「お~い、彼方~!」
今日も街を歩いていると、友達の呼ぶ声が聞こえて来た。広夢が手を振って彼方を呼んでいた。すぐ近くには昌、裕一、愛智もいた。
「広夢君!皆、おはよう!」
彼方は笑顔で手を振って彼等に駆け寄った。
「今日も元気だな、彼方!」
「うん、今日は何して遊ぶ?」
「いつものようにデパートに行って美味しいお菓子でも買わない?」
昌がデパートに行かないかと彼方を誘った。
「うん、それは楽しそうだね!」
「彼方君、最近笑うようになったね」
裕一が彼方が笑うようになった事を言った。
「え、そうかな?」
「言われてみれば、彼方、笑うようになった!そう思うぜ!」
裕一の言葉に広夢は賛同した。
「彼方も俺達と出会って段々笑顔になっていったのかもな!」
広夢が笑顔で彼方に言った。
「うん、僕、変われたかな?」
「ああ、変わったさ!彼方は笑ってるのが一番だぜ!」
「うん、僕もそう思うよ」
広夢と昌が笑顔で言った。
「じゃあ、出かけようか」
「ああ、行こうぜ彼方!」
昌がデパートに行こうと言うと広夢が彼方の肩に抱き着いて誘った。
「うん、行こう」
友達と一緒に街を歩いていく。するとそこで一人の女性に出会った。
「突然襲われて分からなくなったんでしょう。でももう大丈夫よ。はいこれ」
その女性はゴリモンと言うデジモンを宥めてお菓子を渡した。ゴリモンは嬉しそうにするとその女性に礼を言って去っていった。
「真由、お人好しが過ぎる。そこが美徳ではあるが・・・」
彼女の肩に狐のようなデジモンが乗っていた。
「あ、真由姉ちゃんだ!真由姉ちゃん~~~~!」
広夢が気付いて駆け寄った。
「あら、広夢君?」
「真由姉ちゃん、お菓子ある?」
広夢は目を輝かせてお菓子があるかを聞いた。
「慌てないの、ちゃんとあるから、はい」
その女性、真由は涼しい笑顔で広夢にお菓子を渡した。
「広夢君、その人と知り合いなの?」
彼方が広夢に知り合いなのかを聞いた。
「ああ、俺のいとこのお姉ちゃんなんだ!真由姉ちゃん!」
「初めまして小日向真由よ。貴方達が広夢君のお友達ね」
「はい、松本彼方って言います」
「僕は山口昌」
「白鳥裕一って言います」
「高城愛智です」
彼方達が自己紹介をした。
「元気な子達ね。そうだ、貴方達もお菓子はいる?」
「え、いいんですか?」
「ええ、広夢君のお友達ですもの、嬉しい気持ちは分け合いっこしないと」
「ありがとうございます、じゃあ頂きます」
真由から焼き菓子を貰うとその味を楽しんだ。
「真由さんのお菓子、美味しいです」
「だろ、真由姉ちゃん、お菓子作るの得意なんだ!何でもパティスエを目指して勉強中なんだぜ!」
「パティシエだ」
広夢の言葉に狐のデジモンが訂正した。
「あ、そうだった!」
「そちらのデジモンは?」
「クダモンだ。真由と共にいる」
昌が聞くとクダモンは名を名乗った。
「それにしても、広夢君も少し大きくなったわね。初めて会った時はあんなに小さくて・・・」
「広夢君の小さい頃を知ってるんですか?」
彼方が言うと真由は笑顔で言った。
「ええ、よく私の後ろを付いて回ってて甘えていたもので、その時のあの子はとても可愛くて・・・」
「よしてくれよ姉ちゃん!照れるじゃん!」
思い出話に浸っていた時だった。スパイラルが現れた。
「真由、スパイラルだ!」
「大変、また現れたのね」
「じゃああのデジモンがいたのは?」
「ええ、スパイラルに怯えていたみたいなの。そこを私が。いえ、今は何とかしなくちゃ!」
「ああ、真由、私も行こう!」
クダモンが真由の為に戦うと言った。
「じゃあ俺達も力を貸すぜ!」
広夢が力を貸すと言った。
「貴方達も?」
「君達は小さすぎる。挑むのは危険だ」
「そんな事ないぜ!俺達だって戦えるんだ!真由姉ちゃんの為に頑張るぜ!」
「はい、僕達も力を貸します!」
広夢、彼方達が力を貸すと言った。
「貴方達・・・。分かったわ、でも無理はしないでね」
「よし、行くぜ!」
真由と一緒にスパイラルの討伐に向かった。