未来に転生!? 人類のためにセックスします!━スワンプマンは過去の性交に思いを馳せるか?━ 作:紫 和春
それから夕方になるまで、門原はただひたすら腰を振り続けた。連続で精液を出しているため、感度と精力の低下を体感していたが、エミがセックス部屋に入ってきたことで本気の子作りセックスは一旦休憩へと相成った。
一度風呂に入り、体に付いた体液を洗い流して、夕食を摂る。その食卓には、民間の精力剤と亜鉛などのサプリメントが置かれていた。
「今のところ、何回くらい中出ししました?」
エミが門原とアンナに尋ねる。
「……4回くらいかな」
「私は、その……、イキすぎてあんまり覚えてないです……」
「4回くらいなら、まぁまぁ良い方ですね。今日のセックスはこれくらいにして、一度寝ましょう。明日の朝から昼まで、またセックスしてもらいます」
「明日も
門原は自分の身の心配をするのだった。
だがこれは杞憂で、一晩寝たことで精力も復活する。そして4時間に及ぶアンナとのセックスをやり抜き通した。
「お世話になりました」
アンナが門原とエミに頭を下げる。エミがアンナを最寄り駅まで送迎し、そこに門原も一緒についてきたのだ。
「また何かの縁があれば、お茶でもしましょう」
「はい」
そういって、アンナは電車に乗って去っていった。
「これで一仕事終わりかぁ……」
「そうですね。でも、まだちょっとした仕事が残ってます」
「ちょっとした仕事?」
「今朝馬場さんから、広域懐胎推進事業として健治さんの精液を回収するように、と連絡が入っています」
「それって……」
「オナニーでもいいので、搾精するってことですね。期限は2日後です」
「少しくらい休む時間欲しいなぁ……」
そんなことをブツクサ言いながら、門原とエミは車に乗り込む。
そのまま家への帰路についている時だった。門原が乗っている車の前後に、いつの間にかシルバーの車が挟み込むように走っていた。そして突如として、2台の車は赤いパトランプを装着しサイレンを鳴らす。
『そこの車、今すぐ路肩に停まりなさい』
閑静な住宅街に響く男性の声。門原は思わず慌てふためく。
「なになになになに? なんか交通違反でもした?」
「私、違反したつもりはないんですけど……。とりあえず停まりますね」
エミはハザードランプを焚いて、路肩に駐車する。
するとシルバーの車は、門原が乗っている車のバンパーにぶつかるくらいににピッタリと寄せて停める。その中から黒いスーツに包まれた男性が5人ほど出てきた。
男性たちは同じ黒いスーツ、黒いサングラス、耳にはイヤホンカムのようなものをつけており、そのオーラはカタギの人間ではないように見える。
「窓を開けろ」
エミが一人の男性の指示通りに、車の窓を開ける。門原もエミも、男性たちのことをかなり警戒している。
「後ろの男もだ」
門原がいるドアの窓も開けろ、と要求してくる。当然、その外には別の男性がいた。
門原は怪しみながらも、窓を開ける。
直後、窓の近くにいた男性たちが缶スプレーのようなものを車の中に噴射する。
白いガスは、門原とエミの顔面に直撃した。
「うっ……」
そして二人は意識を手放した。
どのくらい時間が経っただろうか。門原は目を覚ます。
「ぉえ……? ここは……?」
次の瞬間、冷や水を浴びせられる。
「つっめた!」
「ようやく起きたか」
最悪な目覚めと共に、誰ともしれない声が響く。
その状況になって、門原自身が変な体勢になっていることに気が付く。四肢は伸びきって鎖に繋がれ、ベッドに横たわっている。しかも何故か全裸になっていたのだ。
そして門原の周りに男性が複数人取り囲んでおり、門原のことを見ている。
「え? 何この状況……」
「よく来たな」
その声の主は、門原の足元から聞こえてくる。チンポ越しにその方向を見てみると、そこには一人の少女が立っていた。
「えっと……」
「俺が誰だか分かってないようだな」
少女は門原のそばまで来て、可哀相なボディジェスチャーをする。
「それなら、この人に聞いてみようか」
少女はパチンと指を鳴らすと、そこに磔にされたエミが運ばれてきた。
「エミさん……!」
心配する門原をよそに、少女はエミの顔を乱雑にはたく。
「んん……」
「起きろ、南条」
「ん……。あれ? 大統領……」
「大統領……!?」
門原は驚愕した。裏表のないであろうエミが、目の前にいる少女を大統領と呼んだのだ。
そのうちエミも意識がはっきりしてきて、この状況に驚く。
「え、え、え? なんで私、公開処刑みたいなことされてるの?」
「服着てるだけマシでしょ。そこの男なんか全裸だぜ?」
そういって大統領は門原のことをイジる。
「とにかく……。はじめまして、だな、門原健治。俺は青久保ジュリア。大日本共和国の大統領をしている」
「なんか性癖が渋滞している人が来たな……」
「性癖が渋滞してるってなんだよ。見た目の話をしてんのか?」
「いや……」
「こう見えてもちゃんと大人だ。32歳だぞ」
「32!? 俺っ娘の上にアラサー!?」
門原は驚きっぱなしである。
「馬場のところの研究にはお世話になっていてな。この見た目はTS技術の応用でゲットしたんだ。肉体丸ごと再生させる夢の技術だ」
「36世紀でも肉体再生は夢の技術なんだ……」
「まぁ、世間話はここまでだ。お前にはこれからあることをしてもらう」
「あること……?」
門原は思わずグッと身構えてしまう。四肢は伸びきったままだが。