【崩壊:スターレイル】
・ホタル
従業員部屋から通路にもどってきた永人はご満悦な表情を浮かべていた。それはそうだ。再推しのルカと話せただけじゃなく、恋人セックスまでできたのだから。
(一生分の幸せを得たかもしれないわ)
大げさと思うかもしれないが、永人からしたらそれに値するイベントだったのだ。連絡先も交換したので、これでいつでも(従業員部屋に限るが)ルカに会えるというわけだ。
「よし、俄然やる気が出てきた。今日も元気に
上がりに上がったモチベーションを携え、永人は次の通路へ。そこには変身器を構えているホタルの姿があった。
「ホタルは………生きるために死ぬ」
どうやらセリフの練習をしているようだ。こんなの見られたらはずかしいことこのうえないだろうが、本人は永人がいることに気づいていない。
「自分のために戦うよ。すべてが…燃え尽きるまで!」
言い終わった刹那、ホタルの体を炎が包み、鉄騎の鎧をまとう。サム。星核ハンターであるホタルのもう1つの姿。しかもそれはただのサムではない。完全燃焼と呼ばれるサムのフルパワー状態だ。
「焦土作戦、実行!!」
そう言って、ホタルもといサムは天井を突き破っていった。永人の瞳がキラキラと輝く。変身。それは合体と双璧をなす男のロマン。それを直に見たというならこうなるのも当然だろう。
「サム、カッケェ……」
くすぐられた少年心を胸に次の通路へ。そこにも先ほど同様、ホタルがいた。
【条件の達成を確認。イグジットスキル―――
通路に入った瞬間、そんなアナウンスが流れると同時に壁に貼り紙が現れる。
【スキル解放おめでとうございます!
条件を満たしましたので、停止が解放されました。
停止は発動中、対象物の時間を停止させることができるスキルです。
効果範囲は単体から複数まで自由に指定可能です。
試しにホタルにスキルを使ってみましょう!
停止は本人によるスキル名の発言で発動し、本人が解除と発言すれば解除されます】
時間停止。どの作品においても最強に位置付けられているチート能力。それが今、自分のものになったかと思うと、一気に最強になった気分になる。
(発動条件は
ホタルに意識をむけると、彼女は先ほど同様、セリフを読み始めた。
「ホタルは………生きるために死ぬ」
ここまでは正解ルートと同じだ。
「自分のために戦うよ。すべてが…燃えちゅきるまで!」
「ん?」
噛んだ。永人でも気づけるくらい、ホタルはセリフを噛んでしまった。
(随分かわいい異変だな)
だが、このままホタルに近づいてはいけない。なぜなら、そうすればサム変身時に発生する炎に焼かれてしまうからだ。だから―――。
「停止」
スキル名を発言し、ホタルの体がピタリと止まる。まるで、一時停止を受けたテレビの中の登場人物のように。
「すご……ほんとに止まってるよ」
ホタルに近づき、後ろから抱きつく。銀色のウェーブがかった髪からは甘い匂いが漂い、永人の性的興奮を徐々に高めていく。
「これでクリアだな。解除」
停止状態を解除するとともに、おっぱいをもみはじめる。ホタルが気づいたら抱き着かれている状態に驚くヒマもなく、襲い来る快感に息を荒げていく。
「ちょっ、待って、いきなり……っ♡あっ、あんっ♡」
おっぱいをもまれて感じているのか、ホタルは体を震わせながら嬌声をあげている。それにしても、ホタルのおっぱいはかなりボリュームがある。さすがに巨乳というほどではないが、少なくとも平均以上はあるバストサイズだ。
「あっ、はぁっ♡ねぇ……どうせなら、部屋で……シない……?」
ホタルから誘いを受けたので、永人は彼女とともに従業員部屋へ。部屋の内装は奥にカプセルが設置されている研究室。様々な機械や実験材料が置かれているが、そんなものには目もくれない。2人はたがいの体を抱きしめ、キスをしはじめた。
「んっ、はぁ……♡」
しばらくキスを交わしてから唇を離すと、2人の間には透明な橋がかかる。ホタルはそれに少し驚きながらも、微笑んで永人のシャツに手を入れてきた。
一方、永人は直接ホタルのおっぱいを揉む。肌の感触、おっぱいのやわらかさ。それらが手のひら全体に伝わり、とても心地よかった。
「あっ、はぁっ♡永人……♡いぃ……気持ちいいよぉ♡」
耳元で囁きながら、服の中に手を入れてくるホタル。お腹をなでるように手を動かしながら、首筋に舌を這わせてくる。そんな官能的な刺激を受けてしまえば、たちまち股間は大きくなってしまうというものだ。
「キミの、固くなってきた……♡」
「ホタルみたいな美少女にこんなことされたら勃っちゃうよ」
「それは、あたしで興奮したってこと?」
「そうなるね」
「嬉しい……♡」
ホタルは小さく笑みを浮かべると、永人のベルトに指をかけた。金属製のバックルが冷たい音を立てて外れる。そして床に落ちた金具の音が、研究室の静寂に溶け込んだ。
「あたしも……キミに触れられてるって思うと……ほら」
薄い桃色の頬を染めたホタルが、自身の服に手をかける。ゆっくりと布が解けると柔らかい下腹部が露わになり、永人の視線が自然と引き寄せる。
「見てるだけじゃ足りないでしょ?」
「もちろんだよ」
たがいの衣服が滑り落ちる音が研究室に響く。培養槽の青白いライトが裸体を照らし出し、金属棚の陰影が二人の輪郭を縁取った。永人はホタルの背中をそっと押し、冷たいステンレステーブルに寝かせる。
「キミの匂いがする……」
ホタルが永人の胸板に鼻を擦り付ける。汗ばんだ皮膚に唇が触れると、ぴくりと肩が跳ねた。永人はホタルの右足を持ち上げ、滑らかな大腿内側に舌を這わせる。
「……んっ♡」
甘い吐息が漏れる。ホタルの指が永人の髪を梳くように触れた。その動きはどこか怯えを感じさせつつも好奇心に満ちており、永人は微笑を浮かべる。
「怖い?」
「少し……だけど……もっと……」
ホタルが視線を逸らすように横を向くと、永人は小さな笑いを漏らした。
「停止」
空間が凍り付き、ホタルの瞳孔が拡がったまま停止する。この瞬間だけ切り取られた静謐な美女の姿が、永人の背筋をぞくりと駆け抜けた。
「このままでも……美しいよ」
ホタルの閉ざされた瞼に軽く口づけ、続いて指先で愛撫を続ける。停止中も敏感な箇所を探る動作が続くと、静止したはずのホタルの呼吸がわずかに震えたような錯覚を起こす。
「解除」
「あっ……!いきなり……凄い……!」
突如解放された感覚に戸惑うホタル。永人は彼女の掌を自分の雄芯へ導いた。
「ここ、握ってみて」
ホタルの細い指がためらいながらもしっかりと茎を包む。その瞬間、永人の体は電流が走るような衝撃を感じた。
「熱い……」
「ホタルの中も同じくらい温かいはずだよ」
指を添えたままホタルの秘部を探る。既に湿り気を帯びたそこに軽く触れると、ホタルは腰を浮かせて反応した。
「待って……準備……できてないかも……」
「大丈夫」
永人はホタルの背中に腕を回し、体重を預けさせる形で体勢を整える。そしてゆっくりと侵入を開始した。
「あっ!?そんな……簡単に……!?」
「ホタルが受け入れてくれたからだよ」
狭い肉襞が永人の熱を包み込む。押し返すような圧迫感と同時にくすぐったい温もりが腰を覆う。ホタルは喘ぎ声を殺すように口を押さえている。
「声、出していいよ」
「はずかしいよ……こんなところで……」
周囲を見渡す余裕もないホタル。しかし、その瞳には確かに研究設備の光景が映っている。永人はふたたび彼女の唇に食らいつき、意識を物理的快楽へと誘導した。
「んっ♡あっ♡永人……速くしないで……!」
「綺麗だよ。ホタル」
抽送が深くなるにつれ、ホタルの爪が永人の肩に食い込む。痛みさえも歓喜に変わる瞬間が訪れると同時に、永人の額から汗が滴り落ちる。
「もう……限界……っ♡」
「停止」
絶頂が訪れる直前、永人はふたたび停止を発動する。痙攣寸前のホタルの表情が凍り付く。その眉根を寄せた切なげな顔を目の前にして永人は歯を食いしばる。そして次の瞬間――。
「解除」
「ひぃっ!?ああぁっ♡」
溜め込んだ快感が一気に解放され、ホタルは弓なりに体を反らせた。永人も同時に熱い奔流を放ち、たがいの体温で濡れた白衣が床に落ちる。
「はぁ……はぁ……」
「最高だったよ」
息を整えながらも離れ難さを感じる2人。永人はホタルの乱れた髪を優しく撫で、額に汗で張り付いた前髪を払った。
「次は……あたしの方から攻めていい?」
「もちろん」
「今度はあたしが上の方がいいかも。キミの顔……ずっと見てられるし」
「望むところだよ」
ホタルは腰を浮かせ、永人の猛り立つものを慎重に導く。一度交わったことで潤いが増したそこは抵抗なく迎え入れた。
「うわぁ……さっきより奥まで届いてる……♡」
根元まで挿入された状態でホタルは浅く息を繰り返す。結合部からこぼれた蜜が永人の鼠径部を伝う様子が妙に卑猥だ。
「動いてもいい?」
「もちろん」
許可を得たホタルが前後に腰を揺らし始める。彼女の控えめな動きがかえってもどかしさを呼び起こし、永人は自然と下から突き上げるように応じた。
「ひゃあっ!? 急にそんな……!」
予期せぬ反撃にホタルは前のめりになる。その拍子に柔らかな胸が永人の眼前に差し出され、思わず頂点を口に含んだ。
「んんっ♡ 同時に……ダメ……!」
声色が甘く掠れ始める。ホタルは懸命に律動を保とうとするが、次第に自分の快感を追いかけるような不規則な動きへと変貌していった。
「動き、バラバラだね」
「だって……気持ち良すぎて……!」
ホタルの瞳から涙が零れ落ちる。羞恥と喜悦の混ざった表情が永人の征服欲を掻き立てた。
「もっと乱れていいよ。止めるつもりはないから」
「あっ!あああああっ♡永人……いっしょに……!」
2回目の絶頂が近づく。永人は腰のリズムを少しずつ速め、ホタルを追い詰めていく。そしてホタルの最奥が収縮した瞬間──。
「停止」
ふたたび世界が凍結する。ホタルの悲鳴の形で固まった唇が開いたまま震え続けている。永人はその瞬間を最大限に堪能するように熱を打ち込み続けた。時間が止まっていても身体は反応しているらしい。内部の粘膜が微妙に蠢き永人を更に高める。
「解除」
「ひぃっ!!」
封印されていた快楽が爆発する。ホタルは喉を引きつらせながら全身を痙攣させる。これには永人も堪らず大量の白濁を放ち、濃密な一体感を感じた。2人の境目が曖昧になるほどに。
「はぁ……はぁ……こんなに幸せな感じ、初めて……」
「俺も。ホタルのナカ、すごく温かかった」
息を整える間もなくホタルは永人の上に跨り直し、今度は自らの意思で雄蕊をふたたび沈めていく。絶頂直後の敏感な部分同士が触れ合い、たがいに鋭い刺激を与えた。
「さっきより熱い……永人の……まだ元気だね」
「ホタルがかわいいから仕方ないよ」
耳元で囁くと、ホタルの内部がぎゅっと締まる。永人は片手を背中に回し支えながら、腰を動かし始めた。結合部が泡立つほどの激しさにも関わらず、ホタルはむしろ積極的に応える。
「あっ♡ あっ♡ もう……理性が飛んじゃう……!」
「飛んでいい。俺が全部受け止めるから」
宣言通り、永人は容赦なく攻め立てる。ホタルの声が高く裏返り始め、研究室の冷たい空気に響いた。培養槽の水滴が脈打つような音とともに落下するリズムが狂おしいまでのテンポを作り出す。
「あっ、永人……好きっ♡ 大好きっ♡」
ホタルの腕が永人の首筋を強く抱きしめ、骨が軋むほどの力が加わる。それでも構わず永人はラストスパートへ。最も深いところで放出するための準備が始まりつつあった。
「んっ! 出そう……!」
「きて……ナカに……お願い……!」
切迫した声とともにホタルは腰を落とし、奥深くで永人を迎え入れた。同時に永人は3度目の解放を果たす。
「あぁ……♡ 永人の全部……あたしの中で……♡」
胎内で収束する熱に酔いしれるホタル。彼女自身の内側からも微かに蒼い燐光が滲んでいるようだった。目尻からも涙が零れ落ちている。それは痛みとも悲しみとも違う種類の感情の結晶なのだと永人は思った。
「疲れちゃった……」
「ちょっと休憩しようか」
汗まみれになった体をたがいに寄り添わせる。研究室の冷たい壁が逆に心地よく感じるほど上がっていく体温。そして培養槽の電子音が穏やかに響くなか、ホタルは永人の胸板に頬を押し当てた。
「変だね……あたしがこんな風に誰かに甘えるなんて」
「ホタルは充分頑張ってきたんだ。弱音を吐いていいんだよ」
優しい言葉にホタルは小さく微笑んだ。そしてほんの少し照れ臭そうに視線を落とす。原作世界ではあんなことになっている故、せめてここでは幸せを感じてほしい。原作を見た永人は心の底からそう思っているのだ。
「永人なら……もっと強引にしてほしいって思ったりもする」
「えっ?」
「あ……言っちゃった! 忘れて……!」
慌てて手を振り誤魔化そうとするホタル。しかし永人はその矛盾した望みに挑戦せずにはいられなくなった。
「忘れなくてもいいけど、今やってみようか」
「へ……?」
「強く求めたいってことだよね?」
永人はホタルの腰を抱え込み、仰向けに倒す。そしてふたたび彼女の中へ侵入しながら、首筋に歯を立てた。
「ひっ……!?いきなり……!」
「ホタルが望んだことだからな」
甘噛みとキスマークを交互に刻みつつ、激しいピストンでホタルを翻弄する。さっきまでとは異なる荒々しい支配に彼女は戸惑いながらも瞳を潤ませていった。
「はげしい……!でも……うれしい……!」
「ほら……これがホントのホタルの望み?」
「うん……んんっ!」
口角を歪めて笑う永人は完全にホタルを手中に収めたようだった。けれどそれは優しさの延長線上。ホタルの要望を理解し、受け入れることで成立した愛情表現なのだ。
「最後にする?」
「……終わらせたくない」
ホタルが自らの足を永人の腰に巻き付ける。まるで逃さないと言わんばかりの拘束。その瞬間、永人の劣情も爆発寸前に高まった。
「じゃあ、止めない。全部搾り取ってもらうしかないな」
「来て……もっと繋がろうよ……♡」
最後の咆哮となるはずの抽送が始まるとともに2人は互いの舌を求め合う。唾液が糸を引き合うディープキスの中、体内から湧き上がる官能の波は制御不能となりつつあった。
「んっ♡ んふぅっ♡ もっと……♡ もっとぉ……♡」
ホタルの腰が痙攣し始める。それに合わせて永人もすべての力を注ぎ込むように膣内へ精を放った。何度目だろう。計測不可能なほど幾度も吐き出された液体が結合部から溢れ出し、床に滴り落ちる。
「はぁ……はぁ……すごい量……」
「ホタルの魅力がいけないんだよ」
冗談めかして言いながらも、内心では感嘆していた。ホタルという存在が持つ神秘性は絶対的な引力を持って永人を惹きつけていた。
「少し休もうか」
「うん……でもその前に1つだけ聞きたい」
ホタルは永人の胸板におでこを乗せたまま呟く。
「キミは……この世界の住人じゃないんでしょ?」
「……気づいてた?」
「なんとなく……雰囲気が違っていたから」
思わぬ指摘に永人は僅かに身構えた。しかし、ホタルは明るく微笑んだ。
「それでいいと思う。キミがこの世界にいることでなにか変わることがあるかもしれないし。それに……」
そこで一旦言葉を切ると、ホタルは小悪魔的な表情を見せた。
「もし、別世界のあたしが辛い目に遭っていたとしても……ここでは幸せにしてもらえるんだよね?」
「もちろんだよ」
即答するとホタルの目尻に安堵の涙が光る。彼女は頬を摺り寄せるようにして永人を抱きしめ返した。
「ありがとう。本当に感謝してる」
「俺こそ感謝すべきだ。こんな奇跡的な時間をもらえて……」
培養槽の青いライトに照らされる中で2人は静かに眠りに落ちていった。明日という概念のないこの空間で、永遠とも言える幸福に包まれながら。