「夜戦ー!夜戦夜戦夜戦ー!」
「もー!川内ちゃん静かにしてー!」
「こんなに良い夜なんだよ!夜戦しなきゃ!」
うるさいデスネ。新しく来た川内と那珂という子は。伊勢はもう眠ってしまいマシタ。長門と荒潮も隣のお部屋でぐっすりデス。…これはお灸をすえる必要がありそうデス!
「や・せ・んー!!!」
「川内ちゃん静かにしてってばー!」
「そんなにヤセンがしたいなら、付き合ってあげますヨ。私でよければ、デスガ。」
「お!もっちろん!大歓迎だよ!」
「那珂ちゃんは寝ててもいいデスヨ。明日の朝にはちゃんと戻っていマス。」
「え!朝まで!?」
「朝までできるの!?」
「…エエ。ついてきてください。」
思ったより簡単に食いつきましたネ。将来誰かに騙されちゃわないか心配デス。何より、妹の言う事を聞けない悪いお姉ちゃんはオシオキが必要ネ。
「でさ、夜戦っていっても、艤装使ってもいいの?勝手に持ち出して怒られない?」
「もちろん怒られますけど、そこは大丈夫です。私たちは、艤装がなくても十分戦えるデショウ?」
「ああ!確かに!賢いね!」
…ほんとに心配デス。
場所を変えてここは浜辺。夏に海水浴をしたのが懐かしい場所デスネ。荒潮を押して爆走したのもいい思い出ネー。
「さー!やろうよ夜戦!」
「エエ。いつでもドウゾ。」
「いいの?」
「いいデスヨ。」
ぼやっと彼女が姿を闇に溶かし、気配が完全に消えマス。ただ、足音だけは僅かに聞こえるので、今おおよそどの位置にいるのかはわかりマスネ。
「!?」
五時の方向からの飛び蹴りってところデスかね。風を切る音と、飛び上がるときの音、そのあと足音が消えたのが分かりやすすぎデス。こんなの、首を傾ければよけれちゃいマース。低練度の割には、判断は良いデスけどね。
「アマアマデス。sugarより甘いデース。」
「っ、そんくらい日本語で言えっての!」
今度は、真正面からの飛び蹴り。当たったら痛そうデス!
「それ、好きデスねぇ。アラ、案外可愛らしいものを…」
「む、夜戦に下着は関係ないでしょ!」
「そうデスけど。まあまあ、イメージと違っただけデス。」
そろそろ眠いデスし、終わらせてしまいまショ。受け止めた手とは違う手で足首をつかんで、引き寄せてからのお腹に全力punch!気絶するくらいの力でやると、川内の動きは完全に止まって、ぐったりしマシタ。
「さ、さ、帰りまショ。」
…もう一回拝んでおきマショウかね。しかし、見た目に似合わず、というやつデース。
「あ、那珂ちゃん。川内はぐっすり眠っているのでゆっくりさせてあげてくださいネ。」
「え、でもなんか痙攣して…」
「眠ってしまいマシタ。」
「でも…」
「ぐっすり、デス。」
念を押すと那珂ちゃんは必死に首を縦に振って、川内を引きずって行きマシタ。私も、ゆっくりお休みしまショウ。