日常の裏に生きる者。
いわゆる「あぶれ者」は世界に一定数いる。
それらの存在は形は多少違えど、路地裏あるいは「学校」など様々な場所で何とか生きている。
世間からは白い目で見られようが、批判されようが、当の本人は生きることに必死だ。
しかし日本のどこかには、そんな「あぶれ者」あるいは「余り者」が集まる学園がある。
その学園の名が「日常学園」。
学園の合言葉は、「好きなことを好きなだけ、日常をこの手に」である。
今の時代そんなことしたらネットからあーだこーだ批判されそうだが、不思議なことにそれが一切ない。
代わりに様々な憶測が飛び交っている。
学園が情報漏洩防止を徹底しているのもあって、それは止むことはない。
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「制服は案外可愛いんだ……。」
私────春野ミカは、これから通う学校の新品の制服を広げ、ほうと息を吐いた。
深青のリボンにスカート。これで駅を歩いたら、誰かしらに「あの制服可愛いわね、どこのかしら」と言われそうだ。
「………それはないか。」
この制服で外を歩いたら、まず絶対「あの人日常学園の人だ……」とコソコソ噂されるに決まっている。実際、ミカが日常学園に進学することはとっくに近所に広まっている。
多分今もどこかの井戸端会議でミカの名が出されているであろう。
それくらい、ミカの行く学校は世間から「異常」と見られている。
明日は入学式だ。
今日はもう早く寝るとする。
ミカは制服や寝巻き、その他諸々がカバンに入っているか確認すると、(ちなみに学校では寮生活をすることになっている)急いで布団の中に潜り込んだ。
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─────ガタン、ゴトン。
翌日。ミカは電車に揺られ、学校に向かっていた。
電車は学校から指定された専用のもので、周りには同じ制服を着た生徒がたくさん。
恐らく新入生しかいないだろう。
親もいない。学校の「決まり」だからだそうだ。
先輩たちは休みの日も学校…寮で過ごしており、基本学校から出ないスタイルらしい。
(校内に色々店もあるみたいだし、そこはちょっと楽しみ、かも…?)
「あの〜お隣いいですかっ?」
「───っ、どぞ……」
おさげの女の子がミカの隣に腰掛けた。
──────2年前の「アレ」を思い出す。
(──あの時は、血がっ………、)
思わず口をハンカチで押さえた。
(この隣の女の子、どこか面影が─────)
結局そのままおさげの女の子の横顔を盗み見ることもできないまま、電車は進み続けた。
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「着いた〜…」
ふあ〜とあくびをすると、ミカは足早に体育館に向かった。
無意識のうちに、あの子から離れようとしていたのかもしれない。
それなのに。
「あの〜すみません、新入生、ですよね?よかったら一緒に……」
「!」
悪意ゼロパーセントの顔であの子がこちらに微笑んでいた。
R18もありますが少なめになりそうです。