彼氏の寝取らせ癖に悩む幼馴染みの竿役に抜擢されたんですが…うちの恋人まで何故かノリノリなのはどうしてだろう? 作:かくろう
あれから十二年が経った夏の終わり。
俺たちは三人で海辺の小さなコテージを借りて、家族旅行に来ていた。
子供たちはもう大きくなって、はるとは中学一年生、あかりは小学五年生。
はるとは背が伸びて俺に近づき、あかりは翔子似の優しい顔立ちで、友達が多い人気者だ。
コテージのベランダで、夕陽が海をオレンジに染める頃。
俺は恋歌と翔子と並んで座って、ビールを飲んでる。
子供たちは砂浜でまだ遊んでて、はるとがあかりを背負って走り回ってる声が聞こえてくる。
恋歌が俺の肩に頭を乗せて、静かに言う。
「翔くん、子供たち大きくなったね。はると、翔くんみたいに頼もしくなった」
翔子が俺の手を握って、笑う。
「翔吾、あかりは私の性格受け継いでるかも。友達たくさんで、いつも笑ってる」
俺は二人の手を握り返して、砂浜の子供たちを見る。
「うん。はるとは好奇心旺盛で、最近科学の本ばっかり読んでるよ。
あかりは絵が上手くなって、翔子の影響かな」
はるとが砂浜から駆け上がってきて、俺の隣に座る。
「パパ! あかりと貝殻集めしてきた! 見て、これきれいだろ?」
はるとがポケットから色とりどりの貝殻を出して、俺に見せる。
俺は貝殻を手に取って、感心したふりをする。
「すげえな、はると。どれが一番のお気に入り?」
はるとが一つを選んで。
「これ! 中がキラキラしてるやつ」
あかりが息を切らしてやってきて、翔子の膝に座る。
「ママ、パパ、レンたんママ、見て! 私、ハート型の石見つけたよ」
あかりが小さなハート型の石を翔子に渡す。
翔子があかりを抱きしめて。
「あかり、上手に見つけたね。この石、お守りにしようか」
恋歌があかりの髪を撫でて。
「あかり、かわいい石だね。レンたんママも嬉しいよ」
子供たちが貝殻と石を並べて、俺たちに見せて説明する。
はるとが科学的に「この貝は巻き貝で、昔の海の生き物だよ」って講義し始めて、あかりが「この石は恋の石だよ!」って笑う。
夕食はコテージでバーベキュー。
俺が肉を焼いて、恋歌が野菜を切って、翔子が子供たちにサラダを分ける。
子供たちが肉を頬張りながら、今日の海の話を興奮してする。
夜、子供たちが寝た後、三人でベランダに座って星を見る。
恋歌が俺の左手を握って。
「翔くん、子供たちと過ごす時間、宝物だね」
翔子が俺の右手を握って。
「翔吾……レンたん……この家族、ずっと続けたい」
俺は二人の手を強く握り返して、星空を見上げた。
「俺もだよ。恋歌、翔子、はると、あかり……みんながいて、毎日が特別だ」
海の波の音が聞こえて、三人で肩を寄せ合う。
この夏の旅行は、家族の新しい思い出になった。
◇◇◇
それからまたしばらくの時が経過した。
今日は夏休みの週末。
家族五人でコテージに泊まりに来た。
朝、俺がベランダでコーヒーを淹れてると、恋歌が後ろから抱きついてきた。
「翔くん、おはよう。海の匂い、いいね」
翔子がリビングからやってきて、俺の隣に立つ。
「おはよう、翔吾。子供たち、まだ寝てる?」
俺は二人の腰を抱いて、笑った。
「おはよう。はるとはもう起きてるよ。朝から貝殻集めに行ってる」
恋歌が窓から砂浜を見て。
「あかりも一緒だね。二人で競争してるみたい」
砂浜ではるとがあかりに貝殻を見せて、何か説明してる。
あかりが笑ってはるとの頭を軽く叩く。
仲良し兄妹の姿に、俺は胸が温かくなった。
朝食はコテージのテラスで。
恋歌が作ったフレンチトーストとフルーツ、翔子が淹れたコーヒー。
子供たちが砂浜から戻ってきて、テーブルに並ぶ。
はるとが貝殻をテーブルに置いて。
「パパ、見て! この貝、螺旋がきれいだろ? 数学的に完璧なんだよ」
俺は貝殻を手に取って、感心したふりをする。
「すげえな、はると。科学者みたいだ」
あかりがスケッチブックを出して。
「パパ、ママ、レンたんママ、見て! 朝の海、描いたよ」
スケッチブックに描かれた海と空が、優しい色で表現されてる。
翔子があかりの髪を撫でて。
「あかり、上手くなったね。ママ、嬉しい」
恋歌があかりを抱きしめて。
「あかりの絵、素敵。レンたんママも飾りたいな」
昼間は海で泳いだり、ビーチバレーをしたり。
はるとが俺と恋歌に勝負を挑んで、翔子とあかりが応援。
夕方、バーベキューを庭で。
俺が肉を焼いて、恋歌が野菜を切って、翔子が子供たちにサラダを分ける。
はるとが肉を頬張りながら。
「パパの焼き肉、世界一!」
あかりが恋歌に寄り添って。
「レンたんママのサラダ、美味しい」
夜、子供たちが寝た後、三人でベランダに座って星を見る。
海の波の音が聞こえて、星が満天に輝く。
恋歌が俺の左手を握って。
「翔くん、子供たち大きくなったね。はるとの科学話、翔くんみたい」
翔子が俺の右手を握って。
「翔吾、あかりの絵、私に似てるかも。優しい色使い」
俺は二人の手を強く握り返して。
「うん。はるともあかりも、二人からいいところいっぱいもらってるよ」
恋歌が俺の肩に頭を乗せて。
「翔くん、このコテージ買ってよかったね。家族で過ごす時間、宝物」
翔子が俺の胸に顔を埋めて。
「翔吾……レンたん……この家族、ずっと続けたい」
俺は二人の髪を撫でて、星空を見上げた。
「俺もだよ。恋歌、翔子、はると、あかり……みんながいて、毎日が特別だ」
海の波の音が聞こえて、三人で肩を寄せ合う。
◇◇◇
それから更に時間が経過して、40年が経った秋の夕暮れ。
俺たちは三人で、田舎の古い家をリノベーションして移り住んだ。
家は山裾の小さな村にあって、庭は広くて四季の花が咲き乱れる。
春は桜、夏はひまわり、秋は紅葉、冬は雪景色。
孫たちが来るたび、庭が遊び場になって賑やかになる。
はるとは物理学の研究者になって、海外の研究所で働いている。時々、家族を連れて帰ってくる。
あかりは絵本作家として成功し、子供たちに絵を教えるワークショップを開いている。
孫たちははるとの息子「そら」と、あかりの娘「ひかり」。そらは十歳で科学大好き、ひかりは八歳で絵を描くのが得意だ。
今日は秋の夕暮れだけど、この日は朝から特別だった。
孫たちが泊まりに来ていて、家の中が子供たちの笑い声で満ちている。
朝、目が覚めると、ベッドの横でそらが俺の顔を覗き込んでいた。
「おじいちゃん、起きて! 庭に落ち葉がいっぱいだよ!」
そらが俺の腕を引っ張る。
隣で恋歌が目をこすりながら起き上がる。
「そらくん、朝から元気ね。おじいちゃん、まだ眠いんじゃない?」
翔子が反対側から体を起こして、笑う。
「そらくん、ひかりちゃんはまだ寝てるの? おばあちゃん、一緒に庭に行こうか」
俺は二人の顔を見て、胸が温かくなった。
恋歌の髪は白く混じり、翔子の手にもしわが増えたけど、二人の笑顔はあの頃のまま。
孫たちの声が聞こえるだけで、俺の心は満たされる。
俺は起きて、孫たちと庭へ出た。
紅葉の落ち葉が庭を赤く染めていて、そらが落ち葉を集めて山を作る。
「おじいちゃん、見て! この山、跳べるよ!」
そらが落ち葉の山に飛び込み、笑い転げる。
ひかりがスケッチブックを持ってやってきて、俺の隣に座る。
「おじいちゃん、この紅葉、描いてみたよ。見て」
ひかりの絵は赤と橙のグラデーションが美しく、庭の景色を捉えていた。
俺はひかりの頭を撫でて。
「ひかり、上手だな。おじいちゃんの宝物にするよ」
ひかりが俺に抱きついて。
「おじいちゃん、大好き!」
恋歌と翔子がキッチンから朝ごはんを持ってきて、庭のテーブルに広げる。
温かいスープとパン、フルーツ。
みんなでテーブルを囲んで食べる。
恋歌が孫たちに。
「そらくん、ひかりちゃん、サンタさん来るの楽しみ?」
そらくんが目を輝かせて。
「うん! おじいちゃんに科学キット頼んだよ!」
ひかりが翔子に寄り添って。
「おばあちゃん、ひかりは新しい絵の具欲しい!」
翔子がひかりの髪を撫でて。
「おばあちゃんも、ひかりの絵楽しみだよ」
昼間は庭で落ち葉遊び。
そらが落ち葉で迷路を作り、ひかりが落ち葉で冠を作って俺にかぶせる。
「おじいちゃん、王様だよ!」
俺はひかりを抱き上げて。
「王様はひかり姫を連れて、迷路を探検しよう」
そらが笑って先導し、恋歌と翔子が後ろから笑いながらついてくる。
夕方、部屋に戻って軽いおやつ。
孫たちが疲れて昼寝した後、三人でベランダに座る。
恋歌が俺の左手を握り、翔子が右手を握る。
恋歌が静かに言う。
「翔くん……あの頃の私たち、想像もできなかったね。
こんなに長い時間、三人でいられるなんて」
翔子が俺の肩に頭を乗せて。
「翔吾……レンたん……あの嘘から始まったけど、今は全部が宝物」
俺は二人の手を強く握り返した。
「うん。翔子の想いが、レンたんの優しさが、俺の愛が……全部重なって、この家族ができた」
庭から孫たちの声が聞こえてくる。
「おじいちゃん! 落ち葉の山、できたよ!」
俺たちは立ち上がって、庭に降りる。
孫たちが作った落ち葉の山に、三人で飛び込んで笑い合う。
恋歌が翔子の手を握り、俺が二人を抱きしめる。
恋歌が涙を浮かべて笑う。
「翔くん、翔子ちゃん……ありがとう。
翔くんの幸せが、私の幸せだった」
翔子が俺の胸に顔を埋めて。
「翔吾……レンたん……愛してる。ずっと」
俺は二人の髪を撫でて、涙声で言った。
「俺もだよ。恋歌、翔子……二人とも、俺のすべてだ。
あの頃から今まで、ずっと愛してる」
孫たちが俺たちに飛びついてきて、五人で落ち葉の中で転がる。
笑い声が庭に響き、紅葉が舞う。
この瞬間が、俺たちの永遠。
嘘から始まった想いが、真実の愛に変わって。
三人で築いた家族が、時を超えて続く。
恋歌の優しさ、翔子の純粋さ、俺の愛。
すべてが重なって、この幸せが生まれた。
ありがとう、恋歌。
ありがとう、翔子。
これが、俺たちの物語の終わり。
そして、始まり。
――完――
※後書き※
最後までお読みくださり、本当にありがとうございました。
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