霞ちゃんならきっと指令室でしょうね。いざ出発です!
「あの子なら工廠ですよ。」
「本当ですか?」
「嘘なんてついても意味ないですよ。」
ぽんと放り出されてしまいましたが、気を取り直して工廠へ!
「あ、大和さん。何か御用ですか?」
「あら、翔鶴さん。今、霞ちゃんを探しているんですけど…ここにはいますか?」
「霞ですか?それならあそこに。」
翔鶴さんの目線の方を見ると、妖精さんと何かを話し合っています。なんとなく話しかけづらい雰囲気ですが、とりあえずゴーです!
「霞ちゃん、今から皆さんと演習をするんです。いかがですか?」
「そうなの?じゃあ、これが終わるまで待っててほしいわ。あともうちょっとなの。」
書面から一瞬目を離した後にもう一度戻し、再び議論を始めてしまいます。ちょうど、翔鶴さんが手招きし、少し奥の方へ。
「あの子、私が来た時からずっと何かを調整しているんです。」
「へえ…いったいどうしたんですかね?」
「なんでも瘦せすぎたというか、縮んでしまったというか…服のサイズが合わなくなってしまったから、新しく作ってもらうらしいですよ。」
「ち、縮む…。そんなこともあるんですね。」
それから大体数十分。ようやく終わったようです。どことなく達成感のある顔で歩いてきた霞ちゃんは、気合十分なようです。
「待たせたわね。行くわよ!」
「ええ!」
「艤装の点検も終わりましたし、私も参加していいですか?」
「もちろんです!ささ、早く行きましょう!」
「結構やるじゃない!褒めてあげるわ!」
「青葉たちも負けるわけにいきません!」
「瑞鶴、今日はお得意の副砲はないのね。」
「当然!加賀さんに勝つためには犠牲もやむなし!」
ふむ…曙から手出し無用と言われた理由が分かったかもしれん。あの二人でも、六人相手に十分渡り合っているとは恐ろしい。加賀と曙は互いに損傷なし。あちらは荒潮と青葉が中破、山城が小破といったところか。随伴の二人はかなり負担が大きいが、それによって長門や扶桑、山城の実力を最大限発揮できる。瑞鶴は少し離れた位置で、艦載機の発着間の隙を突かれないようにしている。加賀の艦載機は煽るように相手を躍らせる動きをし、曙の射程距離に誘い込む。曙は砲の精度はよくはないが、代わりに魚雷による一撃を虎視眈々と狙っている。
『あー、あー、聞こえるかしら。そこまででいったん中止。補給を済ませてから、そこで待機してる三人も含めて再開よ。』
突然、無線で一本の連絡が入る。全員が動きを止め、息を整えながら帰投する。霞の後ろにいる大和と翔鶴もいた。長くなりそうだな。