司令官との交わりを終わらせる。まだ身体に力が入らない。司令官が、身体をゆっくりと持ち上げる。
「あ…」
少し怯えた顔で、しかし、少し期待する顔で司令官を覗き込む。
「霞。先ほどのこと、あまり、覚えていないんですけど。」
いつもの優しい彼に戻っていた。よかった。再びああなることはまずはないと言うことだけわかった。徐に彼に近づく。
「?かす…」
彼の顔を両手で押さえ、唇を重ねる。彼の息がかかる。目を見開いている彼は、呆然とこちらを見つめる。
「っ…ぷは!霞、いったい…」
「お返し。」
股下から、ドロドロと粘性の高い液体が滴る。
「ああ、こんなになるまで…すみません。」
彼がベッドの近くに備えてあるティッシュを数枚重ね、優しく拭き取ってくれる。
「…ぅ…」
ぴりぴりと電気が身体を駆け巡る。
「うむ。なかなか量が…。失礼しますよ。霞。」
「ふぇ?あ!」
すると、彼が私の身体、主に腰のあたりを膝に乗せ、ナカから液体を掻き出す。
「んひゃぁ…」
優しい指の動きが、静かな快楽を提供してくる。暫く、ちゅくちゅくと水の音が響く。
「はい。きれいになりました。ずいぶん乱暴にしてしまったみたいですね。すみません。」
丁寧に頭を下げられる。彼の顔が直視できなくて、身体を隠すように持っていたパジャマで顔も隠す。
「別に…嫌じゃなかったけど…。でも、ちょっとこわかった。」
その後、風呂に入って、身体を流す。さっさと済ませ、司令官の部屋の汚れてしまったベッドを全交換する。
「なかなか汚しましたねぇ。」
「…うん。」
「じゃあ、曙のところ行きますか。」
「ええ。」
司令室の扉を開けると、そこにはだらしなく顔を歪ませた曙がいた。
「あ、曙?」
ハッとこちらに気づいて、表情を直す。
「あ!お、終わったのね!」
少し焦っている彼女から、何か言いたげな雰囲気を感じる。しかし、それを思っても、口に出すことはできなかった。
「そ、そうだ!間宮さんが、あんたらに朝ごはん作って持ってきてくれたの!ほら、そこ置いてあるから。じゃあ!今日も仕事ないみたいだから!」
ぴゅーとこの部屋を後にし、忙しなく動き回る曙は珍しかった。とりあえず間宮さんが差し入れてくれたご飯を食べ終わり、食器類を返却しに行く。ここでも2人並んで、足並みを揃える。
「間宮さーん!ご馳走様でしたー!」
「はいはーい!」
「どうも。わざわざ運んでもらってしまって…。」
「いえいえ〜♪きにしてませんから!あと、頑張って!」
「はい!」
元気よく返事をする司令官はなんだか不思議だ。
「今日もお仕事ないんですって。」
「え!う、うん。そうみたいね。」
彼のこの一言にまたキュンと疼いた。
「うーん。何かやりたいことあります?」
「今は…ない…かな。」
「そうですか。じゃあ、曙と気分転換に街に行ってみてはどうです?」
「あなたは…来ないの?」
「ええ。たまにはこういう日があってもいいと思うんです。ほら。お小遣い渡すので。」
そう言って彼はどこからか分厚い封筒を取り出した。
「え?え?」
「この前3人で買い物に行った時かなりお金がかかるものだと思ったので。ほら、遠慮しないで。」
ずっしりと思い封筒を私に握らせ、司令室の外へ背中を押して行く。
「って言われたんだけど…」
「そうなの。ねえ。霞。あなたはどうしたい?」
「えっ…とぉ…その…あの人と一緒がいいけど…曙ともいたいっていうか…でももう今日はあんまり我儘言いたくないなって思って…」
「わかったわ。じゃあ、クソ提督の言ってた様に街まで遊びに行きましょ。」
2人の部屋で、2つ分の布の擦れる音が鳴る。この前のお店で買った服に身を包んで、初めて鎮守府の外に出る。彼から受け取ったお金は、2人で分け合った。それでも、まだ沢山あるので、少し怖くなった。