「さてそろそろですかね…。」
あらかた事務作業も終わり、あとは新艦娘を待つのみ。と言ってもあまり辺な娘は来ないだろう。と、思っていた矢先にコンコンと扉が叩かれる。
「失礼するわ。司令官。」
「どうぞ。」
扉を開けると霞に続いて曙、加賀。そして新建造艦が3人入ってきた。青葉。武蔵。瑞鶴。言いたいことは色々あるがまず。
「武蔵を建造したのは誰ですか?」
「あたしよ!」
「…そうですか。」
以前の鎮守府ではどれだけ建造しても出る気配すらしなかった大和型が遂に着任した。なんだか実感が湧かない。そして、現在の鎮守府ではその武蔵の素晴らしい能力も確実に持て余すだろうということも察した。
「まあ、みなさん歓迎しますよ。取り敢えずは3人とも同室で。後日一人部屋を与えます。取り敢えず…3人は演習してあげなさい。練度を上げるのを最優先に。よろしく。」
「わかったわ。」
「了解です。」
「まっかせなさい!」
「では行ってらっしゃい。」
「と、いうわけで今から日が沈むまで演習をするわ。私、曙、加賀と今回新建造の青葉、武蔵、瑞鶴で別れるわ。」
「あのー…編成に文句はないのですが…日が沈むまでというのは…?」
「もちろん字面通りに受け取ってもらっていいわ。」
「ふむ…それはいい!」
「腕も鈍っちゃってると思うし…いっちょやりますかー。」
「青葉途中退場希望です!」
「却下。」
「そんなあ!」
全員に偽装を展開させ、まずは止まっている的に攻撃を当てる練習から。結果からすれば、なかなか上々。文句を言っていた青葉は意外にも射撃精度は悪くない。武蔵は練習用の弾丸を使用しているはずでも、やはりその威力は凄まじく、大和型の名に恥じない性能だった。期待大だ。瑞鶴は艦載機を飛ばす練習をしている。と言ってもすぐに感覚を掴み、凄まじい腕前を見せてくれた。
「瑞鶴とかいう娘、加賀と同じくらい精度いいわね。」
「…加賀の方がすごいから。」
珍しく曙が不機嫌そうにつぶやいた。
「さて、感覚も掴んだと思うし、そろそろ訓練よ。さっきも言った通りの艦隊に別れるわ。こっちの旗艦は私。そっちは自分たちでその都度話し合いなさい。」
「青葉は辞退します。」
「んー。私も辞退するわ。武蔵よろしく。」
「ふん。この武蔵に任せておけ!」
取り敢えずは様子見で加賀の艦載機を飛ばす。それに対応するように瑞鶴の艦載機も発艦。流石に搭載数に差があり、練度においても差のある加賀には敵わず、私たちの航空優勢。さらに、あちらは武蔵が中破、青葉が小破の損害が。私たちは損害ゼロ。まあここまでは予定調和みたいなもの。ここから化けさせる。
初戦はこちらの勝利。瑞鶴はなかなか手強かったが、やはり物量や練度の差には敵わないようだった。
「く…この武蔵が…。」
「やっぱりお強いんですねぇ。」
「加賀さんやっぱり強すぎるよ。」
「はい、まだまだ!あんたらが全員大規模改装できるくらいには鍛え上げるからね!」
青葉の顔が名前の通り青ざめ、その他二人の顔はぱっと明るくなった。