【完結】もし衛宮士郎がメディアリリィを拾ったらというお話 作:ふりかけ@木三中
「うっ……んっ……」
浮上する意識。
柔らか布団の中でゆっくりと体を起こし、寝起きでぼんやりとした目を擦る。
窓からは朝の日差しが差し込み、どこからか鳥の囀りも聞こえてくる。
「懐かしい夢を見たな……」
夢の中で見た、かつての戦いを思い返す。
キャスターと共に駆け抜けた聖杯戦争、その激闘の記憶を。
「あれからもう5年も経つのか……」
軽く伸びをして眠気を覚ましながら、自室から出る。
5年も経ったというのにあの戦いの日々はまるで昨日の出来事のように思い返せる。
「ギルガメッシュをなんとか倒した後も大変だったんだよな……」
俺とキャスターとセイバー。
3人の全力を込めた攻撃でなんとかあのギルガメッシュを打倒することはできた。
そうして聖杯の鍵となっていたイリヤも救出することはできたのだが、問題となったのはセイバーの願いに関してだった。
キャスターはあの時点で既に故郷に帰りたいという願いを放棄しており、聖杯が無傷で手に入ったのだから当然俺はセイバーの願いを叶えてやろうとした。
だが、そこに待ったをかけたのはキャスターだった。
目を瞑り、当時の光景を思い返す。
◇
「ギルガメッシュの魂を取り込んだことで、聖杯は満たされ願望機としての使用は問題ないでしょう。けれど……そうすれば聖杯の器となったイリヤさんは命を落とすこととなります」
柳洞寺の中庭で、キャスターがそう冷徹な事実を告げる。
セイバーの願いは叶えてやりたいがせっかく助けたイリヤを犠牲にしなければならないなんてことも看過できない。
ならば俺も出来ることは全部やるから、キャスターの魔術でなんとかならないのかと相談しようとした時だった。
「……キャスター、一つ問いたい。仮に私が願いを諦めたとして、どちらにせよこの少女の寿命は長くないのではないか?」
「えぇ……そうですね、そもそも彼女は聖杯の鍵として生み出されており人としての一生を送ることは想定されていないでしょうから」
おそらく、あと数ヶ月ほどの命だろうと言うキャスターの言葉にぎりっと歯を食いしばる。
魔術の絡む見立てに関してキャスターが間違えることはないだろう。
つまりイリヤの命は今ここで聖杯として使用されるか人として残りの僅かな余生を静かに送るかの2択だ。
どうせ残りたった数ヶ月の命だというのならば、セイバーはきっと……
「それならば……」
スッと目を細めてセイバーがイリヤを見る。
「それならば、聖杯の力を利用して彼女の寿命を伸ばすことは可能ですか?」
「…………え?」
セイバーの言葉に思わず彼女の顔を見る。
「どうしましたかシロウ?まさか……私がこのような少女を切り捨ててまで聖杯を求める非道な女に見えていましたか?」
「いや、それは……うん、もしかしたらそうなるかもとちょっと思った」
呆れ顔でセイバーにそう問われ、素直に謝る。
けれど正直に言って意外ではあった。
だってもう願いが叶う目前まで来ているのだ。
セイバーはイリヤに対して何か恩や情があるわけでもないし、もはや先の長くない少女の命の一つくらいはやむを得ないと考えたっておかしくはない。
セイバーはそんな風に考える俺をわざとらしくジトっとした目で見た後に少し真面目な調子で口を開いた。
「確かに……願いを諦めたわけではない。けれど……シロウは彼女を助けたいのでしょう?」
そう言ってかすかにセイバーが笑う。
「私はシロウのサーヴァントですからね、マスターの意見は尊重します。それに……これで終わりというわけではありません。いつかまた別の時間、別の世界の聖杯戦争に喚ばれて私は剣を振うことになるでしょう。それでも今は……この少女の命を救えるのならば此度の戦いもかつての私の生涯も無駄では無かったと思えます。それだけで今は満足です」
「セイバー……」
彼女がどう言った心境で自らの願いよりもイリヤの命を選択したのかは分からない。
きっと様々なことを思慮した結果なのだろう。それでも俺がきっとイリヤを見捨てないだろうと、そうセイバーが考えてくれたことが嬉しかった。
「それで、聖杯の力を使えば寿命を延ばすことは可能なのか?」
「聖杯を使用して聖杯の器を修復するとはどうにも矛盾した話ですが……可能です。本来なら願望機としての能力を発揮する時点でイリヤさんの人間性は喪失していたでしょうがその辺りは私の宝具で補います」
セイバーの問いにキャスターが答える。どうやらイリヤを助けることは可能なようだ。
「それでは……時間も惜しいですし早速始めましょうか」
「……キャスターは本当にそれで構わないのだな?」
早々に儀式に取り掛かろうとするキャスターにセイバーが声をかける。
「はい……私はもう十分に満足しましたから」
その言葉を聞いて最初はキャスターの故郷に帰りたいという願いも諦めることになるが構わないのか、という確認だと思った。
だがキャスターの妙に静かな声とそれを受けてコクリと頷くセイバーの表情を見てどことなく不穏なものを感じ取る。
「聖杯よ!英霊の血と魂で満ちし器よ!その奇跡をここに!」
俺が何か口を開く前に、それを遮るようにキャスターが詠唱を開始してしまった。
それと同時に複雑な紋様の刻まれた魔法陣がイリヤとキャスターを囲うように展開される、こうなってしまっては下手に口を挟んで邪魔をするわけにもいかない。
「聖杯の魔力を使い、イリヤさんの肉体の再構成を行います。聖杯としての機能は失われますがこれで彼女も人並みの寿命を得られるはずです」
肉体の再構成……なんか思ったよりもおおごとだな。
ハラハラと見守っているとイリヤの体がまるでひび割れるようにピキピキと黒い亀裂が入っていく。
大丈夫なのかと声をかけようとしたまさにその時、キャスターが実体化させた自らの杖を掲げた。
『ーー修補すべき全ての疵』
唱えられたのは魔術ではなく、宝具の真名なのだろう。
おそらく、その能力は『癒し』
何度か見たキャスターの『破壊すべき全ての符』とはまるで対を成すかのような宝具だ。
その優しくも温かな光に目を細めながらもイリヤの方に目を向けると体を走っていた亀裂が時間を巻き戻したかのように消えていった。
「……大聖杯とのリンクの切断、および魔術回路の正常化終了……臓器、筋肉神経の位置に問題は無し……ふぅ、問題なく終わりました!」
額に脂汗を浮かべながらも安堵の表情でキャスターがそう報告してくる。
「まだ、眠ったままですがしばらくすれば目を覚ますはずです。筋力など多少低下していて最初のうちは歩行や日常生活に問題があるかもしれませんがリハビリすればそれも治るはずです。そのあたりはシロウさまが面倒を見てあげてください」
「あぁ、分かった」
言いながら気づく、面倒を見てあげてくださいだなんて託すような言い方はキャスターらしくない。
それはまるで今後はキャスターが側にいられないかのような言い方で……
「っ……!キャスター、体が」
不安な予感が的中したのかキャスターの体からキラキラとした粒子のようなものが舞い上がる。
よく見てみればそれは横に立つセイバーも同様だった。
キラキラと無情なほどに綺麗な光。
この光は……他のサーヴァント達が消滅する時に見たことがある。
魔力の残滓、消えゆく間際の命の灯火だ。
「まさか……イリヤの体を治療したから、キャスターとセイバーも消えてしまうのか?」
サーヴァントは聖杯戦争のために呼び出された存在だ。だから戦争が終わり、聖杯も無くなれば消えるというのは道理なのかもしれない。
だけど、こんな唐突だなんて……
「えぇ、聖杯からのパックアップを受けてこの冬木で呼び出されたサーヴァントは存在しています。イリヤさんとのリンクが切れて大聖杯が活動を停止した今、私たちの存在を保てるだけの魔力はシロウ様では賄えません」
「そんな……それなら、キャスターの魔術なりなんなりで前もって準備しとけばなんとかなったんじゃ」
イリヤの治療に関してはのんびり悠長にというのは言い過ぎにしても、必ずしも今ここでやらなければならなかった訳ではない。
キャスターやセイバーの魔力を確保してからコトに当たったり、それがダメでもせめてゆっくりと別れを惜しむことくらいはできたはずだ。
そんな俺の言葉にキャスターが悲しげに微笑む。
「ごめんなさい、けれど先延ばしにしてしまえばきっと残りたくなってしまうから……シロウ様と一緒にいたくなってしまうから……これでいいんです」
「そんな……なんで……」
これからもずっとキャスターと共にいるのだと思っていた。
様々な障害があったが俺たちはお互いの想いが通じ合って彼女と共に、2人でこれからの人生を過ごすのだと……
「シロウ、私たちは英霊……言わば過去の亡霊だ。本来この時間にいてはおかしい存在なのです」
セイバーが説得するような口調で俺にそう語りかける。
それでも俺は納得がいかなかった、ここで……こんな形でキャスターたちと別れることになってしまうだなんて……
「……シロウ様」
やりきれない思いに目を伏せる俺に、キャスターが優しげに呟く。
「初めてシロウ様に拾われて出会ったあの夜……正義の味方になるという理想を教えてくださいましたね」
かつての夜を懐かしむように目を細めるキャスター。
「あの時の私は聖杯の力を利用して無理やりにシロウ様の理想を叶えようとしました……ですが、アナタはそんなものに頼らずとも立派にこの戦争を戦い抜いた」
シャランとキャスターが自らの持つ杖を掲げて見せる。
「先ほど使用した私の宝具は、裏切りの魔女としての姿を持って召喚された私には本来は使えるはずの無い宝具でした」
キャスターの第2の宝具たる『補修すべき全ての疵』。
その優しげな光と人を癒す奇跡を思い返す。
少女の祈りと願いの込められた奇跡を。
「……言峰綺礼は10年前の火災の被害者だと言う子供を魔術で無理矢理に延命させていました。彼の思想は最後まで理解できませんでしたが……その子供の命は私の宝具を持って救うことができました」
キャスターの言葉に目を見開く。
10年前、全てのものが死に絶えたと思っていたあの地獄でまだ生きている者がいたのか……そしてキャスターがその命を繋いでくれた。
「その子供にイリヤさん、2つの命を救うことができたのはシロウ様、間違いなくアナタのおかげです。シロウ様が私を受け入れて、信じてくれたからこそ魔女としての私では本来使えるはずの無い宝具まで使用することができました」
そうか……俺と共にいて影響を受けたキャスターが彼女達の命を救った。微々たる功績ではあるが、それでも俺の影響で本来失われていた命を救えたということが堪らなく嬉しかった。
「シロウ様、わたしはここで消えてしまいます。けれど……それで終わりというわけではありません」
キャスターの青い瞳がこちらを見る。
深く、強く、優しげな眼差し。
「アナタがわたしを変えてくれたように、わたしという存在が少しでもアナタの中で意味のある存在になれるのならばこの上ない喜びです。正義の味方となったアナタの心の奥底に常に寄り添える存在に」
ザァッ……と辺りに強い風が吹き、キャスターの体から発せられる光の粒が夜空に舞い散る。
キャスターはそんな中で僅かに微笑み、そしてふと、何かを思いついたような顔をしてこちらにグイッと顔を近づける。
「…………っ!!」
視界にキャスターの青い髪が踊り、唇に触れる柔らかな感覚。
「ふふっ、キスしちゃいました」
驚く俺を前にして、キャスターは嬉しげに自らの唇を撫でながらイタズラ成功というようにはにかんで見せる。
「全く……最後の最後に見せつけてくれる」
セイバーの呆れたような声を聞きながら俺も呆然と自身の唇に触れる。
「シロウ様……アナタはきっとこれからも正義の味方という理想を目指して歩んでいくのでしょう。その道は……きっと険しく困難で苦難に満ち溢れたモノだと思います」
キャスターの体から漏れ出る光の粒がその量を増す。
「力不足に嘆くこともあるでしょう、理想と現実の差異に悩むこともあるでしょう、助けた相手から恨まれることもあるでしょう、様々な困難の待つ茨の道で挫けそうになることもあるはずです」
もうキャスターとセイバーの下半身はほとんど光の粒となって消えている。
それでもキャスターは俺に言い聞かせるようにゆっくりとその言葉を紡ぐ。
「そんな時はどうか私を思い出してください。アナタの理想を信じる者がいたことを、正義の味方を目指すアナタを愛する女がいたことを……」
キャスターはここで消える。
それは今更変えることのできない運命だ。
それでも……俺は彼女と共に歩んだ道のりを覚えている。彼女の見せた癒しの奇跡を覚えている。彼女と最後に触れ合った唇の柔らかさを覚えている。
「ーー愛しています、シロウ様」
そんな言葉と共にキャスターの姿が溶けるように消え落ちる。
「っーーーー」
思わず俺はそんな彼女に手を伸ばして……
「…………」
最後に残った光の粒がたった一粒、手の中に残っただけだった。
「ーー俺も愛しているよ、キャスター」
もう声が届かないと分かっていながら、俺は誰もいない虚空に返事をして見せる。
「…………」
そのままギュッと手を握ると、ふと視界の端に赤い紋様が目に入った。
手の甲に刻まれた令呪、まだ一画だけ残っているが……これも聖杯戦争が終われば無意味なものとなる。
どうせ最後だと言うのならば……
「……キャスター、幸せになってくれよ」
手の中に掴んだ光の粒が雪の結晶の様に儚く消えるその間際、令呪が赤い光を発する。
「………………いっちゃったか」
ヒュウヒュウと冷たい冬風が1人で立ち尽くす俺を吹き付ける。
効果を失い、薄いアザのようになった令呪を見る。
そのまま、しばし待ってみるが何かが起こる気配はない。
当然……消滅したキャスターが復活するなんてこともなかった。
まぁ具体性に欠けた令呪の使い方だったし、俺としても実際に何か起こることを期待したわけではない。
「…………行くか」
小さく呟いて、それからゆっくりと歩き出す。
その隣にはもう誰もいない。
その事実に寂しさを覚えながらも、ただ前を見据える。
歯を食いしばり、潤む瞳を誤魔化すように目を細める。
大丈夫、俺は1人でもやっていけるから。
「……………」
漏れそうになった嗚咽を飲み込み、湧き上がる感情に蓋をする。
正義の味方がこんなところで泣いているわけにはいかないからな。
◇
「…………あれから色々なことがあったな」
数年前の激闘の記憶とキャスターとの別れを思い返して、そっと自らの唇に触れる。
「…………」
じんわりとした温かさは、最期の時に交えた口付けの熱がまだ残っているかのように感じられた。
「あれからさ……俺もちょっとは成長したんだぜキャスター」
誰にともなく、届くはずのない言葉を告げる。
「正義の味方になる……聖杯戦争に参加するまでは漠然とそう考えていただけだったけどさ、俺なりに色々と考えて……医者になることにしたんだ」
正義の味方になる。
キャスターはそんな俺の夢を信じて、応援してくれた。
ならば俺はそれに答えなくてはいけない。
とはいえ、現実には何か『正義の味方』の資格だの免許だのがあるわけでもない。
さんざん悩んだ末に出した俺の答えは、医者となって困っている人々を助けると言う道だった。
「ボランティア団体に参加するだとか、弁護士を目指すだとか他の道も考えたんだけどな、結局しっくりきたのは医者だった。今にして振り返って見るとキャスターの宝具を見た光景が印象に残ってたのかもな」
キャスターの第二宝具たる、『修補すべき全ての疵』。
あの癒しの力を、優しく温かい光を見た時の光景が頭のどこかに残っていて、それが俺の正義の味方としての指針に影響を与えたのかもしれない。
「いつかは、立派なお医者さんになって治療を受けることができないような人を診てあげられたらなって思ってる」
世界の紛争地帯では今なお多くの死傷者がおり、巻き込まれた無辜の人々の中には金銭的な理由などで治療を受けることができない人もいると聞く。
そんな人たちの助けになる……。
それが俺のたどり着いた『正義の味方』としての答えだ。
彼女と約束した『正義の味方』になると言う夢の……
「……………キャスターのこと、ちゃんと覚えてるからさ」
海のように揺れる青い髪。
サファイアのように煌めく青い瞳
彼女との思い出は今でも俺の中で息づいている。
「だからさ……寂しくなんかないよ」
その言葉に対する返事は当然ながら無い、静寂がただ痛いほどに耳に響く。
「まあ!立派な医者って言ってもまだまだその道のりは遠いんだけどな!」
その静寂を振り払うように、わざと大きな声で話を続ける。
今の俺はまだ勉強中の研修医、こんな状況で無償で人々を治療する!なんて言ってもできることはたかがしれている。
まだまだ地道に日本で勉強をして経験を積むしかない。
「医者になるために医大に行くってなった時は大変だったな」
聖杯戦争の後、しばらくは進路について悩んでいた俺だったが結局は医者になることを決めた。
とはいえ、俺の成績は元々そこまで優秀と言うわけではないし、医大に入る勉強なんてこれまで全く意識してこなかった。
俺自身も受験日までほぼ不眠で勉強するほど努力はしたが、それでもなんとか医大に入れたのは周りの人間が随分と助けてくれたからだろう。
藤ねえは最初こそ俺の進路にびっくりしていたが、教師としての伝手を使って色々と大学や制度について調べてくれた。
慎二の奴はアレで意外と頭がいいので俺の受験勉強に付き合ってくれた。
お前みたいなバカが医者になんてなれるわけがない、と悪態を吐きながらもつきっきりで勉強を見てくれたのだから友達甲斐のある奴である。
桜も俺が勉強に専念できるようにと家事の手伝いや夜食を作ってくれたりと随分と身の回りの世話をしてくれた。彼女には本当に頭が上がらない。
「おかげでなんとか大学にも入れて……最近は研修で実際に患者さんを診たりもしてるんだけどさ、筋が良いって教授からも褒められたんだ」
医者として最も重要なことはまず、患者の症状を判断することだ。そうでなければ治療だって出来はしないからだ。
とはいえ、これが結構難しい……患者自身は右足が痛いと思っていたら、実は本当に悪いのは左足で、右足が痛むのはそれを庇うようにして歩いていたからだったとか。脇腹のあたりに違和感があるのに上手く言葉にできなくて、医者には腰が痛いと伝えたり……なんてことが実は結構ある。
そんな中で俺は患者の症状を言い当てるのが上手かった。
『衛宮君は、本質を見抜くのが上手いね。表面的な情報だけに惑わされずにしっかりと患者を見ている。きっと真摯に患者と向き合っているからこそできることなんだろうね』
俺がお世話になっている教授はそんな風に俺のことを褒めてくれた。
それは多分、聖杯戦争の中でキャスターのことを知ろうと辛抱強く向き合い続けた経験が患者に対するスタンスとしても活きているのだと思う。
「まあ、症状が分かっただけじゃ治せるわけじゃないから。適切な治療するためにももっと勉強は必要なんだけどな……そうそう魔術の方も遠坂に教わっててさ」
あの聖杯戦争を経ても俺は何か劇的なパワーアップを果たせたわけではない。
一度は振るって見せた『この世全ての悪』の力も聖杯と共に消滅し、投影や強化もいまだに満足に使えない。
それでも、構造を把握したりモノを見る力は随分と養われたと思う。
その力はどちらかと言うと剣などの無機物相手に強い効果を発揮していたが今は人間相手に医療行為として応用できないかと試行錯誤中だ。
本来は手術で切り開かなければ分からないような体内の様子だって魔術ならば分かる。まあ実用レベルになるにはまだまだ遠坂に怒鳴られながらの修行を続ける必要がありそうだが。
「そんな感じで未だ道半ばだけど……結構、俺なりに頑張ってきたつもりだよ」
だから
だからさ、キャスター……
「……………」
湧き上がりかけた感情をグッと抑え、言いかけた言葉を呑み込む。
「…………久々にあそこに行くかな」
ガタリと立ち上がる。
昔を思い出したら、どうにも感傷に浸ってしまった。
気分を変えるために少し散歩でもするとしよう。
◇
「っと……ついた」
そうしてやってきたのは聖杯戦争中に訪れたこともある教会だ。
あの頃は言峰が神父をしていたが、今は後任にやってきたと言う銀髪のシスターがその管理をしている。
神に仕えているとは思えないような毒舌を吐く女性だが……しっかりとその職務はこなしているらしい。
その証拠に教会で引き取ったと言う2人の『孤児』の面倒もしっかりと見ている。
「あっ!シロウだ!久しぶりー!」
教会の中に入るとそんな元気いっぱいな声が聞こえてくる。
「イリヤか……元気そうだな、少し背が伸びたんじゃないか?」
駆け寄ってきた少女の頭を撫でる。
イリヤ……かつての戦争においてバーサーカーのマスターであり、聖杯の鍵であった少女は今では普通の女の子にすぎない。
キャスターのおかげで聖杯としての力を失う代わり人並みの寿命を得て、この冬木で第二の生を謳歌している。
「もー!また子供扱いして私の方がシロウよりお姉さんなのよ!」
プリプリと怒りながらも頭を撫でられるのは嫌ではないらしく、心地良さそうに目を細める。
「タチエはどっかに出掛けてるのか?」
タチエ……この教会でイリヤと共に引き取られたもう1人の『孤児』である少女の名前だ。
彼女はかつての火災の被害者であり、言峰によって無理矢理な延命をさせられていたところをキャスターによって助けられた子供の名前だ。
「また、ご両親のお墓参りじゃない?最近毎日のように行ってるみたいだし」
「…………そうか」
遠坂に調べてもらったのだが、タチエの両親は残念ながらかつての火災で亡くなってしまっていたらしい。
タチエは教会に引き取られた当初はぼんやりしていることが多かったが、最近ようやく自身の境遇への整理がついて今度は亡くなった両親に心が向いているのだろう。
「……彼女のことが心配?」
「あぁ、まあな、けど……こればかりは外野がどうこうできる問題じゃない」
毎日のように墓参りに行くほど思い詰めているのは心配だが安い同情がなんの意味も持たないと言うことは俺が1番よく知っている。
もちろん、彼女から助けを求めてきたり本当に限界を迎えそうな時は手を出すが、それまでは見守っているしかないだろう。
「生きていれば、何かを失ったり誰かと別れたりなんてことは嫌でも経験することになる。それでもそれを乗り越えて生きていくしかないよ……」
かつての火災の中で俺を逃がしてくれた両親。
正義の味方という理想を俺に託した切嗣。
そしてその理想を信じると言ってくれたキャスター。
俺自身の別れの記憶を思い出して、胸にズキリとした痛みを感じながらもイリヤにそう答える。
「ふーん……シロウはさ、切嗣のこと恨んでる?」
「えっ、切嗣を……?なんでさ?」
「だってシロウの正義の味方になるって夢は切嗣に押し付けられたモノなんでしょ」
「別に……押し付けられたなんて思っていないよ、確かにきっかけは切嗣だけど目指そうと決めたのは俺なんだから」
いつかキャスターともこんな問答をしたなと思いながらイリヤの問いに答える。
「じゃあ……さ、キャスターのことは?」
「キャスター?確かに戦争中は色々と酷い目に遭ったけどさ、恨みなんかないよ」
「そう?でも勝手にシロウ抜きで決めて、さっさと消えちゃったんでしょう?」
「それは、まあ……もうちょい相談くらいは欲しかったけど」
聖杯戦争最後の夜、キャスターとセイバーは自らが消えると分かっていながらイリヤを助けた。
確かに、それについて文句を言いたい気持ちがないわけではないがそれだって俺の正義の味方になると言う夢を、人を助けたいという理想を尊重してくれた結果だ。
感謝こそすれ恨みなどあるはずも無い。
「それにキャスターが消えてしまったとは言っても彼女との思い出は覚えてる。辛い目にあってくじけかけた時にはその思い出に何度も助けられたよ」
俺のそんな返答にジッとイリヤの赤い瞳がこちらを見る。
普段の少女らしい無邪気な表情とは違う、こちらを見透かすような目つきに思わず居心地の悪さを覚える。
「だけど、シロウはさ……」
労わるような、優しげなイリヤの声。
「……今にも泣きそうな顔をしてるよ?」
その言葉にピシリと自分の表情が凍りつくのを感じた。
今、俺はどんな顔をしていたのだろうか?
「大丈夫、別に……」
別に寂しくなんか無いよ。
そう笑おうとして失敗した。
取り繕うことには慣れているはずなのに、今日は何故だか笑えなかった。
「……………」
思わず言葉を失う。
そんな俺を見てイリヤがはぁ……とため息をつく。
「全く……強がっちゃって。ほらシロウ、手を出して」
イリヤがスッと片手を差し出す、俺の方も言われるがまま手を出した。
「アインツベルンの当主として、第三魔法の再現を……奇跡の杯として完成することが私の悲願だった。だけど……まあ、こうして普通の女の子として生きるのも悪くは無いと思ってるのよ」
そう言いながら、イリヤが俺の左手に触れた瞬間……ピリッとした痛みが走った。その痛みは、かつて聖杯戦争で令呪が宿ったその時のそれと似ている。
俺の強い『想い』を呼び水として儀式なしでセイバーを召喚してみせたあの時と。
「今のは……?」
「んー……幸せになれるおまじないかな?」
何をしたのかイリヤに問いただすが、はぐらかされてしまった。
手の甲を見るが特に変化はない、かつての戦争のあと消えてしまった令呪が再び浮かび上がってくるなんてことも当然なかった。
「大聖杯とのリンクが切れてしまったけれど、生来の特性として持っていた願望機としての力はまだ僅かばかり残ってるの。まぁ今の私じゃ聖杯戦争が終わってからいままで貯めてきた魔力の全てを使ってもほんとに小さな奇跡、いえ……そのきっかけを起こすだけだけどね。とにかく……これで借りは返したから」
そんなイリヤのよく分からない言葉を返されながらも教会を後にする。
幸せになるおまじないか……けど、『彼女』のいない世界で幸せになんて……
◇
「あぁ……雨か、来る時は晴れてたのにな」
教会から家に帰ろうとする道すがら、ザーザーと雨が降り始めてしまった。
これまでは快晴だったから傘なんて持ってきていない、近くの建物の軒先にとりあえず避難する。
「通り雨っぽいから、しばらく待てば止むと思うんだけど……」
冷たい風と共に吹き付ける雨を見る。
イリヤは幸せになるおまじないとやらをしてくれたが、むしろ不幸になってないか?
「雨…………か」
黙って止む気配のない雨を睨みつける。
どうにも雨を見ると憂鬱な気持ちになる。
それは何も、濡れるからだとかそんな理由じゃない。
かつてキャスターと出会ったあの夜。
あの夜も雨が降っていたな、なんてことを考えてしまうからだ。
「…………」
視線を落として、先ほどイリヤがおまじないとやらをかけてくれた左手を見る。
やはり、何か変化があるというわけではない。
ただ、そうして手の甲を見ていると、かつて刻まれていた赤い三つの刻印を思い出す。
令呪……サーヴァントを従えるマスターの証。
一画目は、確かキャスターの名前を聞き出すために使ったんだったな。名前を聞くためだけに令呪を使うなんて今にして思うと酷い主従関係だ。
二画目はギルガメッシュの千里眼を掻い潜り、セイバーを助けるために使用した。酷かった主従関係もこの頃には強固な絆で結ばれていた。
三画目は最後の最後……キャスターに幸せになってくれと言ったのだったか。
あの時点で、もうほとんどキャスターは消えておりダメ元で使ってみただけなので、その効果が発揮されたのかは分からない。
だが……もしもその効果があったのならばキャスターの願いが叶っていればいいなと思う。
自らの故郷に帰りたい。
それが彼女の元々の願いだった。
心の安らげる、キャスターの本当に行きたい場所に行くこと。
それがきっと、彼女にとっての『幸せ』なはずだ。
「仕組みはよく知らないけど、英霊の座とやらは確か時間とか超越した場所なんだよな」
サーヴァントは座とやらを通じて、様々な時間や世界に召喚されるらしい。ならば、キャスターが元いた時代、元いた故郷へ還るなんてことも不可能ではないだろう。
「俺はこの現代で立派な医者を目指す、キャスターもきっと元の時間で故郷に帰れてる……」
もう2度と彼女と会えないのだとしても、それは収まるべきところへ収まり、目指すべきところを目指しているだけだ。
悲しむようなことでも、涙を流すようなことでもない。
「…………ん?」
そんなことを考えていると、ふと視界に違和感を覚えた。
その違和感が分からずぼんやりと見ていた景色に目を凝らす。
相変わらずの雨は降り続けていて、打ちつける雨粒が街路樹の葉っぱを揺らしている。
そうして、ふと気がついた。
「あっ……あの鳥……」
街路樹の一本、その中の一つに雨宿りでもしているのか鳥が一羽止まっていた。
それも鳩やカラスのような街中でよく見かける鳥ではない、青い……美しい羽色の青い鳥だ。
特別に鳥の種類に詳しいわけではないのだがその青い鳥には見覚えがあった。
「もしかして……いつぞやキャスターが逃した奴か?」
いつかしたキャスターとのデート。
その中でペットショップから脱走した鳥を見かけたことがあった。
確かあの時はキャスターは一度は鳥を捕まえながらも再び檻の中に捕えられることを哀れに思いわざと逃したのだ。
日本原産の鳥ではなさそうだから、どこかでのたれ死んでしまうのではないかと思っていたが……呑気に木の上で毛繕いしてる様子を見るに図太く生き残ってきたらしい。
そんな様子を見て俺は呆れたように呟く。
「お前もせっかく羽があるんだから、もっと遠くに飛んでいけばいいのにさ」
聖杯戦争からはそれなりの年月が経っている。
もっと餌の豊富な山沿いだとか、温暖な南へと移動しても良さそうなものだがこの鳥はずっとこの街で生きてきたらしい。
「それとも、意外に冬木のことが気に入ったのか?」
そんな言葉が聞こえたのかどうか、鳥がピヨヨと一声鳴いて見せる。
物好きな奴だが……鳥にとってもっと良い環境があるのになんて風に考えるのは、人間の勝手な押し付けなのかもしれないな。
「まさか……お前と再会できるとはね」
よもやいつぞやの青い鳥と再び巡り会うだなんて思っていなかった、これがイリヤの言うおまじないとやらの効果だったのかもしれない。
「おっ、雨が止んだな」
そんな事を考えていると、通り雨が過ぎたのか再び雲の切れ間から太陽の光が降り注いできた。
「じゃっ……帰るかな」
そうして一歩を踏み出そうとして……猛烈な感情の嵐に襲われた。
ズキリと胸が痛み、思わず足を止める。
「あぁ……くそ、今日はどうにもダメだな……」
今朝、かつての頃の夢を見たせいだろうか。
それとも、先ほどの青い鳥が感情の呼び水にでもなったのだろうか。
今まで蓋をしていた感情がどっと溢れ出してくる。
「……聖杯戦争じゃ死んでもおかしくなかった、それがこうして5体満足で生きてるんだ」
それって奇跡みたいなもんだろう?
「結局、一般人にも被害は出なくて桜や慎二も無事だった」
そもそもは聖杯戦争による被害を防ぐためにマスターとして参加して、無事にその通りになったんだ。
「医者として……夢に向かってなんとか歩けてるしさ」
キャスターに誓った『正義の味方』になると言う理想に向けて俺はちゃんと歩けているはずだ。
「確認する方法はないけどさ……もしかしたら、キャスターだって故郷に帰れてるかもしれないし……」
そうしてキャスターは家族と共に幸せな時間を過ごしているのかもしれない。
「まさにハッピーエンドってやつだよな」
万事解決の大団円、これ以上を望むのは罰当たりというものだ。
「だから……大丈夫だから……」
口に出してはいけない。
その感情に……その『想い』に名前をつけてはいけない。
正義の味方になると彼女に誓ったのに、涙なんて……
「クッ……ウッ、グッ……」
ツーっと頬を雨でない何かが伝う。
ダメだ、我慢しろ、吐き出すな。
「寂しいよ……キャスター……」
あぁ、口にしてしまった。
寂しい、と言ってしまった……
我慢していたのに、俺は大丈夫だと言い聞かせてきたのに。
「1人にしないでくれよ……キャスター」
一度決壊してしまった感情の波は止まらない。
涙が、言葉が、溢れるように流れ出る。
「勝手に1人で決めて消えちゃってさ!俺はキャスターと一緒にいたかったよ!」
キャスターが消えたあの夜から
ずっと、ずっと、寂しかった。
もちろん俺の周囲の人間には優しい人もいた。遠坂や桜には感謝してもしきれない。
それでも……キャスターがいないのだ。
俺の隣に……キャスターが……
「辛い時は自分を思い出してください、なんて言ってさ!むしろより!辛いんだよ!」
好きだった、彼女のことが好きだった。
どこが好きなのか、何故好きなのか、そんな事を聞かれても困るくらいに好きだった。
「うっ……うっ……」
そうして1人で喚いて、泣いて見せても彼女が現れるはずもない。
あぁ、カッコ悪い。
こんなの正義の味方失格だ。
それでも……やっぱりさ……
「1人は嫌だよ……キャスターに、会いたい……」
そんな言葉が漏れ出る。
そう言えば、キャスターと初めて出会ったあの夜……曖昧な意識の中でキャスターもうわごとのように1人にしないでと言っていたな。
そんな彼女との出会いを思い出していると、再び涙が流れ出てくる。
「…………」
そうして暫く泣いていたのだが、感情の波が引いたのかようやく落ち着いてきた。
とはいえ泣いてスッキリしたという感じではない、覚えるのはグッタリとした虚無感だけだ。
「はぁ……何してんだ俺……」
せっかく今まで我慢して正義の味方としての理想を目指し続けてきたのに……こんなところで泣いてるようじゃ始まらない。
「…………よし!」
涙を拭い、赤くなった瞳で前を向く。
そうして……ゆっくりと……一歩を踏み出そうとして……
ギュッと誰かに手を掴まれた。
「えっ……?」
この場には俺以外は誰もいなかったはずだ。
呆然と振り返り……
「なっーーーー」
視界に入ったのは美しい青色。
『彼女』の髪も瞳の色も、記憶の中の色彩と何ら変わっていない。
「な、んで……」
声が出ない、俺は夢でも見ているのか?
「…………キャスター?」
まず湧き出てきたのは疑問。
そして一拍遅れて、溢れてきた喜びに突き動かされるように目の前の少女にゆっくりと手を差し出してその実態を確かめる。
「何と言ったら良いかわかりませんが……やはりこう言うべきですかね」
懐かしい……優しげな声と笑み。
「ーーーーただいま……シロウ様」
俺の伸ばした手を彼女の手がそっと触れて、握り返される。
そうして、そのまま彼女は静かに俺に顔を近づける。
「んっ……ちゅっ……」
2人の影が重なる。
口付けの熱はかつての記憶よりも熱く、その熱が彼女の存在を実感させる。
「ああ、おかえり……キャスター」
彼女の体を抱き寄せて、再び熱いキスを交わす。
それと同時に頭上からバサリという音。
見れば、先ほどの青い鳥が飛んでいた。
強く、軽やかに、羽を広げてーーそれはまるで俺たちを祝福するかのように高く高く空へと羽ばたいていく。
顔を上げて、キャスターと共にその羽ばたきを見つめる。
薄暗い雲も吹き荒れる雨も、もうすっかりと消えさって。
透き通るような青い空がどこまでも広がっている。
そうして虹がそっと微笑むように、俺たちのことを照らしてみせた。
ここまでお読みいただきありがとうございます!
この後はストックが貯まれば後日談的な話をまたあげたいと思ってますが、話としてはここで一度完結となります。
楽しく読んでいただけたなら幸いです。
以下あとがき
自分はメディアさんと士郎のカプが好きで前2作もその2人のお話を描いたのですが、ヒロインとして書く上では本編で行なっている魂喰いをあっさりやめさせたりとどうしても美化させる必要がありました。
でもそれってホントにメディアの魅力を書けているのか?というところから考えて書いたのが今回の作品です。
そこで怖さを書くなら大人ではなくリリィの方だろうと思ったのですが、単なるサイコやヤンデレといった記号化できる書き方もしたくはありませんでした。
色々と考えて、FGOのイベント「アイアイエーの春風」でメディアリリィはキルケーとオデュッセウスを記憶を奪ってまで強引にくっつけようとしていたのを見て、本人はエロースの矢で狂ったはずなのに何故そんなことをできるのかという部分を膨らませた結果、熱狂的な恋心とそれを俯瞰する現実的な冷めた視点も両立するキャラという解釈に落ち着きました。
今作序盤のメディアリリィは士郎を甘やしつつも内心こいつ弱いくせにめっちゃでしゃばるな…とかなり下に見ています、でもそういうところを愛おしいと思う気持ちもあるんですね。
そういった二面性も楽しんで読んでもらえたら嬉しいです。
士郎に関しては前2作ではメディアさんの師事を受けて強くなると言う流れだったので、逆に今回は投影も使えない最弱のまま突っ走って貰おうと思い『見る』ことを中心とした戦いになりました。
士郎といえばやはり投影のイメージの方が強いので、前振りとして『見る』動作や『目』に関する描写は意識して書いたつもりです。
洗脳などでお手軽に『結果』だけを求めようとするキャスターと、そんな彼女に寄り添い、見続けて、共に歩んだ『道のり』をもってして正義の味方を目指すと啖呵を切ってみせた今作の士郎の強さが伝わったのなら嬉しいです。
士郎とメディアのカプは原作ではやはり相手がいるもの同士なのもあって寝取られやんけー!と邪道扱いされがちなのですが、結構相性は良いと思うんですよね。
拙作をきっかけに士郎×メディアの良さが広まって小説やイラストがもっと増えてくれると嬉しいです。
長々とあとがきを書きましたが、ここまで読んでいただいた方は本当に感謝です!ありがとうございました!