※この作品はR-18です。

昨日読んだショタエロ漫画の物語が現実になるおじさん   作:とけそうだら

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ショタエロ漫画の物語が現実になるおじさん(前編)

 二久房太(にくぼうふとし)。

 四十五歳。  

 独身。彼女いない歴=年齢。  

 

 職業は、なんの変哲もないメーカーの営業職。

 営業成績は万年C評価の底辺飛行。

 自他ともに認める、どこにでもいる「冴えないメタボ中年」。

 それが、俺という人間だ。

 

 だが、そんな俺の平凡で分厚い皮の下には、誰にも言えない怪物が棲んでいる。  

 きっかけは数年前。

 気まぐれに書店で手に取った、一冊の成人向け漫画だった。  

 魔が差した、と言えば聞こえがいいだろうか。気まぐれに書店の成人コーナーで手に取った、たった一冊の漫画。

 

 それだけのことが、俺の人生という錆びついたレールを、決定的に脱線させる引き金となったのだ。

 

 

「ああ、なんて、なんて尊いんだ」

 

 

 俺の網膜を焼き尽くしたのは、あどけない少年を描いた成人向け漫画だった。

 

 指先で触れれば溶けてしまいそうな、マシュマロのように柔らかな肌。

 熟れる前の果実だけが持つ、青臭くも鮮烈な羞恥の色に染まる頬。

 未発達な骨格が皮膚の下に透けて見えそうな、あまりにも華奢で無垢な肢体。

 

 物語の中で、俺のような醜悪な肉の塊に組み敷かれているのは、可憐な少年だった。

 女の子のように甲高い声をあげ、無慈悲に散らされていく蕾。

 その背徳的な光景を目にした瞬間、俺の中の堤防が決壊した。

 心臓が早鐘のように鳴り、血液が逆流する。全身の細胞が活性化し、身体の内側から焼け焦げてしまいそうだった。

 

 

 少年。あるいは、ショタ。

 

 

 その儚くも絶対的な聖域——サンクチュアリ——に触れてしまった瞬間、俺の中の何かが壊れ、決定的な何かが産声を上げた。

 今思えば、あれは運命的な出会いだったのだろう。

 俺の灰色の人生に差し込んだ、唯一の、そして強烈すぎる一筋の光明だったのだ。

 

 四十五歳にして、俺は「ショタコン」という逃れられない業を背負った。

 

 それからというもの、俺は不健全な欲望に憑りつかれ、世界の見え方は一変した。

 来る日も来る日も、少年のことを夢想するだけの生活へと堕ちていったのだ。

 

 通勤途中、ランドセルを背負った少年を見かけるだけで、喉が張り付き、動悸が止まらなくなる。

 同僚が「息子がさあ」と親馬鹿な顔で見せてくるスマホの写真に、必死で好人物の笑顔を貼り付けながら、その実、蛇のような視線でねっとりと舐め回す。

 ネットの海を漂い、美少年の自撮りを見つければ、歓喜に震える指で保存ボタンを連打する日々。

 

 

 ああ、もしも許されるなら。

 彼らと言葉を交わしてみたい。

 友達になりたい。

 いや、違う。もっと深く。

 その柔らかな熱に、この穢れた手で触れてみたい。

 

 電子の海で『パパ活募集』なんて無防備なタグを見るたび、俺の腹の底から、コールタールのように黒く粘り気のある欲望が湧き上がってくる。

 金さえ積めば。

 大人という汚れたカードを切れば、もしかしたら。

 

 けれど、俺にはその一線を踏み越える度胸などありはしない。

 所詮は小心者の、哀れな小市民に過ぎないのだ。

 現実という冷徹な壁の前で立ちすくみ、ただ毎晩、二次元の少年たちを脳内で蹂躙し、冷え切った布団の中で自らを慰める。

 

 そうでもしなければ、この色彩のない現実を生き抜くことなど、今の俺にはできはしないのだから。

 

 そして、今日もまた、無慈悲なサラリーマンとしての現実が幕を開ける。

 

 

「二久房ォッ! おい、そこの名前負けの”ちんぽこ野郎”ッ!!」

 

 

 フロア中の空気を一瞬にして絶対零度へ叩き落とす怒号。

 それが俺の鼓膜を容赦なく殴りつけた。

 

 

「は、はいっ!」

「またか! この見積書、なんだこのふにゃふにゃした数字は! 桁が違うどころか、やる気が勃ってねえんだよ!」

「も、申し訳ありません、すぐ修正します、本当に申し訳ありません……!」

「謝って済むなら警察も風俗もいらねえんだよ! いいか二久房、テメーのその『二久房(にくぼう)』って立派な苗字はな、もっとこう、雄々しく猛々しいビッグマグナムを連想させる響きだろうが!」

 

 

 鬼のような形相で唾を飛ばしてくるのは、親子ほども歳が離れた年下の上司だ。

 彼は俺の胸倉を掴み上げると、周囲に聞こえるような大声で、独自のハラスメント理論を展開し始めた。

 

 

「それなのにテメーの仕事はどうだ? 二久房太のくせにまるで包茎手術前の童貞みてえに縮こまりやがって! 名前と実態が乖離しすぎなんだよ! これじゃ優良誤認でJAROに訴えられるレベルだぞ、ああん!?」

「す、すみません、その、精進します……」

「精進じゃねえ、昇天させろって言ってんだ、ちんぽこ野郎! テメーはもっと、その無駄に太い図体みたいに、営業魂(ソウル)をギンギンに勃起させて客の懐にねじ込んでいくんだよ! ED気味の仕事してんじゃねえぞ給料泥棒!」

 

 

 周囲の若い社員たちが向けてくる視線には、もはや同情の色すらない。

 あるのは純粋な憐憫と、「また変な公開処刑が始まった」という冷ややかな失笑、そして汚物を見るような軽蔑だけ。

 

 四十五歳。独身。デブ。

 『ちんぽこ野郎』なんて蔑称で罵られ、直立不動で何度も頭を下げる俺は、惨めなピエロそのものだ。

 

 薄給激務に、終わらないサービス残業。

 おまけにセクハラとパワハラの満貫全席。

 俺の人生、見渡す限りの灰色だ。

 どこにも救いなんてありはしない。

 

 

(……はあ。……死にてえな)

 

 

 喉の奥まで込み上げた退職願を、苦い胃液と共に無理やり飲み下し、俺は逃げるように会社を出た。

 空は今にも泣き出しそうな重苦しい曇天。

 俺の心象風景をそのまま映し出したようだ。

 

 鉛のように重い革靴を引きずり、人目を避けるように路地裏へ滑り込む。

 室外機の吐き出す生暖かい熱気。

 生ごみの腐臭。

 いつもの薄汚い近道――のはずだった。

 

 

「…………あれ?」

 

 

 視界の端に映った異物感に、俺は不意に足を止めた。

 雑居ビルとビルの、ほんのわずかな隙間。

 大人一人がようやく体をねじ込めるかどうかという窮屈な亀裂の奥に、古びた鳥居がちらりと見えたのだ。

 

 

「こんなところに神社、あったっけ?」

 

 

 塗装の剥げ落ちた朱色が、薄暗いコンクリートの谷間で異様な存在感を放っている。

 見えない何かに手招きされた気がして、俺は吸い寄せられるようにその隙間へと足を踏み入れた。

 カニ歩きで薄汚い壁の間を抜けると、そこには思いのほか開けた空間があり、石段を覆い尽くす深い苔と共に、小さな社がひっそりと佇んでいた。

 

 そこだけが周囲の無機質なビル群から切り離され、時間が止まっているかのような錯覚を覚える。

 遠くで響いていた街の喧騒が、潮が引くように急速に遠ざかっていく。

 

 俺は古ぼけた賽銭箱に百円玉を放り込む。コトン、と乾いた音が、どこまでも深い虚空に吸い込まれていった。

 

 二礼、二拍手。

 節くれだったおっさんの手をぎゅっと合わせ、俺はあまりにも不純で切実な祈りを捧げる。

 

 

(神様。モテたいです。……いや、贅沢は言いません。ただ、少年といちゃいちゃしたいんです。そんな桃源郷を、どうかこの疲れたおっさんに……!)

 

 

 口に出せば即座に通報されそうな、社会の底辺の願い。

 だが祈りを終えて目を開けると、憑き物が落ちたようにふっと体が軽くなった気がした。

 ふと見上げれば、西の空から溢れ出した夕焼けの毒々しいオレンジが、灰色の街をじわりと侵食し始めていた。

 

◆

 

 築三十年のボロアパートへ帰り着き、首を絞め上げていたネクタイを乱暴に緩める。

 今日もまた、現実という名の汚泥を洗い流すために、俺は震える手で「秘蔵のコレクション」を取り出した。

 

 手に取ったのは、先日の同人誌ショップで、爆発しそうな心臓を必死に抑えて購入した新刊の一冊だ。

 表紙を飾るのは、ピアスをジャラジャラとつけ、人を射殺すような鋭い眼光を放つ金髪の不良少年。

 

 内容は――生意気なギャル男風の男子中学生の少年が、金目当てで冴えない中年男をカツアゲする……と見せかけて、実は性欲を持て余したとんでもないビッチ。

 怯えるおじさんのネクタイを掴んで路地裏へ引きずり込み、逆にレイプしてしまうという、倒錯の極みのような物語だ。

 抵抗する気力もないおじさんに無理やり跨り、嘲笑いながら精を搾り取る少年。それはまさに、俺の歪んだマゾヒズムを煮詰めたような一冊だった。

 

 

「……くっ、たまらん……」

 

 

 ページをめくる指先が、興奮でじっとりと汗ばむ。

 作中の少年は「おいオッサン、もっと腰振れよ! 気持ちいいんだろ?」と口汚く罵倒しながらも、その瞳は獣のようにギラつき、口元からは抑えきれない快楽の涎が糸を引いている。

 暴力的なまでの言葉責めと、男を食い物にする淫らな腰使い。

 聖なる少年性の裏側に隠された、底なしの淫猥さ。その強烈なギャップが、俺の枯れかけた理性を薪のようにくべ、欲望の炎を煽り立てていく。

 

 

「はぁ……いいなぁ。こんな可愛い子に……俺も、こんなことされてみたいよ」

 

 

 現実は孤独なアパートの一室。

 湿った空気とインスタント食品の匂いが漂うだけ。

 けれど瞼を閉じれば、そこに彼がいる気がした。

 あの生意気で愛らしい彼が、俺の下で喘いでいる気がした。

 俺はズボンを引き下げ、熱を持った己の分身を握りしめる。

 脳裏に焼き付けた少年の、恥じらいと悦びが混濁した顔。

 それを最高のオカズに、手首の動きを加速させていく。

 

 やがて訪れる、短く儚い絶頂。

 白濁がティッシュに無造作に散ると同時に、賢者タイムという名の、冷たく重い虚無が波のように押し寄せた。

 俺は糸が切れた操り人形のように、泥のような体でベッドへ倒れ込み、気絶するように眠りの淵へと落ちていく。

 

 

 

 ――深夜。丑三つ時。

 

 静まり返った部屋で、机の上に放置されたままのエロ漫画が、不意に心臓のように脈打ち始めた。

 溢れ出したのは、淡く幻想的な青い燐光。

 深いいびきをかいて眠る太は気づかない。

 光は蛍の群れのように舞い踊り、やがてページの中へ吸い込まれるように収束していく。

 

 その光が消える直前――インクで描かれたはずの少年の絵が、ふわりと、あまりにも妖艶に瞬きをした気がした。

 

◆

 

 翌朝。

 重い頭を抱えながら、俺はゾンビのように出勤の途についていた。

 胃のあたりがキリキリと痛み、昨夜の自慰の背徳感がまだ粘ついている憂鬱な朝。

 いつもの角を曲がろうとした、その時だ。

 

 

「――ッ、いっけねー! 遅刻しちまうッ!」

 

 

 路地の向こうから、一人の少年が猛スピードで駆けてきた。

 だぼっとしたベージュのカーディガンに、緩く巻いたネクタイ。そして何より、あの特徴的なチェック柄のスラックス。

 間違いない。俺のアパートから徒歩五分、近所にある青寒(あおかん)中学校の制服だ。

 あろうことか、その口には食パンがくわえられている。

 昭和の少女漫画かよ、というツッコミすら、喉元で凍りついた。

 

 

「どけどけどけどけー!」

「わ、わあっ! 危ない!」

「どけって言ってんだよオッサン!」

 

 

 ドンッ、と鈍い衝撃。

 華奢に見えて意外と芯のある体当たりを食らい、俺は無様にたたらを踏んだ。

 一方で少年も派手に転び、くわえていた食パンが悲しく地面に落ちる。

 

 

「いたたたたっ……。ちょっと、君。ちゃんと気をつけて前を見て――」

 

 

 言いかけた言葉は、少年が顔を上げたと同時に霧散した。

 少年は地面を睨みつけ、次に俺をギロリと睨み上げる。

 

 

「それはこっちのセリフだ! オッサンがデカい図体して道の真ん中でボケーッとしてるからだろ!」

 

 

 生え際に黒の混じった金髪のプリンヘアー、生意気そうな切れ長の目。

 耳元で揺れる銀色のピアスは、明らかに校則違反だ。

 こんがりと健康的に焼けた肌は、日サロに通うギャルのそれのように汗ばんで艶めかしい。

 文句なしの美少年。

 そして――どこか、強烈に見覚えのある顔立ちだ。

 

 ……待て。嘘だろ。

 こいつ、昨夜俺が散々お世話になった、あの同人誌の……。

 

 

(いや、そんなわけないか。二次元が服着て歩いてるわけがない。この子はリアルに存在する、近所の中学生だし。……にしても、朝からこんな可愛い子に出会えるなんてラッキー! いや、ちょっと不良っぽくて怖いけど、これはこれで……!)

 

 

 不謹慎な反応を示して勝手に暴走し始める息子を心の中で叱りつけ、俺は努めて紳士的に、しかし内心冷や汗をかきながら声をかけた。

 

 

「あ、大丈夫? ケガとかなかった……?」

「あーあ、パン食えなくなっちまったじゃねえか。どう落とし前つけてくれんだよ、あぁ?」

 

 

 少年は弾かれたように立ち上がると、有無を言わさず俺の腕を掴んだ。

 細くしなやかな指のどこにそんな力があるのか、万力のように締め上げられる。

 爪先の手入れが行き届いているのが、余計に恐怖を煽った。

 

 

「ちょ、ちょっと! どこへ行くんだい!」

「うっせえ! ツラ貸せ! こっち来い!」

 

 

 グイグイと強引に引っ張られ、連れ込まれたのは路地裏の暗がりだ。

 表通りの光が届かない、ゴミ箱と湿気たコンクリートの臭いが充満する空間。

 背筋に、冷たいものが走る。

 

 

(こ、これはいわゆる……カツアゲ!? 通勤途中に中学生にカツアゲされるとか、俺の人生どこまでついてねーんだ!)

 

 

 財布の中身は、昨日の同人誌代で消えて三千円しかない。

 これで許してもらえるだろうか。

 いや、足りないとボコボコにされるんじゃないか。

 恐怖と予期せぬ興奮で縮み上がる俺をよそに、少年は荒い息をつきながら、じりじりと距離を詰めてきた。

 近い。あまりにも近い。

 

 ふわり、と鼻腔をくすぐる匂いに、俺の思考が一瞬停止した。

 それは、部活帰りのような若く青臭い汗の匂いと、安っぽいけれど刺激的な、ムスク系の香水が混ざり合った複雑な香りだった。

 まだ成長しきっていない少年の体温が、無理につけた香水の香りを熱し、甘ったるく、そしてどこか動物的なフェロモンへと変質させている。

 

 中学生という未完成な器と、不良という背伸びした虚勢。

 その不均衡な混ざり合いが、俺の本能を強烈に刺激し、脳の奥を痺れさせた。

 

 

(なんだこの匂い……。くらくらする……。甘いのに、ツンとくるような少年特有の体臭が混じって……たまらない……)

 

「ちょ、待って! 暴力はやめて! お、お金ならあげるから! 財布ごとあげるから!」

「へぇ、オッサン。俺にくれるって? ――じゃあ、遠慮なくもらってやるよ」

 

 

 少年は獲物を見つけた猫のように目を細めると、突然俺の股間へ手を伸ばした。

 ベルトに細い指をかけ、あまりにも慣れた手つきでジッパーを一気に引き下ろす。

 ジャリッ、という無機質な金属音が、静かな路地裏に大きく響いた。

 

 

「え、ええっ!? な、何すんの!」

「決まってんだろ。――慰謝料をもらうんだよ」

 

 

 外気に晒された俺の萎縮した分身を、少年は躊躇なくその素手で鷲掴みにした。

 温かい、いや、火傷しそうなほどに熱い掌の感触。

 悲しいかな、俺の卑しい肉体はその熱と若さに即座に反応し、ビクンと無様に跳ね上がってしまう。

 

 少年はニヤリと口の端を吊り上げ、嗜虐と熱情を孕んだ瞳で俺を見上げた。

 

 

「オッサンのコレ、もうビンビンに勃ってんじゃん。俺に触られただけでそんなに興奮してんの? ――この変態♡」

 

 

 少年の唇から紡がれた「変態」という言葉は、本来なら社会的な死刑宣告に等しい侮蔑であるはずなのに、今の俺の耳には、この世で最も甘美な蜜のように絡みついた。

 路地裏の淀んだ湿気。カビと埃の不快な臭い。

 本来なら吐き気しか催さないはずのその空間が、少年の体温と、彼が放つ若く雄々しいムスクの香りによって、極彩色の背徳的な舞台へと塗り替えられていく。

 

 

「ち、違うんだ……これは、ただの生理現象というか……」

「ハッ、おっさんのくせに童貞みたいなこと言ってんじゃねーよ。マジでキメぇな」

 

 

 情けない言い訳を遮り、少年はあざけるように鼻を鳴らした。

 だが、その手は言葉とは裏腹に、すでに限界まで膨れ上がった俺の肉竿を、熱のこもった掌で執拗にしごきあげている。

 敏感な先端を、まだ少しざらつく少年の親指の腹でぐりぐりとこね回されるたび、脳髄を直に焼き焦がすような電流が背骨を駆け上がった。

 

 

「うっ、あ……!」

「声、デカいって。誰かに見つかったらどうすんの? 会社クビになっちゃうぜ?」

 

 

 少年は悪魔のように囁くと、そのままゆっくりと俺の股間へ跪いた。

 視界いっぱいに、つむじと、金髪の艶めくキューティクルが広がる。

 信じられない光景だった。

 昨夜まで、液晶画面の中の二次元美少年で慰めていたはずの俺が。

 今、確かな質量と熱量、そして生々しい体臭を持った「リアルな美少年」に、この汚い股間へ顔を寄せられているのだ。

 

 

「ん……♡」

 

 

 ぬちゅ…… と、生々しく濡れた音が狭い路地に響いた。

 亀頭が、熱くて柔らかい粘膜の洞窟に飲み込まれる感触。

 俺は息を呑み、路地裏の汚れた壁に手をついて必死に身体を支えた。膝が笑い、立っているのがやっとだった。

 

 

「ふ、うぅ……っ! そ、そんな、嘘だろ……男の子が……男子中学生が俺のちんこを咥えて……こんな夢みたいなことが、現実に……!」

「んむ、じゅ……っ、ちゅぷ、れろ……んちゅぅ……♡」

 

 

 少年は言葉を返さない。代わりに、下卑た水音で返答する。

 巧みすぎる。

 素人とは思えない、舌の這わせ方。

 カリの段差を執拗に舐め回し、裏筋を吸い上げるバキュームのような吸引力は、俺の精気を根こそぎ奪い取ろうとしているかのようだ。

 

 

「じゅるっ……れりょっ、ぬぽっ……ちゅる、ずちゅっ……れりょっ……♡」

 

 

 音が、変わった。

 最初は遠慮がちだった舌使いが、徐々に大胆さを増していく。

 先端を舌先で弾いたかと思えば、頬の内側を使って肉棒全体を強く締め付け、さらに喉奥でバキュームのように吸い上げる。

 妄想の中にしか存在しなかった「理想の奉仕」が、現実の物理法則を超えて提供されている。

 

 

(熱い、熱すぎる……! 口の中が、まるで熱湯風呂みたいだ……! こんな快感を、俺は知らない!)

 

 気付けば、俺の腰は少年の舌使いに合わせてヘコヘコと前後していた。

 限界まで怒張し血管の浮き出た肉棒は、さながら暴れ馬のようだった。

 少年はそれを巧みにいなし、じゅぽじゅぽという粘質な音を立てて口全体で愛撫する。

 

 

 霞む視線を下ろすと、少年が上目遣いでこちらを見上げていた。

 長い睫毛。潤んだ瞳。頬は興奮で紅潮し、喉奥で俺の醜い肉棒を受け止めながらも、その瞳には挑発的な色がぎらついている。

 

 

「んふぅっ……♡ れぇ~るっ……じゅぷっ……くちょっ……はあぁんっ……じゅるるるるっ!♡」

 

 

 鼻にかかった甘い吐息と、汚らしくも淫らな水音が混ざり合う。

 生意気な不良少年が、冴えないおっさんに奉仕している。

 その支配的な愉悦と、逆に性的な弱みを完全に握られているという被虐感が入り混じり、俺の理性を粉々に粉砕していった。

 

 

「んんっ……ぷはっ♡」

 

 

 一度、ポンッと小気味よい音を立てて口を離すと、少年は銀の糸を引く唾液を手の甲で乱雑に拭った。

 

 

「くっさ! オッサンちゃんと風呂入ってんのかよ。我慢汁ですげー雄臭い匂いする♡」

「そ、そんなこと言わないでくれ……恥ずかしい……」

「恥ずかしい? 顔真っ赤にして感じてたくせに。オッサン、見た目に反して相当ムッツリだろ」

 

 

 少年はニヤリと悪魔のように笑うと、再び俺の肉棒に食らいついた。

 今度は先ほどよりも遥かに激しく、喉の奥深くまで無慈悲に突き入れるようなピストン・ストローク。

 

 

「じゅぼっ、じゅばっ…じゅるっ…♡ じゅるるっ、じゅるっ…ぷはっ、はぷっ…ぶちゅうっ!♡ ぶちゅっ!♡」

 

 

 頬がげっそりとこけ、若々しい喉仏が大きく上下する。

 まるで俺のモノを食事のように貪り食っているかのような、野性的な吸引音 。

 

 

「あ、ああっ! そこ、だめ、そんな激しくっ……!」

「ンチュ♡ ンチュ♡ ……チュパ♡ ……じゅるっ♡ じゅぷっ♡ ちゅっ♡ じゅるる♡」

 

 

 早い。激しい。

 亀頭が喉の奥の柔らかい肉に何度もぶち当たり、そのたびに脳髄をシェイクされるような快感が走る。

 少年は時折、わざとらしく音を立てて吸い付き、俺の反応を楽しんでいるようだ。

 

 

「んっ♡ じゅっ♡ ずずっ♡ じゅぽじゅぽじゅぽっ! じゅるじゅるっ♡」

「んぐっ、ひっ……! おっ、おっ……! 音が、いやらしいっ……!」

 

 

 頭の中が真っ白な光に塗りつぶされる。会社のこと、取引先への屈辱的な謝罪、数字のミス、そんな現実の泥沼がすべて彼方に吹き飛んでいく。

 ただ純粋な快楽だけが、脳細胞を焼き尽くす。

 もう我慢の限界だった。

 

 

「で、出るっ! 不良少年の……美少年中学生の口の中に出てしまうっ!」

「ンンンンンンッ!!♡ ……レロ、チュウッ……ンンンンンンン゛!!!♡」

 

 

 少年は離さない。むしろ、一滴残らず寄越せと言わんばかりに強く吸い付いた。

 喉の奥を大きく開け、俺のすべてを受け止める態勢に入る。

 俺の腰が、意思とは無関係に大きく跳ね上がる。

 

 

「う、うあぁぁぁぁぁッ――!!」

 

 

 ドクンッ、ドクンッ!

 

 ビクンビクンと竿が激しく脈打ち、白濁した欲望の塊が少年の口内へ勢いよく放たれた。

 

 

「んんっ……んむっ……!♡♡♡ くちゅっ、ちゅっ、ちゅーーーーっ!!♡♡♡」

 

 

 少年は喉を鳴らし、精液が噴き出すリズムに合わせてさらに強く吸い上げる。

 長い、あまりにも長い絶頂。

 魂まで吸い取られるような強烈な虚脱感と共に、俺は荒い息を吐きながら汚れた壁にずり落ちそうになった。

 

 少年は喉を大きく鳴らしてそれを飲み込むと、満足げに舌なめずりをした。

 

 

「んちゅぅ……はぁ♡ まっず! なんだよ、すげー濃くてドロドロのザーメンじゃねーか♡ 喉に絡みついて超苦かったぜ♡」

 

 

 口の端から白い液がツーと垂れている。

 その淫らで冒涜的な姿は、まさに昨日読んだ同人誌のワンシーンそのものだった。

 

 

「はぁ、はぁ……。す、すまない……汚してしまって……」

 

 

 俺が震える手でハンカチを取り出そうとすると、少年はパチンとそれを乱暴に払いのけた。

 

 

「なに勝手に終わった気になってんの?」

 

 

 冷ややかな、絶対零度の声だった。

 先ほどまでの熱情が嘘のように、少年の瞳がスッと細められる。

 

 

「え……?」

「俺のパン、落としたよね? 食えなくしたよね?」

「だ、だから、お金を……」

「金じゃねえよ。俺の大事な朝飯を台無しにした罪は重いんだぜ? おっさんのはした金なんかじゃ、全然足りねぇって」

「……は?」

「慰謝料足りねぇって言ってんだ! 体で払えって言ってんだよ」

 

 

 少年はスラックスのベルトに手をかけると、慣れた手つきでそれを外し、ズボンとヒョウ柄のパンツを一気に膝まで引き下げた。

 薄暗い路地裏の闇に、白磁のようになめらかな尻肉が露わになる。

 日サロで焼いたような小麦色の顔や腕とは対照的に、そこだけは太陽を知らないかのように白く、そしてマシュマロのような弾力に満ちていた。

 桃のように割れた臀部。その中心にある、未だ誰にも知られていないはずの秘裂。

 

 俺はゴクリと、喉が鳴るほど唾を飲み込んだ。

 目の前の光景が理解できない。いや、理解したくない。鎮まったはずの心臓が再び早鐘を打ち、一度吐き出したはずの欲望が、再び鎌首をもたげ始めている。

 

 少年は壁に手をつき、腰を突き出すような体勢をとった。

 そして、肩越しに俺を睨みつける。

 

 

「おら、早くしろよ」

「……え?」

「だから、俺のここに、お前のその汚ねえモン突っ込めって言ってんだ。金がねぇなら身体で払えよ。それが社会のルールってモンだろ? おっさん、まさか童貞じゃねえよな?」

「い、いや……それは……」

 

 俺は思わず口ごもった。

 もちろん、女性経験はおろか男性経験は皆無だ。

 しかし、それを正直に言うのはなぜか躊躇われた。

 おそらく、この少年があまりにも現実離れした美しさを持っているせいだろう。

 こんな美少年とセックスできる機会など、一生に一度あるかないかだ。

 そんな貴重なチャンスを逃していいのか?

 俺の理性と欲望が脳内で激しくぶつかり合う。

 

 だが、その葛藤も長くは続かなかった。

 少年は俺を挑発するように、自ら両手で双丘を割り開き、ピンク色の後孔を見せつけてきたのだ。

 

「まどろっこしいなぁ。テメーもさっさと突っ込みたいんだろ? それとも童貞だからビビッてんのかよ? しょーがねーから俺が慣らしてやっからさ」

 

 言うが早いか、少年は躊躇なく右手の人差し指と中指を口に突っ込むと、それを唾液でたっぷり濡らしてから一気に奥まで突き入れた。

 

 ジュプッ……! ヌチュッ……ニヂュッ!♡ グチュッ、ニチャッ!♡

 

 粘着質な水音が響く。少年は慣れた手つきで指を動かし、腸内をピストンする。

 

「はぁん……♡ 13歳のケツマン……童貞のおっさんに見られちゃってるぜ……♡♡ んんっ♡」

 

 少年は挑発的に笑いながら、自らの秘裂を細い指先でクパァッと押し広げた。

 いやらしい少年の腸内が露わになり、鮮やかなピンク色の粘膜から、先ほどの興奮で分泌されたドロリとした腸液の蜜が溢れ落ちる。

 少年の吐息に甘い喘ぎが混ざり、腰がいやらしく、誘うようにうねった。

 

 そのあまりにも下品で冒涜的な挑発は、俺の理性のタガを完全に破壊するための最高の合図だった。

 鼻孔をくすぐる若い雄の匂いが、脳髄を犯すように濃厚に漂ってくる。

 先ほどの射精で少し萎えていたモノは、怒りと興奮、そして禁断の背徳感によって再び血液を滾らせ、鋼のような硬度と熱を取り戻していた。

 

 

「あはっ♡ もうビンビンじゃん♡ やっぱおもしれーなアンタ。……ほら、ここにお前の汚ぇ棒、ぶち込めよ」

 

 

 俺は少年の言葉を理解するのに数秒を要した。

 いや、理解しようとしなかったのだ。この現実を直視するのを避けていただけだ。

 だが、俺の中の常識やモラルといったものは、目の前の圧倒的な「尻」という暴力によって跡形もなく打ち壊され、粉々になって吹き飛んだ。

 

 

(ま、まじかよ……本当に……男子中学生が……しかもこんな美少年と……セックス……できるのか……?)

 

「……いいのか? 本当に、後悔しても知らないぞ」

「ぐだぐだうっせえな。早く入れろよ。俺のケツマンに、その汚いオッサンちんぽをさぁ!」

「よ、よし……挿れるぞ……」

 

 

 張り詰めた亀頭を、まだ幼さが残る中学生の蕾に押し当てる。

 少年が小さく「んっ」と声を漏らし、ビクンと肩を震わせた。

 熱い。まるでマグマの火口に直接触れているようだ。

 ローションも何もない。あるのは、さっき少年が吐き出した唾液と、カウパー液の僅かな湿り気だけ。

 

 本来なら、拒絶されるはずだ。キツくて、痛くて、入るはずがない。

 だが、現実は俺の想像を遥かに超えていた。

 グ、と腰に力を込めると、少年の蕾はとろりと解け、まるで俺を受け入れるためにあつらえられたかのように、侵入者を招き入れたのだ。

 

 クチュッ……ズブブブブブブ……

 

 

「ぐっ、ううっ……! 君の中……信じられないくらいキツい……!」

「きっ、つぅ……! なんつーデカさだよオッサン……ッ! こんな大物初めてだ……ッ!♡」

 

 

 ヌプッ……ズブッ……ジュポッ……グチュッ……

 

 肉を強引に押し広げ、未開の細道を開拓していく生々しい水音が、鼓膜に直接響く。

 先端が強固な括約筋を無理やりこじ開け、中の柔らかな粘膜に触れた瞬間、俺はあまりの快感に目を見開いた。

 

 

(な、なんだこれ……! これが、ショタの中……!?)

 

 

 そこは、この世の極楽だった。

 安物のオナホのようなふんわりとした柔らかさとは違う、筋肉質な弾力と、逃げ場のない強烈な圧迫感。

 内壁のひだ一枚一枚が、まるで意思を持った無数の舌のように、侵入してきた肉棒にねっとりと吸い付き、絡みついてくる。

 

 根元まで呑み込ませると、内壁がドクドクと脈動して締め付けてくるのがわかった。

 逃がさない。

 一滴残らず搾り取ってやる。

 そう言わんばかりの貪欲で淫らな吸引力。

 だが、その窮屈さが堪らない。全体重をかけて万力で締め上げられるような圧力に、脳みそは鼻から溶け出しそうだった。

 

 最高だ。

 リアルなショタとセックスをする。

 夢にまで見たシチュエーションが、今、圧倒的な物理的快楽となって全身を貫いている。

 

 

「おいオッサン、なにボケっとしてんだ。はやく腰振れよ!」

「そ、そうだね……じゃあ、遠慮なくさせてもらうよ」

 

 

 俺は男子中学生の華奢な腰を両手で強く掴み、欲望の赴くままに腰を打ち付け始めた。

 

 グポン! ズブリン! ヌチュポン!

 

 

「あっ、あぐっ!♡♡ お、おい、いきなり激しすぎ……っ、んあッ!♡♡」

 

 

 ジュポン! グチュン! ヌプリッ!ズボッ!

 

 

「くあっ!♡ がっ、ああッ!♡ は、激しいっ……あぐッ!♡♡」

 

 

 少年が壁についた腕をガクガクと震わせながら、額に玉の汗を浮かべて喘いだ。

 薄暗い路地裏に、リズミカルで淫猥な粘着音と少年の嬌声が響き渡る。

 

 

「はぁ……はぁ……。き、きみの中、とっても気持ちいいよッ……!」

「あぐっ!♡ お、俺もっ……!♡ でかいのが中ゴリゴリ抉って……んあぁっ!♡♡」

 

 

 少年の腸壁は熱く潤み、侵入してきた異物を優しく、かつ貪欲に包み込むように締め付ける。

 まるで無数の舌に舐め回されているかのようだ。

 

 

「いいっ、君の中、最高だ……! こんなに熱くて、ひだが絡みついて離れない……!」

「うっせ、黙っ……あひっ、説明すんなっ……ッ♡♡ そこっ、こするなっ!♡♡ 深いっ!♡♡ お腹、おかしくなるぅッ!♡♡♡ んあぁっ!♡ ひぐぅっ!♡♡」

 

 一度引き抜き、再び突き入れるたびに、中の肉がキュウッ! と竿をしごき上げてくる。

 粘膜の摩擦だけでイきそうなほどの快感。

 特に奥にあるゴリッとした未開の突起――前立腺を擦り上げるたびに、少年の身体が電気を流されたように弓なりに跳ねた。

 

 どちゅどちゅ! ばしばし! ずどずど!

 

 肉と肉がぶつかり合う卑猥な衝突音が、静かな路地裏に木霊する。

 出勤途中の真面目なサラリーマンが、路地裏で近所の未成年不良少年の尻を掘り、欲望のままに蹂躙している。

 その背徳的な事実が、極上のスパイスとなって俺の興奮を臨界点まで加速させた。

 

 少年もまた、口では悪態をつきながら、その身体は正直すぎるほどに快楽へ堕ちていた。

 ガクガクと膝を震わせ、だらしなくよだれを垂らしながらも、腰を揺らして自ら奥へとねだるように押し付けてくるのだ。

 強気な不良が、俺のモノで雌のように啼いている。その嗜虐的な征服感が、俺をさらに飢えた獣へと変貌させる。

 

 ばちゅんっ ばちゅっ ばちゅっ ばちゅっ ごりゅっ ぬちっ ずっちゃっ ぐぽっ!

 

 俺は無我夢中で腰を動かし続けた。

 他のことなど何も考えられない。

 ただ、この少年の肉体に溺れていくことしか頭になかった。

 

「はっ、あぁっ!♡♡ オッサンっ、もっと、もっと奥っ!♡♡ 奥突いてぇ!♡♡ ひぁっ、んあぁっ!♡♡ そこ、イイっ、そこばっかぁ……ッ!♡♡♡」

「そんなに欲しいのか! 不良っぽいくせして中年のおっさんのちんぽねじこまれて喘ぐ、このっ……どうしようもない淫乱ギャル男子中学生めっ! ほら、ここがいいんだろ!」

 

 ぱんっぱんっぱんっぱんっぱんっぱんっ!♡♡♡

 

「う、うっせー!♡♡ パンの代わりだっ……たっぷり、注ぎ込めよぉッ!♡♡ お腹いっぱいにしろよぉッ!♡♡ あひぃっ♡ んぐぅっ♡♡ こわれるっ、オッサンのデカいので、俺のケツこわれるぅぅッ!♡♡♡」

 

 その罵倒は、もはや歪んだ愛の言葉に等しかった。

 快楽の大波が、二人の思考を完全に押し流していく。

 ただの発情した雄と雌のように、本能のままに繋がり合う。

 

 少年の腰に爪が食い込むほど強く掴み、その奥の奥、子宮口など存在しないはずの行き止まりを何度も何度も小刻みに突いた。

 

 にょちゅ、ぬぷり、ぐちょぽ、じゅるる……ずぷっ! ぬぽっ! じゅぶっ! ぐちゅっ!

 

 少年の口から、言葉にならない甘い喘ぎ声が漏れる。それはいつしか、抵抗ではなく、悦びの賛歌へと変わっていった。

 

(や、やばい……! もうイキそうだ……!)

 

 限界が近い。

 射精の予感と共に、尿道の奥がマグマのように熱く震える。

 

「いくっ、いくッ! 男子中学生の中にっ! 近所の中学校のガキの中に、中出しするぞッ!」

 

「いいぜっ!♡♡ 全部、俺の中にッ……オッサンの汚いの、全部注げっ!♡♡ んあぁっ♡ くるっ、くるぅっ!♡♡♡」

 

 俺は最後の力を振り絞り、ピストンの速度をさらに上げた。

 

 ぱんっぱんっぱんっ! ぐちゅっばちゅ! ぬぷぷぷっずちゅん!♡♡♡

 

「イけっ、オッサンっ♡♡ 俺のケツマンコに種付けしろぉっ!!♡♡♡ ドロドロに出せぇぇぇぇッ!♡♡♡」

 

 少年は射精を待ちわびるように、自ら腰を押し付けてきた。

 そしてついに、限界まで張り詰めた怒張が弾けた。

 

 どぴゅっ! びゅるるるっ!! ぶぴゅううっ!

 

「あ゛っ……お゛ぉ……お゛おぉぉ~~~~~ッッ!!♡♡♡♡♡」

 

 少年の華奢な腰を両手で強く引き寄せ、根元まで深々と突き刺したまま、俺は人生で初めての、他人の体内での射精――魂の白濁を解き放った。

 

 ドクンッ、ドクンッ!

 

 脈動に合わせて、濃縮された精が、少年の腸内へ勢いよく撒き散らされる。

 尿道の奥から、脊髄を溶かしたような熱いものが際限なく溢れ出し、少年の未熟で清らかな内臓を、俺の汚い欲望で白く塗りつぶしていく。

 

「はぁあああああ……ッ!♡♡ 熱っ、あつぅいッ……!♡♡ オッサンのが、ドクドクって注がれてくるぅううう……ッ!♡♡♡ おなか、あついよぉぉ……ッ!♡♡♡」

 

 体内で直接放出される熱い液体の感触に、少年は白目を剥いて絶叫し、腸壁をビクビクと痙攣させてそれを一滴残らず飲み干した。

 まるで赤子が母乳を求めるように、あるいは雌が種を求めるように、無意識に尻穴を収縮させ、俺のモノを限界まで搾り取ろうとする。

 

(うあぁ……全部、搾り取られる……。嘘だろ……ッ! こんな……近所の中学生の美少年の中に、俺の劣性中年メタボ遺伝子を全部、一滴残らず注ぎ込めるなんて……ッ!)

 

 目の前が真っ白になり、世界が遠のいていく。

 俺は少年の背中に重くもたれかかり、ただひたすらに自身の生命力を、この生意気な器の中に注ぎ込み続けた。

 

 長い、あまりにも長い余韻。

 射精の痙攣が収まっても、俺たちはしばらく繋がったまま動けなかった。

 互いの荒い呼吸音だけが、静かになった路地裏に満ちていた。

 早朝の冷たい空気が汗ばんだ肌を撫でるが、結合部だけはマグマのように火照ったままだ。

 

 俺はゆっくりと、未練がましく身体を離した。

 

 ぬちょぽりん、ぐちゅぷりん、じゅぽりん……

 

 ぽっかりと開いた、だらしなく緩んだ菊門から、白濁交じりの愛液がトロリと糸を引いて垂れ落ちる。

 地面に落ちた白い飛沫が、この背徳的な行為の動かぬ証拠として、そこに残った。

 

「はぁ……はぁ……ッ♡ ううっ……俺のケツマン、オッサンのデカチンのせいで……閉じねーよ、ガバガバになっちまった……♡」

 

 少年は膝から崩れ落ちそうになりながらも、壁に手をついて必死に身体を支えた。

 肩で息をしながら、恨めしそうに俺を睨み上げる。だがその瞳は潤み、頬は上気し、先ほどまでの威勢の良さはどこへやら、完全に快楽に屈した「雌」の顔をしていた。

 

「とんでもねーデカちんぽじゃねーか……ッ♡ くそっ、腹ん中、オッサンのでたっぷんたっぷんにされちまった……♡ これじゃあ、学校で授業受けてる間……ケツからずっとオッサンの精液、垂れっぱなしじゃねーかよ……♡」

「す、すまない……あまりにも君がかわいくて……加減ができなくて……」

「……は? 俺がかわいいだと……ッ、くそっ、ムカつくオッサン……」

 

 

 少年は悪態をつきながら、生まれたての小鹿のようにふらつきつつも立ち上がり、乱暴にズボンを引き上げた。

 その動作の端々から、内股が小刻みに震えているのが見て取れる。

 顔は汗ばみ、恍惚とした表情が残っているが、瞳には再び不敵な光が、ゆっくりとだが確実に戻りつつあった。

 

 

「……ふん。まあ、これでチャラにしてやるよ」

 

 

 少年は汗で張り付いた前髪をかき上げ、未だ呆然とする俺を上から目線で見下ろした。

 そして、ふいに顔を近づけてくる。

 

 

「えっ……?」

 

 

 ちゅっ……

 

 乾いた音が響き、俺の唇に柔らかい感触が押し当てられた。

 ほんの一瞬の出来事。だがそこには、微かな鉄の味と、さっき俺が吐き出した自身の精液の味が混じっていた。

 

 

「……ッ!?」

「へへっ、間抜けなツラ。じゃあな、オッサン。――また美味いモン食わせろよ!」

 

 

 少年はニヤリと意味深かつ挑発的に笑うと、ズボンの位置を気にするように尻をさすりながら、足早に路地裏を抜けていった。

 唇に残るぬるりとした感触と、「また」という言葉の意味を噛み締める間もなく、朝の眩しい光の中に溶けていくその背中を、俺はただ口を開けて見送ることしかできなかった。

 

 膝から力が抜け、その場へへたり込む。

 路地の冷たいコンクリートを通して、現実の感覚がじわじわと戻ってくる。

 だが、それ以上に――手のひらに残る肌の吸い付くような弾力と、唇に刻印された冒涜的なキスの味が、今起きたことが幻覚ではないと鼓膜を叩いて主張していた。

 

 

「これは……夢、なのか……? いわゆる『真夏の夜の淫夢』ってやつ……?」

 

 

 今は真夏でも夜でもないし、相手は野獣先輩じゃなくて小悪魔のような美少年だったけど。

 

 俺は震える手で、自身の頬を涙が出るほど思い切りつねり上げた。

 ギリリ、と鈍く、そして確かな痛みが走る。

 

 

「……痛い。痛すぎる。……ってことは、現実か」

 

 

 痛みがある。感触がある。そして何より、下半身に残る気怠い排泄感と、ズボンの中で乾き始めた白濁の不快で淫らな湿り気が、紛れもない現実であることを証明していた。

 夢ではなかった。

 俺は本当に、あの近所の中学校に通うリアル美少年相手に……四十五年守り抜いた童貞を、あっさりと捨ててしまったのだ。

 

 

「ふっ、ふぅ……」

 

 

 乱れた呼吸を整え、激戦の跡が残るシワくちゃになったスーツのズボンを必死に手で撫でつける。

 ふと、視界の端で腕時計が冷酷に、そして無機質に光った。

 反射的に目線をやり、顔色が一瞬で土気色に変わる。

 

 

「――っ! い、いけない! 急がないと! 遅刻確定だ! 始末書もんだ!」

 

 

 俺は慌ててカバンを掴むと、まだガクガクと笑う足に鞭を打ち、駅へ向かって無様に走り出した。

 走るたびに股間が擦れ、ズボンの中の湿り気がねっちょりと太腿に張り付く。

 その不快感と背徳感を同時に味わいながら、再び灰色の日常へと、文字通り転がり込むようにダイブしていくのだった。

 

 この時の俺は、まだ知らなかった。

 この奇跡のような、あるいは神様の悪戯のような出来事が、たった一度きりのハプニングで終わるはずがないことを。

 

 俺の人生という名の物語は、ここから坂道を転げ落ちるように――いや、底なし沼に沈むように、加速していくのだということを。

 




前中後の3部構成の短編小説になります。
最後までお付き合いいただけると嬉しいです!
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