自室に戻ってみると突然眠くなって来た。昼間の演習なり出撃なりで疲労が溜まっていたようだった。瞼が下がってくる。頭がふわふわして思考力が落ちる。
「霞?大丈夫ですか?」
「ん…だいじょうぶ…。」
「であれば、何かして欲しいことはありますか?」
「えと…キスしてほしい…かも…。」
ぼんやりとした頭からひねり出したお願いを彼は叶えようとこちらに向かってくる。頰に手が添えられる。ほんのり暖かい手がおちつく。私も彼の頰を両手で包む。ゆっくり近づいて、唇を重ねる。ふにゅんと柔らかい感覚を覚える。数秒程度経って彼が顔を離す。
「んぅ…」
「まだ夜になったばかりですから…私も全然余裕はありますし。」
「わかってる…。えっと…じゃあそこでまってて…ほしい。」
彼をその場に留め、抱き着く。細い身体に腕を回して離れないようにする。彼もそのうち私に抱きつき返す。
「ふぁ…ねちゃうから…だめ…」
「そうですか。」
少し悲しそうな声が聞こえた。
「あと…は…」
眠い目をこすって彼を見る。少し眉を潜めて私を見つめる彼が愛おしくて、下腹部が少し疼く。眠いのと合わせてそういう欲求が湧いてくる。
「あんまり…はげしくないの…」
「と言いますと?」
「…いじわるぅ」
彼の膝の上に座り、彼の手を引いて、私の秘部に手を這わせる。
「…本気ですか?」
「まだ…ねたくないし…でも…ゆっくりしてほしい…」
後ろの方から唾を飲む音が聴こえた。まず服越しに触られる。じんわりとその部分に熱が溜まって行くのがわかる。
「ん…ふ…」
少しづつ息が荒くなって行く。そのうち、彼の手が私の秘部に直接触れようと下着の中に侵入してくる。長い指が私のそれを撫でる。次第に水音がしてくる。
「んぅ…ひゅふ…あぅ…」
「…服が邪魔ですね。」
「ふぇ…?」
私の下半身を覆っていた布が剥がされ、下半身の通気性が良くなる。空気が直接触れ、粘液が溢れる。彼の指が私の中に入ってくる。まずは一本。中を優しくゆっくりかき混ぜる。ぴりぴりと微弱な刺激が走って、細かく痙攣が繰り返される。
「しれいか…しょれ…きもち…」
そのすぐ後に二本目の指が追加された。すでにキツくて、指に吸い付く。今度は少しだけ乱暴に動いて、今の眠気との相乗効果で浮遊感を感じる。一番感じるところに彼の指がしなって刺激を与える。
「きつ、いぃ…しれ…しょえ…しゅき…」
彼の口が私の耳に息を吹きかける。ゾワゾワと全身が逆立って、一時的にトリップする。
「お…?あ、お?」
身体がほんの少しだけ跳ねる。その後に彼が私の耳を優しく弄んだ。唇で優しく喰んだり、甘い言葉を囁いたり…。はっきり言ってどうしようもない眠気すらもスパイスとなってさらに興奮した。なんだか司令官が私に夢中になっているみたいで、優越感のようなものも感じた。
「しれ…も…きちゃ…からぁ…」
「大丈夫。大丈夫。ほら、集中させて…?」
自分でもわかるほど締め付けが強くなった。彼の指が私の中をかき混ぜ、手の平で突起を撫でる。
「うぁ…ひゅ…」
「ほら…我慢なんて、してはダメですよ…?」
彼のこの一言が決めてとなって、盛大に果てた。と言っても私自身にはその自覚はほぼない。
「うぁ…ひゅあ…」
「可愛いですねぇ…。」
「しれ…か…」
いよいよ眠気が限界だった。もう寝てしまいそうな予感がした。
「霞、まだです。」
「…まら?」
「私だって…流石にこのまま終わりは生殺しです。」
確かに先ほどから私の腰あたりに硬いものが当たる感覚はあった。
「やさしく…してね…?」
「もちろん。すこし、持ち上げますよ。」
彼の腕と、彼の義手で、私の身体が持ち上がる。私の秘部の入り口と彼の肉棒の先端が当たる。ちゅ…と音がなり、ゆっくりと私の身体が下降して行くに連れてどんどん快楽値も上がった。
「あひゅ…しれ…しょえ…らめ…」
すると司令官が私の身体を肉棒を挿入したまま回転させ、向き合った。不思議な感覚がさらに私に興奮を覚えさせた。
「んあ…やぁ…」
ぎゅぅと彼が抱きついて、私の腕も反射的に抱きつく。ぼんやりとした思考がさらに靄をかけられる。ゆっくりと上下して、ゆさゆさと身体が揺れる。
「きもちい…しれ…しゅきぃ…」
「私もです。」
頭を撫でられる。多幸感も押し寄せて、錯乱状態に陥る。さらに敏感になる感覚が彼だけを認識する。また、ほんの少しだけ早く動かされる。ちゅぷ…ちゅぷ…。水の弾ける音が響く。私の中から分泌された液体が掻き出され、私と彼の中の弾むタイミングで鳴っている。
「しれ…かぁ…わらひ…も…むり…」
「好きなときに好きなタイミングでイっちゃってください。」
ぼそりと告げられたこの文章がさらに私を逃すまいとする効果を持った。
「んきゅぅ…ひぁ…」
一層身体が跳ねた。彼は嬉しそうに笑ってもう少し早く動いた。
「んや…しれいかん…とめ…て…も…らめ…」
私の言葉を無視して、尚も動き続ける彼は私を抱きしめる。
密着度が高まったことによって私の口が彼の体に押さえつけられ、呼吸ができなくなった。果てた際の嬌声もそれによってでなかった。
それからもしばらくは動かされ続けた。いっぱいいっぱいの私に注がれる液体はいつもよりも多く、彼が抜いた頃にはドロドロと溢れた。彼が全ての注ぎ込んだ液体を掻き出すため、指を突っ込んで動かす。
「しえ…しょえ…らめぇ…」
また何度か果てた後にようやく解放された。服を丁寧に着せられる。
「時間的にもこれで最後ですかね?さあ霞。最後のお願い、聞かせてもらいますよ。」
「しえ…わらひのこと…ぎゅってして…ほしい…」
彼は何も言わず、私のことを優しく抱きながら布団を被った。温もりと満足感ですぐに眠りに落ちてしまった。
「青葉、盗み見るのは、感心できませんが?」
ドアの外で慌ただしい足音が駆けて行った。