彼氏の寝取らせ癖に悩む幼馴染みの竿役に抜擢されたんですが…うちの恋人まで何故かノリノリなのはどうしてだろう? 作:かくろう
【side恋歌】
あの頃の私は、きっと一歩間違えば凄くイヤな女だったんじゃないかと思う。
翔くんが翔子ちゃんの「次」のお願いを了承した時、私は心の中で静かに微笑んだ。
すべて、私の思惑通りに進んでいる。
この関係が始まる前――翔くんが翔子ちゃんの相談を私に持ちかけてきた時、私はすぐに察した。
翔子ちゃんの話に、少しだけ矛盾があることを。
悠真くんが本当にいるのか、会えない理由が本当か、メッセージのタイミングが良すぎるか……。
でも、私は何も言わなかった。
むしろ、積極的に協力した。
なぜかって?
翔くんを、もっと深く愛したかったから。
翔くんは優しすぎて、自分の欲求を抑えがち。
私だけじゃ、翔くんの全部を満たせないかもしれないって、どこかで感じてた。
翔くんの中に、抑えられた熱がある。
他の女の子を抱きたい、もっと激しくなりたい、でもそれを私に求めるのは悪いって思ってる熱。
それを解放してあげたい。
翔くんが完全に満たされた時、翔くんは私を必要としてくれる。
私なしじゃいられないって、翔くん自身が気づくように。
翔子ちゃんを受け入れるのは、そのための完璧な方法だった。
翔子ちゃんは翔くんを好きだって、すぐにわかった。
幼馴染みの絆と、抑えきれない想い。
彼女の嘘を、私が黙認してあげれば、翔子ちゃんは私に感謝する。
翔子ちゃんは私の味方になる。
そして翔くんは、翔子ちゃんを抱く罪悪感と快楽の間で、私にすがる。
私がすべてを許し、導いてあげるから。
翔子ちゃんへの友情も、本物だよ。
翔子ちゃんは可愛くて、純粋で、私がいなければ翔くんを諦めてたかもしれない。
だから、私は翔子ちゃんをこの関係に留めてあげる。
翔子ちゃんの孤独を、私が埋めてあげる。
翔子ちゃんが翔くんに近づきすぎないよう、優しく境界線を引いて。
翔くんが私から離れないよう、甘く包んで。
このハーレムは、私が作ったもの。
翔くんの幸せを最大にするために、私が裏で設計したもの。
翔くんの好奇心を刺激し、欲求を満たし、心の隙間を埋めて。
翔くんが他の女の子を抱いても、最後に戻ってくるのは私。
それが、私の支配――いえ、私の愛の形。
翔子ちゃんの嘘を、いつか明かす時が来るかもしれない。
その時も、私がすべてをコントロールする。
翔くんが私を選ぶように、翔子ちゃんが私に感謝するように。
翔くん、ずっと私のそばにいてね。
私が、翔くんの幸せを、全部守ってあげるから。
私は隣で手を繋いでくれる翔くんの肩に頭を乗せて、自分の思いをひた隠しにしながら囁く。
「翔くん、次も楽しみだね♡」
彼は頷きながら、温もりを与えるように抱きしめてくれた。
だからあの頃、私は誓ったのだ。
この関係を、永遠のものにしてみせる――と。
五年経った今、アパートのベッドで翔くんの腕に絡みついて目覚めるのが、私の毎日の幸せ。
翔くんの温もりが心地よくて、翔子ちゃんが翔くんの反対側で寝顔を見せてる。
朝の陽射しがカーテンから差し込み、部屋を柔らかく照らすと、三人でゆっくり起き上がる。
この瞬間が、どれだけ大切か……毎朝、心が満ちる。
過去を振り返ると、私の想いは小学校の頃から始まっていた。
翔くんと同じ小学校だったけど、クラスが違ってて、ほとんど絡みはなかった。
翔くんはいつも翔子ちゃんと一緒にいて、砂場で遊んだり、休み時間に話したり。
私は窓からそれを見て、「あの男の子、優しそう」って思ってた。
翔くんが翔子ちゃんと笑う姿が羨ましくて、胸がきゅんとなる。
でも、近づけなかった。翔子ちゃんが翔くんの特別な存在だってわかってたから。
中学校で同じクラスになった時、ようやく翔くんの隣に座れるようになった。
翔くんの優しさに触れて、どんどん好きになって。
翔くんは少し寂しげな目をしてた。お母さんが忙しくて、翔子ちゃん以外に甘えられる人がいなかったみたい。
だから、私は翔くんのそばにいて、笑顔をたくさんあげた。
お弁当を分けたり、宿題を手伝ったり、休み時間に一緒に遊んだり。
翔くんが「恋歌ちゃん、ありがとう」って言ってくれるたび、私の心は満たされた。
高校で翔くんと付き合い始めた時、私は確信した。
翔くんは私のもの。
でも、翔くんの心の奥に、まだ翔子ちゃんへの想いが残ってるのもわかってた。
翔子ちゃんは翔くんが好きで、嘘をついて近づきたがってる。
私はそれを知って、協力した。
翔くんの隠れた欲求を解放してあげたいと思ったから。
翔くんは優しすぎて、自分の気持ちを抑えがち。
翔子ちゃんを受け入れることで、翔くんの心を深く繋ぎ止めるチャンスだって思った。
プレイを積極的に進めたのも、翔くんの幸せのため。
翔くんの罪悪感を、私の優しさで溶かして、翔くんが私なしじゃいられなくなるように。
翔子ちゃんへの友情も、本物。
翔子ちゃんは純粋で、翔くんを想う気持ちが痛いほど伝わる。
私は翔子ちゃんの孤独を癒してあげたかった。
翔子ちゃんの秘密を守り、ハーレムに受け入れて、翔子ちゃんも幸せに。
翔子ちゃんが翔くんに近づきすぎないよう、優しく境界を引いたけど、それは翔子ちゃんのためでもある。
すべては、翔くんの幸せのため。
翔くんの欲求を満たし、心の隙間を埋め、関係を永続化する。
翔くんが私を選び続けるように、私が裏で優しく導いた。
今は三人でアパートに住んで、朝ごはんを三人で作って、仕事の話を三人で共有して。
翔くんの笑顔が、私のすべて。
翔子ちゃんも、可愛い友人として大事。
あの頃の私の計画は、完璧に実を結んだ。
翔くんの幸せは、私の幸せ。
これからも、三人で温かく生きていこう。