大学生の星崎希望、彼氏が雇った男にハメられメス堕ち♡ 作:高牧園
2
――寝取り成功のメールに添付されたのは、そんな動画だった。
「の……希望……」
暗い部屋、たった一人でその動画を見終えた舞人は勃起が収まらない。
希望の痴態は舞人との行為の時には見たこともないものだった。自分ではない男に「好き」と連呼しながら腰を振る姿は舞人が知る希望の姿ではないが、映像が示す一糸纏わぬ裸身が、彼女を希望だと告げている。
(あんな風に……なるんだ)
動画の再生を止めた後も、舞人の頭の中で希望と響介のハメ撮り映像がぐるぐる回る。
愛を確かめるために、希望が誰にも寝取られないと証明したかった――そのせいでこんなことになってしまったのだと思うと、足元から世界が崩れるような衝撃がある。
(希望が……俺以外の奴と――)
舞人と希望は初めて同士だった。
距離を置いた時期もあるが、その時だって誰かと肌を重ねたことはない。互いを最初で最後の相手だと信じていたはずなのに、希望は彼氏がいる身ながら他の男に抱かれ、乱れきった姿のハメ撮りまで許したのだ。
「ああ……ッ」
嗚咽が漏れる。
こんな映像は舞人の本意ではない。欲しかったのは、無限に続く寝取り失敗報告で――寝取りに成功してしまうなんて、思ってもいなかったのだ。
「希望ッ……どうして……!!」
自ら希望に寝取り男をけしかけておいて、舞人は絶望に浸る。
希望への想いが強いからこそ寝取りサービスを使ったのだ――実際に寝取られてしまったショックは深く、脳も心も砕け散りそう。
「どうして――俺は、勃ってんだよ……!?」
そのはずなのに、ハメ撮りを観た舞人の股間はこれまでにないほど猛り狂い、希望を渇望して跳ねている。
悲嘆に暮れていたはずが、舞人の頭の中は次第に淫欲にまみれていく――止まらない性衝動にかき立てられ、気付けば舞人は希望に連絡を取っていた。
『……舞人君? こんな時間にどうしたの?』
時刻はすでに夜中と言っていい。恋人同士とはいえ非常識な時間帯の呼び出しに希望は怪訝そうな態度を取るが、性衝動に支配された舞人は希望に呼びかける。
「希望。今から会いたい」
『今からって……』
「したいんだ。今すぐ」
『……え?』
その後も何往復かのやり取りがあったが、舞人の強情さに希望は折れた。『待ってて』と言う希望の声には呆れが混ざっていて、寝取り相手の響介にならそんなことは言わないのだろうと思うと勃起が収まらない。
「……もっと、見たいな……」
希望を待つ間のムラムラに任せ、舞人は再び寝取りサービスに申し込み。
これで、あと数日もすれば希望は再び響介と関係を持つことになるのだ――想像するだけで爆発しそうな喜びを噛み締めていると、アパートに希望がやって来た。
「もう、急に呼び出すんだから……ひゃっ!?」
ジトッとした目を向ける希望を、何を言うより早く抱きしめる舞人。
服の上からでも分かるほど勃起したペニスが希望の腰に当たってしまう。いつもの希望なら照れながらも微笑み、服の上からあやすように撫でてくれるはずだが、今日の希望は目を細めたままで。
「……するの?」
冷ややかに舞人に問いかける。
「したいんだ」
「ふーん……」
明らかに気のない返事をする希望に構わず、舞人は希望をベッドに押し倒す。
「ああっ……希望……っ!」
恋人同士になってから何度も愛は交わしたが、今でも初めての時と変わらない興奮がある。
「……」
プレゼントのラッピングでも解くように丁寧に希望の服を脱がす間、希望は白けきって無反応。ショーツを脱がせようとする舞人のために腰を浮かせてやることすらしない希望は等身大の人形を相手にしているようなものだが、寝取られてほとんど日が空いていない希望を前にした興奮のせいで舞人は何も気にならなかった。
「希望っ……これ、どうだ? 気持ち良いか?」
裸身をベッドに横たえる希望の乳を揉み、割れ目を指でこすり上げる舞人。
手つきは映像の中の響介を真似たつもりでいた。これまでも希望のためにと性技は磨いてきた――つもりでいる――響介は、寝取り映像の中で希望が見せた喘ぎ姿を期待しながら問いかける。
「……」
しかし、希望はほとんど無反応。
舞人の部屋を訪れた時とほとんど変わらない半眼の無表情のまま、舞人を見ようともしない。手足をベッドの上に投げ出してぼんやりと天井を眺める希望は愛撫を施しても声すら出さず、生理現象として乳首が膨れ膣が濡れるだけだった。
「っ希望……挿入れるぞ……」
「……」
無反応の希望の割れ目にペニスをあてがい、響介がそうしたように奥まで一気に貫く。
「くうっ……!!」
希望の中は温かく、寝取り映像に興奮しきった舞人のサオにみっちりと絡みつく。
「あぁっ!! 希望ぃっ……すごいぞ、最高に気持ち良くて……っく……!!」
「……」
思わず声を漏らす舞人は、夢中で腰を前後に振っている。
冷静になって見れば、裸で腰だけを往復させる舞人の姿は滑稽でならない。しかし希望の心は凍りついたようになって、自分の上で腰振りを繰り返す舞人に笑いかける気にもなれなかった。
(早く終わらないかな……)
「っく、ああ……希望っ、出すぞっ……!」
「……」
早く終わって欲しいと思ったのに、いざ舞人の射精が近付けばあまりの早さに呆れがよぎる。
浮気相手の響介には中出しを許した希望だが、恋人である舞人の精液を膣に受けたいとは思わなかった。希望は無言で腰を引いて、射精寸前の脈動を繰り返す舞人の陰茎を自分の膣から引きずり出す。
「あっ――」
無念の声を漏らす舞人だが、もう止まれない。
抜ける寸前の快感を残したペニスは大きく脈打ったかと思うと、希望の胸元に白いものを飛び散らせた。
「あっ……希望、っくう……!!」
希望の上でペニスをしごき、精を放つ舞人。
「……」
生温かい液体を胸元に受けた希望の顔色に変化はなく、うんざりと眉を寄せただけ。
舞人の射精が終わる前から希望は首を伸ばし、枕元にあるティッシュに手を伸ばして何枚か引き抜いていた。
「ああっ……全部、出たっ……」
「……」
欲望を果たした舞人の下、身体についた精子をさっさと拭き取る希望。
「……はあ……」
冷めた顔で盛大に溜息をつき、希望は身体を横向きにする――後ろから舞人が何やら言っているが返事をする気にもなれず、希望は静かに目を閉じる。
(響介、早く連絡くれたら良いのに……)
浮気相手とのめくるめく夜を思い出しながら、希望は退屈なセックスの記憶を頭から追い出すのだった。