◇鹿沼 理世(かぬまりよ)
女性 十七歳(二年生)
穏やかな性格の女生徒。
聖水を使わずに学院での生活に適応している。
◇殿田 益男(とのだますお)
男性 二十九歳(用務員)
大らかな性格の太った用務員。
理世とはいい仲。
聖リトリス女学院の敷地と、それを取り囲む霧の森を隔てる高い壁。
それは外部から内部ではなく、内部から外部への突破に備えたもの。
即ち女生徒たちの脱走を阻むために作られた障壁だ。
そのため、内側の壁際にはいつも濃い影が落ち、
深い霧と共にジメジメとした空気が漂い、
人に不安を与える閉塞感に満ちた場所となっている。
だが、人を寄せ付けないからこそ
秘密の逢引の場所として選ぶ者たちもいた。
「は……ふぅ……っ❤」
そこに一つ、濡れた吐息がこぼれる。
二年生の鹿沼理世(かぬまりよ)は、
年頃の牝穴で牡の欲望を受け止めると
ぷるぷると尻を震わせて、そこに快楽があることを示す。
「ハアァァ……ッ❤
理世ちゃん……❤」
一方、そんな理世の可憐な牝穴に未だ深く繋がったまま、
大きな吐息と共に悦びの余韻に浸っているのは
用務員の殿田益男(とのだますお)だ。
彼のことを言い表すなら不潔感を感じさせない肥満体。
健康的にたくさん食べ、健康的に太った男とでもいうべきか。
「ねえ、理世ちゃん。」
「なんでしょうか?」
「おっぱい、揉んでもいい?」
「世の殿方にお愉しみ頂けるような
立派なサイズではないと思うのですが……
益男お兄さまも、お好きですね。」
くすっと笑うとセーターをまくり上げようとする理世。
だが、益男はそれをそっと止めると、
セーターの上から小振りな乳房を揉み始める。
「僕はね。
女の子の身に着けている
衣服や下着の感触も好きなんだ。」
「そういうものなのですか?」
「ここの環境はまあ異常だけど。
普通、男は女の子の衣服にだって、
そうそう触れることはできないからね。」
「なるほど。
希少的価値に裏打ちされた
神秘性のようなものですか。」
「そうそう。
男ってのはね。
女の子の一部ならなんだって欲しくなるんだよ。」
「ふふ……
理世から脱がせたショーツやブラも
よくお土産に持っていかれますものね。」
「ああ、あれらは寝る時に枕に敷いているよ。
理世ちゃんの香りに包まれていると
すごくよく眠れるんだ。」
「うふふ……」
理世はしばし、好きに乳房を揉ませ、好きにこだわりを語らせる。
膣内にもまだ一つの役目を終えた牡のシンボルが繋がったままだ。
だが、このぐったりとしつつ感じる快楽の余韻が、
この無条件で満たされていられるひと時が、理世は嫌いではなかった。
「……理~世ちゃん❤」
「は~ぁ~い❤」
耳元で名を呼ばれ、振り向くとほっぺにキスをされる。
こういった男女の乳繰り合いも絵になるくらいには、
益男と理世は絡み慣れている仲、固定のパートナーだ。
二人はもう半年以上のつきあいとなる。
用務員と女生徒。
それは基本的に狩人と獲物の関係だが、
互いに求めるものを持っている者同士が
良い仲になることは決して珍しくはない。
この二人も、この閉鎖空間の生み出すある種の空虚さから逃れるために
心地よい温もりで満たしてくれる相手を求めあっているのだ。
「今日の一番搾りはどう?
ものすごい一杯出てたの、わかった?」
「わかりますよ。
だって今、理世の天使の小部屋……
益男お兄さまのミルクでたっぷんたっぷんですもの。」
「理世ちゃんの、天使の小部屋……か。」
益男は自分自身も収まったままの理世の下腹部をさする。
子宮を揺りかごに見立てて優しく揺らすかのように。
「僕たちの天使はデキてるのかな?」
「うふふ。
それは神様しかわからないですね。」
「だよね……」
「益男お兄さまは……
そんなに理世に赤ちゃん、産んで欲しいのですか?」
「……理世ちゃんは今、二年生。
再来年には現世に帰っちゃう。
そうなれば僕たちも永遠に離れ離れだからね。」
「……益男お兄さま……」
「だから、僕たちがこうして愛し合ったこと。
なにかしら目に見える形で残したいんだ。」
本来なら、将来を添い遂げる予定のない男性の子供を妊娠するなど
絶対にあってはならない話だ。
だが、たとえ聖水を使っていない理世であっても、
この霧の牢獄から出られないという環境は思考に影響する。
この世界でのことは、この世界でのこと。
そう、どこかで割り切ることができてしまうのだ。
「なら……益男お兄さま。」
理世は益男が下腹部を撫でるのとは逆側の手を自らもそこに伸ばす。
親指を曲げ、人差し指を伸ばし、
男女二つの手で子宮の前に一つのハートマークを作る。
そして、それをオムライスを持ってきたメイド喫茶のメイドよろしく
くるりと小さく回した。
「可愛くなぁ~れっ❤」
そこで漸く理世の意図を理解して口元を緩める益男が、
今度は自分主導で同じことをもう一回繰り返す。
もう一回。
子宮の前で二人のハートがくるり。
「可愛く、な~れ❤」
「……なぁ~れっ❤」
それはこの聖リトリス女学院のあちこちで行われるダンスの一つ。
ひいては性犯罪都市と悪名高い魔都中で
無数に行われるダンスの一つに過ぎない。
だが、二人にとっては違う。
この世にたった一つの特別な行為だった。
「ねえ、理世ちゃん。
もう一回、ガンバっても、いい?」
「はい、大丈夫ですよ。
ガンバってくださいね……パ・パ❤」
暖かな受容と激励の言葉に理世の膣内で再起動する益男の男根。
一方で理世の膣も益男を再び愉しませるために大量の潤滑液を分泌し、
瑞々しい子宮も健気に子作りの準備を整えている。
互いが互いを惹きつけ合うように抽送が始まる。
――パン、パン、パン、パンッ❤
「りっ……理世ちゃんッ❤
僕、必ず理世ちゃんのらぶらぶおまんこで
パパになってみせるからッ!」
「はいっ。
理世も、益男お兄さまのために可愛いママになります❤」
「元気な赤ちゃん、作らないとねッ❤」
「はい❤」
ちょこんと愛らしく差し出された小さな牝の尻に、
ゴツゴツとした牡の腰がリズミカルなビートを刻んでゆく。
穴の最奥を一突きするたびに『キュンッ❤キュンッ❤』と肉壁が収縮し、
敏感な肉の切っ先にめくるめく快楽を返す。
二つの恋するカラダが重なるたびに、
上気した肌にじんわりと汗が浮かぶ。
木々の上から聞こえてくる鳥たちのコーラスも心地よく、
二人はますます二人の世界へ入ってゆく。
――パン、パン、パン、パンッ❤
「アッ! アッ! 赤ちゃんッ❤
理世ちゃんとッ、僕のッ、赤ちゃんッ❤」
「あんっ、うふ……っ❤
理世のお腹、大きくなってもっ……
変わらず可愛がってくださいねっ❤」
「イクよ……イクよッ❤
バッチリ妊娠狙いの本気の一発……ッ!
どっぷりと注ぎ込んじゃうからねッ!!」
「は、はい……益男お兄さまっ❤
お兄さまの男らしい一発注入で……
理世に天使舞い降りアクメ、キメさせてくださいっ❤」
「イックよぉぉ~~……ッッ❤」
互いに熱い視線を絡ませ合いながら、
二人はラストスパートへと突入。
牡と牝が手に手を取り合い、
妊娠という同じ目標に向けて取り組む行為が佳境を迎える。
「理世ちゃんッ❤ 僕の天使ッ❤
天使に、天使を……身籠らせるッッ❤
ォォ……ォオオオオオ~~ッッ!!」
燃え上がるようなピストンから、最後の一突き。
子宮口に亀頭をぴったり力強く押し当て、
その奥に広がる神秘の空間へと精を解き放つ。
「りッ……理世ちゃああんッッ❤❤」
――ブビュゥッ❤ ドプドプドプッ❤ トプンッ❤
「あ……あぁんっ❤
お兄さまぁぁ~~んっっ❤❤」
益男渾身の膣内射精に、
深く繋がる二つの腰が響き合う。
理世も愛らしい幸せ満タンボイスを高い壁に反響させながら、
精巣から直接精液を吸い上げるかのような淫乱アクメを迎えていた。
「ハァーッ……ハァーッ……❤
り、理世ちゃん、可愛いッ❤
ねえ、もう一回……もう一回だけガンバろ? ね?」
「……っ❤」
大量射出の直後でも冷めやらぬ益男からの熱烈な子作り催促を受け、
理世も頬を染めて笑みを返すのだった。