※この作品はR-18です。

ザナック蘇生if/アイザナ   作:アイザナ大使

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アインズ視点。
お風呂上がりにキスしてます 




タオルおにぎり

 

 

「ザナック……少し触れるぞ」

「……ん」

どこか遠くを見たような目。力無く返事をするザナックの体を、大きなバスタオルでふわりと包む。真っ白なタオルから頭だけ出た様子がなんだか……

(おにぎりみたい……)

「んー……」

もう一枚用意したタオルをザナックの頭から被せて、湿った金髪から水分を拭き取っていく。

(タオルドライ後に魔法を使って仕上げよう)ふとザナックを見ると、彼の前髪が乱れて、普段隠れていたおでこがあった。何となく。そう。特に意味は無いが、その白いおでこにほんの少し歯を当てた。離れると、ザナックは目を何度も瞬かせていた。それでもまだ寝惚けたような瞳で俺を見上げる。すると彼が、ちょいちょいと手招きをする。不思議に思いながらも顔を近づけた。

「……ン? どうした」

ちうっ。そんな可愛らしい音がして、俺の口……骸骨の歯にやわいものが触れた。

「は……………?」

彼はぎゅっと目を細めて豪快に笑う。

「フフ、あは、ふははっ………!」

したり顔で見上げてくる彼に愛しさが込み上げてくる。

「……………やられたな。」

機嫌良く足をパタパタ動かすザナックに、頭の中で存分にニヤケていると。彼は突然、タオルに包まりながらベッドから下りた。ふらふらのまま、右手を伸ばして俺のクローゼットに向かって歩いていく。

「えっ、ザナック……?」

案の定ごつん、と額をぶつけていた。

「うぐ…………」

ザナックは額を両手で押さえて背中を丸めている。

「おっと…………大丈夫か? ほら……見せて」

彼の左手をしっかりと握り、支えた上で額を確認。少し赤くなってる、が……治癒魔法を使う程ではないか。ザナックは右手でクローゼットを開けた。眉を上げてにこにこしながら、中身を指さす。

「……くだ、さい。しゃつ。しゃつ……」

彼は未だに半分寝たようなとろんとした瞳で、掠れた声で呟いた。そしてゲホゲホと咳き込む。

「う、けほっごほっ……」

……散々啼かせたもんなぁ。

「無理しなくていい。シャツが欲しいのか?

どれ……」

俺は適当に白いシャツを引っ張り出した。

そして、彼に渡す。

「ふへ…………へへ……」

すると、まるで大切なものを愛でるように抱きしめた。小さな声で喜んでいる。

「これで満足か……? ほら、着替えをするからおいで……」

シャツを胸に抱えたザナックを持ち上げ、ベッドに座らせる。彼の部屋から持ってきた服の中から、とりあえず下半身を隠さなければとパンツを探していると、背中をちょんちょんと指で押される。

「ン……?」

「これ…………きます………!」

蚊の鳴くような声が聞こえたかと思えば、ザナックが俺のシャツを一生懸命掲げている。

(かわいい……)

「俺のシャツが着たいのか? 多分、大きいんじゃないのか?」

それでも、ザナックはエメラルドグリーンの瞳を輝かせていて、しばらく俺と見つめ合う。

「仕方ない……。だが、パンツは履こうな?」

ザナックは目を逸らし、数秒考えてから、こくりと頷いた。

(何の迷い?)

「おねが……します…………」

ザナックにシャツを渡された。

着せろ、ということだろう。

律儀に頭を下げててかわいい。

シャツを広げると、やっぱり彼の体と比べると……だいぶデカイ。それを彼の肩にかけ、右手から腕に通す。

「はい、反対も……左腕通すぞ」

ザナックは薄目。ほぼ寝ている状態。それでも腕は動かしてるので起きてるんだろう。

「うーん、とりあえずパンツ履いてからボタンしめような」

俺は床に膝をつき、置いてあったドロワーズを手に取った。

(ふわふわ……へえ、こんな小さいのか……。)

顔の前に掲げてじっくり観察をする。

彼の顔を見ると、いつの間にかほんのり赤くなって、困ったように照れていた。

「ごめん……」

ザナックは顔を赤くしたままにこりと微笑んだ。気を取り直して、ドロワーズを彼の足先から通していく。

(足もちっちゃいな……それに、ふくふくしてる)

ドロワーズを上げていくと、ザナックが俺の頭を両手のひらで挟んだ。

「ざな、っく……!?」

何をしてるんだ?と聞く前に、俺の額に柔らかいキスが降った。ちゅうっ……と水っぽい音。

「な、こらっ……! やめ、ザナックっ……動くなって……」

ちゅっ、ちゅっ。何度も何度も、頭にキス。その度に感情抑制されて、でも、追いつかない。

ぶ厚くて、温かい唇。湿った感触。それが、俺を幾度も興奮させる。

「あはは……」

いたずらに、楽しそうに笑う声。

「──くっ、絶対し返すからな! これ履かせたら覚悟しておけよ……?!」

そう叫びながら、ザナックを立たせてドロワーズを腰まで上げた。その途中で、おしりに手が当たる。限界に近かった俺は、揉んでやろうかとも考えた。だが冷静に。ザナックを再びベッドに座らせる。下から、丁寧に。だが、性急にボタンをとめていく。最後の四つをとめる前に、ザナックが俺の腕を強く引く。

「あいんず様……」

普段より高く、掠れた甘ったるい声で呼ばれて

「はぁ…………」

俺はため息を吐いて、ベッドに上がった。

ギシッ、と木板が大きな音を鳴らす。向かい合って、イラつきと興奮が止まない俺はザナックを睨む。だが、彼はにっこにこのまま、迷わず俺の口にキスをした。

「んっ、ん……」

俺が引こうとするも、彼は顔を追いかけて唇を重ねる。骸骨の歯を唇で挟んで、不器用に舌で舐めてくる。

「っ……有言実行だ。」

俺は、ザナックの後頭部を手で支えた。

金色の髪がくしゃりとたわんで、彼は目を瞑った。彼が唇を押し付けた度に、軽く歯で挟んだ。色んな感情がぐちゃぐちゃになって、もう訳が分からない。なんで、この子はこんなにも煽るんだ。危ないだろう、普通に考えて。アンデッドだぞ? 骸骨だぞ? 冷たくて、硬くて…………君より大きくて。自己否定とかではなく、普通に危機感を持って欲しい。キスするってことは、そういう対象としてちゃんと見てくれてるんだよな? 俺以外が相手なら、酷くされてしまうかもしれないぞ。いやまぁ、そんな例は許さないし、俺は絶対に酷くなんてしないがな……!

「あいんず、さま……す、き……れふ…………」

また、そんな声で。

「……俺もだ」

舌を捕まえて、歯でそっと撫でたり、甘噛みすると、彼は嬉しそうにくすぐったそうに笑う。

「ん、ふふ……んんッ………は、んう」

ザナックは、俺の歯列を舌でなぞり、ちゅうちゅう吸っている。

「ンっ……あう、ざなっ、く………」

「ふ、んぅ……あ、あいんずさま……んん……すき、すき……はんっ、んっ」

ザナックはこんなにもアプローチしてくれてるのに、俺は彼の舌を食むくらいしか出来ることがない。

(あー、俺にも舌があったらもっとキスのバリエーションが増えたのになぁ。)

そんなことを馬鹿みたいに真剣に考えていると、ザナックが唇を離した。俺の歯と、彼の舌の間に唾液の銀糸が伸びる。俺は呼吸をしないので息も上がらず。対して、ザナックは、はぁはぁ……と肩で息をしている。

「ザナック…………そろそろ寝ようか。」

彼はムッと頬を膨らませた。

「…………や、です」

両拳を膝で握っている。我儘。子供か? かわいいなホントもう。

「俺と一緒寝るの、嫌か?」

と聞くと、ザナックはぶんぶんと首を振った。

枕を整えると、ザナックがぱたんっと、シーツに倒れた。

「ふっ、」

真顔で綺麗に倒れ込む様子が少し可笑しくて、笑ってしまった。俺もベッドに寝転がると、ザナックが控えめに抱きついてきた。いつものやつだ。そして、深い眠りつく頃には、脚まで絡めてがっちりくっついてるという。

「おやすみ、ザナック。」

そう言うと、返事のつもりなのか、鎖骨に頭をぐりぐりと押し付けられた。

 

 

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