目が覚める。ぼんやりとした視界に、彼の横顔が映る。眠っていた私を見つめて、微笑みかける彼の姿が。
「しれーかん?」
ふふっと笑って、私の額にキスをする。顔が一気に熱くなる。また、彼のペースに乗せられる。
「おはようございます。霞。」
身体を起こし、はだけた彼が陽光を反射する。昨日の夜を思い返し、再びスイッチが入る。身支度をしようと身体を動かす彼を全身でベッドに引っ張る。
「霞?」
「もう一回、おねがい。」
それが、今の自分にできる最大限のお願い。彼は優しい笑顔を見せ、
「じゃあ、少し待っていてください。曙に、今日の仕事を任せてくるので。」
そう言って彼は部屋を出て行った。身体が今も火照って、腰がジンジンと痺れていた。お腹の下はまだキュンキュンと疼いて、粘液の分泌がはじまる。
「曙ー!」
「はいはい。昨日はお楽しみだったようね。」
「あ、聞こえてました?」
「当たり前よ!あんな声出して、もう!」
「あー、そのことなんですけどね?」
「は?何よ。」
「もう少し続けていいですか?」
「は?」
「霞から催促されまして…断るわけにもいかず…。なので、暫くの間、業務があったら、曙の方でうまく回してもらうとありがたいなぁと。」
「む、霞が誘ってるなら…まあいいけど…。でも!節度は守りなさいよ!」、
「もちろん。彼女のことを傷つけるなんて、馬鹿なことするはずないでしょう。」
「ならいいのよ!ほら、行った行った!女の子待たせんじゃないわよ!」
布団をぎゅうと掴んで、彼が帰ってくるのをじっと耐える。彼が出てから、まだ2分程度しか経っていないのに、待ちきれないとばかりに身体が、心がゾクゾクと震える。ドアを開け、微笑んだ彼の表情を見て、さらに興奮が高まる。
「霞。お待たせしました。」
顔を近づけ、耳元で囁く彼の言葉に意識が持っていかれそうになる。
「ひゃ…」
そのまま向き合った状態で、ちうと唇が触れ合う。彼の長いまつ毛を眺めながら、悦に浸る。服のボタンをぷちぷちと丁寧に、一つずつ外していく。彼の長い指が、器用にしなって、期待感を高める。
「ああそうだ。これを使ってみましょう。」
彼は徐に義手を取り付け、擬似的に両腕を再現する。しかし、あくまで義手は私を支えるためのもので、本命の右手は私を愛撫するために使ってくれる。興奮冷めやらぬ気持ちで彼の次の行動を餌を待つ子犬のように見つめる。
「今日は、こちら側ですね。」
またもや微笑を浮かべ、彼の手が私のなだらかな双丘をゆっくりと弄ぶ。彼が掴めるほど大きくないそれを、彼は、優しく包み込むように掌握する。
「ふぁああ…」
ピンと張り詰めた先端だけは、わざと触れないようにいじる。
「ね…それ…やだ…」
先端の周りを執拗に爪でカリカリと弄られ、我慢ならなくなる。
「そうですか。」
そっけない返事だけを返し、尚もその手は止まらない。
「し…れぇ…そこ…や…もっと…」
目を閉じ、焦らされるのを我慢しながら待っていると、突然、彼の爪が先端に軽く触れた。
「!!!!!??????」
焦らされ続けてたまりにたまった快楽を、その掠れた一撫でで解放される。
「…っおー?」
脳が思考を放棄し、快楽のことだけに集中する。腰がひくつき、天井に向かっていく。そんな私を、司令官は見下ろす。
「ひゅ????」
余韻が消えないうちに、私のまだ小さい先端を、人差し指と親指で軽くつままれた。一瞬動きが止まり、その感覚が全身に流れた時…
「うあ!あ!え!う、うそ!あああ!!いっ!!ああああ!!!!」
粘液でいっぱいに溢れた秘部から、プシィっと吹き出した。
頭が弾ける。目の中はチカチカと明滅し、手が痙攣する。脚もガクついて、腰を支えるためにつま先で精一杯立っている。
「はい、やめ。」
司令官が、腰に義手を、お腹に右手を乗せると、その温度差で一気に腰が抜け、へなへなと力なくベッドの上に身体が沈む。少し休憩すると、脳が弱々しく思考を始める。
「…しれーかん?なにしたの…?」
「魔法をかけたんです。あなたが先程のようにあられもない姿で、果ててしまう魔法を。」
耳元で囁かれ、耳が、脳が、脊髄までもがビリビリと揺れる。
「あぅ…ひっ…」
彼の声で軽く痙攣する。彼は、徐にお腹の下の方をゆっくりと撫で始めた。敏感になった体では、その刺激すらも、快楽に変換される。
「ひゃう…」
「霞。わかりますか?昨日。私のモノを奥の方までがっちり咥え込んで離さなかった、あなたのナカ。それがちょうど、私が撫でている位置にあるんですよ。」
自覚すると、昨日の光景が思い出させられて、昨日の快感が脳に痺れて。
「あ…ひゅ…」
ピクピクと跳ねる。彼が優しく包み込むように、頭を撫でる。
「大丈夫。大丈夫。安心して、リラックスして、私に全て預けて、あなたは蕩けてしまって。」
目がとろんと垂れる。彼の誘いに、自分は思った以上に素直だった。
「ひゃい…」
「うん。いいこいいこ。ほら、力を抜いて、感覚を集中させて…?」
彼の言葉に身を預け、まだかまだかとその時を待つ。焦らされるだけでもどんどん疼いて、呼吸がさらに乱れる。
「し、しれーかん…ま…」
私の言葉を聞く前に、まるでこの時を待っていたように、ズンっと彼の重い重い杭が奥まで一気に打ち込まれる。
「…ひゅ?」
目の焦点が合わない。ぐらぐらして、地面も視界も揺れている。
「霞。霞。起きて、深呼吸して、ここを見つめて?」
司令官に促されるまま、視界を固定させる。彼に打ち込まれたそれに私の身体が抉られ、ぽっこりと浮き上がっている。
「し、しれー?めがこわいんだけど…」
「何を言いますか。」
そのまま手で、浮き上がった肉をそっと押される。
「うぁ…」
優しい快楽が、ピリッと脳を走る。その次に、ゆっくりと司令官が動き出す。
「ひゃ…あ…しれーか、んっ…それ…すき…」
ゆっくり、ペースを上げず、長いストロークでじわりじわりと動く。動きながら、さらに浮き上がった肉を義手が押し込み、右手は私の膨らみを優しく撫でる。
「ふぁああ…いっ…うう…」
波を打つように、快楽が襲ってくる。単体ではそれほど強くないそれが合わさって、唯一無二の衝撃となって脳を刺激する。彼の優しい腰使いによって、軽い絶頂を覚える。
「しれーかん…んっ…き、キスして…」
口を差し出し、餌を求める雛鳥のように司令官を待つ。
「ダメです。」
ここまで、数々の私の要望を通してきた彼が、突然、私のお願いを拒否する。
「あ…え…?」
脳が止まり、目に涙がたまる。今にも泣き出してしまいそうな気持ちを、グッと堪えて、両腕を使って涙を拭う。
「わたし…きらわれちゃった…?」
声を押し殺して泣いていると、突然彼が私の涙を拭き取り、甘いキスをした。
「んむ!?」
口を離し、
「そんなわけないでしょう?あなたのその表情が見たかったんです。不安に歪み、私を求め、その半ばで拒否された時のあなたの顔が…ね?いじわるしてすみません。」
ギュッと身体を抱き寄せられる。私のささやかな膨らみが彼の体と触れ合う。何が起きたか、何を聞かされたかわからない。ただ、今は幸せだということだけがわかる。抱き合ったまま、彼が動き出す。肉と肉がぶつかり会う音が、ぺちんぺちんと響く。そこに、私の秘部から掻き出される粘液も相まって、酷くいやらしい音を奏でる。
「あっ…しれー…んっ…はぁ…すき…すき…」
彼の耳元で、そう呟く。
「ええ。私も、好きですよ。」
一層脳が痺れる。動きが早まる。
「ねっねぇっ…ちょーだい…きのうだしてたやつ…だして…」
彼の動きの早まりとともに昨日のあれを思い出していく。
「んく!うう!いい!!!あ!あ!あ!」
次第に絶頂へと登っていく。彼の動きはさらに強くなる。
「ひゃ…う…にゃあああ!!!!」
同時に、果てる。お腹の奥に、彼の液体が。たまる。中でたぷんと波打つ感覚がある。
「霞。大丈夫ですか?」
彼がこちらを気にかける。身体に力は入らないが、それでも、
「うん…らいひょーふ…」
と彼の質問に答える。
「ならよかった。」
そういって彼は、私をまた押し倒す。
「あ…」
期待してしまう自分がいる。昨日のような、獣のように互いを求め合うまぐわいを。
「霞。もう遠慮しませんよ?あなたが悪いんですから。」
髪を掻き上げる彼の最後の警告をきき、準備が済む。
「うん…きて…」
どごっと重い衝撃がさらに身体を抉る。
「…!…かは!」
息ができなくなる。私の身体は、がっちりと掴まれ、逃げられない。ぱちゅんぱちゅんと出し入れを繰り返され、舌を出したまま行われる。一度気絶したと思えば、あまりの快楽に再び意識が戻る。それを幾度となく繰り返す。
「あ!あ!しれー!あ!」
「霞!霞!」
互いを呼び合い、さらに腕に力を込める。奥の方に、思い切り吐き出される液体は、とても熱く、溢れてしまいそうなほどだった。
「あふぅ…」
身体をぐったりと投げ出し、足りない分の空気を取り込む。突然、司令官が再び動き出す。目に光はなく、暴走している。
「あ!や!やあ!しれーかん!それや!もうやだから!とまってぇ!」
どれだけ声を上げても、司令官は止まらない。私の細い身体をがっちりと掴み、一心不乱に腰を打ちつける。
「うにゃあ…やめへ…もう…たえられない…へんになっちゃうぅ…」
呂律の回らない口で、耳に届かない言葉を喋る。彼が、今なら止まってくれるかもしれないから。きっと、またイジワルしてるだけ。きっとそう。すぐ、優しい彼に戻るはず。喘ぎ声を悲鳴のように上げながら、よがり続けている。
「んひゅ!ふぁああ!また!くる!きちゃう!」
自らの絶頂の気配を感じとる。同時に、彼ももうすぐ止まるだろうということも察する。
「ひゃあ!あ!あ!あ!あああ!やああ!!!」
私の果てたその少し後に、また液体が注ぎ込まれる。昨日なら、ここで終わった。少々の物足りなさを感じつつも、ほっと胸を撫で下ろした。
「しれーおきて?」
彼の頭をぺちぺちと叩く。また、動き始める。
「ふぇ?もっもうやだ!もういいから!おきてぇ!」
今度は、それほど激しくない。むしろ、最初のようにゆっくり、優しい動きだった。
「あふぅ…それ…も…あぅ…だめ…だからぁ…やぁ…」
焦らす動きで、こちらを焦らせる。本当に少しづつたまる快楽が心地よくて、腕に力が入らない。にゅるにゅると出し入れされる彼のそれは、着実に快楽を積み重ねさせる。彼が覆い被さるように抱いているので、自然と腰が浮く。脚は耐えきれずピンと張り、そのうち、彼の体に巻き付くようになる。行き場を失った腕は、彼の頭の裏に回し、強制的にキスをする。
「んちゅ…ん…ふう…」
突然またも彼が激しく動き出し、口が離れる。
「あ!しれーか!んぅう!やめ!とまって!やだ!もうやだ!それやだ!あ!あ!」
幼い抵抗はあっけなく敗れ、彼のペースのまま。一度突かれれば、とんでもない快楽が襲ってくるというのに、それを、高頻度で、何度も叩きつけられる。
「うぁあ!ん!いっ!はぁ!ひゃ!」
どんどん浮き上がる。どんどん逃げられなくなる。どんどん溜まっていく。やがて、もっとも深い絶頂を味わい、それと呼応するように彼からも液体が注ぎ込まれた。遂に動きを止めた彼を、愛おしそうに見つめる。秘部からは、どぽっと白い液体が溢れ、ツゥと落ちる。もう何も考えられない。