それからしばらく経った、ある日の放課後。
北の遊歩道、メインルートから大きく外れた林の中。
鬱蒼と茂った緑と濛々と立ち込める白とが覆い隠す場所にかげりはいる。
しきりに周囲をキョロキョロと警戒しつつ、
酷くゆっくりとした速度で必死に遊歩道から遠ざかる。
そんなかげりは――片足を引きずっていた。
(やばい、やばい、やばい!
どうしよう……)
今日も一年F組は帰りのHRが少し長引いてしまい、
チャイム&ダッシュができない悪いスタートを切った。
恐ろしい用務員たちに捕まってなるものかと、
必死の形相で駆けだしてゆくクラスメートたちと共に
かげりもわずかなタイムラグでできるだけ距離を取ろうと走った。
だが、慌てるあまり校門前で予期せぬ段差を踏んでしまい転倒。
数日前、見知らぬ女生徒の足を踏んでしまった時と全く同じ場所を、
今度は思いきり『グキリ!』とやってしまったのだ。
恐らくは軽い捻挫だろう。
激痛の走る足をひきずって、それでも遊歩道へと逃げるかげり。
だが、走れない。
満足に歩くことすらできなかった。
いや、無理を押せば走れるかもしれないが、
それによって足の怪我が悪化するのは最悪の事態だ。
それこそ骨折でもしようものなら、
明日からは毎日のようにおつとめが待っているだろう。
それが恐ろしくて本能的に足を守りに入ってしまうのだ。
そして、そんな間にも獣のチャイムが鳴り響き、
北の遊歩道に大勢の用務員たちの気配が近づいてくる。
もう、前に逃げていては確実に捕まる。
メインルートである遊歩道は一番目につくためアウト。
女子寮エリアまで一直線に林を突っ切るショートカットルートも、
用務員たちはよく知り尽くしており必ず狙われるためアウト。
ならば、あえて外側から大回りで林の中を身を隠して進み、
女子寮エリアに無数に存在する小さな門から中に逃げ込む。
かげりはこれしかないと判断したのだ。
だが――
(ぐすっ、どうしよう……
道が、わからなくなっちゃった……)
道迷い。
これが下校時にメインルートの遊歩道を外れることのリスクだった。
用務員たちの目から逃れるために逃げ込んだ、緑と白の迷宮。
だが、そこは決して安全地帯などではない。
足を踏み入れた者は視界を奪われ、方向感覚を狂わされ、
学院の敷地内とはいえ遭難状態に陥ってしまうことがあるのだ。
もし翌朝まで戻らなければ執行部が救出してくれるため
最悪の事態こそ起こらないが、そんなことはかげりはまだ知らない。
(こんなことになるなら、
素直に遊歩道を走ればよかった……)
(本当にどうしよう。
霧が、ここまで厄介なものだったなんて……)
(それに、足もこんなだし……)
(……うん?
……あっ!)
かげりは本能的に茂みに身を隠す。
足音が一つ、近づいてきているのだ。
息を殺して茂みの中から周囲を伺っていると、
やがて視界の隅から作業服の男性が現れる。
(や、やば……)
細見長身のその男はギョロリとした目で周囲を見渡しながら、
かげりの間近をゆっくりと通り過ぎてゆく。
その様はどこか人間というより
この霧の森に棲む妖魔といった感じだった。
しかしどうあれ、
かげりがこんなに至近で用務員を見るのは学院見学の時以来だ。
あの時はまだ鬼ごっこは始まっておらず危険はなかった。
だが、今は見つかれば終わりだ。
(どうしよう……)
しかし、もう一つ問題なのは現在遭難中であること。
もし今、用務員に声をかけて助けを求めれば遭難状態からは脱出できる。
ただし、その代償としてレイプされるだろう。
ならば、やり過ごした場合どうなるか。
その場合は自力で遭難状態から脱出した上で、
再び用務員たちのうろつく中を抜けていかなくてはならない。
どっちもどっち。
そう言わざるを得ない。
だが、こういう場面において、
多くの人間は物事を少しでも都合のいい方へと考えてしまう。
かげりもそうだった。
(まだ、無事に帰れる可能性はゼロではない、わよね。
やり過ごそう、それがきっと正解よ……)
かげりは更に深く息を潜める。
すると用務員はそのまま目の前を通過し、
霧の奥へと消えていった。
すぐに動くと音でバレる可能性があるため、
しばらくそのまま茂みに潜み時間が経つのを待った。
(よし、もう何も聞こえない。
さあ、今、あの人が来た方向に進んでみよう……)
(それで今の人からは離れられるし、
きっと林だって、抜けられるはずよ。)
茂みから立ち上がると片足に鋭い痛みが走る。
恐怖で忘れていた痛みが立ち上がる負荷により蘇ったのだ。
また、その時『パツンッ!』という音がし、
続いて『カラカラ』と何かが少し離れた地面に落ちる音がした。
「あっ、いけない……」
茂みの細かい枝に引っかかり、
胸にクリップでつけていた名札を落としたのだ。
これがないと寮の部屋に入ることができなくなる。
かげりは慌てて拾おうとするが、
それは“別の手”によって拾い上げられる。
「ヒヒッ……
お嬢さん、何かお困りですか?」
「……あっ……」
見上げた先には、あの細見長身の用務員の姿。
やり過ごせていなかったのだ。
足音を警戒していたにもかかわらず不意を突かれた。
ということは、恐らく相手は最初から気づいていて一回わざと通り過ぎ、
足元を消して戻ってきたのだろう。
そんなそこ意地の悪さを感じさせる男に、
かげりの顔から血の気が引いてゆく。
「っしゃ、やっぱり赤ラインだな!
ヒヒッ、早くも新物ゲットたぁ……
俺っちもついてるねェ!」
「あ……あ……」
「名前はなになに?
“掛原かげり”……か。
ほら、大切な名札だ、返すぜ。」
その用務員・安村新(やすむらあらた)は、
恐怖と絶望で固まっているかげりに近づくと、
小振りなバストを指でぷにぷにと弄びつつ胸元に名札を付け直す。
「というわけで、かげりちゃん。
おつとめ、お願いできるかい?」
「あ……はい……」
ここでもしノーと答えれば、それは重大な校則違反となる。
そして、校則を破った者に与えられるのは――涼花と同じ結末。
かげりはイエスとしか答えられない。
「あ、でも、その……」
「ん~、なになに?」
「おつとめが終わったら、寮まで送ってもらえませんか?
その、道に、迷っていて……」
「あ~、なに、迷ってたの?
な~んだ、俺っちはてっきり……
おしっこでもしに来たのかと期待したんだけどな~?」
「ち、違いますっ。」
「ま、オーケーオーケー。
帰りはしっかり送ってあげるよ……っと♪」
そんなことを言いつつ、さっそく下を脱ぎ始める新に、
かげりは『きゃっ!』と反射的に両手で顔を覆う。
そんな初々しい反応に新も思わず舌なめずりだ。
「いいねえ、その反応♪
かげりちゃんってさ。
男と踊るの、これが初めてなんだよね?」
「そ、そうですよ……」
「だよね、だよね!
なら今日はかげりちゃんの清純おまんこ、
俺っちの愛でタプタプの満タンにしてあげるからねェ♪」
下肢を露にした新はかげりの手を引いて抱き込むと、
片手を回してスカートの上から小さな尻を撫でる。
ひとしきり撫でまわすと、
今度はねっとりと指を這わせて尻の谷間の窪み――肛門を探す。
「あっ、やだっ。」
自分の肉体で一番恥ずかしい場所を触れさせまいと
必死に腰をよじって尻を逃がそうともがくかげり。
だが無意味だ。
男の力で抱き込まれていては身動きが取れない。
すぐに窪みは発見され、中指にツンツンと突っつかれる。
「いやっ、あ、あっ。」
指一つの小さな動き一つで敏感な十五歳の肉体が
ビクンビクンと跳ねる様は新には愉悦でしかない。
腕一本で簡単に制することができてしまう弱々しい抵抗も
また新の興奮を刺激した。
「ヒヒッ、うんちの出口って敏感だよねェ♪
な~に? 今日はもうしたの?」
「しっ、知らないっ! 知らないですっ!」
「ヒヒッ、か~わいい❤」
羞恥心が限界に達したかげりは、
無理やり拘束を振りほどこうとするが、やはりそれはかなわない。
牝の抵抗は牡に一層の興奮を招くだけだ。
ニタリとする新は攻めにあてていた中指を戻すと、
それをかげりの見ている前でピチュリとしゃぶる。
「ちょっとだけ挿れてみようか。」
「え、ひっ、やだっ!」
「大丈夫大丈夫♪」
再び尻に添えられた手は、
中央の三本の指がそれぞれ別の生物のように動き、
パンツをずらし、尻肉をかき分けて、小さな蕾を露にさせる。
そこに押し当てられるのは唾液でヌルリとした中指。
だが、押し込もうとしても、ギュウッと締め付けられていて
それ以上、奥に沈みこまない。
「ほ~らっ、かげりちゃん?
もっと力を抜いて。」
「やっ、いやっ!」
「ダメだよ~?
おつとめでは女の子は
ちゃんと相手の言うこと聞かないと~。」
「やだ、やだぁっ!」
「いいの~?
本当に言うこと聞かないつもりなら、
こわ~いお姉さんたちが来ちゃうよ~?」
「あっ。」
脳内にフラッシュバックする入学式での恐ろしい出来事。
勇気を出して抗議の声をあげた友人にたかる死神の群れ。
一瞬で動かなくなり連れ去られて行った友人の物言わぬ姿。
ああなりたくはない。
震えあがる生存本能が羞恥心を丸呑みにするのに時間はかからなかった。
目をギュッとつむり、震える声を絞り出す。
「あ、あ、貴方の言う通りに、します……」
「オーケェ、いい子だねェ❤」
フーッと大きく息を吐くと、かげりの肉体から警戒が解けてゆく。
脳が『抵抗するな』と全身に指令を飛ばしたのだ。
キュッとすぼまっていた蕾にも、
次第に濡れた中指がつぷつぷと沈み込んでゆく。
すぐに第一関節までが消え、今度は第二関節が近づいていく。
未知の感覚に尻肉が戦慄いていた。
「あっ、あぁん❤」
「おっ、可愛い歌声♪」
「……っ!?!?」
自然と漏れた声は、牡を興奮させるための声だった。
それはかげり自身もまだ知らないもの。
慌てて口を押さえる。
「いいんだよ~?
もっと聞かせてごらん?」
新は中指を根元まで突き入れると、
今度はそれをズルリズルリと引き抜いてゆく。
それは疑似排泄。
排泄時に無意識に感じていた快感を人為的に作り出され、
かげりをそれを再認識せざるを得ない。
非常に危うい快感が蒼い蕾を蕩けさせた。
「あ、あ、やっ、んんっ❤」
やがて指先が『ぬぽっ❤』と抜けると、
新はそれを再び口に含んで唾液を塗りたくる。
先程より幾らかほぐれた蕾に再び突きこむと、
今度はねっとりと絡めるように出し入れを繰り返した。
いつもなら長くても数秒で終わる肛門への刺激が継続的に続けられ、
抜き差しのたびに変な力みが全身を駆け巡る。
瞳の色が官能に染まり、だらしない半目になってゆく。
「ヒヒッ。
ど~ぉ、かげりちゃん?
うんちの穴、ほじほじされるの気持ちいい?」
「……っ。」
かげりは黙って視線を逸らす。
『やだ』『知らない』
そんな言葉たちは聞こえてこない。
無言の肯定とも取れる答えに新は満足げな笑みを浮かべた。
「じゃあ、かげりちゃん?
このまま……
一番気持ちよくなるまで、少し続けてみよっか?」
「……っ。」
コクリと小さく頷く。
かげりは自分が自分ではないような感覚に陥っていた。
――ヌチュゥゥ……ズルルルル……
――ヌチュゥゥ……ズルルルル……
「ん、んぅ、ふーっ❤」
押し込まれ、引き抜かれ、指の腹で腸の裏側を撫でられる。
その繰り返しの中でヌルヌルとした快楽が肛門周りに溜まってゆく。
その溜まり方はゆっくりながら、決して止められることはない。
ズブズブと快楽の底なし沼に溺れてゆく。
「ふーっ、ふーっ、ふーっ❤
あ、あっ、もう少し、かも……」
「あ、なに?
そろそろイケそう?」
「……っ。」
またコクリと頷くかげり。
だが、新は特にペースを上げたりなどはしない。
じっくりと同じ速度のまま、
“わずかに足りない”刺激を与え続ける。
絶頂が近いことを伝えれば刺激を強めてくれるのではないかと
密かに期待していたかげりだったがそのあては外れていた。
「んっ❤ あぁ❤ 切ないよぅ……」
得られそうだったものが得られなかった不足感。
それは耐えがたい飢えへと変わり、
欲しい欲しいと肌をより敏感にさせてゆく。
いつしか涙目になったかげりは
自ら尻を振って淫らに刺激を要求していた。
「はふぅ、んんっ❤
は、早く……早くぅ……
おんなのこの瞬間、お迎えしたいよぅ……」
「ヒヒッ。
一生懸命お尻くねくねさせちゃって。
可愛いねェ~♪」
「だって、だってぇ……」
「ンン~♪
そんな潤んだ瞳でお願いされたら、俺っち弱っちゃうなァ~♪
どうしてもイキたい?」
「……は、はい。」
「じゃあ、ちゃんとイケたら……
次は俺っちとらぶらぶの子作り本番だからな?」
「は、はいっ……」
かげりは勢いのまま、なし崩しにイエスと答えてしまう。
『どうせどう転んでもそうなるのだから』と自分を納得させる。
今は何と引き換えにしてでも、それが欲しかった。
「ヒヒッ、いい子だ……」
「……んっ、んむっっ!?」
取引が成立するや、新はかげりの唇を奪う。
唇を塞がれたまま、目を白黒させるかげり。
それとタイミングを合わせて、
肛門を抉っていた指が突如二本に増えた。
「ひぐっ、んんんんっっ!?」
指先も第一関節が曲げられ、掻き出す形へと変えられる。
そんな二本指が出入りを繰り返す肛門からは、
すぐに『ヌチャヌチャ』と何かが絡みつく音がし始める。
ふくらはぎのあたりに掻き出された小さな塊が落ちて付着する。
「んんッ!?
んんんん~~ッッ!!」
これ以上はないほど顔を真っ赤にして藻掻くかげり。
だが、キスの拘束すら解くことはできない。
水気を帯びた塊が絶えず掻き出される淫靡な音に鼓膜を犯されながら、
そのまま限界に達した肛門快楽に流されて無様な絶頂を迎えていた。
「んむんん~~~~ッッ!!❤❤」
同時に襲ってくる満足感と喪失感。
それはグチャグチャに搔き混ぜられた頭の中身を、
ポンプで豪快に吸い上げられたかのような感覚だ。
強制的に真っ白にされて停止した思考のまま、
かげりはぐったりと新の腕に身を横たえる。
「はふ、はー、はー……」
「ほら、かげりちゃん?
なにやってるの?
イッたあと、次は何するんだったっけ?」
だが、新は回復の猶予など与えない。
空っぽになったかげりに今度は子作り性交を命じる。
あとはもう操り人形のようだった。
「……、……。
もう、好きにして……」
力なく樹に掴まって尻を差し出すかげり。
虚ろな眼差しは、もう何も見てはいない。
そこに後ろから『待ってました!』とばかりの新。
まだ触れられてすらいないかげりの牝穴は、
先程の肛門絶頂に引っ張られてか皮肉なほどに濡れそぼり、
牡をおもてなしする準備を整えていた。
穴の入り口に押し当てられた肉の切っ先はいやらしい水音を立てて沈み込んでゆく。
「ふおぉぉぉぉ……❤
かげりちゃんのおまんこ、
ふわとろで気持ちいいわァ~……❤」
新は濡れた生肉の絡みつく感覚を愉しみながら完全結合を果たすと即座に抽送を開始、
霧の中に『パン、パン』と音を立て始める
かげりの淫穴はまるでタコの吸盤のようによく吸い付いてくる。
男から精を搾り取るのに適した性質だ。
それを思いのままに突き上げ、新はうねるような悦びを嚙み締めた。
「クゥゥ~~っっ❤
これは俺っち、ガンバるしかねェ~ッ❤」
「あっ、あっ、あぁっ……❤」
「かげりちゃんと子作りッ❤
かげりちゃんと子作りッッ❤
かげりちゃんと子作りィ~ッッ❤」
新は猛り狂うように腰を振りたくった。
親指を一本、穢れた穴にズブリと差し込むとしっかり尻を掴み、
止め処なく押し寄せる快楽に命じられるまま生殖行為に没頭する。
「あっ、いやっ、あぁん……❤」
かげりの思考は停止したままだ。
自我はない。
今は誰に何を与えられても、ただそれをそのまま受け止めるだけ。
膣と肛門から送られる快楽の信号に空虚な脳をチリチリとさせながら、
次なる高みへと向かおうとする牡の誘導にただ従った。
「かげりちゃんッ❤
俺っちたち……今、超~らぶらぶだねッ❤」
「っう、ふーっ……❤」
「こんなに愛しあってるッ❤
二人で力を合わせて子供、作ってるッ❤」
「い、やぁ……❤」
「必ずッ、やりとげようねッ❤
パパとママに、なろうねッッ❤」
そこに語られる愛は完全に一方向だ。
通い合わず、中身もない。
だが新にはそれで十分だった。
それはただ自分一人の興奮を高めるための呪文でしかないのだから。
「アッ、かげりちゃん、出るよッ❤
本気アクメ、可愛くキメるんだぞッ❤」
新は十分な昂りを以て、一つの行為を区切りに向かわせる。
荒い呼吸をし、汗の雫を散らして、
夢中になって腰を打ち付けてゆく。
『キュゥ~ッ❤』と痛いほどに吸い付かれ、締め上げられる快楽に身を委ねながら、
グラグラと上がって来る欲望の発射体制を整えてゆく。
そして――
「はッ、孕めおらッッ❤」
――ドップッ❤
――ドプドプッ! トププププッッ❤❤
容赦なく行われる膣内射精。
それが子供を作るためのプロセスだと理解しているかげりだが、
魔都の姫君の淫らな肉体は絶望より先に絶頂を感じていた。
子宮に熱いモノがドクドクと流れ込む感覚が、
真っ白な頭に更なる濃厚な白を塗りたくる。
「あっ、ダメッ、あぁっ❤
ダメ……だめぇ……❤❤」
沈んでゆく心と、登ってゆく肉体。
望まない快楽はかげりを真っ二つに切り離す。
「っしゃ、かげりちゃんッ!
このまま次だッ、行くぜェッ❤」
まだまだ終わらないレイプ。
あとはもう、ただ壊されてゆくだけ。
そんなかげりに救いの手を差し伸べるのは、
聖水という得体の知れない薬品だけだった。