※この作品はR-18です。

【艦これ二次創作】辺境鎮守府   作:スイっぴ

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霞 ⭐︎

今日は司令官が遠出するらしい。私もついていこうかと言ってみたところ、悲しそうな顔で拒否されてしまった。明日の昼までには帰ると言って抱きつかれた。そしてそのままの足で黒い服を見に纏い、行ってしまった。曙と加賀はと言うと、二人で釣りをするらしい。間宮さんは大本営への定期報告と予算の相談をしにいくらしい。妖精さんはみんな工廠にいるけれど、今日は全面停止させるそうだ。いよいよ一人ぼっちとなってしまった。心細かったが、逆に今しかできないことをしてみようと思った。

彼の匂いの染みついた軍服と帽子を身に纏い、司令室の椅子に腰掛ける。彼のヒップの形にへこんだ跡のついた椅子は私を沈み込ませ、少し目線が低くなる。彼の軍服からの温もりが、私の心を刺激し、下腹部が疼いた。じわじわと粘液が分泌され、身体が火照ってくる。少し湿気を帯びた吐息が際限なく溢れてくる。その気持ちを抑えきれずに、自分の秘部を指で撫でた。粘性の高い液体が溢れ、どんどん昂りが抑えられなくなる。ツプッと割れ目に指を差し込むと、身体がビクビクと跳ね上がり、快楽に脳が支配され、指が勝手に動く。嬌声が漏れ、ふぅふぅと肩で息をし、今にも飛び上がりそうな腰を椅子に押し付ける。彼の指が、肉棒が、身体が、声が、匂いが恋しくて、頭が割れそうなほどにツラい。ゆっくりと着実に快楽を溜め、遂に決壊する。

「ふあ…!んぅ…!ああ…!」

差し込んだ指をギチギチと締め付け、隙間からトロトロと粘液が滴る。突然廊下からパタパタと軽快な足音が向かって来た。自分の身体に纏った軍服を脱ぐ暇もなくその足音の主はたどり着いてしまった。

「ねぇクソ提督〜ってあれ?霞?」

「う…あ…曙…。」

顔が燃えそうなほどに熱い。今の自分の格好が見られている。服ははだけていないけれど、彼の服を身に纏っている私を凝視される。幸い提督用の机は足元が隠れているので大洪水を起こしているところは見られていない。

「あの…えっと…」

あまりの恥ずかしさに俯いて、帽子ごと頭を抱えてしまった。

「大丈夫よ。あいつには言わないでおくから。じゃ、楽しんで〜。」

…何はともあれ、だ。バレていないならそれでいい。まだ疼きは乾かず残っている。気を取り直して、再度ゆっくりと掻き混ぜ始める。ぐちゅぐちゅと水音が身体の中を反響し、脳へ最短ルートで快楽を送られる。頭を持ち上げられるほどの余裕はなく、しかし指はしっかりと動くので、つくづく良くできた身体だと思う。息が早くなり、体温が飛躍的に上昇し、声が止まらなくなる。腰が浮き、カクカクと痙攣する。

「あ…!しれいか…う…!いっ…!」

プシャッと粘液が弾け、床と椅子を濡らした。目の奥がぱちぱちと光って、自分の行動の結果を見ようとしない。彼の服を利用し、彼の椅子を利用し自分を慰める行為がひどく自分勝手で、少々の自己嫌悪になる。それを踏み台にして、背徳感と高揚感が溢れ、一つの大きなため息が出た。

 

身体の熱が春の陽気にさらされ、妙にスッキリする。冷静に足元の水たまりを拭き、着替えを済ませる。彼の服と帽子を直し、何事もなかったように布団の上に横たわる。彼と私が眠っていたベッドは二人の匂いが混ざり合い、不思議な感覚になる。何度か彼と会った時のことをふらっと思い出す時がある。あの頃はまだ自分の本心に気づくことができず、彼に酷いことを言ったこともあった。改二になった時と同時に彼からケッコン指輪を受け取り、その時は二人して涙を流しながら抱き合った。幸せだった。もう絶対離したくなかった。その日の夜に彼と一段階上の行動を共にした。初めてだったからよくわからなかったけれど、今ならよくわかる。彼と一緒だったから、あそこまで抵抗なくできたのだ、と。きっと私が建造された鎮守府がここでなく、もっと言うなら彼の元でなかったのなら、私の性格はきっと酷いものだっただろう。誰彼構わず言いたい放題だったのだろう。彼がいたから、彼が私を愛してくれたから今の私がいる。彼と初めて一緒に海に出た時。最初は彼のことを信用していなかった。でも彼の操舵技術や戦艦の力強い進行を見ているとそんな心配は無用だったとわかった。曙を建造した時は、ずっと彼が私にしがみついて文句を言っていたのをよく覚えている。私以外にうまく接することができそうにないと言っていた。あの時はまだ彼への恋心を理解していなかった頃だったから、また変なことを言っているのかと気にも留めなかった。曙と司令官が釣りに行った日は、私がちょうど自分の本心に気づいた日だった。あの日は、今でもどうかしていたと思う。その次の日に演習をして…改装して…ケッコンカッコカリをして…近海の警備をして…彼の膝の上で一緒に眠って…。一日のうちに色々ありすぎた。相当愉快な日常を送ってきた。まだまだある。大本営に行って…ああ、その前に加賀が建造されたっけ。いつの間にかいて、曙にべったりくっついていた。きっとデキているだろう。ぜひ幸せになってほしい。そうそう。大本営では彼の前まで勤めていた鎮守府の後継者と出会い、そこに所属する時雨と話をした。元気そうで、とても彼のせいで心を壊したとは思えない程底抜けに明るかった。きっと、私のように何か抱えていたのだろう。彼は相当人気だったらしいから。

…彼のいた鎮守府にお邪魔してみよう。大丈夫。時間はたっぷりあるから、彼の帰る前に戻って来れるはずだ。確か…呉鎮守府。ここは辺境という割に通行の便が非常に手広く揃っている。それに、他の鎮守府へ行くのも非常に楽だ。見立てでは1時間程度電車に揺られれば着く。善は急げ。早速出発しよう。

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