「あたしって普段こんな顔で寝てんの?」
「そうだねぇ。でも、ちょっとだけ眉間にシワがよってたりするよ。」
「そうそう。むすっとしててね。」
「でも寝言は可愛いんだなこれが。」
「一言余計よ漣!」
「皆さん静かに。」
「寝てる子を起こしちゃダメデスヨー。」
今は七駆の部屋にお邪魔させてもらっている。腕の中で静かな寝息を立てる曙が可愛らしくて離せない。金剛が意外に静かで、穏やかな笑顔を浮かべている。漣や潮、朧など曙に関してよく知っている子たちからの話ではこの曙はここに所属する曙とは似ても似つかないほど穏やかで柔らかい雰囲気らしい。
「加賀さんと曙って付き合ってるんですか?」
「朧ちゃん!?」
「ええ。」
「そうなんですか!?」
「嘘でしょ!?」
「本当デスカー!?」
「あなたも驚くのね。」
「んう…うるさい…」
「あ、皆さんが大声出すからですよ。」
「すみません…。」
「しかし意外だなぁ。加賀さんってもっと赤城さんにべったりな人ばかりかと。」
「加賀…?ここは?」
「七駆の方々の部屋ですよ。ぐっすり眠っていたので見学を中断させてもらいました。」
「そうだったの…。悪かったわねあんたたち。」
「漣は一向に構わんですよ〜。可愛いぼのたんも見れましたし。」
「一言余計だっつってんでしょ!」
「お二人ともそろそろお帰りになられては?」
「そういえばもう夕方だね…。」
「昼頃来ましたからネ。」
「加賀、あたしのこと運んでもらってもいい?」
「大歓迎です。」
「ありがと。じゃ、またね。」
「うん。いつでも来ていいよ〜。」
「あたしはしばらくあんたらはいいわ…。」
「さようなら。またね曙ちゃん。」
「また会いましょうぞ!」
「じゃあ執務室へgoデース!」
「あ、もう帰るのかい?」
「そう。で?あんたはまだ怒られてるってわけね?」
「あはは…。お恥ずかしい限りだよ。」
「申し訳ありませんがお二人は自力で帰ることはできますか?」
「んー。あたしはいいけど加賀は厳しいかも。もうすぐ夜でしょ?もし夜戦とかになったら加賀を守れるかわかんないしね。」
「なら七駆のみんなに任せよう。今すぐ呼んでくるよ。」
「何から何まで悪いわね。」
「いや、構わないよ。随分楽しんでもらえたみたいだしね。」
「霞、そろそろ起きてください。」
「…ん?」
「途中で気絶しちゃいましたからねあなた。ほら、工廠に行きましょう。建造して戦力確保です。」
「あれ?いいの?私以外建造したくないって…。」
「ですから霞が必要なんです。あなたが建造するのは別に構いませんから。」
「…とりあえず曙たちに話してきたら?」
「それが今出かけてるみたいなんですよ。建造するのが嫌ならまずは資源の個数でも見に行きますか?」
「そうしましょ。」
ベッドから降りて工廠へ向かう。夜の寒さが身体に響く。春といえど夜はまだ冷える。
「妖精さんいます?」
【いるよ〜。今日はなんのよう?】
「資源の在庫数と艦娘用の部屋を整備してもらいたくてですね。」
【それはまたなんで?】
「近々大規模作戦が行われるんですよ。その時に今の戦力では正直厳しいので。」
【なるほどね。とりあえず確認してくる。】
そう言って倉庫と書かれた大きめの扉の中に入っていった。大体待つこと十数分。
【見てきたよ〜。ざっと燃料34200/弾薬40500/鋼材61500/ボーキサイト24000ってとこかな。建造資材は124個、高速建造材は83個だよ。】
「よくそんな溜め込んでありましたね。」
【うん。こっちとしても結構びっくりだよ。あと、艦娘用の部屋の設備費用は提督さんが出してね。】
「そりゃもちろん。建造は…明日にしましょうかね。夜も更けてきましたから。」