※この作品はR-18です。

【艦これ二次創作】辺境鎮守府   作:スイっぴ

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探検

「どうしようかしら〜ね〜。」

「山雲…はぁ…朝雲と…最上はどこよ…?」

「はぐれちゃったみたいです〜。」

「あー…ま、そんなこったろうとは思ったけど…」

鎮守府ったって、勝手がわからないんじゃどうしようもない。突っ走って場所も二人も見失うのは不安になる。太陽が雲の切れ目にかかって薄暗いのも、余計にそう言うのを増幅させてくる。山雲は、特に気にしていなさそうに手を引きつつ、のんびりと歩いている。

「あら…あらあら?満潮ちゃんと山雲ちゃん。」

「む。そうか、あの二人が。」

後ろから、私の名前を呼ぶ声が聞こえた。懐かしいような、けれどすこしうんざりするような、振り回してくる妹の声だった。

「荒潮。改めて聞くけど元気だった?」

「荒潮姉さん〜。」

「ええ。元気よ〜。山雲ちゃんも元気いっぱいね〜。」

「ね〜。」

山雲と共鳴している荒潮と、その隣にいる長門さんはやけに親しくて、距離感が近い。それに、荒潮の服装は私とは違う。それと、もう一つ聞きたいことがある。

「ねえ、私たち以外に八駆とか、朝潮型はいる?朝雲はいるけど。」

「八駆は私たちだけよ〜。あと、霞ちゃんがいるわね〜。」

「霞も…。そう。ありがと。」

なるほど。朝潮型はそれほど…まあ五隻いるから多くはあるけど、それほど揃っているわけではないらしい。それと、多分艦娘の所属数も多分多くない。その理由は、大和たちにここに帰ってくる道中で何度か言われた。

「うむ。うむ。いいな、やはり。」

長門が口を開いて一言目はこれだった。意味がわからなくて、山雲と一緒に首を傾げる。ただ、長門がじわじわ近づいて来るのには、脳が警鐘を鳴らして危険だと主張する。

「…なぜ逃げる。」

「いえ…そんなことは。」

「満姉さんは心配性ね〜。」

「あのね、そう言う問題じゃ…きゃっ!」

「あら〜。」

少し目を離した隙に、長門に二人揃って抱き上げられる。

「ちょっ、降ろして!降ろしてください!」

「まあまあ、少しは落ち着け。さあ、金剛や伊勢たちのところへ行こう。楽しく紅茶でも飲もうじゃないか。親睦の証だ。」

「荒潮もいいですかぁ?」

「ああ。構わん。」

 

「最上さん!少し止まって!」

「ん?あれ、山雲と満潮は?」

「それが…いつの間にか逸れちゃったみたいで…」

「あちゃー…じゃあ、探しに行こっか。」

 

「…騒がしいと思ったら、また新しい子が入ってきたみたいですね。」

「もう私驚かないわよ。でも、朝雲姉さんが来たのは以外ね。」

「そうなんですか。」

弓を弾いていた時に、廊下からバタバタと振動が来て、練習どころではなかったから、一時中断して様子を見てみた。するとどうだろう。姉さんと、最上がいる。

「…話しかけに行きますか?」

「…そうね。困ってるみたいだし。」

後片付けを任せ、二人に近づく。

「朝雲姉さん。最上。大丈夫?」

「え、ああ。大丈夫…って、霞!」

「あ!初めまして!ついさっき着任した最上だよ!」

「なんで二人してこんなところにいるのよ。」

「いやあ。少し探検しようとしてたら、満潮と山雲とはぐれちゃってね。今から探しに行こうとしてたんだ。」

満潮と山雲。懐かしい響き。それに、満潮姉さんは私がもう一度会いたかった艦娘。今すぐにでも会いに行きたい。

「…加賀が来るまで待って。」

流石に後片付けを全部任せた挙句に置いていくのは良心が痛む。

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