彼氏の寝取らせ癖に悩む幼馴染みの竿役に抜擢されたんですが…うちの恋人まで何故かノリノリなのはどうしてだろう? 作:かくろう
放課後のチャイムが鳴り終わる頃、俺のスマホに翔子からメッセージが入った。
『屋上に来て。レンたんも呼んでね』
恋歌ちゃんを誘って屋上へ上がると、翔子はすでにそこで待っていた。
制服のスカートが風に軽く揺れ、手には大きめの弁当箱。
学園の屋上は立ち入り禁止じゃないけど、普段はあまり人が来ない。
青い空と遠くの街並みが広がり、心地よい風が三人を包む。
「翔吾、レンたん。待ってたよー」
翔子が笑顔で弁当箱を掲げる。
恋歌ちゃんが目を輝かせて駆け寄る。
「わあ、翔子ちゃんのお弁当! 美味しそう♪」
俺も近づいて座り、三人で輪になって弁当を広げる。
翔子の弁当は彩り豊かで、唐揚げ、卵焼き、野菜の煮物、ミニトマト、果物まで入ってる。
俺の好物の甘めの卵焼きが多めに詰められているのが、なんとなく分かった。
「これ、悠真くんに食べさせたくて練習したの。翔吾たちで味見してよ」
翔子が箸を渡しながら言う。
俺は一口唐揚げを食べて、思わず頷く。
「うまいな。翔子、料理上手くなったよ」
恋歌ちゃんが「あーん♪」と俺に唐揚げを差し出してくる。
俺は照れながら口を開け、彼女の箸から食べる。
翔子がそれを見て、くすくす笑いながら俺の口元に付いたご飯粒を指で優しく取ってくれる。
「翔吾、子供みたい。ほら、ちゃんと食べて」
その指先が俺の唇に軽く触れ、翔子の視線が少し熱っぽく絡む。
風に髪をなびかせた翔子は、いつもより柔らかく見えた。
弁当を食べ進めながら、話題は自然と最近のプレイのことに移る。
俺がふと訊ねた。
「そういえばさ、翔子。彼氏との初体験は上手くいったのか? あれからどうなったんだ?」
翔子が箸を止めて、はにかむように目を伏せる。
頬が少し赤くなり、風に髪を払いながら曖昧に笑う。
「うーん……まあ、なんとかね。はい、唐揚げ食べてよ」
YesともNoとも取れない答え。
彼女の視線が少し泳ぎ、すぐに弁当箱に集中するふりをする。
恋歌ちゃんがくすくす笑ってフォローする。
「翔子ちゃん、照れちゃってる? 翔くん、深掘りしちゃダメだよ♪」
翔子が慌てて弁当の蓋をいじりながら、話題を変える。
まあ、この様子なら上手くいったんだろう。良かった良かった。
俺も体を張った甲斐があったってもんだ。
これで寝取らせなんてやめてくれたら良かったんだけど…。
「そうだよ! それより、悠真くん、凄く興奮してたよ。あの時の録画見て、『翔子、最高だよ』ってLINE来たんだ」
翔子はスマホをちらりと見せて笑う。ハッキリ画面は見えないが、やり取りっぽいものは見えているので、そういう内容なんだろう。
俺は少し疑問を感じたが、彼女の照れた表情を見て追求するのはやめた。
弁当を食べ終わり、三人で屋上のフェンスに寄りかかって空を眺める。
風が心地よく、恋歌ちゃんが俺の肩に頭を乗せてくる。
「こういう時間、好きだなあ。翔くん、翔子ちゃん、三人でいると楽しい♪」
翔子がふと呟く。
「三人でこうしてるの、ずっと続けたいな……」
一瞬の沈黙。翔子が慌てて付け加える。
「もちろん、悠真くんも入れて四人だけどね! あはは」
彼女の視線が俺に優しく絡み、風に吹かれて髪が揺れる。
俺は二人の笑顔を見て、胸が温かくなる。
◇◇◇
冬の訪れを感じる放課後。
学園の門を出て、冷たい風が頬を刺す頃、俺たちは三人で一緒に帰るのが習慣になっていた。
翔子が俺の隣を歩き、恋歌ちゃんがもう片側にくっついてくる。
息が白く、街路樹の葉が落ちきった道を歩くのは、なんだか心地いい。
「寒いね~。コンビニ寄って温かいもの買おうよ」
恋歌ちゃんが俺の腕に絡みつきながら提案する。
翔子が頷いて、いつものコンビニへ向かう。
店内は暖かく、俺たちはホットドリンクとおでんのコーナーに直行した。
翔子が俺の分を先に取ってくれる。
「翔吾、ホットコーヒーだよね。砂糖多めで」
彼女が自然にレジへ持っていき、俺の好みを完璧に把握している。
幼馴染みだから当然だけど、恋歌ちゃんが少し目を細めて見ているのに気づいた。
翔子は恋歌ちゃんの視線に気づかず、俺に笑顔でコーヒーを渡す。
「翔吾の好み、全部知ってるよ。例えば、おでんは大根とちくわが定番でしょ? ほら、これも取ってきた」
翔子がおでんの串を俺に差し出す。
確かにその通りで、俺は受け取ろうとしたが、恋歌ちゃんの表情を見て少し躊躇した。
恋歌ちゃんは俺の彼女だ。翔子は幼馴染みだけど、遠慮なく入り込みすぎるのは、ちょっとデリカシーに欠けるんじゃないか。
「翔子、ありがとう。でも、恋歌ちゃんの分も考えてあげてよ」
俺が軽く制止すると、翔子が少し目を丸くする。
「あ、ごめんレンたん。レンたんの好み、まだちゃんと把握してなかったかも」
「いや、そうじゃなくて」
恋歌ちゃんが頬を少し膨らませながら、俺にホットのココアを渡す。
「翔くん、私だって翔くんの好み知ってるよ! 甘いものが好きだよね? だからココアにしたんだ♪」
彼女の声に可愛い対抗心が混じっていて、俺は恋歌ちゃんの肩を抱き寄せてフォローする。
「ありがとう、恋歌ちゃん。俺、甘いココア大好きだよ」
翔子がくすくす笑いながら、俺のもう片方の袖を軽く引く。
「まあね。でも、私と翔吾は物心ついた時から一緒だから。昔、冬の帰り道で転んで泣いた翔吾に、私が手袋貸したこととか……覚えてる?」
俺は苦笑いしながら頷く。
「覚えてるよ。あの時、翔子が『男の子なんだから泣かないの』って言ってくれたよな」
翔子が懐かしそうに目を細める。
その瞬間、恋歌ちゃんが俺の腕を強く引き寄せ、軽く唇を尖らせる。
「いいなあ、幼馴染みって。翔くん、私とももっと思い出作ろうよ! 今度、手袋貸してあげるから♪」
俺は恋歌ちゃんの頭を優しく撫で、翔子に視線を向けて軽く釘を刺す。
「翔子、懐かしい話はいいけど、恋歌ちゃんの前であまり昔話ばっかりするのもな。俺、今は恋歌ちゃんと一緒にいるのが一番だよ」
翔子が少し肩をすくめて笑う。
「あ、そうだよね。レンたん、ごめんね。三人で一緒にいるのが楽して、つい」
「ううん。大丈夫。翔くんの昔の話、もっと聞かせて!」
コンビニの外に出て、温かい飲み物を手に街のイルミネーションを眺めながら帰る。
寒い中、三人で肩を寄せ合って歩く。
恋歌ちゃんが俺の手に自分の手を重ね、翔子が少し離れて歩く。
そんな小さな距離感が、俺たちの関係を表している気がした。
この日常が、俺たち三人を繋いでいる。
少しの嫉妬さえ、甘いスパイスになるけど、俺は恋歌ちゃんを最優先にすることをしっかりと心に刻んだ。
◇◇◇
あの日からさらに数週間が過ぎ、冬休み明けの週末が訪れた。
翔子から「今日、本番を解禁しよう」と連絡が入ったのは、金曜の夜だった。
場所は翔子の家。親は旅行で不在、悠真くんはカメラ越しに見学、といういつもの設定。
恋歌ちゃんも「私も行くね」と当然のように参加を決めた。
俺は胸の奥に熱い疼きを抱えながら、翔子の家を訪れた。
玄関を開けると、翔子は淡いピンクのワンピース姿で立っていた。
薄い生地が肌に張りつき、胸の豊かな曲線を優しく包み、肩紐が細い鎖骨を際立たせている。
彼女の瞳は潤み、頬がほのかに紅潮していた。
リビングに入ると、恋歌ちゃんがソファで待っていて、俺を見て甘く微笑む。
「翔吾、来てくれたね♪」
部屋は照明を落とし、暖かな間接照明だけが肌を優しく照らす。
カメラはすでに三脚にセットされ、赤いランプが静かに点滅していた。
翔子がスイッチを確認し、小声で囁く。
「悠真くん、見えてる? 今日は……全部、見せてあげるから」
スマホをちらりと見て、満足げに頷く。
三人でソファに並び、最初は静かに紅茶を飲んで緊張を解した。
翔子が俺の隣に体を寄せ、熱い吐息を耳にかける。
「翔吾……今日は、私の初めてだから……優しく、深く、してね」
その言葉に、俺の下腹部が熱く脈打った。
翔子はまだ誰とも本番を経験していない。
やはりあの時の曖昧な笑顔は、彼氏との初体験の否定を意味していたのか。
それを、俺が奪う――悠真くんに見せながら、という建前で。
悠真くん、どんだけ振り切れるんだよ…。
恋歌ちゃんが俺の手を握り、優しく微笑む。
「翔くん、翔子ちゃんをいっぱい愛してあげて。私、すぐ横で見てるから……興奮しちゃう♪」
翔子が俺の唇にそっと唇を重ねる。
最初は触れるだけだったが、すぐに熱い舌がぬるりと滑り込み、俺の舌を絡め取る。
ちゅぷっ、くちゅくちゅくちゅっ、と唾液が混じり合う淫らな音が静かな部屋に響き、翔子の甘い息が俺の頬を濡らす。
「はぁむっ、んんちゅ、ふぅ、んん、ゅ、んちゅ、ちゅぷ、レル…ふはぁ♪ ぁんむっ、んんちゅ」
「脱がすぞ」
「ん♪ ゆっくり、お願い」
俺は翔子の肩紐をゆっくりとずらし、ワンピースを腰まで下ろす。
白いレースのブラに包まれた豊かな乳房が露わになり、すでに乳首が硬く尖っている。
ブラを外すと、重みのある柔肉がふるんと揺れ、俺の手のひらに収まりきらないほどのボリュームが沈み込む。
指で乳首を摘み、優しく転がすと、翔子がびくんと体を震わせ、甘く喘ぐ。
やっぱりエロい。体だけは最高なんだよな。
「んあっ……翔吾、そこ……熱くて、感じすぎる……」
俺は乳首を口に含み、舌先でねっとりと舐め回し、軽く吸い上げる。
翔子の手が俺の髪を掴み、腰がくねくねとソファで波打つ。
さらに手を下げ、ワンピースを完全に脱がせ、パンツをゆっくりと剥ぎ取る。
熱く濡れた秘部が露わになり、ぷっくりと腫れた肉びらから透明な蜜が糸を引き、太ももを伝って滴る。
翔子が恥ずかしそうに脚を閉じようとするが、俺は優しく広げ、指で蜜を塗り広げるように肉びらをなぞった。
翔子のそこは綺麗なピンク色。既に透明な糸を引いて濡れそぼっている。
ぬちゃぬちゃ、ぐちゅぐちゅ、と卑猥な水音が響き、翔子の腰がびくびくと跳ねる。
「せっかくなら寝取りっぽくしてみるか」
「んえ? ひゃわぁ⁉ しょ、翔吾っ、ぁああんっ」
俺は翔子をベッドに押し倒し、体重をかけて首元に吸い付いた。
「きゃぅうっ、んんあぁ、あ♪」
「この方が彼氏は興奮するんじゃないか?」
押し倒した翔子に吸い付いて音を立てる。白い肌の上に赤い斑点が増えていく。
「んはぁ、あ、あ、ぁあっ、翔吾っ、翔吾ぉっ」
大量のキスマークを付けられた翔子の涙目で訴える表情がたまらなくそそった。
既に翔子と彼氏との関係性に関する気遣いなど頭から吹き飛び、こいつの処女を自分のものにしたいという思いに支配されている。
「翔吾……もう、準備できてる……熱くて、疼いてるの……来て……」
俺は自分のものを解放し、熱く脈打つ先端を翔子の入口に当てる。
ぬるぬるとした蜜が俺のを塗り、熱い肉びらが俺のを優しく迎え入れる。
衝動的に一気に奥まで貫いてやろうという熱量に支配されていた俺の獣性を、恋歌ちゃんが俺の背中を撫で、耳元で甘く囁くことで沈静化させた。
俺は準備していたコンドームを取り出し、袋を破ろうとするが、それを柔らかく制止する翔子。
熱に浮かされた潤んだ瞳が、小さな袋を破るのを拒んでいた。
「まさか」
「そのまま、入れて……ピル、飲んでるから」
ゴクリ……。
まだ生でした経験はない。学生であるし、万が一もある。
「生……」
正直、魅力的な誘惑に心躍った。
チラリと恋歌ちゃんを見やると、その瞳は興奮に濡れている。
自分よりも先に生挿入を奪われていることに、興奮しているのだ。
「よし、いくぞ翔子」
「翔くん、ゆっくりね。翔子ちゃんの初めて、優しく、深く奪ってあげて♪」
「…ああ、そうだな」
危ない危ない…恋歌ちゃんがいてくれて助かった。
俺は心を落ち着けてゆっくりと腰を進め、翔子の中へ沈めていく。
熱く狭い内部が俺のをきつく締めつけ、処女膜の薄い抵抗を感じた瞬間、翔子が小さく息を詰め、爪を俺の背中に立てる。
「あぐっ……んんっうぅ…翔吾、痛い……でも、いいから……もっと、奥まで……」
俺は動きを止め、翔子の唇に深くキスを落としながら、ちゅるちゅる、くちゅくちゅと舌を絡め、ゆっくりと根元まで埋めた。
翔子の内部が俺のを熱く包み込み、ぬるぬるとした壁が収縮して俺を締めつける。
(初物はキツいな……それに、翔子の中、もの凄く熱い。生って、スゲぇ)
翔子が涙目になりながら、俺の背中に腕を回し、震える声で囁く。
翔子を気遣いたかったが、生膣の感触がその余裕を削っていく。
「翔吾……全部、入ってる……熱くて、太くて……悠真くん、見てるかな……」
俺はゆっくりと腰を動かし始める。
最初は痛みを和らげるように浅く優しく、徐々に深く、翔子の反応を見ながらリズムを刻む。
翔子の内部が徐々に馴染み、蜜が溢れてぬちゃぬちゃ、ぐちゅぐちゅ、ぱちゅぱちゅという淫らな音が部屋に満ちる。
翔子が甘く喘ぎ、体を俺に預ける。
「あんっ……翔吾、気持ちいい……奥まで、当たって……だんだん、よくなってきた…熱いのが、擦れて……もっと、激しく……」
(ヤバい……生、凄すぎるっ。めちゃくちゃ気持ちいいっ)
俺は翔子の腰を強く抱き、動きを速める。
肌がぶつかるぱんぱん、ぱちゅぱちゅという音と、翔子の甘い絶叫が重なる。
恋歌ちゃんは横で自分の秘部を弄り、指が蜜を掻き回すくちゅくちゅという音を立てながら、俺たちの結合部を食い入るように見つめ、興奮した吐息を漏らす。
翔子が俺の首に腕を回し、熱いキスを求めながら、涙声で囁いた。
「翔吾……ぅき……悠……ため、な……、……翔吾…………欲しいの……」
小さな小さなつぶやき。そのほとんどは聞き取れない。だけど切実な思いと熱量が含まれている。
その言葉に、俺の理性が溶け、動きが激しくなる。
翔子の内部を深く、激しく突き上げ、彼女を何度も絶頂の波に導く。
翔子の壁が俺のをきつく締めつけ、蜜が泡立つほど溢れ、俺のをびしょびしょに濡らす。
「翔子っ、翔子っ、もう、出るぞっ」
「出して……出して、出して♡ 翔吾の熱いの、中に、ちょうだい♡」
そう言われてはもう誘惑に耐える事も抗う事もできなかった。
俺は欲望のままに腰を振り、最後の一瞬まで本能に従って体を動かす。
「出るッ、くぅう」
ビュクンッ! ドピュドピュ! ビュルルルッ!
「んんぅぅ、♡ あぁはぁああ♡ ぁ、あ、ああああああ、出てる、翔吾の熱いのが、入ってくる……幸せぇ」
最後は翔子の奥深くで熱を放ち、彼女の体をびくびくと震わせた。
翔子が俺を抱きしめ、涙を浮かべながら微笑む。
「翔吾……ありがとう……初めて、翔吾で……本当に、よかった……」
カメラは静かに録画を続けていたが、俺の胸に残るのは、翔子の本音と、彼女の熱い内部の余韻だけだった。
恋歌ちゃんが俺たちを抱きしめ、甘く笑う。
「翔くん、翔子ちゃん……綺麗だったよ♪ これで、私たちもっと深い関係になったね」
快感の余韻に浸る俺には、翔子の笑顔が誰に向けられているのか考える余裕を許してくれなかった。
間男に色々な初めてを明け渡しているのに、翔子の嬉しそうな顔がやけに眩しい。
だけど思考の鈍っている今の俺には、それを深く考察する余裕はなかったのである。
◇◇◇
プレイが終わってから三十分ほど経った頃。
俺たちはソファに崩れ落ちたまま、汗と熱にまみれて息を整えていた。
翔子は俺の胸に顔を埋め、恋歌ちゃんは俺の腕に絡みついて、静かに余韻に浸っている。
翔子がふと体を起こし、テーブルに置いたスマホを手に取った。
画面をタップして、誰かとメッセージのやり取りを始める。
「悠真くんから、LINE来てるよ」
彼女は少し照れくさそうに笑いながら、スマホを俺と恋歌ちゃんに見える角度に傾けた。
画面には、確かに「神崎悠真」という名前でいくつかのメッセージが届いていた。
【悠真】
今見た……マジで最高だった。
翔子があんな顔するの、初めて見た。
ありがとう、翔吾くん。
おかげで俺も……やっと、ちゃんと興奮できた。
さらに少し下に、新しいメッセージがポップアップする。
【悠真】
翔子、痛かった?
でも、すごく綺麗だったよ。
次はもっと……俺も一緒に、とかできたらいいな。
翔子は画面を読んで、頬を赤らめながらも、どこか満足げに微笑んだ。
「ほら、悠真くん、凄く興奮してたみたい。『翔子があんなに感じてるの見て、俺も限界来た』って……」
恋歌ちゃんが俺の肩越しに画面を覗き込み、くすくす笑う。
「翔子ちゃん、よかったね。悠真くん、ちゃんと見てくれてたんだ♪」
俺は少し複雑な気分で画面を見つめた。
悠真くんという男は、確かに存在しているらしい。
翔子の彼氏で、医学生で、寝取らせじゃないと興奮できない体質。
今日、俺が翔子の初めてを奪ったのを、カメラ越しにリアルタイムで見て、興奮したという。
翔子はスマホを握りしめながら、なんとも言えない笑みを浮かべている。
恐らくは、心の中で悠真くんの心理を思い浮かべているのだろう。
彼は今、画面の向こうで一人、息を荒げて座っているだろう。
興奮の余韻に体を震わせ、翔子の姿を頭の中で繰り返し再生しているはず。
翔子の体が俺に貫かれ、喘ぎ、絶頂を迎える瞬間――それを見て、ようやく彼の体が熱く反応した……のだろう。
それが彼の「癖」だから。
悠真くんは翔子を深く愛しているのに、自分では彼女を満足させられない苦しみに苛まれている。
毎回のプレイ後、彼のメッセージはいつも優しい言葉で始まるが、その裏側には複雑な感情が渦巻いている。
嫉妬の炎が胸を焼くのに、それが興奮の燃料になる倒錯。
翔子を失うかもしれない恐怖と、彼女が他の男に抱かれることで得られる歪んだ喜び。
医学生の忙しい日常の中で、翔子を思う時間は彼の心の支えであり、同時につらい呪縛。
今日の本番を見て、彼の心はさらに揺さぶられているだろう。
翔子の処女を失う瞬間、痛みと快楽の狭間で揺れる彼女の表情――それが彼の胸を刺す剣であり、甘い毒でもある。
メッセージの『翔子、痛かった?』の裏には、自己嫌悪が隠れている。
『俺のせいで翔子を傷つけてるのに……でも、君が綺麗だった』
そんな葛藤が、彼を夜通し苦しめ、朝の勉強に集中できなくさせるのかもしれない。
悠真くんは、翔子を独占したいと願いながら、自分の限界を知っている。
だからこそ、俺のような「間男」を必要とし、感謝しつつも、心の奥で憎しみに近い感情を抱いているはずだ。
毎回のプレイ後、彼は一人で画面を繰り返し見て、翔子の声に耳を傾け、興奮と後悔のループに陥る。
それが彼の心理――深い闇の中で、翔子への愛を必死に守ろうとする光の戦い。
翔子はそんな悠真くんの心理を、心の中で深く思い描いているように見える。
全ては俺の想像でしかないし、寝取らせをするような男の心理なんて理解したくもない。
俺は翔子の肩を抱きしめた。
恋歌ちゃんが俺の耳元で小さく囁く。
「翔くん……翔子ちゃん、幸せそうだったね。私も、嬉しいよ」
俺は二人を抱きしめながら、静かに頷いた。
悠真くんの反応は、物語を進めるための「証拠」として完璧だった。
でも、俺たちの関係は、もうその建前を超えて、誰も止められないところまで来ていた。
翔子に情を移さないようにしなければ……。