※この作品はR-18です。

クワトロ玩具箱番外編   作:かりん2022

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クワトロ玩具箱20話イフ
クワトロ玩具箱20話 イフ(五夏Ver)1


最強女神教団のライブ。

病人怪我人を招待して、ネット上での宣伝もバッチリ。

事前の動画サイトにはそこそこ人が来ていた。

呪術、呪霊の簡単な説明と相談、もしくは術師の入信受付フォームも完備。

 

そして当日。

 

まず、病院患者を一人一人ステージに上げ、癒して客席に戻す。

全員の治療が終わってから、夏油のスペシャル説法が行われる。

 

教団幹部紹介。

 

五条悟、夏油傑、禪院直哉、加茂憲紀は拳を合わせた。

 

「いっくよー!」

「私が君のスポットライトになるよ、悟」

「まずは自分やな」

「派手に行きましょう」

 

 熱くない炎がぼっと客席を巡る。

 水の竜が泳ぐ。

 光のアートの中、影から出入りしながら手合わせをする最強コンビ。

 直哉と憲紀が混ざり、色とりどりの武器で戦う。

 

 そしてバトンタッチしてコンサート。

 

 午前の部はこれで終了。

 

 午前には空席が目立ったが、午後には人が押し寄せた。

 

 そして、それが終わった後は治療会。

 

 

 このライブでは、術式とは違う異能を駆使しており、術師達は度肝を抜かれた。

 

 どう考えても呪術界だけでは回せないので、国は教団にも呪霊討伐を依頼する事を決定。

 

 一度表に出ると覚悟してしまえば、五条夏油直哉憲紀と顔が良く癖が濃いメンツが有名にならないはずもなく、ノウハウも既知のもの。

 

 あまりにも鮮やかに、呪術界のライバルにまで成長。

 

 だが、上手くいかなかった事もある。

 

 一年生メンバーが全員、信者に引き込めなかったのである!

 

 釘崎野薔薇は宗教を嫌い、恵は直哉達を引き込んだ代償にキープされ(津美紀の保護はした)、虎杖は宿儺を信者にはできない上、現状戦力集めに終始しているから殺されることはないだろうという判断だ。

 

 海外からの強力なオファーをその国の呪霊退治はその国の術師にお願いします! と躱しつつも怪我人病人の治癒依頼は受け、術師のメンバーを拡大し、窓の探索の手を広げ、ついに真人を確保した。後はもう、五条が見つけ伊地知がオファーし夏油が術師にしていく。教団が合わなかったら呪術界に出荷する余裕すらある。もちろんスパイも配置してる。

 

 もう爪を隠す必要性なし! 自由! やったー!

 

 そんな時、宿儺との決闘の申し出があったのだった。

 

「宿儺は選抜メンバーでフルボッコする予定だから決闘はしないよ」

「この決闘で負けたら呪術界は従おう」

「また腐敗するかもじゃん。競争相手はいたほうがいいよ。信者の幹部の席は限定されてるし、今更部外者に教団に入られても困るっていうか」

「……どこまでもふざけた真似を……」

「おいおい、恨みがあるのはそっちだけだと思ってる? 僕はそっちの企みを知ってる。黒幕も知ってる。黒幕がお前らに内緒にしてた企みも知ってる。あり得た未来も知ってる。いまさら和解はないって〜。十年道化を演じたんだよ〜? この僕が! 覚悟の程がわかるでしょ?」

 

 そして、申し出のあったメロンパンとの会談も一蹴。

 結果、呪術界と教団での戦争が決定。

 

 結果、五条が死ぬ→蘇生魔法による五条おかわりが決め手となって宿儺が敗退。

 泥沼になりそうな所をウニャ様が仲裁、平和が訪れた。

 

 後、日本は鎖国した。日本人の誘拐ダメ、絶対。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 夏油は感謝している。

 女神様とウニャ様に感謝している。

 漫画では、あるべき未来では酷い擦り潰され方をした五条が、今は自分と笑っている。

 五条にとって自分がこんなに大きいとは思いもしなかった。

 今の幸せの価値を考えもしなかった。

 自分達がもらったようなささやかな幸せを、全ての術師に配ってくれた。

 自分と五条をすりつぶした呪術界からも抜け出せた。

 夏油は女神様に感謝している。

 

「傑! その、俺たち、親友だよな!」

「そうらよ、私達はしんゆーさ」

 

 ベロンベロンに酔っ払って夏油は応える。

 

「俺らの絆は永遠だよな!」

「そらよ、えーえんらよ」

 

 大好き。大好き。大好き。この幸せな全てが。

 

「その、この1ヶ月なんでもいうこと聞いてあげる券、使ってもいいよな!」

「うん、はいスタート。さとる、なんでもいってごらん」

「俺と一緒にハネムーンに行ってほしい!!!」

「えっ 結婚するの君? 私みたいなおじゃま虫がいたら奥さんに殺されない?」

 

 一瞬で酔いが覚める夏油。

 

「指輪嵌めるね」

「えっ 待って待って待って何か大変なことが起きてる? 待ってその指輪明らか禍々しいんだけど」

「傑のお願いチケット36ヶ月分あれば子供3人ぐらい出来るし、そしたら傑も責任とってくれるよね」

「不穏不穏不穏私は男だよ? 赤ちゃんできないよ待って指輪関係ある?」

「引越し作業はもうしてあるんだ。新居に行こ、傑。順番逆になるけど、明日式の準備もしてあって」

「待ってやだこわいこわいこわいどういうこと?」

「チケットで願った事は?」

「絶対……だけどさ、え? 今更? 今更なのかい? なんで今?」

「じゃあ一緒に式上げてくれるよな」

「あげるよ? あげるけどさ」

 

「おめでとうございます夏油さん! みんなに送信しました!」

「よくお似合いです」

「はぁ、漸くですか」

「おめでとうございます、五条さん」

「はいはいおめでと、ようやく帰れるわ。憲紀くんもう寝とるやん」

「すー」

 

 ベロンベロンで足がふらつくのを抱き上げられてドアを開ける。

 やばいと思ってもがこうとした時、目の前に困った顔をした悟がいた。

 悟は嬉しそうに私を抱き上げている。

 困った顔の悟。嬉しそうな悟。やばい酔ってる相当酔ってる、私。

 

「ひっ 五条さんが2人!」

「伊地知さんもいる!」

「ひっ 私が2人!?」

 

「とりあえず個々に退却!! 憂太は憲紀をお願い!」

「はい先生!」

 

 悟が叫んで、煙幕が広がって、私は闇にドボンと飲まれた。これが悪夢の始まりだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 呪専で、保健室に伊地知を連れて行くなり、硝子は五条に声を掛けた。

 

「悟、夏油にプロポーズしたってマジか。熱い一夜を過ごしたのか」

「してない! したのは僕と傑の偽物!」

 

 伊地知を捕まえて、僕は不貞腐れる。もう1人の伊地知は汗を拭き拭き。

 結局捉えられたのは伊地知の偽物だけだった。

 

「見分けつかないな」

「わ、私も鏡を見ているようだと……」

「偽伊地知の方が若干背が高いけど、別々の場所にいたら僕も見分けられないね」

「ひぃぃ。なんなんですか、一体。居酒屋で飲んでただけなのに……!」

「灰原もいたってマジか」

「うん、灰原、七海、僕、傑、直哉、憲紀、憂太、伊地知の8人がいたよ」

「あの一瞬でよく見てましたね」

「まあね。伊地知しか捕まえられなかったのは残念だけど」

 

 そこで、伊地知と伊地知のSNSアプリが同時に鳴る。

 

「見せて」

「IDが一緒のようですね」

「それで五条のプロポーズ動画がこっちに来たのか」

「僕、ドア越しにちょっと聞いただけなんだよね。見たい」

 

 動画を見て、五条は崩れ落ちた。

 

「名誉毀損……!!」

「やべー奴じゃん、これ絶対36ヶ月後に振られる奴だな」

「なんだかんだでイケるのでは? というか夏油さんは責任取るべきです」

「あのー。五条さん。夏油さんの意思を聞かずに指輪と新居を?」

「僕じゃないから!!!」

 

 そこに電話が掛かってくる。五条家からだ。拡散がすごい。

 

「はぁ、伊地知だけでも捕まえられてほんとよかった。偽物って証明できなかったら超やばかった」

「今も十分やばいと思うけど。というかなんなのあの指輪」

「だよね、うわああああああ! 僕も知りたいよそんなの! いや知りたくない!」

 

 そんなわけで、五条は誤解を解くのに奔走する事になった。

 

「どうやら並行世界に来てしまったようですね……」

「灰原達と話がしたいのですが、連絡を取る方法はありますか?」

「連絡は取ろうと思えば取れますが……。これ絶対厄介な事になりますよね?」

「厄介な事にはもうなってるっての」

 

 そういう事で、もう1人の僕達に無闇に危害を加えないなどの伊地知といくつか縛りを結び、会う事になった。

 

「せっかくの傑との初夜が……! ラブラブの新居が……!」

「悟くん可愛そー。ゲドーくんはほんま最低やな」

 

 待ち合わせ場所に行くと、錯乱してる自分とそれを受け流す直哉。早くも関わりたくはない。でも仕事なので行く。

 

「いうほどラブラブだった? やあ、並行世界の僕。それと直哉」

「あ。悟くん。自分ら、適当に戻り方探して戻るから、バイトだけさせて欲しいんやけど」

「うああああああああ。傑ぅ!」

「あと、悟くんが錯乱しとるから、カップルに良さそうなホテルのペア宿泊券」

「それ、傑はいいの?」

 

 とても同意の上とは思えない。むしろ告白がまだだったように見受けられた。

 

「ええやろ1ヶ月なんでもしてあげる券自主的に発行したの傑くんやし。それでかなり悟くんに手助けしてもらっとるし」

「まあ迂闊なのはそれはそう」

 

 無理やり罠に掛けたとかでもなく、対価も支払われているなら、口を出すべきことではないか。かなり気にはなるが。

 

「主な縛りは小人さんが結んでくれたのでええわ。書面で確認しよか」

「小人さん?」

「潔高くんのあだ名や」

「仲良いの? 伊地知と」

「悟くん、細かいの苦手やろ? 自分は火力に難があるし。それで悟くんと仕事のやり取りする上で小人さんとも話すんや」

「御三家で仲良いの?」

「最悪やなー。でも自分家出したし、関係ないわ」

「フゥン……。傑だけどさ、こっちの傑は呪詛師なんだよね。見分けつかないの困るし、傑の身柄は預かりたいんだけど」

「せやったら自分らが側にいて責任持つわ」

「はっきり言うね。人質にしたいからダメ」

「自分ら帰還予定やし、その調査だってあるんやけど。呪霊由来やったら呪霊操術一択やし」

「そうだね。傑が外出る場合は一級術師以上の監視付きって事でどう?」

「帰還を妨害されそうで嫌や」

 

 直哉はゴネたし距離を取りたがったけど、呪専を拠点にするよう説得していく。

 これなんかあるね。普通は呪専に頼る一択じゃない? まとめて離反した可能性も少ない可能性としてだけど頭に入れておく。

 

 目線もなんか変。何かを読んでいるような……。交渉がこっちの直哉より上手かったし。

 

 とにかく仮の身分証と宿泊を呪専で行う事、電話番号が重なってしまっているので、以前のスマホの使用を禁じる代わりに新たなスマホ代を渡す事、当面の資金を貸し出す事、傑を預かる事、その代わり安全を確約すること、縛りをして並行世界人一行は呪専に来る事になった。大まかな所は総監部の指定通りだけど、細かい待遇はだいぶ直哉達に有利となった。

 

 とりあえず、他の建物群から少し離れた建物を貸す事になり、そこに引き渡す。

 

「こんな非常事態だから仕方ないね。いや、残念だよ、悟」

「ほんとそう。ベロンベロンに酔った傑となし崩しに既成事実作りたかったのに」

「はは。また全部終わった後に話し合おうか」

「真正面から傑泣かすの嫌なんだけど」

「さ、悟。そんなことしてる場合じゃ……」

 

「楽しんでな」

「頑張ってください、五条さん」

「わあああああああああああああ!」

 

「傑大丈夫?」

 

 任務の束を渡しながら、流石に心配する。

 

「散々悟くんの気持ち弄んできたんや。ちょっとは反省したらええんや。それに悟くんが傑くんにほんまに無理強いするわけないやろ。じゃれとるだけや」

「そうなのかな……」

 

 とりあえず、身の回りの物を用意しないとなので話し合いはまた後日と言う事になったのだった。そん時傑とどんな顔して会えばいいんだよ。







教団幹部 五条 悟
一生懸命根回しして遂に夏油に告白した。本人に根回ししろ。
プロポーズ動画は並行世界の五条家非術師の賢者(になるはずだった人)硝子達とにかく多方面に拡散された。

教団幹部 夏油 傑
悟が自分の事好きなのかなと思ったこともあったが、何もなかったので気のせいだと思っていた。
十年越しになんでも言うこと聞いてあげる券を使われて困惑している。
でも券を通じてお願いされた事は絶対に叶える所存。それはそれとして抗議はする。

特級呪術師 五条 悟
なぜか並行世界の自分がクソヤバプロポーズを仕掛けたところに居合わせる。
名誉毀損で訴えたら勝てると思う。

特級呪詛師 夏油 傑
美々子と菜々子と利久とミゲルにプロポーズ動画を見せられて困惑。
そもそも記憶にないよ???
何故か送った人間が灰原だし。
慌てて調査をする。








マシュマロ
https://marshmallow-qa.com/lucaluca
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https://odaibako.net/u/karin2022v
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