青葉練度:31
武蔵練度:33
瑞鶴練度:29
「かひゅ…かひゅ…」
「なかなかいい訓練になったな。感謝するぞ。」
「あー疲れた。みんな体力ありすぎでしょ。」
霞練度:124
曙練度:96
加賀練度:52
「だいぶ上がったんじゃないかしら。」
「青葉大丈夫なの?過呼吸気味じゃない?」
「瑞鶴…動きが少し悪いわ。もっと的確に射れるようにしなさい。」
日が落ちてあたりが暗くなった頃に演習が終わる。私たちからすればそれほどでもないが、武蔵を除くと相当疲労が溜まっているようだった。青葉は膝をつき、全身を使って呼吸している。瑞鶴は青葉よりはマシと言っても膝が少し震えている。
「そろそろ帰りましょっか。武蔵、そこの二人運んであげれる?」
「お安い御用さ。ほら、いくぞ。」
そう言って青葉を優しく担ぎ上げ、瑞鶴の手を取る。その一瞬青葉の顔が少し赤くなったように見えたが、すぐに顔を逸らされたのであまりわからなかった。
「司令官。今戻ったわ。」
「ご苦労様でした。さて、結果は?」
「全体的に練度が上がったわ。青葉と瑞鶴が改装できるくらいね。武蔵はまだ。」
「初日にそれは十分なんですよ?あんまりスパルタすぎてもみなさん疲れてしまいますから。しかし、その努力には感謝します。明日は柳田くんに演習を頼んでいます。ゆっくり休んでもらうよう言ってきてください。」
「了解。」
いつもは何も離すことがない定期報告が以外に長引いた。これからはもっと多くなるだろうか。少し面倒だが、これでも他の鎮守府や前回のところよりは幾分マシ…どころかぬるいほどだ。しかし、初めは戦闘がないからここに転属されたと言うのになぜ戦力増強など考えねばならないのか。
「え?また演習があるんですか?」
「青葉と瑞鶴はそれより先に改修だからね。」
「私はまだできないからな…明日は確実にそこまで上げて見せよう。」
「はーい。」
「加賀、あんまり急いで食べたら喉詰まっちゃうわよ。」
「加賀さんいい彼女さん見つけたね。」
「瑞鶴、今すぐ鎮守府周辺を十周してきなさい。」
「やなこった。」
「青葉、食べれるか?」
「え、ああ、大丈夫です…。」
賑やかな空間がこの食堂に形成されている。和やかで、それでいて適度に騒がしい。いつもの曙や加賀に、さらに瑞鶴と青葉と武蔵。増えれば騒がしいのは当然なのだが、今までが少なすぎた。間宮さんも突然増えた面々には興奮を隠せないものの、やはり料理を提供する早さは落ちる。なんと言っても加賀も武蔵もよく食べる。いくら使ってもすぐに皿が空になる。
「ここの料理は美味いものだな。いくらでも食べられそうだ。」
「青葉限界です…」
「そうか…ゆっくり休むといい。」
武蔵が箸を置き、青葉の頭を撫でた。演習の頃の荒々しさは鳴りを潜め、穏やかな顔と雰囲気が溢れている。青葉は抵抗しようとしたが、疲れすぎてもう動けないようだった。間宮さんは先ほどの武蔵の言葉を受けて、さらに料理を作り出した。
「加賀はよく食べるけど瑞鶴はあんまり食べないのね。」
「んー。私は少食気味だからね。加賀さんは食べるのが大好きだからさ。」
「瑞鶴…正規空母は食べることも仕事のうちです。」
「あはは。前もそれ言ってたね。」
「前?もしかしてあんたも?」
「あれ?こんな曙なんていたかな…。」
「違う違う。あたしは話聞いただけ。」
「なんだ。」
曙たちはあまりよくわからない会話に花を咲かせている。"前"だとか、"いた"だとか。まるで前まで知っていたかのような口ぶり。あまり深堀するのはよくないことかもしれないので、私はそろそろ司令官のところに戻ろう。