけど……
そうなんだと、思いますよ。」
「そうなんだと、思う?」
雄星は笑いながら問い返す。
「それじゃあ確かめないとね。」
彼は立ち上がり、海里をゆっくりとベッドの端に座らせた。
そのまま背後に回り込み、彼女の体を支えるように抱きしめる。
「ちょっと待ってて。」
そう言って雄星は何かを取りに行くとすぐに戻ってくる。
手にしていたのは小さな手鏡だった。
「自分で見てごらん」
海里の前に差し出された鏡には、自分の股間が映っていた。
薄い恥毛に覆われたその穴は、トロリと光沢を帯びて確かな潤みを湛えている。
「こ、こんな風に、なるもの……なんですね。」
「ね。可愛いよね。海里ちゃんのふわとろおまんこ❤」
雄星は耳元で囁きながら、優しく海里の太ももを広げていく。
僅かな羞恥に震えながらも、抵抗はない。
「触ってみてもいい?」
「……どうぞ。」
雄星の指が慎重に海里の秘所へと触れる。
その瞬間、海里の体がびくんと跳ねた。
「んっ……!」
甘い刺激に海里の牝の身体が反応する。
「うん。とっても敏感なようだね。海里ちゃん。」
雄星の指先が柔らかな襞に触れると、透明な蜜液が糸を引いた。
それを絡め捕るようにクルクルと小さく円を描きながら、
刺激するポイントを少しずつ奥へと移してゆく。
「あっ……あっ……」
「いいねぇ。海里ちゃんも準備万端じゃないか。」
雄星は嬉しそうに言いながら指をさらに滑らせる。
海里の顔が紅潮していく。
「じゅ……準備万端……ですか?」
「そうだよ。
だって、海里ちゃんのカラダ……
俺と一つになるために、こんなに一生懸命準備してくれてるじゃないか。」
「ああ……これは、そういうメカニズムなんですね。」
「ほら、よ~く見てごらん?」
そう言って雄星は再び海里の耳元で囁く。
目の前の手鏡に鮮明に映し出されるのは、
濡れた花弁の中央でヒクヒクと開閉を繰り返す小さな孔。
そこから野太い指がズルズルと引き抜かれてゆく光景だ。
「トロットロ❤……だよ?」
そのヌラヌラした指先は
見せつけるように海里の目の前をゆっくり横切ると雄星の口元へと運ばれてゆく。
ネロリネロリと舐められ、しゃぶりつくされ、すぐに綺麗になる。
「……ほんのり甘くて、とても美味しいよ。」
「あ、味なんか、するんですか……?」
「するよ? 海里ちゃんの恋心の味がする。」
「私にはわかりません。
これは果たして恋……なんでしょうか?」
「うん。ちょっと普通と逆なだけだよ。
ココロより先にカラダの方が恋しちゃってるんだ……」
その囁き声は鼓膜をすり抜けて直接脳に響く。
「カラダの、恋……」
それは機能を停止しつつある海里の脳内コンピューターに、
ピンク色のプログラムをインプットしていくのに似ている。
延々と吐き続けるエラーは酷く魅惑的な内容のものばかり。
生来の探求心の疼きはどんどん止められなくなってゆく。
そこにすがるような声で、最後の命令文が入力される。
「海里ちゃん。」
「……はい。」
「俺、海里ちゃんと踊りたい。
海里ちゃんの可愛いダンス、楽しみたいよ。」
その一言に頭が真っ白になる。
全身が熱を帯び、熱く疼いてゆく。
すっとまつ毛を伏せて数秒、導き出した答えはわかりきったものだった。
「はい、よろしくお願いします――!」
◆
――ぱんッ❤ ぱんッ❤ ぱんッ❤ ぱんッ❤
「あッ❤ あッ❤ あんッ❤ あんッ❤」
男女向かい合う形での座位。
ベッドの上で海里の可憐な身体が上下に揺れる。
雄星の筋骨隆々とした腰が彼女を容赦なく貫いていく。
「ハァッ、ハァ――ッ❤ すごく情熱的だねッ❤
海里ちゃんのおまんこ……熱く絡みついて――離してくれないッ❤」
荒い息遣いと共に打ち付けられる肉塊。
その度に膣内(なか)が喜びの悲鳴をあげているのがわかる。
「あん、あんんっ❤ すごいっ、すごいです……っ❤
おっ、お兄さまっ……お兄さまっっ❤❤」
両の足を絡めてしがみつく。
初体験とは思えないほど積極的な反応。
海里は自らの内側に魔都の姫君としての本能が燃え上がってゆくのを感じていた。
「あッ❤ あ、あッ、んんッ❤❤
こんなッ❤ こんなのッ❤ 私、こんなの知らないですッ❤❤」
雄星の万力のような両腕で腰をがっちりと固定され、
逃げ場のなくなった牝の腰を牡の槍が打ち上げてくる。
一突きされるたびに欲望に染められてゆく自分が心地いい。
不思議と目の前の牡に対する愛おしさが込み上げてくる。
これがダンスなのだと、深く認識させられてゆく。
“規則だから”と仕方なく受け入れたはずの行為は、
今、次第に別のものへと形を変えつつあった。
――ぱんッ❤ ぱんッ❤ ぱんッ❤ ぱんッ❤
「ん゛ッ❤❤ あ゛ッ❤❤ あ゛んッ❤❤ あ゛んッ❤❤」
海里の細腰を掴んだ雄星の抽送は激しさを増す一方だ。
その額には玉のような汗が浮かんでいる。
「ハァッ、ハァッ、海里ちゃんッ❤
俺、もう我慢できないから……そろそろイクぞッ❤」
雄星の声に応えるように海里の内壁がキュゥッと収縮する。
それは牝が牡を欲する自然な反応だった。
「お……いいねッ❤ そのまま……一緒にイこうッ❤」
互いの息遣いが荒くなり、その瞬間が近づいてくるのを感じる。
「あッ❤ あぁッ❤ お兄さまッ❤
私もイきそうッ……イきそうです……ッ❤ あぁんッ❤」
雄星が腰をぐいと突き出す。
刹那――
――どぴゅっ❤ びゅるるるっ❤❤❤❤
「ん゛ん゛ん゛ん゛ッ❤❤ あ゛あ゛あ゛あ゛ん゛ッッ❤❤」
体内に熱い液体が流れ込んでくるのを感じながら
海里は天井の一点を見つめて甘い叫びをあげる。
(……はぁ……はぁ……お腹の中が……熱い……)
体内に広がっていく濃厚な温もり。
初めて味わうその感覚に海里は恍惚とした表情で天を仰ぐ。
その視線の先には鏡張りの壁が広がっている。
汗ばむ肌を晒し、だらしなく口を開いて涎を垂らす自分の姿が映っていた。
(これで私は……『女』になった……
仲間たちに先んじて宇津さんと同じステージに、立ったわけですか……)
その自覚とともに胸の奥に湧き上がるのは奇妙な達成感だった。
今まで必死に守ってきたものを捧げてしまったという喪失感と
それを優しく包み込んだ牡への感謝の念がないまぜになる。
そんな彼女を雄星は優しく見つめている。
「まずは一回戦、お疲れ。上手に踊れたね。海里ちゃん。」
「はい……。ありがとうございます。とても素敵でした」
そう答えると同時に彼の巨根が未だ脈打っているのを感じる。
(まだ……硬い……)
その感触が引き金となり、下半身に再び熱が灯る。
雄星は海里の髪を撫でながらそっと囁いた。
「実はね。まだコイツ……全然収まってないんだ」
(やっぱり……)
「どうかな? 二回戦……いけないかなあ。海里ちゃん?」
その言葉に海里はわずかに躊躇いを見せたが、すぐにはっきりと首を振った。
「――はい。まだ私、ガンバれると思います。雄星お兄さま。」
その返事に雄星は嬉しそうに微笑む。
「よし!それじゃあ……もっといっぱい愛し合おうね?」
「はいっ! よろしくお願いします!」
◆
――くちゅ❤ ぢゅぷッ❤ ずちゅんッ❤
「あ゛あ゛あ゛っ❤❤ お兄さまッ❤ すごいですッ❤」
今度は四つん這いの海里を後ろから貫く後背位の体勢。
海里の細い腰を鷲掴みにして突き入れるたびに彼女の尻肉が波打つ。
その度に結合部から溢れ出た愛液が飛び散る音が淫靡に響く。
「ハァッ❤ ハァッ❤ ほんとにッ……お利口さんのおまんこだねッ❤
さっきの生撃ちで搾り方を学んだのかな……ッ?
こ~んなに吸い付いてくるなんて……ッ❤」
「ぅふッ❤ お勉強はッ……得意な方ですから……ッ❤❤」
海里の言葉通り雄星の逸物は彼女の未成熟な蜜壺を完全に満たしていた。
カリが引き抜かれると入り口が名残惜しそうに収縮し、
突き入れられると最奥が歓喜に震える。
「じゃあもっともっと教えてあげるからッ❤ しっかり覚え込むんだよッ❤」
「ぁあんッ❤ はいッ、お兄さま……ッ❤❤」
雄星が腰の動きを加速させる。
その激しさに海里の身体が前後に揺れるたび乳房も弾んで汗が飛んだ。
「あ゛あ゛ん゛ッッ❤❤ すご、すごいですッッ❤
おっきいのっ❤ 奥にぃっ❤ ゴツゴツ当たってますぅッッ❤」
鏡越しに見えるその顔は既に快楽に蕩けきっている。
そんな別人になり果てたかのような自分に、ふと笑いかける自分がいた。
雄星との激しい行為の中で得た自分自身の変化は、決して嫌なものではなかった。
(……あぁ、宇津さんの言っていた通りです……
……男の人に、踊ってもらうのって……悪くないのかもしれませんね……)
――ぐちゅっ❤ ずちゅっ❤ ぶぢゅんっ❤
「ひあ゛ぁッ❤❤ 深すぎますッ❤ お兄さまぁッ❤」
後背位での抽送はどんどん激しさを増してゆく。
雄星の巨根は容赦なく海里の最奥を抉り続け、
その衝撃は背中を通して脳天まで駆け抜けていた。
鏡に映る少女は自らの意思でいやらしく腰を振っている。
汗にまみれ涙を滲ませて悦びに震える自分の姿を見て、
海里は内心で戸惑いつつも不思議な高揚感に包まれていた。
(これが……私が夢中になっている姿……?
でも、どうしてでしょう……
恥ずかしいのに……なんだか嬉しいです……)
彼女の変化を見透かしたかのように雄星が囁く。
「ほら、海里ちゃん、鏡を見てごらん?
今の自分がどんな顔してるか知っておこうよ❤」
そう言われて視線を上げた先には、
瞳を潤ませ頬を上気させた少女が確かにいた。
「どう? めっちゃ可愛いだろ?」
「わっ……わからないですっ!
だって……あまりに……こんなの……私じゃない――あぅんッ❤」
否定しようとした途端に強く突き込まれて言葉を詰まらせる海里。
すると雄星は悪戯な顔でもう一度同じ質問を繰り返す。
「……可愛いよな?」
「かっ、可愛くなんてっ――はぁんっ❤ 私、わたしなんかっ――いやぁんっ❤」
何か答えようとするたびに弱いところを責められて、声が弾け飛ぶ。
ここでようやく雄星の思惑を理解すると、拗ねたようにぷくーっと頬を膨らませる。
(うぅ……お兄さまの馬鹿。答えさせてくれません……)
「……ハァッ❤ ハァッ❤
かっ、可愛いよ、海里ちゃんッ!❤ 可愛いよ――ッ!!❤」
(もう、勝手にすればいいです……もうっ❤)
十歳以上も年下の自分の後ろで一生懸命に腰を振り、
テンションを爆上げてゆく男の姿が、今は滑稽に見えると共に愛おしくも見える。
ヘの字にした口元は、すぐに緩んできていた。
(これが……牡と牝が惹かれあってゆくメカニズムなんでしょうか……
お兄さまになら、何をされてもいいと思ってしまう自分がいます……)
(よし。じゃあ、少しは可愛く踊れるように、私もガンバりますから……
お兄さまもガンバってくださいね――っ❤)
そっと、しかし確かに入れられた気持ちのスイッチ。
海里は高く尻を突き上げると愛らしい迎え腰を作り出す。
「お゛お゛お゛ッッ❤❤ 海里ちゃんッ❤ すごいぞっっ❤」
雄星の吠え声。
海里の突然の腰使いの変化に驚きと歓喜の入り混じった声をあげる。
「こ、こんな感じでっ……いいですかっ?❤」
「いいぞッ❤ 結合がッ、より深くなったッ❤」
「私もッ……お兄さまと一緒に踊りたいッ❤
お兄さまのために、ガンバりたいんです……ッ❤❤」
鏡に映るその表情には照れと勇気が同居していた。
「ハァッ、ハァッ❤ ありがたいねえッ❤
そういうことならッ、ガッツリ、ガンバってもらおうじゃないのッ!」
雄星は勢いを取り戻したように激しく突き上げ始める。
二人の身体がぶつかり合うたびに湿った音が室内に響いた。
――ぱちゅんッ❤ ばちゅんッ❤ ずぷんッ❤
「あぁああんっ❤ お兄さまぁっ❤ すごいのくるっ❤ きちゃいますぅっっ❤」
海里の甲高い嬌声と共に絶頂の波が近づいて来る気配が二人を包み込む。
「ハァッ❤ ハァッ❤ 俺ももう……限界だぁぁぁっ!」
「きてくださいっっ❤ お兄さまのザーメンでッ❤
私のおまんこ❤ いっぱいいっぱい❤ 満たしてくださいいぃぃッッ❤❤」
その瞬間、雄星の剛直がさらに膨張し海里の膣内で爆発寸前となった。
「いくぞおおッッ❤ 海里ちゃんのおまんこにッッ❤ 全部ぶちまけるぞおッッ!!❤」
――びゅるるるるぅぅッッッ❤❤❤
「あ゛あ゛あ゛あ゛ッッ❤❤ イキます――ッッ❤❤❤
イッ……イグゥウウウッッッ❤❤❤」
灼熱の奔流が海里の子宮を直撃する。
それと同時に海里も意識が遠のくほどの強烈なアクメを迎え込んだ。
(ぁ……ダメ……意識が……もたな……)
身体中の神経が焼け焦げてしまったかのように痺れる感覚。
しかし不思議と辛くはなく、むしろ幸福感に満たされていた。
◆
どれくらい時間が経っただろうか。
ベッドに横たわる海里の上に雄星が覆いかぶさっている。
未だ全身に残る甘い痺れを感じながら、
海里は次第にいつもの生真面目な顔つきを取り戻してゆく。
「……雄星お兄さま。
今日は、ありがとうございました。」
「それはこっちのセリフだろ、海里ちゃん。
最初は怖がってたのに、そんな風に言ってくれて嬉しいよ。」
「はい。自分でも、驚いています。こんな言葉が出てくることに。
でも、今は感謝しているんです。こんな素敵な体験ができましたから。」
予想よりだいぶ早く素に戻った海里に少し苦笑しつつ、
雄星は間近から顔を覗き込む。
「素敵な体験……って言ってくれてるってことは。
どうかな? 俺、次に期待しちゃってもいい感じ?」
「えっ?」
「俺は、また海里ちゃんと踊りたいと思ってるし。
てゆか――海里ちゃんが欲しいし?」
「え……あっ、ちょっ、お兄さまっ。
……んんっ❤」
返事を待たずに重ねられる唇。
そのまま数秒間の静寂のあと、少し拗ねた顔で海里が口を尖らせた。
「お兄さま? そういうのは、ずるいと思います。
例え心は決まっていても、口にするのに準備がいるんですよ?」
「はは、ごめんね! でも俺、やっぱ海里ちゃんが愛しくてさ!」
「もう……わかりました。わかりましたっ!
私なんかでよければ、また踊りますっ……踊ってあげますからっ!」
雄星の押しに負けたかのように海里は白旗を上げるのだった。