「んー…」
「お、お、眠い?眠い?」
「眠いけど…寝ちゃだめだし…」
「いいよいいよ。寝ちゃいなよ。」
本当に眠そうにしてて、時々目を擦ってる。ぎゅーっと抱きしめるとふにゃあと顔を緩ませるのが可愛くてずっとやっちゃう。みんなちらほら出始めて、青葉なんかは汗を流しただけの武蔵について行ったし、加賀さんと曙も出て行った。金剛は熱いと言って翔鶴姉を連れて行ったし、扶桑と山城たちはそもそも来なかった。まだ残っているのは、私たちと長門と伊勢。荒潮はいつの間にかいなくなってた。
「まだ入ってる?」
「ん…」
目がしょぼしょぼしてて、本当に眠そうでかわいい。ゆっくり揺れると私の太腿辺りを指先で軽くふにふにされる。
「仲良いのね。二人とも。」
突然伊勢が話しかけてきて、霞の意識が少し戻る。
「でしょ。」
「そんなことないわよ…」
「霞が膝に乗るのは提督と瑞鶴だけじゃないのか?」
「だからって…」
「いいからいいから。霞は寝ちゃいなって。」
うんうん唸って、最終的には寝た。二人はそのうち出て、ついに私と霞の二人だけに。なんだかんだでもう数十分は入っているので、結構のぼせてきた。霞の身体も赤くなってきているし、そろそろ上がろう。持ち上げると予想以上に軽くて、拍子抜けする。本当に食べてるのかな。脱衣所で髪を拭いてあげている間もぐっすり寝てて、服を着せる間もすごく静かで人形みたいだった。
抱っこして食堂まで行って、間宮さんから二人分のご飯をもらう。霞も起こして、朧げな意識を今は、かなり頑張って起き続けようとしている。
「大丈夫?食べれる?」
「たべれう…」
呂律も回ってない。どうしよう。提督さん呼んだほうがいいかな?と、そんなことを考えているうちに霞が食べ進めていた。こぼしてはないけど少し不安。目が離せない。とりあえず私もお腹空いたし、食べよう。
「美味しいね。」
「…うん。」
お茶碗は持ち上げず、適当に支えるくらいの力加減で。お箸を持つ手もどこか力無く、ポロリと落としてしまいそうに見える。どれだけ眠いんだ。
沢庵が好きなのか、じっくりゆっくり食べて、口の中に含んでいる。そしてなにより、私に盛り付けられたお皿に乗っている分と同じくらいあって、他のは霞と比べて倍くらい差があるから、間宮さんたちからの粋な計らいってやつかも。
「おや、もう出たんですか」
「うん。のぼせるといけないからさ。」
「霞はどうでした?様子を見る限り、やはり眠ってしまったようですが。」
「そう。ぐっすりだった。」
「そんなことないわよ…」
「ね、まだ眠そう。」
「睡眠時間は多いはずですけどねえ。」