※この作品はR-18です。

彼氏の寝取らせ癖に悩む幼馴染みの竿役に抜擢されたんですが…うちの恋人まで何故かノリノリなのはどうしてだろう?   作:かくろう

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外伝 それぞれの想い 翔子

「side翔子」

 

 あの嘘から数年が経った今、私は毎日翔吾とレンたんの隣で目覚める。

 アパートのベッドで、翔吾の胸に顔を埋めて、温かい体温を感じる。

 レンたんが翔吾のもう片方の腕を抱きしめて、寝息を立ててる。

 朝の光がカーテンから差し込んで、三人の顔を優しく照らす。

 この瞬間が、どれだけ幸せか……毎朝、胸がじんわり温かくなる。

 

 昔のことを思い出すと、胸が少し痛むけど、今は笑える。

 あの寝取らせの嘘、翔吾に近づきたくて必死だった。

 すべては高校2年の夏から始まった。

 

 翔吾がレンたんと付き合い始めた頃、私は翔吾のことが好きだって自覚した。

 幼馴染みとして一緒にいるのが当たり前だったのに、翔吾の笑顔を見るだけで胸が締めつけられるようになった。

 翔吾がレンたんと手を繋いで歩く姿を見ると、息ができなくなって。

 

 普通に告白したら、絶対に「ごめん、恋歌ちゃんがいるから」って断られると思った。

 レンたんは天使みたいに可愛くて優しくて、翔吾の隣にぴったりだったから。

 断られたら、幼馴染みとしても距離ができてしまうのが怖かった。

 

 だから、遠回りな方法を選んだ。

 

 ネットで見た「寝取らせ」という言葉が頭に残って、「これなら翔吾に触れられるかも」って思った。

 彼氏が寝取らせじゃないと興奮できない設定にすれば、翔吾は罪悪感なく私を抱ける。

 

 レンたんも「翔子ちゃんのため」って協力してくれるかも。

 そう思って、悠真くんを作り上げた。

 

 名前は適当に、医学生で忙しいから会えない、メッセージは自分で打って。

 

 同じ地域の少し年上の大学に通う、頭が良くて将来有望な彼氏。

 最初は「彼氏できたよ」って軽く言っただけだったけど、翔吾が少し驚いた顔をしたのを見て、もっと詳しく設定を固めていった。

 忙しいから会えない、寝取らせじゃないと興奮できない体質、優しいけど自分の癖に悩んでる……。

 全部、私が翔吾を巻き込むための方便。

 

 LINEのメッセージも、全部私が自分でインプットした会話型AIに自動的に返信してもらってた。

 悠真くんという架空の人物を作り上げ、翔吾たちの前で「悠真くんから来たよ」って見せる。

 録画を送った後の反応も、私が想像した会話に基づいた反応をAIが示しただけ。

 翔吾が安心した顔をするたび、胸が痛いけど、同時に嬉しくてたまらない。

 

 この嘘の起源は、ただの「好き」だった。

 翔吾が好きすぎて、普通の方法じゃ届かないと思って、こんな遠回りな道を選んだ。

 レンたんは優しすぎるから、私の嘘に気づいてない……はず。

 気づいてても、黙ってくれてるのかもしれない。

 それとも、私の嘘を見抜いて、別の思惑で協力してる? 時々、レンたんが翔吾を見る目が、優しいのにどこか強い気がして、背筋が寒くなることがあるけど。

 

 わからない。

 でも、今はこれでいい。

 翔吾に触れられる。

 翔吾の熱を感じられる。

 

 翔吾に抱かれた時、私は本当に幸せだった。

 痛かったけど、嬉しくて、涙が出た。

 初めてが翔吾でよかった。

 悠真くんに見せるための初めて、なんて言ったけど、本当はただ翔吾に触れたかっただけ。

 翔吾の熱、翔吾の息、翔吾の声……全部、私のものにしたかった。

 

 でも、この嘘がバレたら、すべて終わる。

 翔吾に嫌われる。レンたんに軽蔑される。

 それが怖い。

 だから、次もお願いした。

 もっと続けたい。

 翔吾にまた抱かれたい。

 レンたんも一緒にいてくれるなら、もっと安心できる。

 三人でいる時間が、私の心を少しだけ落ち着かせてくれるから。

 

 スマホの画面をもう一度開いて、悠真くん用のアカウントを見る。

 

 新しいメッセージを打つ指が、少し震える。

 

「翔吾くんたち、次も協力してくれるって。ありがとう、悠真くん」

 

 送信。

 返事は来ない。

 来るはずがない。

 

 

 この嘘が、いつかバレた時……

 その時は、すべてを受け止める覚悟はある。

 でも、できるだけ長く、このままでいたい。

 

 悠真くんは、私の弱さと欲の産物。

 翔吾を愛するあまり、生まれてしまった、架空の彼氏。

 

 翔吾……ごめんね。

 でも、好きすぎて、離れられないの。

 この嘘が、いつか本当の幸せに変わるって、信じたい。

 

 体を丸めて、翔吾の匂いが残ってるシーツを抱きしめた。

 涙が少しこぼれたけど、すぐに拭った。

 明日も、笑顔でいなきゃ。

 秘密は、絶対に守る。

 

 それが私の、当時の気持ち……。

 

 

 あの頃の気持ちを思い出すと、今でも時折切なかった頃の自分を思い出す。

 

◇◇◇

 

 そう、あの頃は何度も何度も翔吾との夜を想像しながら、1度抱いてもらってからは翔吾の熱を思い出しながら……。

 

 幾度となく自分を慰めた。虚しくなると知りながら……。

 

 翔吾に初めてを捧げることができたあの日も、私は静かな熱量に身を委ねていたのだ。

 

 シーツに顔を埋めて、翔吾の残り香を深く吸い込む。

 体が熱くなって、下の方が疼き始める。

 右手が自然とスカートの中に滑り込み、パンツの上から秘部をそっと撫でた。

 

 

「んっ……翔吾……」

 

 指が布越しにクリトリスを捉えると、びくんって体が跳ねる。

 パンツはもうぐっしょり濡れていて、指が滑る。

 

「はあっ……翔吾の、指……あの時の……あんっ……」

 

 パンツを横にずらし、直接触れる。

 熱く腫れた肉びらを指で広げ、中指をゆっくり挿入する。

 ぬちゃぬちゃって音がして、自分でも恥ずかしくなる。

 

「んんっ……翔吾の、太いのが……入ってるみたい……あっ、あっ……」

 

 指を二本に増やして、内部を掻き回す。

 翔吾に抱かれた時の感触を思い出しながら、腰が勝手に動く。

 

 大きくて、硬くて、太くて男らしくて逞しい、想像よりずっと大きな男根が処女を貫いた時の甘美を思い出して、激しく奥まで指を差し込む。

 

「翔吾……もっと、奥まで……はあんっ……翔吾の、熱いのが……欲しい……んあっ!」

 

 親指でクリトリスを強く擦り、指を激しく出し入れする。

 びちゃびちゃぐちゅぐちゅって音が大きくなって、頭が真っ白になる。

 

「あっ、あっ、翔吾……翔吾っ……好き、好きすぎて……あんっ、んんっ……いく……翔吾、一緒に……あぁぁっ!」

 

 体がびくびく痙攣して、絶頂が訪れる。

 熱い蜜が指から溢れ、シーツを濡らす。

 息を荒げながら、指をゆっくり引き抜く。

 

「はあ……はあ……翔吾……」

 

 体が震えて、まだ余韻が抜けない。

 シーツを抱きしめて、翔吾の名前をもう一度小さく呟く。

 

『翔吾……早く、また抱いて……』

 

 このセリフを、あの頃何度口にしただろうか。

 

 涙がまた少しこぼれたけど、今度は拭わなかった。

 この想いが、嘘の上に成り立ってるとしても。

 今は、これでいい。

 

 明日も、笑顔で翔吾の前に立つ。

 秘密を抱えたまま。

 

 翔吾……大好き。

 この嘘が、永遠に続けばいいのに。

 

◇◇◇

 

 当時、毎晩のようにこんな感じで自分に言い聞かせてはオナニーに耽っていた。

 

 

 あの頃、私はその関係を保とうとする思いでいっぱいだった。

 

 

 最初のプレイの時、翔吾に抱かれた瞬間、涙が出た。

 

 痛かったけど、翔吾の熱が体に染み込んで、幸せで胸がいっぱいになった。

 レンたんが横で見守ってくれて、「翔子ちゃん、かわいい」って言ってくれたのも、嬉しかった。

 でも、プレイの後で悠真くんのメッセージを架空の電子データが送り返して来た時、いつも罪悪感が胸を刺した。

 

 翔吾に嘘をついてる、後ろめたい。

 

 

 

 レンたんに申し訳ない。

 それでも止められなかった。

 翔吾のそばにいられるなら、二番目でもいいと思ったから。

 

 あの嘘がバレた時、翔吾が怒るかと思って怖かったけど、翔吾は私の手を握って「嬉しいよ」って言ってくれた。

 レンたんは「翔子ちゃんの気持ち、本物だよ」って優しく受け入れてくれた。

 

 あの時の涙は、嘘の重さから解放された涙だった。

 翔吾が私の想いを認めてくれて、レンたんが三人でいようって提案してくれた。

 

 あの日から、私たちは本当の意味で三人になった。

 嘘はなくなって、毎日が正直で温かい。

 

 今は三人で住んで、毎日一緒にご飯食べて、仕事から帰ったら三人でくっついてテレビ見て。

 翔吾の笑顔を見られるだけで、幸せ。

 

 レンたんも私の大事な人。

 レンたんがいなかったら、翔吾と私は今こうしてはいられないかも。

 レンたんの優しさが、私の嘘を許してくれた。

 

 あの頃のプレイの思い出も、今は笑い話。

 

「覚えてる? あのラブホのメイド服」って三人で話して、顔を赤らめて笑い合う。

 

 あの嘘がなければ、この三人にはなれなかったかも。

 ありがとう、過去の私。

 これからも、翔吾のそばにいられるよ。

 レンたんと一緒に、翔吾を幸せにしていこう。

 

 

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