【ステラソラ】
・セイナ
「うわ!?」
次の通路に入った直後、前方から1台のワゴン車が猛スピードで走ってきた。条件反射で壁に背中をつけたから無傷で済んだものの、数秒遅れていたら間違いなく衝突事故を起こしていただろう。
「あれって、オアシス号だよな……?ていうか、なんで車が地下通路で走ってんだよ……」
オアシス号は空白旅団が移動手段兼拠点として使用している車。そしてあの車を運転している人と言ったら、1人しかない。
「次はセイナか」
空白旅団の元気担当、ムードメーカー。そんな立ち位置の彼女であるが、彼女の代名詞と言えば高い運転技術だろう。それを示すものとして、水の入ったコップを置き、猛スピードでカーブを曲がるシーンを永人は彼女が登場するゲームで見ている。
「ん?」
次の通路に進むと、停車しているオアシス号が見えた。しばらく様子を見るも、動く気配はない。不意な衝突事故を危惧したが、どうやらその心配はないようだ。
「神器みたいだけど、見た目は本当に普通のワゴン車だな」
オアシス号をひと通り眺めた後、ドアに手をかける。さすがに閉まっていると思っていたが、不用心にも鍵は開いていた。
「おお、原作まんまだ」
車内を見渡しながら感想を呟く。拠点も兼ねていることもあり、そこには家具も設置されていた。
「zzz」
原作再現の高さに感心していると、ベッドの上で寝ている人を見つけた。セイナだ。
「zzz」
すやすやと寝息を立て、深い眠りに落ちていることが窺える。あの様子ならなにをされても起きない。そんな邪な考えが浮かびあがってしまうほどに。
「……」
そっとセイナに近づく。あどけない寝顔。長いまつげ。つつけば抵抗なくへこむやわらかい頬。その全てが永人には魅力的に映った。
「おーいセイナ、そろそろ起きる時間だよー」
「zzz」
軽く揺さぶって声をかけたものの、セイナは起きる気配がない。よっぽど深く眠っているようだ。
「起きないとイタズラするけど、いい?」
反応なし。わかっていたことではあるが。
「沈黙は了承ということで」
セイナの首筋に顔を近づけ、まずは髪の匂いを嗅ぐ。女の子特有の甘い香りが鼻腔をくすぐる。さらに舌を這わせれば塩味のある肌の味がした。
「んっ……♡」
一瞬身じろぐも、セイナは目を覚まさない。ならさらに激しくしても問題ないだろうと判断した永人はセイナの上にのしかかる。
「こんなことしたら……さすがに起きるか……?」
試しに服をずらし、おっぱいを露出させてみたが、やはり起きる気配はない。これはもうヤれる。永人の
「いただきまーす」
セイナの唇に自身のそれを重ねる。寝ている相手に対する卑劣な行為だが、その背徳感も興奮材料となる永人にとってはプラスでしかない。むしろ相手が起きないように注意するという制約があるからこそ燃えるというものだ。
軽く触れるだけのキスから始まり、口内へと侵入させた舌で歯列をなぞる。そこでようやくセイナは反応を見せた。身体を震わせ、瞼がぴくりと動く。しかしそれも一瞬のこと。すぐにまた規則正しい寝息にもどってしまった。
「こっちもいただいちゃうよ」
今度は彼女のおっぱいに手を伸ばす。成人らしく発育の良いそれは指先に吸い付くように弾力がありながらも、やわらかく指が沈み込む。先端部分には小さく可憐な突起があるのだが、今はまだ可愛らしいピンク色だった。しかし、指で弄んでいるうちにすぐに固くなってきたようだ。そろそろ次の段階へ移行しても良い頃合いだろう。永人はセイナからスカートを奪い取り、下半身を露にする。下着越しでもわかるほど盛り上がった陰核を中心に愛撫していくと、布地越しでもわかるくらい濡れてきたようで、シミができていた。
直接指を入れてみると、くちゅっと音がした後すぐに第2関節まで飲み込まれてしまった。暖かくて狭い穴の中に包み込まれる感触。それは何度経験しても気持ちいいものだとあらためて思う。さらに強く押し込んだり引き抜いたりしているうちにセイナの吐息に艶っぽいものが混じりはじめたことに気づいた。どうやら少しずつ感じてくれているらしい。このままイカせてやりたい欲求に駆られたが、グッと我慢する。今ここで暴発させてしまっては意味がないからだ。とりあえず今は下着をずらし、指の出し入れに専念することにした。
それから少しずつ本数を増やしていくと、比例して水音も大きくなり始めた。そろそろ限界だと判断し、永人は高速ピストンを開始。最初は優しく丁寧に行い、徐々に激しくしていく。そしてついにそのときが来た。突然セイナの腰が跳ね上がり、達してしまったようだ。その証拠に大量の蜜液が溢れ出て、シーツが汚れてしまった。しかし、まだ終わりではない。むしろこれから本番なのだと言ってもいいだろう。というわけで、永人は自分のモノを取り出して正常位の体制になる。それからゆっくりと挿入していくと、セイナの中はとても熱くて蕩けるようだった。しかも、ものすごく締め付けてくるものだから気を抜けばすぐに果ててしまいそうだ。
「っ……」
快感に耐えながら、セイナの最奥を目指す。途中何度かイキそうになったが、なんとか耐え抜いた。やがて行き止まりに辿り着くと同時に大きな声をあげたくなったが、ここも耐え忍んだ。そんな時、あることを思い出した永人はバックの体勢に移行。そのまま激しく腰を打ち付けていく。
肌同士がぶつかり合う音が響くたびにセイナの体が跳ねるように震えていることに気づいた。どうやらこの体勢での責めが効いているみたいだ。ならば、さらに強くすればどうなるのか試してみる価値はあるのではないか?そう思えたとき、永人は既に行動に出ていた。
一度動きを止め、一気に体重をかけて押し潰すようにプレスする。これにより、子宮口を強く押し潰されることになったはずだ。案の定、彼女の口から悲鳴のような喘ぎ声が聞こえてきた。そのまま固定したままグリグリと押し付けるような動きをしてやると、セイナはビクビク震えて悶絶しているようだった。
「……いつから起きてた?」
「……最初から」
そう。セイナは最初から起きていた。思えば最初からおかしかった。セイナは仲間と常にサバイバル生活を送っている。そんな人が車のドアの鍵を閉めないだけじゃ飽き足らず、その中で寝るなんていう危機管理能力のなさを露呈するようなことをやるわけがないのだ。もし、可能性があるとしたら……。
「ドアの鍵を開けてたのも、わざと?」
「うん、キミが入れるように……」
「それをして、俺に襲われるとは思わなかったの?」
「私はむしろそれを前提にしてたよ?」
永人も薄々は勘づいていた。普通の人間であれば起きていたはずなのに起きなかった。戦闘のプロである彼女ならば、本来なら近づいた瞬間に剣を抜くのが普通だからだ。
「つまり、セイナは最初から俺とヤるつもりだった、と?」
「というよりは、そうなるんだろうなって……とは思ってたよ」
まるで予知能力者のような言い方。事実、セイナが眠っていると思って行っていた行為は全て見抜かれていた。そして彼女の言う通りになっているということは……つまりそういうことだ。
「じゃあ、このまま続きをしてもいいかな?」
答えはYESだと言わんばかりにこくりと首肯するのを確認した途端、腰を引くようにして膣内から退避。すると栓を失ったそこに空気が入ったのか、“ひっ!”という小さな悲鳴とともに透明な液体が噴出された。それでもなお物欲しげにヒクついている穴に亀頭を当てると、“あっ……♡”と甘い声が上がる。それはまるでこのあとの展開に期待しているかのように見えた。
永人はそれに応えるように肉棒を一気に押し込み、激しく上下運動を始める。パンッパチュッグチョッという水音と肌がぶつかり合う乾いた破裂音が重なりあい、耳を犯す。セイナは口元に手を添えて声を我慢している様子だが、それがかえっていやらしさを増しているように見えた。
それからさらに速度を上げていくと、遂に限界を迎えそうになったらしく、膣壁が激しく痙攣し始める。だが、それでも許さずにラストスパートをかけるようにひたすら激しく腰を打ち付け続けた。そしてついに決壊の瞬間が訪れる。凄まじい勢いで絞り上げられると同時に熱いものが噴き出してきたのだ。
その熱さは火傷してしまうのではないかと思えるほどであったが、それさえも心地よいものであった。同時に自分も果てを迎えてしまいそうだったので、慌てて引き抜こうとする。だが間に合わず、そのまま射精してしまう。
「あっ……んっ……んんっ……♡」
息遣いが荒くなっているセイナを見ると満足感で満たされた気持ちになり、思わず抱きしめたくなる衝動に駆られる。その欲望に従うように抱擁すると、たがいの鼓動を感じ合えるくらい密着していた。
「んっ……♡やば……い……」
セイナの柔らかな肢体を抱きしめながら、永人は彼女の熱を感じ取る。汗ばんだ肌と肌が密着し、たがいの体温が混ざり合う。先ほどまでの激しいピストン運動の余韻がまだ残っているのか、セイナの呼吸は荒いままだ。
「まだ……こんなに熱い……♡」
吐息混じりの甘い声。永人はその言葉に応えるようにセイナの細い腰をつかみ直し、ふたたび肉棒をグラインドさせる。子宮口をこじ開けるような強引な挿入ではないが、的確に感じる場所を押す動きだ。
「ひゃっ……♡ あっ……もっ……またっ……?」
驚いたような声をあげるセイナだが、その表情は期待で輝いている。彼女もすでにこの展開を予期していたのか、無意識のうちに永人の背中に両手を回していた。
「まだ満足できてないだろ?」
低く囁く永人の声がセイナの鼓膜を震わせる。瞬間、彼女の中で何かが切れたようだ。普段は明るい性格の彼女だが、一度スイッチが入ってしまえば別人のように乱れる。永人はそんなギャップも含めてセイナという女性に魅力を感じていた。
「もっと……もっと……ちょうだい……♡」
涙目になりながら懇願するセイナ。その言葉を待っていたと言わんばかりに永人は抽送のペースを上げる。激しくはないが、確実に弱点を突くように。するとすぐにセイナは腰砕けになりそうなほどの快感に襲われ始めた。
「あっ……♡ そこっ……だめっ……♡」
必死に抗おうとするセイナだが、身体は正直だ。膣壁が痙攣しながら永人のモノを締め上げてくる。その圧力に負けじとさらに強く突き上げると、今度は別の反応が返ってきた。
「やぁっ……♡ そんなに強くしたらっ……♡」
今度は痛みではなく快楽による悲鳴。永人はセイナの弱点を見逃すことなく執拗に攻め立てる。Gスポットを擦り上げる動きを続けながら時折子宮口まで届くほど深く貫くと、そのたびにセイナの背中が大きく跳ねた。
「んっ♡ やっ……もうっ……イっちゃうっ……♡」
早々に限界が訪れそうになっているセイナ。だが、永人は容赦せずラストスパートに入った。これまでで一番激しいピストン運動が始まったのだ。肉と肉がぶつかり合う乾いた音がワゴン車内に響き渡り、それに合わせてセイナの嬌声も大きくなる。
「ああっ♡ やっ♡ こんなっ♡ だめぇっ……♡」
すでに何度も絶頂を迎えているはずなのに、尚も新たな快感の波に飲み込まれようとしているセイナ。その姿を見ているだけで永人も興奮が抑えきれなくなる。
「いっしょに行くぞ」
「来てっ……♡ 永人もいっしょにっ……♡」
たがいを求め合いながら急速に高まり合う2人。そして、ついにその時が訪れる。
「んんんっ―――♡」
セイナが盛大な潮吹きと共に絶頂を迎えると同時に、永人も大量の精を放出する。同時に2人の体から力が抜け落ちるように脱力し、そのまま抱き合ったままベッドへ倒れ込んだ。
「はぁ……はぁ……すごい……♡」
荒い息遣いのセイナが永人に体重を預けてくる。しかし休む間もなく永人は体位を変え始めた。
「え……?」
驚くセイナをよそに今度は対面座位の姿勢を取らせると、ふたたび激しい抽送が開始される。今度は深さではなく、速さ重視といった感じだろうか。浅いところから深いところまで。そんな一気に穿つような動きで攻め立ててくるため、セイナはなにも考えられなくなるほどの衝撃を受けていた。
「ちょっ……まってっ♡ まだっ……息がっ♡」
そんな訴えも聞き入れられることはなく、逆に攻め立てられる頻度が増えてしまった。セイナは最早為す術もないまま、永人のされるがままになっている。
「ひぃんっ!? これダメだってっ……あぁっ!」
あまりの激しさに涙目になりつつ、必死に堪えようとするセイナ。だがそれも虚しく、何度も達してしまう羽目になってしまう。しかも今回は先ほどよりも長く続いており、体力的にはかなり厳しい状況になっていた。
「あ……もう……無理……♡」
とうとう限界を迎えたのか、身体から力が抜け落ちる。そのままぐったりとした状態になってしまうセイナだったが、それでも尚攻め立てられ続けていたため、彼女の意識は朦朧としてきた状態となっていたようだ。
「大丈夫か?」
さすがにやり過ぎたと思ったのだろう。永人が動きを止めて心配そうに問いかけるも、返事はない。ただ微かに呼吸をしている音だけが聞こえてきたため、安心した様子だった。
「んっ……♡」
しかし、次の瞬間にはふたたび動き出した永人によって刺激を与えられ続けているため、次第に反応が鈍くなっていく。
「くぅ……♡ はぁん……♡」
意識が混濁している状態でもしっかりと快感を拾い上げており、より一層興奮させられているように見える。しかし、そんな様子を見て永人はさらなる行動に出る事に。
「よし、そろそろフィニッシュいくぞ」
唐突に宣言するや否や、今まで以上に激しく腰を振り始める。当然それに伴ってセイナへの負担も増えてしまう訳だが、今の彼女にはどうすることもできない。故にされるがままとなり、とうとうその時を迎える事になる。
「んっ♡ 出して……中に全部出してぇ♡」
セイナの最後のひと押しをきっかけに永人は思い切り強く突き上げる。同時に限界を超えた快感が脳天へ駆け巡り、爆発寸前に陥る事となる。しかしここで終わる筈もなく、結局最後まで付き合わされる事となった。
「はぁ……♡ やばっ……い…♡」
ようやく落ち着きを取りもどしたのか、セイナがつぶやく。だが、まだ余韻が抜けないようで、時折小さく痙攣していた。そんな彼女の頭を優しく撫でながら、永人も安堵の溜息を吐く。
「ねぇ、永人」
「……ん?」
「連絡先、交換しようよ。いつでも会えるようにさ」
毎度恒例のことなので、永人はもちろん了承。たがいの連絡先を交換した瞬間、こんなアナウンスが流れた。
【条件の達成を確認。イグジットスキル―――転移《テレポート》が解放されました】
転移。アニメやゲームでは場所移動に使われるが、ここで使用用途がかなり限定されている。
「これが解放されたってことは、連絡先を登録した人の数が8人になったんだね。結構使えるよ、それ」
「ということは、これで通路を移動できたりするのか?」
「それはムリだよ。これは頭に浮かべた人がいる部屋に移動するスキルだから」
ただ、それが仮にできたとしても使いどころはなさそうではあるが……。
「異変探しには使えないかもだけど、自分の部屋からほかの人の部屋に行く術はそれしかないからね」
「じゃあ、頭に浮かべた人が部屋にいなかった場合はどうなるんだ?」
「使えないね。対象が部屋にいることが条件にあるから」
「……なるほど」
どうやらイグジットスキルは異変探しだけじゃなく、ここにいる人とコミュニケーションを取ることも視野に入れているらしい。異変探しも重要だが、彼女らとの交流することはモチベーションの維持につながる。そう考えたら、これも解放必須のスキルと言えるだろう。
「ところで、永人」
「なに?」
「ドライブ、興味ある?」
「…………は?」
その後、オアシス号はエンジンを吹かし、通路を走り抜けるのだった。