目を開いたはずなのに視界は真っ黒だった。目を凝らしてもなんの輪郭も見えない。意識はまだぼんやりしているけれど、この違和感に気づくのにはそう時間はいらなかった。取り敢えず手を動かしてみる。布団と、司令官の身体に触れた。まだ夢を見ているわけではないらしい。試しに目元を触ってみる。すると、何やら布らしきものの感触があった。簡単にずれてようやく真に目覚めることができた。
「司令官、起きて。」
司令官の肩を揺らす。実際はまだ早い時間だけど、もう寝れそうにないし、少し怖いので起きてもらう。
「ん…おはようございます霞。」
「ん、おはよう。」
司令官は朝起きても全然辛そうじゃない。かくいう私は朝も夜も弱い。今だけは意識ははっきりしているけれど、普段ならもっと思考力は低い。
「あ、外しちゃったんですね。それ。」
「ひどいことしないで欲しいわ。やるとしても…その…私が起きてるときにしてよ。」
「ええ…わかりました。」
彼がぺこっと頭を下げる。
「なら、いいわ。」
少し微笑んだ彼が私に抱きつく。私も抱きつき返す。こうしていると胸の奥の方が熱くなる。
「朝と言ってもまだ早いですねぇ。何します?」
時計はまだ四時を指している。流石に早すぎた。
「昨日の続き。」
「ほう…いいでしょう。」
「つ、続きだから…その…あんまり激しくないのだから…。」
「わかってますって。あんまり身構えなくてもいいですから。ほら、おいで。」
両腕を開いて彼が誘ってくる。そして、その腕の中に身体を収める。胸元に頭があるので、彼の鼓動がはっきりと聞こえる。規則的なリズムで安心する音。早速彼の手は私の下着の下に行き、秘部を弄り始めた。とはいえそれは非常にスローモーで優しいものだった。すぐに濡れて、息が荒くなる。
「んぅ…あ…きゅ…はぁ…」
水音が部屋中に響いて、それが全て私から出ていると思うと妙な感覚が襲ってきた。
「しれ、か…」
彼の左腕が私の背中をぽんぽん叩く。それでも右手はしっかりと早くなって行く。その快楽の波を耐えられるはずもなく果てた。声は聞かれたくなかったので、彼の寝間着を少し噛んだ。彼の左腕が、背中から私の頭へ移動して、やはり再び撫でた。
「しれ…しゅき…はぅ…ん、ふぅ…」
彼の唇と私の唇が重なり、昨日とは違って舌を絡める。脳が弾けて、視界がクラクラする。
「はひゅぅ…」
ぐったりしていると、彼が私を持ち上げて身体の向きを変え、包み込むように抱きしめた。私も、前面に回された腕にそっと腕を乗せた。
「霞、少し腕を緩めてください。」
「?うん」
言われた通りに腕を離す。彼が義手をはめて、私の服の下を弄り始めた。
「しれいかん?なにやって…」
まだまだ止まらない。両腕が私の服の下を滑り、どこかを目指す。段々くすぐったくなってきたところで、ようやくとまった。そこはどうやら胸の部分らしい。
「しれ…そこ…」
胸元を覆っている下着を彼の手が少しづつ押し上げる。今から何が起きるかは知らない。ただ、心臓の鼓動だけは期待するように早くなる。彼の指先が少し遠慮がちに私の先端を撫でた。
「ひゃ」
そこからはずっとそうだった。次第に感じてきて、汗も出始める。呼吸は乱れ、先端がぴんと張って痛い。しかし、彼が弄るときだけはその痛みから解放され、逆に快楽を感じる。
「にゃに…これ…わらひ…しらにゃ…」
もちろん秘部を直接触られるよりは全然弱い刺激だった。しかし、それでも快感は送られる。腰が少しだけ浮いては落ちるということを何度か繰り返した後、彼がきゅっと先端を摘んだ。
「あ…い…?あ゛〜?」
コリコリと弄られ続ける。人差し指と親指に弄ばれる。
「し、れ…しょえ…やぁ…」
ピタリと止まり、私を放置する。
「は…ひゅ…しれ…へんにゃ…こと…しにゃ…れ…」
今度は彼の手が私のお腹を規則正しく叩く。もちろん優しく。
「?…??」
意味がわからなかった。先ほどまでの彼は私を気持ち良くしてくれる動きだった。しかし、今はそんなことはなく、ただお腹を叩くだけ。訳がわからなさすぎて少し冷静になった。
「しれいかん…これ、なに?」
「いいんですよ。気にしなくても。」
「?」
やっぱりわからない。でも、さっきの恐ろしいほどに安心する優しい声は私の警戒を一瞬にしてほぐした。別に嫌なわけではないし、密着しているし、特に不満もない。
「んぇ?」
数分後、身体に変化が起きた。少しうとうとしていたところに突然弱々しい快楽が現れた。彼はその声を聞いてなのかそうでないのか、やはりまだ止まらない。
「しれいかん…それ…とめ、て…なんか…へん…」
まだまだ止まらない。体勢が変わって、ベッドの上にころっと寝かされた。彼が私の横に倒れて、やはり規則的にお腹を叩いた。ただ叩いているだけなのに…もはや定期的に離れて触れてを繰り返しているようなものなのにどんどん気分が昂って、腰が痙攣してくる。秘部からは粘液が大量に溢れる感覚を覚え、同時に下着が密着する感覚もあった。
「お…?うあ…?」
果てたかもわからない微弱なそれは私には全くわからない謎だった。彼の顔は優しく微笑み、手を止めた。
「可愛いです。」
「しれ…なんか…へん…」
「大丈夫ですよ。」
彼がそう言って、私の服を脱がして行く。なだらかな双丘が外気に触れ、その先端も見えて、ピンと張って天井を指している。その次には私の秘部を覆っていた布はすっかり脱がされていた。下着に付いた粘液が糸を引く。
「しれ…こわ、からぁ…」
「そんなわけないでしょう。」
ばっさりと切り捨て、彼の肉棒が取り出される。いつもこれを見ると何も動けなくなって、身体が硬直してしまう。
「あ、しれ…」
「もう優しくなんてできませんからね。」
「なん…でぇ?」
彼のものがゆっくり挿入れられる。身体を押し広げて、一番奥に彼を感じる。
「は…ひゅ…むり…だからぁ…うご…ちゃ…だめ…」
彼が私の腰を掴む。何が起きるかなんて聞かなくてもわかる。これから私は気絶するほど突かれるのだろう。彼の獣欲が篭った瞳が私の身体を痺れさせる。
「は…はぁ…」
彼の肉棒が私の奥をぐりぐりと攻撃してくる。痛いわけではない。むしろそうされるのは結構好きな方だから、逆に気持ちいい。問題は、ここから先どうなるか。彼がゆっくり腰を引く。
「しえ…しえ…おえが…やらぁ…お゛!?」
ズンと押し付けられる。全身がひっくり返る程の衝撃を受けた。それだけで私の頭は真っ白にされる。部屋の中には私と司令官だけ。二人の呼吸は閉じ込められ、そして流れた汗がむわと飛散して、妙に扇情的な空気になる。
「あぅ…しれ…か…!やえ…!はやい…から…!」
弾む度に脳が溶ける。腰が痙攣する。秘部は彼を離さないようにギチギチと締め付けが強くなる。彼の背に手を回そうとしても届かない。というかそこまで手を伸ばそうとしても快楽のせいで身体がいうことを聞かず、結局その手は自分の身体の上に落ちる。
「しえ…!こえ…!やあ…!」
涙が溜まって行く。視界は狭まり、彼は私を恍惚な表情で見下ろす。心の中でもっと優しくして欲しいという欲望と、その逆で更に乱暴に、めちゃくちゃにして欲しいという欲望が別れる。彼の動きが私の心を読み取ったのか更に早く動き、腰を掴む手は更に強く強引になった。
「おぅ!?やら!しれ、あぁ!」
また私だけ果てた。全身が痙攣する。それでも動きは止まらない。奥を更に突かれる。体力が万全でなく、かつ寝起きという事で私はもう既に動けもしないし声もあまりでない。
「しれ、か…や…むり…」
言葉にならない声で彼に伝えてもその動きは止められない。暫く経ってから彼の液体が注がれた。
「は…ひゅ…」
「まだ、やります?」
「う…え…?や…て…いったら…?」
「もちろん続けますよ?」
「なん…やら…も…ほんと、に…やなの…」
手で彼の身体が動かないよう抑え、首をブンブンと振り、全身で意思表示する。
「そこまでなら、仕方ありません。お風呂でも行きましょうか。」
「あ…ぇ…?」
少し拍子抜けだった。いつもの彼ならこうしても動こうとするはずなのに。なんだか今日は優しい。
「…どうしたんです?」
「こし…ぬけちゃ…」
かくんかくんと痙攣し、足に力が入らない。彼が仕方ないと言うように微笑んで、私の身体に布を被せ、抱え上げた。