私たちの身体をベッドが優しく受け止め、ほんの少しだけ弾んでから止まる。今も彼は私に抱きついていて、ぽんぽんと背中を叩いている。
「あの、司令官?」
「こうしていたいんです。少し我慢をお願いしますね。」
そう言って、私の髪をさらりと撫でた。帽子は倒れる勢いに負けてどこかに落ちて、軍服は彼の手によって脱がされた。
「うん。やっぱりこの姿の方がいいかもしれないですね。」
「あんまり見ないで…恥ずかしいから…。」
直視できない彼の目は真っ黒な瞳で見つめて、それを反射した私が写っている。彼の腕の中にいる温もりと質量が心地良い。先ほどから撫でられることによって期待させられる下腹部の熱は最高潮に達している。
「司令官…お願い…欲しいの…。」
「…はい。」
彼がゆっくりと私の服を脱がしていく。汗ばんだ身体が外気にさらされて、熱が奪われる。心臓の鼓動が耳の奥を叩き、脳内麻薬が分泌される。無意識のうちに腰がひくついて、呼吸も乱れる。布が擦れて、その摩擦が私を昂らせる。足を擦り合わせ、彼の動き出しを待つ。何も言わない代わりに、私の身体を弄る手は随分と元気に動く。
「しれ、かぁ、ん…。」
私の双丘と、その先端にある突起を好き放題される。ビリビリと電気が流れて、切なさが増す。感覚はさらに敏感になって、浅い海老反りの体勢になる。
「んきゅ!?」
突起が指で摘まれ、強い快楽が脳を駆け、全身に流れ込む。身体に空気が足りない。それを取り込むために口が開け放しになる。浅い呼吸では十分に酸素を供給できず、テンポが速くなる。彼の顔が近づいて、唇に柔らかい感触を覚える。反射で、彼の首に手を回して、押さえつけるような体勢になった。舌をからめ、互いの粘液を混ぜ合わせる。頬の熱はあがり、身体の末端まで温められる。やがて唇も離れ、同時に身体も離れる。
「ね…、ね…、はやく、挿入れて…。」
「ええ…」
彼の顔が赤くなって、同時に彼の立派なモノが私の下腹部に乗せられる。今からこれで私の中をかき混ぜられるのだと嫌でも理解させられる。ドクンドクンと脈打って、ずっしりと重く熱いそれから目が離せない。ゆっくりと後退して、私の秘部の中に入ろうと、ぐりぐりと押しつけられる。
「ゔ…はぁ、は…、んう…!」
既にぐしょぐしょに濡れていたそこは抵抗することもなく彼を受け入れる。それとは対照的に、進むごとに息がしづらくなる。酸素の供給が十分でなく、快楽がそれをわからなくさせるほどの強さを与えてきて、瞼の裏がぱちぱちと光る。
「動きますから…。」
「ゆっくり…、ゆっくりして…。」
あんまり激しいとすぐに果てて、彼のことを認識できなくなってしまう。私の要望通り、ゆっくり慣らすような優しい動きだった。それでも、中を擦れる感覚や、奥にコツコツとあたる衝撃でやはり快楽値は上がり続ける。不意に私の手に司令官の手が乗せられ、指が絡められた。掌からも感じる暖かさは私にまた別の快楽を覚えさせた。
「んにゃ…あ…て…あったか…」
それからすぐ後に果て、ギチギチと彼の肉棒を締め付けた。
「んぅ…!ああ…!」
彼の腰がさらに速く動き、私の中をより強く突き上げる。敏感になったばかりの私にはその衝撃一つで容易に絶頂できるほどのものであることはすぐに理解できた。だからこそ、情けない声を聞かれたくなくて、彼の首元に口を当てた。彼の動きが一層速くなって、私の抵抗を無駄なものにする。
「霞…」
耳元で一言囁かれ、同時に身体がびくんびくんと跳ねた。どうやら彼の声ひとつでも絶頂してしまったらしい。目の奥が熱い。勝手に握る力の強くなる手は彼を決して離さないとでも言うかのようにしっかりと絡んでいた。彼が一番強く突き上げ、私の中に液体を注ぎ込んだ。そこで動きが止まったことを確認し、口を離す。
「はぁ…はぁ…」
「可愛かったですよ。」
「や…はずかし…んぁ?」
彼が寝転んだまま私をもう一度抱きしめた。彼の顔が息のかかりそうなほどに近い。顔が紅潮して、ドキドキと早まる鼓動が私を焦らせる。ゆっくり顔を近づけ、口付けを交わす。息ができない。しかし、多幸感が支配し、動きたくなくなる。口が離れた頃にはもう全身が完全に脱力し、四肢は投げ出されていた。私の頭がそっと撫でられ、私の秘部に彼の肉棒が擦り付けられる。
「ん…あ…ね、ねぇ…いれて…いれてぇ…それ…や…」
「拒否します。今の霞をしっかり目に焼き付けないと…」
彼は動かずに、私の腰を掴んで動かされる。初めは向かい合っていたけれど、その後に彼の方に背中を向ける体勢になった。後ろから彼が抱きついて、私の双丘を弄りながら擦られ、手が浮いた。私の中から分泌される液体が彼の肉棒とシーツを濡らし、二人の汗が部屋の湿度を上げる。
「んぅ…!しれいかん…やら…、はやく…いれて…」
「む…わかりました…。」
秘部から彼の肉棒が離れ、すぐ後に思い切り打ち込まれた。
「あ!う…はあ…」
「まだ挿入れただけですよ。」
「わか、てる…から…うごいて…んぅ…」
抱きしめられながら打ち込まれ、私の中が悦んでいるのをしっかりと感じる。散々焦らされ続けた秘部は彼の肉棒に反応し、全身にその感覚を送る。それから逃げようと身を捩らせても、彼の腕が私をしっかりと捉え、離さない。そのうち彼の脚が私の脚と絡んで、本当に抜け出せなくなった。抱きしめてくる彼の指が私の口の中に侵入して、無理矢理こじ開けようとする。
「あ!やぁ!やえへ!くひ!やらぁ!」
「だってこうしないと、あなた声我慢するじゃないですか。」
随分と勝手な物言いだが、言い返す余裕が今の私にはない。乱暴に突かれて感じている声を聞かれたくなかっただけではあるけれど、彼の加虐的な声色が私のことを攻撃して止まらない。
「い!うぁ!ふにゃあ!」
同時に果てて、痙攣する身体に注がれる液体が内側から熱を通してくる。彼の腕の力が一層強くなり、奥の方が潰される。思わず顎に力が入り、彼の指をがりっと音が鳴るほどの力で噛んでしまった。
「っつ…霞…ダメでしょう、そんなこと。」
「あ…ごえ…にゃさ…」
指が口から離れ、彼の手が私の秘部にまでのびる。彼のモノが入ったままぷっくりと膨らんだ突起を指先で弄られた。
「ッア!?」
初めて味わう快感が私を襲い、思考を瞬時にやめさせる。彼が再び動き出し、さらに私を壊す。
「あああ!!!や!しれいか!それ!ああ!」
声が抑えられない。ずっとその快感が送り続けられて止まらない。喉がカラカラに乾き、掠れる声が溢れる。延々と続くような快楽は終わらず、供給され続ける。もはや痙攣以外に反応を示さなくなった私を見て、ようやっと彼が止まる。
「ひゅ…ひゅ…し…れ…」
「大丈夫ですか?」
「むり…もう…むり…。や…」
限界に近い私を見て、彼が再び私のことを抱きしめた。
「あ…?しれいかん…?」
頭を撫でられ、身体の緊張が一気にほぐれる。
「んふふ、もっと…」
彼に抱かれ、頭を温かい手で撫でられると気分がいい。そのうち私の頭から手が離れ、秘部をゆっくり撫でられた。
「んきゅ…ぴりぴりしゅる…」
彼の指の動きは私を確実に絶頂へと導く。先ほど弄られた突起を彼が撫でる。
「んぅ!あぁ!」
秘部から勢いよく粘液が吹き出し、彼の手を汚した。
「あ…あ…?んぅ?」
「よしよし。大丈夫だったでしょう?」
「しれ…も…いい…?」
「まだやりたいんですか?」
「ちが…ごめ…や…」
「冗談です。」
また彼が頭を撫で、優しく抱擁する。その暖かさに全身を預けた。
「あ、」
「どうしたの?」
彼が突然何かを思いついたように身体を起こして私を膝の上に背中向きに座らせた。
「いえ…少しやってみたいことがありまして…」
「…いじわるなのはいや。」
「まあその辺りはあなたが判定してください。」
そう言いながら徐に私の目の前を手で覆われた。目の前が暗くなって、指の隙間から差し込む光以外は何も見えない。
「しれいかん?なにして…」
「こうやってあなたの視界を隠しながら…」
「うあ!?」
彼の口が私の耳を優しく喰んだ。甘噛みによって耳の軟骨がコリッと音を立て、見えない視界によって敏感になった感覚がその刺激を数倍に増幅させる。
「どこから来るかもわからない刺激を待つあなたを…」
「んひゅ!?」
私の首筋を暖かく湿った何かがなでる。ぞわぞわと全身の毛が逆立ったような気がするほどに気持ちが良かった。
「あ…あ…?」
「見たいなあと…ね。」
耳元に優しく囁かれる。鼓膜を通して脳が焼かれそうなほどの熱が私を襲う。
「お…?あ?」
「腰がこんなに痙攣するなんてよほど良かったんですね。」
彼が私の視界を塞いだまま、どこかから取り出した布を巻きつけて私の視界を完全に闇に落とした。
「しれ…みえな…どこ…?」
「私はここにいますよぉ。ずっとずっと…ね。」
音のする方に向かって身体を動かす。手を伸ばしても彼の身体には触れられない。
「や…こわい…しれ…」
いきなり私の腕が掴まれ、何かで縛られる。
「や!しれいかん!やめて!」
「ほら、暴れないで。私はここですから…ね?」
ツツツと私の下腹部を指先で撫でられる。
「あっ…ひゅぅ…」
全身の力が抜ける。彼の気配がわからなくなるほどに不安定だ。いかに彼が近くにいるといってもこの状況では私は孤独であるような気がして落ち着かない。呼吸が速くなって心臓がバクバクと跳ねる。
「やぁ…やら…」
「ひぅ!」
突然私の秘部が咥え込まれ、舌らしきものが私の中をかき混ぜている。暖かさと見えないことにより感覚が敏感になっているせいでいつもよりも強い刺激が私の身体を駆け巡る。気持ちが昂って、今にも果てる寸前で口が離れる。
「あ…?なんれ…?」
ジンジンと熱を持って痛い秘部が外気に晒され、身体が無意識のうちに震える。先ほどまで彼に弄られていた先端にふぅっと息が吹きかけられる。
「ひゃっ!あ?あっああ!」
その息で果て、脚をピンと張る。
「うぅ…しれいかん…やら…みえないの…やぁ…あ!?」
首筋をまた彼の舌で舐められる。確かにそこにいるはずの彼を捉えようともがいても腕が縛り付けられているためにそれも叶わない。
「しれいかん、んぁ…やえて…おねがい…かお…みえない…」
「…」
沈黙しか帰ってこない彼に不安感が募る。実は彼はここにいないんじゃないかと思ってしまうほど静かなのだ。しかし、その考えを否定するように彼が私をいじくっている。
「んうぅ…いじわるしないでよぉ…」
涙が滲んで視界を覆う布が湿り気を帯びる。全身から汗が噴き出して、背中に感じる布団が張り付く。
「霞。」
「ひゃ!?しれいかん!?」
「ここにいますよぉ。」
「ねぇ、ねぇ!はやくほどいてよぉ!はや…うぁ!」
言い終わらないうちに私の秘部に何かが入ってきた。彼の指だろうか?
「いやです。こんな可愛い霞、堪能しないわけにいきませんので。」
そう言って私の中を掻き回す。
「ふぅっ、ゔぅ、んっ、はぁ、」
彼がこれ以上調子づかないように無理矢理声を抑え、堪える。彼は私の嬌声が聞けないからと口に指を突っ込むような人だから、きっとこうしていればそのうち飽きるはずだ。
「我慢…ですか。」
少しつまらなさそうな彼の声が私の耳に届く。もう少しで終わるのだろうと思って、ホッとした。
「いつまで待ちますかね?」
「ふぇ?」
彼の指が抜かれて、より太く大きいものがねじ込まれていく。
「しれ…あえ…?そえって…」
「もう準備万端でしたからねぇ。さあ、持ちますか?」
そこからは永遠に続くかのような快楽を送られ続けた。ばちゅんばちゅんと乱暴に突かれて、気を失いそうだった。腰が歪みそうなほどの力で抑えつけられ、その痛みが私の意識を繋ぎ止めていた。
「うあ゛!やあ!しれ!ゆるひて!も!きもちいの!やらぁ!」
突きながら彼の手らしきものが私の頬を撫でた。ほのかに熱を帯びている手が私を極度に安心させ、私をより速く絶頂へと導いた。
「ぁあ!んや!あああ!」
我慢の限界に達し、果ててしまった。彼も私の中に向かって液体を注ぎ込んで、動きが止まった。
「んひゅぁ…」
先ほどまでの振動で目隠しが少しずれて、片目だけが視力を取り戻す。
「あふ…しれ…いた…」
放心状態の私を彼が恍惚の眼差しで見下ろしていた。