彼の脚の上に座り込んでから数十分程。
「ねえ。もうそろそろいいんじゃないの?」
「いいえ。まだまだ足りません。」
さらにぎゅうっと力を込めて私に縋る。嫌な気はしないし、むしろ嬉しい。なんならもっとやってほしい。しかし、私の中にある理性がそれを邪魔してくる。
「私そろそろ下ろしてほしいんだけど…。」
流石に恥ずかしくなってくる。
「いやです。」
彼はいつのまにこんなに強情になったのか。さらに強くなった腕の力にゾクゾクする。これほどまでに彼に求められるのもあまりないことも関係しているかもしれない。スイッチが入ってしまった。
「ねえ…司令官。」
「はい?下ろしてあげませんよ?」
「…ベッド行きましょ?」
遂に言ってしまった。顔から火が吹き出そうなほど恥ずかしい。けれど、そう思ってしまったのだからしょうがない。
「…そうしますか。」
「きゃっ」
ひょいと私を持ち上げ、彼の自室へ連れられる。この移動時間がもどかしい。優しく下され、ベッドに乗せられる。心臓の鼓動が速くなる。バクバクと波打って期待感を高める。制服を着せられたまま、スカートに手を差し込まれ、そのまま下着を下ろされる。
「もうこんなにして…」
粘液が糸を引いている。
「だって…あ!?」
紡ぐ言葉も見つからないうちに彼の舌が私の秘部に侵入してくる。既にびしょびしょに濡れていたそこにさらに水分が加わる。ぴちゃぴちゃと水音が響き、感度が上昇していく。
「や…はぁっ…んぅ…!」
彼が動くたびに快楽の波がやってくる。
「あぇ?」
彼の舌が離れ、私に冷たい風が吹いてくる。服の上から私の体をなぞる彼はうっとりとした顔で、指をはわせながら見つめてくる。彼の手が触れていた場所が少し遅れて反応する。全身に伝わるほどではない快楽を断続的に脳が受け取り、それを補完するように体を振るわせ、彼の手が触れる回数を増やそうとする。
「あぅ…しれいかん…」
「可愛いですねぇ霞は。」
今の彼の顔にその一言は少々刺激が強すぎる。疼いていた腹部がギュンと縮むような感覚を覚える。
「う…あ…ね…ねぇ…」
思考を止めかけた脳で彼に言葉を放つ。
「待ちきれないですか…?」
その一言に、無言で顔を縦に振る。彼を直視できず、俯いている。彼が私の顎に手を当て、至近距離に詰めよる。
「我慢、できないんですよね…?」
彼の吐息がかかりそうなほど近く、さらに獣欲に満ちた瞳で見つめられ、頭が蕩ける。
「ひゃああ…」
顔が熱い。彼に触れられるところはもっと熱い。いつのまに義手を装着した彼に頭を持ち上げられ、私の秘部を視認できるような体制にされ、スカートが捲られる。彼の指が私に入ろうとする。呼吸が速くなり、汗ばんだ体に熱が籠る。
「んひゅ!」
まだ少ししか入っていないのに、既にこの前のような多幸感に包まれ、絶頂へ向かってしまいそうな気がする。さらに脳が溶け、口を閉じることすら難しい。
「あ…あ…」
彼の手が私の秘部を包み込み、同時に指が完全に入り込んだことを認識する。
「あ…しれ…か…」
彼は無言で指を動かし始める。ゆっくり、ゆっくり、焦らすような動きが私の全身を包む。彼の姿が見えなくなりそうなほど目に涙がたまる。
「霞。もっとよく見てください。」
耳元で囁かれ、彼の指示を受け入れてしまう。焦点をそこに合わせ、彼の指と私が繋がっていることを再度確認する。掻き出される粘液と付随する水音が脳を焼いていく。
「しれぇ…か…ん…あ…」
体温が上がりすぎてのぼせてしまったように感じる。指の動きが早まり、私を絶頂へ導こうと動き始める。激しい動きと水音で気分が高まっていく。
「あっ!いぃっ!ああ!」
遂に絶頂に到達し、全身から力が抜ける。四肢を投げ出し、呼吸することだけを意識する。目の前がチカチカとぼやけてよく見えない。彼が徐に下を脱ぎだす。既にパンパンに腫れ上がった彼の杭がいきり立ち、天井を指している。
「もう挿入れちゃいますよ…。」
「あ…まだ…」
私からの意見すら聞かず、彼が私の上に被さり、主導権を完全に掌握する。その事実で、何も言えなくなる。しかし、どうにか今だけは逃げようと体を動かす。四つん這いになった私の臀部をがっしりと掴み、そのまま乱暴に突き刺す。
「っあ!?」
どすんと響く衝撃に一気に身体から力が抜け落ち、頭がシーツの上に落ちる。顔を埋め、その衝撃による声を出すまいと対抗する。しかし、その抵抗も虚しく彼が私の頭を持ち上げて顔を向かせる。
「やら!しれ、かん!ねぇ!んむ!?」
今の体制のまま強引に唇を重ねられる。快楽と、気道が塞がれる状況によって息苦しくなる。それと同時に、快楽がより増大し、より深い到達点を目指そうとする。目がぐるんと一回転しそうだ。尚乱暴に突かれ続け、声も出せないほど空気がなくなる。
「…!っぁ!」
唇が離れ、再び呼吸が可能となるものの、一時的に呼吸を忘れた私には息を吸うことすらままならないほどに身体の自由が効かなかった。頭がクラクラして、視界が白黒になる。彼の動きが止まり、私に液体を注ぐ。ビクビクと痙攣する身体が、本能で呼吸を再開する。
「はぁっはぁっ…。ゴホッ」
勢いよく入ってくる空気に思わずむせた。彼が私の頭に優しく手を撫でる。痺れた脳を外側から刺激される。身体の痺れは治ることを知らない。制服がピッタリと張り付き、滲んだ汗が気持ち悪い。彼の髪から汗が私の首元に滴る。
「霞…すみません…」
ぼーっと放心する彼に何故か謝られてしまった。顔を埋めたまま彼の言葉の真意を考える。しかし、答えなどわからない。何を謝っているのか。震える腕で身体を持ち上げる。
「なん…れ?」
単純な疑問だ。それ以上でも以下でもないし、彼を責めるわけでもない。
「それは…」
既に抜かれた彼の杭を見つめる。ドキドキして、お腹の下の方が早く早くと訴えてくる。彼に向き合う。
「あやまらないで…。うれしかった…から。」
ゆっくり動いて、彼の立派なそれを手で触る。どくんどくんと脈打ち、ガチガチに固まったそれの匂いに魅了される。反射か、それとも自分の意思かは知らないが、彼の大きなモノを私の小さい口で咥え込んだ。
「霞!」
彼が大きな声を出している。でも、そんなこと関係ない。彼だって、私のアソコを舐めたのだから。私だってやったっていいだろう。大きすぎるそれを全て頬張るのは不可能だった。口の中に彼の匂いが広がり、さらに脳が痺れ、さらにぐしょぐしょに秘部が濡れていくのがわかる。ぽたぽたと垂れる粘液を放置する。
「うぐぅ…か…すみ…!」
彼の顔はよく見えないけれど、悦んでいるだろうと思う。ぐっぽぐっぽと音を立てて彼の杭に頭を上下させる。ビクビクと振動してきて、同時に彼が私の頭を押さえ込む。
「んぐ!?」
どぱっと勢いよく放出された液体が口内に広がる。あまりにも多くて、むせると同時に吐き出してしまう。
「うぐッ…ゲホッゲホッ」
口からどろりと垂れ、布団に落ちる。
「へんなあじ…」
でも、嫌じゃない。
「かすみ…。」
目がとろんと垂れた彼は珍しく、思わず魅入ってしまう。そして、その姿を見たことによって、さらに興奮する。
「ねえ…まだいけるわよね?」
「…もちろん。」
私に向かってゆっくりと挿入れ、形を覚えさせる。きゅんきゅんと締まって、彼を離すまいとする。私の口内に残った液体を全て拭い去り、私と唇を重ねた。舌を絡め合い、お互いの粘液を混ぜ合わせる。彼の口内の熱が伝わってくる。そして、顔が付き合わせられたことによって互いの息が掛かる。
「ん…」
ゆっくりと動き出した彼の動きを受け止め、じわじわと侵食し始める快楽に身を預ける。快楽を感じる量が少ない分、彼と密着する時間が長くなる。彼に頭を撫でられる。既にはだけてしまっている制服を煩わしそうに脱がされ、私の素肌が彼に全て見られてしまっている。
「…きて…」
静かにうごきを早める彼が愛おしい。心臓まで握られているようなその動きを身体が覚える。涙がたまっては落ちる。振動によってベッドがギシギシと軋む。
「うぁ…!ん!っく!はぁっ!や!」
彼の荒々しい動きに圧倒され、身を投げ出している。されるがままなものの、彼の動きからは私に対する想いが伝わってくるようで、激しくも優しさを感じられる。
「ひゅっひゅっ」
あまりの快楽にまともな呼吸をすることが困難になる。全く余裕がない。息継ぎもできなければ、この快楽から一時的に抜け出すことさえ叶わない。彼が私を抱きしめ、がっちりと固定する。無論、彼が動いているから止まるはずはないのだが、それでも彼との密着度は段違いだ。鼻腔に彼の香りが侵入してくる。脳がクラクラする。先ほどからの動きと今の刺激で既に何度果てたのか。全くわからないが、彼とぶつかり合う一瞬一瞬が幸せであることは確かだ。
「んっくぅ!あ!ああああ!!!」
「ッ!ぐぅ!」
2人同時に果てる。暫く2人とも動かず、互いの身体の温かさを感じていた。布団に身を預け、2人並んでいる。彼のモノは私を突き刺したまま。そのじんわりと、しかし確実に私に与えてくる刺激は、脳にぴりぴりと訴えかける。ゆっくりと彼のモノが引き抜かれ、そのまま額にキスをし、優しい微笑みを見せた。先ほどまでキスよりももっと踏み込んだことをしていたのに、それでも慣れない。顔が赤くなり、もっと彼に近づきたくなる。彼の手を握る。一番最初に、私をぐしょぐしょにして、その次に私のことを決して離さなかった愛おしい手。
「んちゅ…ぴちゃ…」
「か…かすみ?なにを…?」
彼の指を口に含んでいた。夢中になっている私を不思議そうに覗き込んでいる。私だってついやってしまったことなのだからわかるはずもない。それに、止まらないのだ。口から取り出し、そのまま彼の手を私の秘部まで誘導する。全てを察したのか、私に指を差し込んでくれた。
「ん…あ…ひゃぁ…」
ゆっくりと掻き混ぜられながら彼を見つめる。彼が私の頭をそっと撫で、唇を重ね合わせる。心臓が跳ねて、さらに彼の指に向かってギュウギュウと締め付ける。離さないように、離されないように、力がこもる。
「ん…!くぅ…!あ…!」
軽く果て、柔らかな刺激が全身を駆ける。彼が私を抱き寄せ、体温を与えてくる。
「ん…ひゅぅ…」
彼が何をやろうとしているかはなんとなくわかる。けれど、それを拒むほどの力はないし、拒否するということもあるはずない。ゆっくりと彼のいきり立った杭が私に入り込んでくる。
「う…はぁ…んぅう…」
少しづつ進んでくるそれは私のことを求めている。それに応えるように私もそれを離さず咥え込んでいる。接合部が熱く、そこから溶けてしまいそうなほどだ。
「あぅ…」
遂に一番奥まで到達し、彼の進行が止まる。しかし、彼は尚奥へ押し込もうとぐりぐりと身体をひねる。
「ね…!それ…やめ、て…!や…ら…!」
押し付けられるたび、脳が跳ねて、快楽のみを受け止める。
「もういい…ですよね…?」
私の顔を覗き込めるように力を緩めた彼が、渇望の目で見つめてくる。頭にさらに刺激が加えられ、一種の錯乱状態に陥る。
「ひゅ…わ…」
今自分が何をしているのかなんてわからない。彼が抱きしめ、私のことを求めているだけでいい。ゆっくりと私の腰が持ち上げられる。もう抜けてしまうんじゃないかと思うほどギリギリのところで止まる。焦らされ、放置され、もはや生殺しだ。
「か…すみ…もう…かまいません…よね?」
彼の方も、もはや自分を止めるためのブレーキは撤去されている。
「やさしく…して…?」
「…むりです…」
「ふぇ」
私の体が勢いよく落ちる。ごつんと奥の方に彼の肉棒が打ち付けられる。
「い…お…?」
頭が弾けて、視界が切れかけの蛍光灯のようにチカチカと明滅し、どこにいるかさえわからない。しかし、それも一瞬で終わりを迎え、彼の動きによって現実に引き戻される。
「あ!あぐ!うあ!ん!ひゃ!やあ!」
全身に走る快感を、さらに次の波で上書きしてくる。どんどん高まってくる気持ちと、さらに威力の増す彼の動きによって自分の体は跳ねたり落ちたり忙しい。刺さった時の衝撃で、脳はゆれ、脊髄は焼き切れ、神経が溶ける。思考は既に放棄され、体に力は入らず、しかし彼と繋がっているここだけはしぶとく残り、彼との幸せを噛み締めている。止まらない彼の動きは私に終わらない快楽を送り、私に向かって突き進んでくる。
「ん!ああ!はぁ!やあ!」
彼の腕にさらに力が籠る。絶対に逃すまいと掴まれる。頭に火花が散り、視界はぐるぐると動き続ける。
「いっ!あ!あ!く!ああああ!!!!」
「ぐぅ!」
私の奥に彼の液体が無理矢理に押し込まれる。私の中から逆流しそうな量を注がれ、その刺激でも絶頂へ登る。
「あ…?ん…?ひゅぅ…」
「はぁ…はぁ…」
彼が力なく倒れこむ。私は彼に抱かれたまま、彼の胸に顔を埋める。
「ふぎゅ。」
まだ繋がったままではあるものの、もうお互いに体力は残っていない。今は、余韻を噛み締めている。もっとも、その余韻ですら私を感じさせるには十分すぎる代物だ。まだ繋がっている感覚と、彼の吐息、彼の香りが私に暴力的に襲いかかる。体が跳ね、腰が動く。彼の身体に私の突起が擦れ、ジンジンと痛い。
「ぅ…かすみ…」
「ん…ひゅわ…あふぅ…」
彼が私を持ち上げ、繋がりを放棄しようとする。それが無性に悲しくて、切ない。
「…ら…やらぁ…やなの…」
彼の腕は止まり、それ以上引き抜こうとも押し込もうともしない。