※この作品はR-18です。

クワトロ玩具箱番外編   作:かりん2022

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クワトロ玩具箱18話 イフ4

「信者やないとか敵やん」

「あわわ。属性のこと話しちゃった」

「属性ちゃう。術式や!って言えば悟くん以外誤魔化せるゆうてたで」

 

 そして2人は僕を見る。

 

「悟くんだから誤魔化せないね。属性って何? まさか術式が貰えるわけ?」

「えーっとぉ。あっでも、御三家の会議が終われば話してええんやっけ?」

「そういえば。お話し合い途中でなんか外に飛ばされたからわからないけど、一応話し合いは終わってるよね。それに、身を守るのが使えないのは困るよ」

 

 2人は相談して、話す事にしたらしい。

 

「女神様の使徒様のご子孫様のウニャ様にお仕えすると、一属性貰える上に、いっぱい成長できるんやで。五条家で保管してる女神像にお祈りの儀式をすると、親の属性が遺伝してたら目覚めるんや。ウニャ様に仕えると賢者様って呼ばれるんや」

「ふむ。真依が真希より大きいのはそれか。まさか呪具を作ったのも?」

 

 直毘人は腑に落ちた顔をする。

 

「真依ねぇは生産属性。結婚式に使う悟と傑のお人形作ってくれたんだって。賢者は、ウニャ様に忠誠を誓って、お仕えするんだよ。属性は、光、闇、土、雷、水、火、氷、風、回復、生産から選べて、悟は闇で傑は光だよ。僕は、儀式して、悟から受け継いだ闇と傑から受け継いだ光の両方使える」

「自分も火と氷、両方使えるんやで!」

「なんや、ポップってもしかしてダイの大冒険からなんか? メドローア使えるん?」

「パパとママが協力してメドローアもどき撃って宿儺に一撃与えたってって聞いた」

「なるほど。属性を下賜されるのであれば、術式に拘らずともいいのか。ポップは術式も使えるのか?」

 

 直毘人は頷く。しかも遺伝するのであれば、確かにこれは忠誠を誓う。

 

「パパと同じやで。とーしゃじゅほー。白虎は呪霊を呪具に変えて、保管庫に閉まっとけるんや。後、六眼な。豹雅は封印術式で、猫都はわからん。豹雅は自分と同じ歳やけど、まだ儀式しとらんのやで。だから自分がおにーさんなんや。えっへん!」

 

 ポップはむふー。可愛い。

 

「忠誠誓って、どんな事するの? あと、どうやって忠誠誓うの?」

 

 擬似術式を得られるのだから、相応の代償が必要になるのではないだろうか。僕も属性を得ていると言うことは、悪辣な契約ではないと信じたいが。僕はそこまで馬鹿ではないはずだ。

 

「お召しがあるんやで。応じたら召喚されて、こことは違う場所で、護衛したり身の回りのお世話をしたり、一生懸命お仕事するんやで。そういう人を賢者様言うんやけど、賢者はお仕事頑張った賢者の推薦でなるんやけど、カルマ言うのもあって、いい子しか賢者に選ばれへんのや。身の回りのことぜーんぶしてあげなならんし、仕事の種類も多いけど、敬意を払って接してくれるからお行儀よくせなあかんねんで」

 

 どうやら、普通に身の回りのお世話らしい。足蹴にされるわけでもない。

 それならこの契約はあまりにも「美味しい」。

 

「カルマって言うのは、いい事したら増えて、悪い事したらすっごく減るの! マイナスカルマは推薦魔法が作動しなくて、賢者様になれないんだよ。直哉さんはギリッギリ推薦可能で、それからカルマの積み上げすごく頑張ったって」

「呪術師は推薦できんやつ多いし、推薦したら責任ついてくるやろ。せやかて、お前は仲間に入れん言うたら揉めるやろ。誰だって属性欲しいもん。それで色々調整頑張ってたんや」

 

 なるほど既得権益。十年もよく隠し通したな。

 

「なるほどねぇ。傑が子供を孕んだのもウニャ様の属性?」

「ちょうど卒業の時期にちょうどいい呪霊見つけたから、女神様の卒業祝いじゃないかって悟が言ってた。傑が呪霊見つけて教えたら、すぐに悟が子供作ろうって言ってくれて、ウニャ様の前で結婚式するのも承諾してくれたって」

「あ、強制とかではないわけね。フツーに付き合ってんだ……」

 

 驚いてしまう。僕も傑もめちゃくちゃ乗り気だったんじゃん。

 っていうか付き合ってたの?

 

「ラブラブやで! 女神教徒は伴侶と子供を大事にするんやで!」

「ラブラブなのか⋯⋯」

 

 でも確かに、小虎はすっごく愛されすぎてる感じがする。僕も可愛がられていたけれど、それにさらに輪をかけて甘やかされすぎである。

 

「なんや、自分が非術師とラブラブ? 想像つかへんわ」

「ママはつよーい氷使いやで? 見えるんやから上等やろ。子供が呪霊見えなくても闇属性とって霊視覚えたらええんやし。でもな、自分、選ぶ属性でパパと揉めとるんや」

 

 ポップはちょっとシュンとして見せる。属性、術式選びとなると、それは色々意見もあるだろう。贅沢な悩みだけど、かなり悩ましい。

 真依は呪具を作れたと言っていたから、構築術式と噛み合って凄まじく化けたのだろう。

 白虎もどちらかというと構築術式系統だが呪霊を材料にしているので、生産全振りか戦闘能力を上げるかはかなり悩みどころだ。

 重ねて言うが、贅沢な悩みだ。

 

「ポップは闇属性が取りたいんだよね」

 

 白虎の言葉に、ポップは大きく頷いた。

 

「せや! やっぱり呪霊退治には闇属性が一番や。物理属性より呪霊に攻撃通るし、相手を怯えさせたり、影に潜って身を守る事もできる。光属性も呪霊に強いけど、使うのに慈悲の心が必要やしな。闇属性の悟くんはほんま格好ええから憧れなのもある」

「聞いて直哉、僕が慈悲深くて憧れだって」

 

 属性に必要という事で、僕には慈悲がある事が物理的に証明されたようだ。

 なんだか照れ臭い。

 

「まあ、悟は慈悲あるしね。あらゆる属性の適正ありそうな多彩な男だからね。なんなら属性の適正不一致が多いウニャ様の配下で一番属性使いこなせてる賢者って言われてるしね。ちなみに、ダメな例は傑とか硝子とか」

「えっ 伊地知くんは? 情報処理無双やん」

「あいつ手加減できないじゃん。悟は苦手分野ないから」

「えっ 伊地知って補助監督で悟くんの金魚のフンやろ? 強いんか?」

「あー。そっか術式選べるもんね。強い術式選べばいいのか。あと傑は光だよね? 適正あるでしょ」

「「ない」悟しかまともに癒せない。ダメダメすぎる。あと硝子は回復しか出来ない回復属性なのに回復に大事な慈悲がないとか終わってるでしょ」

「術式を選んで取得できるのはかなりメリットだな」

 

 直哉、僕、直毘人は思わず声を上げる。伊地知が強いと聞いて、ウニャ様の出鱈目さを実感する。光は癒しの魔法も範疇なのか。すごいな。

 で、傑が慈悲をくれるのが僕だけってこと? 照れちゃうね。

 そして硝子、回復属性なんだ。確かにあいつ、慈悲って感じじゃないかも。

 

「屈指の戦闘力を誇る雷属性だよ? 早い強いスタン効果あり。伊地知ビビリだから威力込めすぎだし、必死で連打するから、相手は大体死んじゃうんだよね。怖くて訓練も碌に出来なくて悪循環なの。まあ情報処理専門の伊地知の所まで抜かれたらそれはもう最終防衛ラインで手加減の必要なんてないからいいんだけどさ」

「へぇー。情報収集に補正もある、と。すごいじゃん」

「それは心強かろう」

 

 直毘人も感心した声を上げる。

 

「でも自分も強いんやろ? 宿儺に一撃与えたって言うてたし」

「そら、火属性も強いけどな? 燃やせるものを選べる賢き炎で呪霊指定して建物全部燃やすとかして、悟くんにもめちゃくちゃ頼りにされとるけどな? それでも闇の方が呪霊に対しては攻撃力高いんや。自分は呪術師やから、闇属性を選ぶんは当たり前やろ?」

「間違いではないな。火属性も凄まじいが、先ほどあげた闇属性も十分に無法だ」

「いい選択だと思うよ」

 

 直毘人と僕は肯定する。

 なんか直哉は嬉しそうな顔してトリップしてるけど、頼りにされてるのは君じゃなくて女神教徒の直哉だからね? それでも禪院を頼りになんて納得いかないけど。

 

「それを何や、勇者一行のポップが闇属性なんてやだって!!! ふざけんなや!! そもそもお前が闇を選んどけや、呪術師やろがぁ!! 何がルーラっぽいから風属性やねん!! 風属性、呪霊にあんま効果ないやん!」

 

 ちょwww それはマジでか。それは怒っていいし、本人的には笑い事ではないんだが、笑ってしまう。

 

「ひっ で、でも、闇属性ばっかだとウニャ様の身の回りのお世話に弊害でるし、直哉さんも炎操ってるの格好いいよ……? 風属性は風属性でレアだし空飛べるし、攻撃見えないから隠密性あるし。ウニャ様を飛んで運べるのでかいよ……」

 

 うーん。どの属性も無法すぎない?

 

「属性全部チートやな。チートやない属性とかあるんか?」

「どの属性も満遍なく役立つし凄いとこあるよ。なんか役立った時、その属性に最強って声かけあったりするの好き。例えば土属性の賢者が人形を作ってくれた時、土属性最強! 土属性最強! って皆で騒いだり」

 

「ん? 選べるなら、レアとかないんじゃないの?」

「めっちゃあるわ。選べるからこそあるわ。満遍なく必要なのに闇属性が無限に増えてそれ以外の属性が全然増えんのや」

「闇属性ってそんな人気なんだ」

「まず、光と闇は対呪霊特化なんや。で、呪霊見る魔法が使える。呪霊見えん非術師は霊視が欲しいし、術師かて対呪霊を考えたら光か闇やろ。で、光属性は慈悲が必要やねん。呪術師って大抵慈悲持ってへんし、最終的に闇が選ばれるんや」

「慈悲って具体的に何?」

「例えば呪霊に対して、地獄に行ってもしっかり償いを頑張って来世では人として幸福な人生を送れるよう、応援してますって思える心」

「日々を懸命に生きる子供達を応援する心とかや。怪我が治って笑顔になって欲しいとか、誰に対しても思えるようにならなあかん。ちゃんと女神様に伏して心の底からその人の為を思って祈れる心を持たんとならん。あとは医療知識もあるとええ」

「想像以上に大変だった! それできる術師いる?」

「お前」

「僕は自信ないかな……」

 

 いやでも、楽しそうだな教団。

 

「君らのパパママ見つけたら、推薦してもらう事って出来るかな。僕も術式欲しい」

「自分も!」

「どうやろ。カルマ見たろか? 炎属性は人物鑑定できるんやで」

「僕も霊視しようか?」

「見れんの? 見て見て!」

 

 それ以来子供達が怯えて隅っこに固まって話してくんない。

 これ、入信は無理そうかな。って言うか呪術師は入信無理だよね。悲しい……。




マシュマロ
https://marshmallow-qa.com/lucaluca
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https://odaibako.net/u/karin2022v
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