※R18シーン
アインズ視点から。
玄関から上がると、何となく別荘の中全体に彼の匂いが漂っているような気がした。まるで、一日中忙しく駆け回っていたような。
(まさか……)
「あ、えっ……!? アインズ様!?」
俺が帰ったのを扉の閉まる音で気付いたのか、リビングダイニングの方からザナックの上擦った声が聞こえた。あぁ、慌ててる声もかわいいいい………! ガチャガチャ、と食器が擦れるような音が鳴った後、トテトテと小さな足音が此方に近付いてくる。急いで来てくれてる!! かわいい……!!
(俺は動かないで待ってた方がいいかな……?)
仕事から帰ってきたら、可愛いお嫁さんが迎えてくれる。俺はなんて幸せなんだ。リビングに繋がる扉の隙間から、ひょこっと金色の前髪が見え、彼の姿が現れるまでがまるでスローモーションに思えた。
「アインズ様……おかえりなさいませ」
俺は、散々寂しい思いをさせたであろう彼を抱きしめようと手を伸ばしたが、やめた。否、やめたというより動きを止めてしまったのだ。彼があまりにも悩ましい格好をしていたから。
(─────裸エプロン!!)
肩に掛かる紐。ギリギリ胸を隠す、太もも丈のピンクの布。それらを縁どるフリル。なで肩、控えめに膨らんだ胸元の谷間、真っ白な太もも。彼がもじもじと身体を捩る度に、後ろで結ばれたリボンが揺れている。しかも、俺の勘違いじゃなければ、ノーパンだ。
……ノーパンだ。ザナックが。
(え? 履いてないの? なんで? 誘ってる?)
そんな訳はないが。危ないぞ。俺みたいな童貞は勘違いするからな。
「あ、あの……この格好はですね……っ、アインズ様にいただいた贈り物を着たくてっ」
いや、それは知ってるが。似合うと思って贈った。すると、ザナックは顔をぶわあっと火照らせて、一生懸命にこちらと目を合わせようとしながら言葉を紡ぐ。
「その、アルベド様が言っていた、裸えぷろん……というものがどういうものなのか興味があって、仕事から帰った夫を迎えるための妻の装備だと……! な、なので、まだ婚約者ですけど……もし、喜んでいただければとやってみましたッッ……ふ、不快でしたらすぐに着替えます!!」
ちょっと何を言ってるか分からない。
が、俺の為って言ったか?
俺だけの為に裸エプロンを…? やったあああ!
ありがとうそしてご馳走様!!! いいのかガン見しても!! 頭からつま先まで舐めるように見ても!?
「……不快なんてありえない。嬉しいし、俺は今……幸せを噛み締めている」
「ふぇっ……?」
ザナックは目を見開き、首を傾げていた。まさか肯定されるとは思ってなかったか。
「よく見せて、ザナック」
「は、い………」
小動物みたいに震えるザナックに近付いた。
「……ちなみに、パンツは?」
「ちゃんと"履いてませんよ"………見て、確認しますか……?」
彼はエプロンを少しだけ持ち上げた。ふっくらとした太ももがちらりと見えてしまう。かぶりつきたい。別に彼の事は食べ物だとは思ってないが。
「あの、ここじゃ、その、…狭いですし……? 部屋で、ゆっくり眺めてください」
ぎこちない動きで、小さな手が俺のローブを掴んだ。顔が真っ赤になってるのに、彼は恥を忍んで言ってくれてるのだ。俺の為に。
「あぁ、俺の部屋でいいか?」
「はい、お着替えも済ませた方がいいですもんね……」
────部屋に戻ると、妙に整っていて、シーツにはシワひとつ無く、脱ぎ捨てた服も綺麗にクローゼットに入っている。
「あの………」
後ろから、ザナックが申し訳なさそうに声を絞り出した。
「実は………ベッドにあった服を……嗅いでしまって……っ、しかも、ベッドの上で抱えて寝てしまいました……す、すみません!!」
なるほど。だから妙にザナックの匂いがしたんだな。無言で膝を折り、ベッドに顔を近づけて匂いを嗅いでいると、ザナックが心配そうに言った。
「も、もしかして俺の匂い……しますか? 今からでもシーツ交換しましょうか?」
「するなあ、君の匂い。ああ……ありがとう、シーツ交換は遠慮する。勿体ないからな。」
「もったいない!?」
ザナックは声をあげた。
「だってそうだろ? 大好きな婚約者の匂いが嗅ぎ放題だからな。もうこのシーツは交換しない。永遠に。」
「えっ、ちょっ……」
「あぁ、ザナック……いい匂いだ。ずっと嗅いでいたい……はぁ………」
恥ずかしがるザナックをよそに、俺はベッドに上半身を預けて嗅ぎまくった。すると。
「……あの、本体がここに居ますケド?」
不機嫌そうな声が背後から聞こえた。
「こっちの方が本物ですし……嗅ぎ放題ですよ………」
振り返ると、ザナックは少し眉間に皺を寄せて、一生懸命我慢してるんだろうが、ぷくっと頬を膨らませて顔を逸らしていた。
「そうかそうか、嗅ぎ放題か。すまない、放置してしまって。寂しかったもんな。」
そう言って頭を撫でてやると、ザナックは目を見開いて、肩をビクッと揺らした。
「いえ、俺は………一人でも、ちゃんと………」
精一杯背伸びしようと、彼はずっと頑張ってきた。そして今も。だけど、目尻に溜まった涙のように、それは今にも溢れそうだ。
「いいんだよ。寂しいって言っても。むしろ、そう言ってくれたら、俺はすごく嬉しい……」
ザナックは少し口ごもって、ほろりと涙をこぼしてから、口を開いた。
「さ、さみし……かった、です………アインズ様が、居ないと……。こんなこと……本当は言っては駄目なのに、もう……我慢しないといけないのに」
怯えたように後退るザナックを追いかけ、壁に背をつけた彼の肩を掴んだ。
「どうして? そんなことない、俺だって寂しかった。君のことを……何度も思い出した。……いや、君のことがずっと頭から離れなかった。」
「っ……だって、俺がさみしいって言ったら、困るじゃないですか………」
ザナックは崩れるように泣き出した。
「俺は困らない。そんな事言う奴はもういない。俺を見てくれ、ザナック。寂しいと言ったら抱きしめてくれる人がいるのが普通だ」
そう言って彼を抱き締めた。
「じゃあ……っ、いっぱい嗅ぎ放題してください……いっぱい、触ってください………だんなさま、」
腕の中で、彼はきゅっと目を瞑って俺を受け止めようとしてくれている。
「あぁ。こちらこそ。たくさん受け止めてくれよ…………お嫁さん」
まずは、ずっと嗅いでみたかった彼の金色の髪。しかもつむじを、贅沢に。
「……最高だ」
「えぇ……? あの、なんでそこ……?」
「いつも気になってたんだ。」
ザナックは不思議そうに首を傾げた。
彼の全ての仕草が愛おしくて、額に骸骨の歯でキスを落とす。少し顔を下げ、左側……耳の後ろに鼻先を近付くと「えっ」とザナックの戸惑った声が出た。
「かわいい耳だな………丸くて、やわくて熱い」
ふにふにと耳朶を揉む。感触、形、もちろん匂いも確かめながら。
「んっ、んっ……!」
震えた唇から甘い息が漏れた。
(味も、確かめたいな)
俺は口を開いて、目の前の耳を舐め上げた。甘い。
「ひゃぁっ……?!」
ザナックの身体がビクッと大きく跳ね、それを見て俺の中のどうしようもない支配欲が増していく。続けて、耳の表のふちをなぞるように舐め、耳の穴の中に舌を侵入させる。
「ふ、あぁっ……何、ですっ…これ、っ」
ぐちゃぐちゃとわざと音を立てて吸ったり、小さな耳を舌で蹂躙した。
「舐めてるだけだ」
「舐めっ、なん、で……あいんざさま、舌が……? は、あんっ……!」
「君に優しく触れたくて、人間の姿になろうと魔法を練習してたら………こうなった。」
「え、ええっ……? 」
「そんなことより、ザナック……君、風呂に入ったか? 石鹸の匂いが濃いめだ。もしかして……」
「〜〜〜〜〜っ!! あ、いやっ、そ、そういう訳では! 誤解ですっ」
必死にぶんぶんと首を振っているが、怪しい。
「どういう訳だ?」
「全然、えっちなことをされるのを期待してたわけじゃないです! アインズ様をお誘いするために裸えぷろんをしたわけでもっ! 変なことを考えてもないです!!」
(全部言うなぁ………墓穴掘るってこういうことか。)
「なるほど。えっちなことってどんなことかな」
「え、ええっと………深いキス、とか……?」
ザナックは眉をキリッとつり上げて真剣に答えた。
(───何この純粋な子!! 俺が守らなきゃ!!!)
「じゃあ、しなくもいいか……深いキス。」
舌を出して指をさすと、ザナックは石化したように固まった。沈黙。
「───……そ、です」
「ん……?」
「嘘、なんです………ずっと、アインズ様に抱いて欲しくて、だから………深いキス、したいです」
あまりにもかわいすぎるその必死な告白に、俺も石化してしまいそうになった。
「いい子だな。……ほら、口開けて」
親指で唇を撫でてあげると、彼は本当に無防備に口を開いた。
「はいっ………」
ちょこんと出た舌が覗く。
「んあ………」
「……君、素直過ぎるぞ。全く」
唇を重ねる寸前、俺はため息混じりに呟いた。
ザナックはまた首を傾げ、エメラルドグリーンの瞳が上目遣いで俺を見つめた。
「……申し訳ありません……次からは俺がアインズ様に御奉仕をさせていただ──」
彼がこれ以上へりくだるのを見ていられ無くて、そのちっちゃな唇を歯で無理矢理塞いだ。
「んむっ……。」
ふ、と彼の息が歯に触れる。
舌を差し込もうとすると、彼の口の中が想定より小さくてこじ開けるようになってしまった。
「ふ、あ……」
俺の舌が侵入するのに、ザナックは一生懸命合わせてくれる。ちろちろと子猫のように舐め返されて、俺は思わず彼の頭を撫でた。
「ん、んぅ……」
「……ザナック、俺の真似をして」
「ふぁひ……」
俺が舌を動かした通り、ザナックの温かく小さい舌が追いかけてくる。
「上手だ………」
ザナックは震えて俺にしがみつきながらも、ペースを合わせている。綺麗なエメラルドグリーンの瞳が涙で滲んでいて。何度も舌を絡めてキスを繰り返すうちに、唾液が混ざりあい、部屋の中に、ぐちゅ…ぐちゅ…と鳴り響く。
こくん。彼の白い喉が上下した。俺の唾液を飲み込みきれなかったものが口の端から垂れてきている。この舌は唾液らしきものは出るが、俺自身が骸骨なので飲み込むことも、彼の唾液を身体の一部にすることも出来ない。とても残念だ。
「ザナック……無理に飲み込まなくていい……」
唇が離れると、唾液の糸が引いて銀色に輝いて見えた。
「はぁ、はぁ……あいんず…様……もっと……見て、触ってください……」
ザナックは体を捩らせて胸元に手を当てている。
「じゃ、じゃあ……失礼して」
エプロンの上から彼の胸を両手で包むと、骨に染み渡るような体温とともに激しい鼓動を感じた。
「……ザナック、もしかして怖いか?」
俺は、骸骨の手を、改めて自分の姿を客観視した。
「っ……いえ、違います! 自分でもよく分からなくて、う、うるさくてすみませんっ……心臓、と、止めますので!?」
「いや、止めるな!! それじゃ死んでしまう!」
「あ、あっ……そ、そうですよね!? うっ……」
「気にしなくていい。怖くないのなら、ただドキドキしてくれてるなら……俺も嬉しいし……その、俺だって……ここには心臓が無いが……こんな魅力的な君と一緒に居るだけで気持ちはドキドキしてるから、な」
「んっ……はい……」
俺が骨の指を動かすたびに、彼の胸はふにゅりと形を変えて、エプロンにシワが集まる。
「なるほど……胸ってこんなに柔らかいんだな………」
「あっ……はぁ、ん………俺の胸が、お気に召したならよかったです」
「お気に召すどころじゃない……最高だ……すごく良い」
「んん…………うれし、です」
揉みしだき続けていると、彼の目尻に涙が溜まりだす。
「やはりこのフリルも似合ってる……買ってよかった」
軽く谷間に鼻を埋めると、ビクッとザナックの体が反応した。
「美味しそうな匂いだ……」
「ふぉえっ!? あ、アインズ様……変なとこ嗅がないでくださ……」
「変じゃない……」
「あっ、や、ふああっ……」
ザナックが甲高い声をあげる。胸の谷間から鎖骨まで舌で舐め上げ、歯の表面をグッと押し当てて白い肌に痕を残した。
「い、っ………んんッ……好きなだけつけてください……」
その言葉に、無い口角が上がりそうになった。
「そう言って、明日、怒ったりしないか?」
何度も痕をつけると、彼の口から甘い息が押し出される。
「もう怒りませんよ………貴方が誰かにこの印を見せて、俺を自分のものだと主張して、安心してくれるなら………」
「うん、ありがとう……」
彼の額と俺のそれを合わせた。
「あの……よければ後ろも見ますか?」
彼の瞳が細められた。
「あぁ。ここじゃ、君を抱くには狭いから、こっちへおいで」
「え、抱くっ、えっ……。」
体を固まらせて戸惑うザナックをそっと抱き上げ、ベッドにふわりと降ろした。俺もベッドに上がり、腰を下ろすとギシッと木の板が鳴り、背を向けているザナックの耳がほんのり赤くなった。
「綺麗な背中だな」
肩から落ちる紐を指でなぞると彼の背筋がピンと伸びた。エプロンを結ぶリボンの下には、まろい尻があった。白い肌に赤みがさして、まるで桃のようだ。
「あの……アインズ様? 触らないんですか?」
俺のベッドの上でちょこんといい子に座ったザナックが、そわそわとしている。
「……見惚れてただけだ。」
せっかく目の前にあるので、尻をひと揉みした。
「あひゃんっ……」
ザナックが喘ぎ、ビクリと震えた身体に合わせて金色の髪が揺れた。白い項に噛みつき、ザナックの胸を後ろから揉みまくる。
「あっ、あっ………だめぇっ」
ぢゅるっ。項に吸い付くと、ザナックが俺の腕にぎゅっとしがみつくように手を回してきた。
「ぁあンっ……ん、ひっ、」
少しづつ胸の先端が硬くなるのが分かって、すりすりと周りをなぞってやる。ザナックは「やだ、やだ」と言うけど。
「や、んんッ……ふひゃ、あ、やだ」
あまり自覚が無いみたいだが、乳首は彼の性感帯だ。
「ザナックここ好きだろ?」
「あッ……やぁ、やぁぁっ」
指で摘むふりをすると、彼は首を必死に振ってとても可愛い反応をした。
「や、意地悪しないで、くださ……」
いや、いじめたくなる。指先でしたら怪我させてしまうので、両指の側面で彼の乳首を引っ掻く。
「あ、ん〜っ……ふぁ、あ……んァっ」
ザナックは気持ちよさそうに鳴いている。
「気持ちいい、か?」
「ふぁい、きもち、い…れす……!」
(あー、かわいい。)
俺はさらにザナックの背中に密着し、素早く指を動かして乳首を引っ掻くと、彼は俺の腕の中で小刻みに震えだす。
「あ、ひっ……あんッ……あいんずさまっ、きもちいッ……アッ、らめ……あいんずさまぁっ……」
ザナックの左耳を舐めながら囁く。
「かわいい、ザナック……好きだ、好きだよ」
乳首をきゅっと摘むと、ザナックは腰を反らせて喘いだ。
「ふにゃ、あ……! んんっ、俺も……あいんずさま、すきです……」
「……ザナック、こっち向いて」
ザナックが振り向いた瞬間、小さな顎を掴んで上向かせ、俺も背を伏せて口付けた。
「んむぅ…………」
啄むように、何度も彼の唇を塞いだ。
「好きだ……ザナック……」
「あいんずさまっ、すきです……」
「俺は愛してる」
「んんっ……え……ずるいです、それ……俺の方が、あ、愛してますから」
「はは、そんなこと言い出したらキリがないな?」
これ以上彼に愛の言葉を囁かれると無い心臓が爆発しそうだった。彼を黙らせるために、再び口を塞ぐ。
「あいんずさまが言い出し…ん、ふっ、誤魔化さないで、くださいっ」
舌を入れると、従順に自分の舌を差し出した。
「んう……ふ、……あぅ、っ……」
歯列をなぞり、舌を舐め吸って唇を離すと、彼はすっかり期待に瞳を潤ませていた。エプロンの横から指を入れて、人差し指と親指で両の乳首を摘む。
「あんっ……や、ぁあんっ」
彼の胸はマシュマロみたいに柔らかい。片手で胸全体を揉みしだき、摘んだままの方はすり潰すように乳首を捏ねた。
「あ! にゃっ、やめ、ひぃ……!」
ザナックはふるふると首を振ってるのに、矛盾するように胸を突き出して体を反らしていた。
「君の肌はとても滑らかだな。触ってる俺も気持ちいい……」
「はぅ……やだ、いくっ……いくぅっ、んっ…………」
ザナックの目尻からぽろぽろと大粒の涙が伝って、胸元に落ちている。
「乳首だけでイケるのか? こっちも触ろうか?」
エプロンに染みをつくって布を押し上げ、小さく主張している彼の陰茎。先端を指で擦ってやると、彼はもじもじと脚を震わせた。
「もう、だめっ……! いっちゃ、やだ、ぁああんッ………!」
彼はひと際大きく体を跳ねさせて、絶頂した。じわりと先っぽから精子が垂れてきて、俺はそれを舐め取った。
「ひ、ああ……」
美味い。