彼が私の服を脱がして、全身をゆっくりと撫でる。頭がどうにかなりそうで、全身が逆立つ。身体が持ち上げられ、彼の顔が私の丁度真横にくる。耳朶が彼の口の中に収まって、転がされる。微弱で柔らかい刺激で一瞬目の前が暗くなる。
「ふにゃ…くすぐったい…」
彼の手が秘部を捉え、差し込まれる。既に濡れていたそこは抵抗なく指を受け入れ、しかも吸い付いて離れようとしない。指がしなり、弱いところを的確に攻撃してくる。背骨あたりを義手が滑り、なぜか背筋が伸びる。
「しれいかん、はやく…はやく…」
腰が勝手に動き始めて、自分から刺激を受けようとし始め、止められない。身体の密着で胸の先端が彼と擦れて、そこからでもまた痙攣する。彼が喰んでいた耳を離し、私と顔を突き合わせる。
「あぅ…しれ…」
彼は何も言わず、私の蕩けた唇を奪う。熱くて、しつこくて、本当に溶けてしまいそうな情熱的なキスが私の奥の方へ進んでくる。脳がじわじわ焼けて、秘部が待ちきれないとばかりに疼く。
「ふあ…」
腰が持ち上がり、入り口にぴとりと彼の肉棒があてがわれる。そして、私をかき分けながら熱く太いそれが突き進んでくる。入るたびに痙攣して、脳が短く停止し、再び動き出す。これを何度か続けてようやく、彼の肉棒が全て入り切った。
「本当にあなたをめちゃくちゃにしてしまいますよ?」
「はぅ…うん…して…」
ぐちっと奥の方から音がして、あとはそれを聞き取る暇もないほどの快楽が脳を襲う。焦らしに焦らされて敏感になったそこは止まることなく粘液を分泌し、彼の背に回された腕はさらに力がこもって離すまいとする。
「んぅ、あ…はぁ…も…きちゃ、うぁ…!」
少し彼が腰を早く動かし、私のことをまた弾けさせようとする。涙が滲んで、溢れる声を抑えようと彼の肩を咥え込む。その後すぐ果て、全身から力が抜ける。
「んふ…ふー…」
喰んだまま離したくないと勝手に身体が動く。鼻息が荒く、全身から吹き出す汗もすごい。しかし、いつものことではあるけれど、彼は私が果てても動くのをやめようとはしない。むしろ少し強くなって、その後も何度か絶頂を体験する。
「フッ、フッー…ゔあ…」
堪えきれなくなり、口元が離れる。そして、この機を逃すまいと彼が身体を離し、逆に私の首筋を咥え込まれる。彼の舌らしきものが私の首を動き、ゾワゾワと鳥肌が立っていく。暑い時期に起こる生理現象としては些か不思議なことが、今は当たり前に起こる。
「ひぅ…あ…しれ、かぁ…」
一際強く押し付けられて、奥の方に注ぎ込まれる。二人が抱き合い、冷房のよく効いた部屋であるにもかかわらず熱すぎる体温が余計に上昇する。それに、こうして抱き合うと彼のことをより強くはっきりと感じることができるから好きだ。体勢が変わって、今度は寝転がされる。覆い被さる彼が大きく見えて、獣欲が更に強まった瞳で見つめ続けられる。目を逸らしたくなるような威圧感も、全て期待の前に崩れ去る。
「やはり、可愛いですね。」
その一言が私の全身を駆けて、指先まで硬直する。絡み合った互いの手は離れることは決してなく、もう一度動き始める。弾ける水音が響き、そして少し乱暴な突きが私のことを襲う。
「ふぇ…なんで…とめちゃうの…?」
しかし、突然彼が動きをやめ、私のことを見つめる。腰が動き、無理矢理にでも快楽を得ようとする。しかし、やがて彼が全て引き抜いてしまって、私の頭を少し撫でてから言う。
「改装前の服、着てしてみませんか?」
「え…?」
全く訳がわからなかった。改装前の服なんて見ていない。それに、身体中汗まみれで気持ち悪いのにそんなことは…正直抵抗があった。
「ダメですか?」
縋るような目で見つめられ、それがどうにも私にはよく効く。結局は折れて、了承してしまう。今回も、そうだった。久しぶりに着ても…いや、着せられてもサイズは変わっていなくて、なんだか複雑な気分。
「これで、なにするの?」
「こうするんです。」
腰に手が回り、抱き寄せられる。そのまま密着して、張り付いた服のせいで強調されるボディラインと先端が恥ずかしい。ケッコンというか、二度目の大規模改装を経てからは一度も見ることがなかった服でスルのはなんだかイケナイコトをしているようで、少し気が引ける。しかし、それ以上に昂揚感が強い。
「なんか…しれ…いつものより、も…」
なぜだか強かった。油断すればすぐにでも果てそうな刺激に必死で耐える。しかし、耐えようとするほど彼の香りが侵入してきて、余計におかしくなる。
「うぁっ!?」
じゅぷんと彼の肉棒を秘部が飲み込み、ぎゅっと締める。
「いきなり…らめ…」
抱き合ったまま動いて、一定の間隔で身体が持ち上がる。腰に回された腕の暖かさと義手の冷たさが不安で、落ち着かない。しかし、それ以上に脳が理解を拒んで視界を狭める。
「しれ…やぁ…これ…すぐ…きちゃう、からぁ…」
言葉を交わすことなく彼の動きは早くなり、加速度的に快楽値も上がる。私のことを一切考えていないような突きが嬉しくて、しかし、それの理解を脳は必死に拒絶する。
「やぁ…らめ、きひゃ…うぁ…!」
奥の方が一際強く押され、無理矢理絶頂させられる。苦しくて、屈辱的で、でも気分がいい。身体は悦んで、心は反発する。
「や…うぁ…?ひゅ…しれ…なにして…」
無言で、ゆっくり引き抜かれる。蓋をしていた彼の肉棒が完全に抜け、逆流する液体が勢いよく噴き出す。
「ふく…よごれちゃう…」
「どうせ着ない服でしたよ、きっと。」
じっとりと張り付いた服の上から手を這わせ、その刺激で痙攣する私を恍惚の目で彼が見つめる。
「くすぐったいぃ…んあっ…」
嬌声も漏れ、思わず口を塞ぐ。その声を聞き逃さなかった彼が余計に強く身体を弄る。
「ふにゃ…うあ…」
「…ああもう。たまりませんねえ。」
嬉しそうに私の先端を摘んで言う。
「ふわっ…とれちゃ…とれちゃうぅ…」
「あなたの可愛いここが取れちゃうほど強くないと思いますよ?」
ここのところずっと可愛いと言われて、気がおかしくなりそうだった。奥の方がキュウキュウして、彼のことが恋しくてたまらない。
「ひが、う…かわいく…にゃい…」
「嘘はもっと上手につくべきですよ。」
私のナカを掻き回してそう言う。注ぎ込まれた液体が残らず掻き出され、膨らんだところと同時にされて、腰が抜ける。口が開いて、涙が溢れる。
「ひゃう…ん…ちゅぎ…ちゅぎ、かわいい…て、いったら…ゆるひゃな…んう…」
「…可愛い。」
わざと彼にそう言われる。
「っ…!もう!くじゅ!いわないれっていったのに!」
「おやおや、私は遂にくずになってしまった訳ですか?」
「あ…ちが…そうじゃな…」
「…なら、もっと言わせてもらいますよ。可愛い。あなたは、私の知る限りで最も可愛らしい存在です。」
今度は目を見て、はっきりと言われる。
「だかりゃ…いっちゃ…りゃめ…」
着せられた服を、今度は脱がされる。半分脱ぎかけのようになった私を彼の口が吸い付いて、ほんのり赤い跡が残る。今度は右耳を揉まれ、左耳を口に含まれる。
「ひゃ…りゃめ…へんになっちゃ…」
「別に構いませんよ?もっともっと変になっちゃってください。」
口付けをされ、おまけに後頭部を抑えられる。逃げ場がなくて、もがく。すると秘部に入り込んだ彼の指が勝手に擦れる。
「んぷ…ふぅ…ん゛!」
溜まって溜まって、限界のところまで行く。息が辛くなった辺りで、絶頂して、力が抜ける。ベッドの上に寝かされて、覆い被さられてしまう。喉が狭くなったような感じと、目の奥の方がぎゅっと閉まる感じがした。
「…もっともっとします。でも、くずって言えば…もっとひどくしますよ。」
「うぅ…す、すきにしなさいよ…。この…くず…」
一瞬彼の目が優しくなって、それから思い切り突かれる。お腹が彼の物の形に膨らんで、押し潰される。極度の圧迫感で、反射的にのけぞる。乱暴に突き上げられて、秘部の形が変わりそうなほどの衝撃を受ける。
「あ!やぁ!はや、いぃ!」
「こら、口を開けると、舌を噛みますよ。」
そう言われて、彼の指を二本口に捩じ込まれる。これでは、舌を噛まずとも彼の指を噛んでしまう。
「ふゃ!ひれ、の!ゆぃ!かんひゃう!」
「そんなの、あなたが口を閉じなければいいのですよ。」
なんと理不尽な物言いだろうか。側から聞けば全く訳のわからないことを言っている。けれど、今の私はそんな扱いすらも悦んでしまうような身体になってしまった。
「んひゃ!あ!んい!」
「こんなことをされていっちゃうんですか。変態さんですねぇ。」
「ひゃわ!あ!ひれ!あ!」
どっちゅどっちゅと響き、その度電気が全身を巡る。脳内麻薬が過剰に分泌されて、意識が飛びかける。それを、彼の指が口内を動き回ることで阻止される。
「ひゃ!ん゛!ん゛ぅ!」
奥の方にまた出される。腰の痙攣が止まらず、余韻が身体に残る。指が取り出され、彼の指が糸を引く。
「ふう…もう、お仕置きは済んだと思うのですけど…また、言われちゃったら…どうしましょうね?」
わざとらしく、私が再びあれを言うのを待っているらしい。
「だれが…あんにゃこと…」
言うわけなどない。
「いう…と…おもってるの…」
そんなの、もう、二度というわけがない。
「この…くじゅぅ…」
はずだったのに、彼の加虐的な目で見つめられて、つい出てしまった。
「…はまっちゃいました?」
「ち、ちがう!でも…その…あなたが…したそうだったから…」
「へぇ…ありがたい限りですね。まあ、別に関係ありませんけど、言えばいうほどエスカレートしますよ。ええ。」
「ふぇ?」
再び動き出す彼の動きが私を捉え、もう一度あの快楽を受ける。しかし、今度は先ほどよりも更に密着して、互いの身体が触れ合うほどのごくわずかな距離で、先端が擦れる。
「ふにゃ!あ!や!んぅ!」
彼の背に手を回して、激しい動きでも離れないようにする。彼も、私のことをしっかり抱いて、力が込められるようにしている。
「あ゛!はぁ!くひ!」
「ほら…言っちゃいましょうよ…ほら、くず。く〜ず。ね?」
耳元で甘く囁かれ、乗っ取られた脳が勝手に口を開かせる。目が回って、指先が痺れる。この快楽を逃したくなくて、彼の誘導に乗せられる。
「ん!や!く、じゅ!は!とめ、ちゃ!りゃめ、りゃかあ!」
頬を伝って流れる涙が彼の肩に落ち、振動でまた背を滑り落ちる。もっと強くなって、快楽値が高まって、腰が痙攣して、息が上がる。そして、一瞬で果て、そこからは最早絶頂しても絶頂していなくてもどちらとも区別がつかなくなっていた。
「あ゛!う゛!お?」
ぷっつんと何かが切れ、鼻血が流れる。急速に思考力が落ち、そのタイミングでちょうど注がれる。
「お゛、お゛〜?」
「…またですか。ほら、起きてください。」
乱暴に鼻血を拭われ、そして秘部の膨らんだところをつねられる。その刺激で跳ね起き、そしてその衝撃で勝手に腰が上がり、奥の方に自分からあたりに行ってしまった。
「あ゛…う゛…はな…ぢ…しれ…たひゅけへ…」
流石にまずいと思ったらしく、患部を抑えられる。
「…どうでした?満足、できましたか?」
「あ…も…ぜったひ…くじゅ、なんて…いわな…から…。」
「だかりゃ…きりゃい、に…ならにゃ、れ…」
思わず泣き出してしまって、彼の顔が涙で滲んでよく見えず、不安になる。そして、今度は涙を優しく拭われ、そっと頭を撫でられる。
「なぜ嫌いになるのか、私にはさっぱりわかりませんね。むしろ、もっと好きになりましたけど。」
「そう…じゃ…にゃいのぉ…。わりゃひ…が、も、いいたく…にゃい…」
気づけば止まっていた鼻血と、彼の撫でる手がなぜだか悲しくて、また涙が溢れる。
「言いたくないなら、もう強要しません。ですから、もう泣き止んで。あなたが泣いてしまうのは、何よりも辛いことですから。」
「…ひぅ…う…ごめ…にゃさ…くじゅ、なんて…いって…」
きゅうと抱きしめられて、その暖かさが胸に残る。不安がほんの少しだけ取り除かれる。