電車に入って開いている席に座って次の街に着くのを待っていた。
「彼方、どこに行くのか楽しみだな!」
広夢は足を揺らしてはしゃいでいた。
「昌君、次の街のデパートで買い物をする予定だろう?」
裕一が昌に出かける目的を確認した。
「うん、そこに行く予定、だから彼方君も一緒に楽しもうね」
「うん」
「皆でお金を出し合ってさ、楽しもうぜ!」
広夢が笑顔で彼方の肩を抱いて言った。すると、電車内に不穏な気配が漂って来た。
「何だろう、この感じ・・・」
昌が辺りを見渡すと、デジモンを象った何かが現れた。
「え、何だこれ、デジモン?」
広夢はデジモンなのかと驚いていた。
「にしてはキラキラしてると言うか・・・」
裕一は水晶のように透明になっている形状になっていると言った。するとその結晶、スパイラルが襲い掛かって来た。
「わ、襲って来た!」
「昌、ここはデジモンの出番だぜ、テリアモン!」
広夢がテリアモンを出した。
「うん、行こう!彼方君、君も一緒に戦おう!」
昌が彼方に一緒に戦おうと言った。
「え、でも、僕、初めてで・・・」
「大丈夫、心で向き合えば戦ってくれるぜ!」
広夢がウィンクして彼方を後押しした。
「さあ、彼方君、一緒に戦おう」
裕一が一緒に戦おうと彼方に言った。
「わ、分かったよ、オタマモン!」
彼方はオタマモンをスマホから出した。
「彼方、どうした?」
「何か分からないけど、敵が出て来たんだ」
「そうか、じゃあ俺が倒してやるぜ!」
オタマモンはスパイラルと対峙した。
「昌、僕も頑張るよ」
「広夢、いい所を見せてあげるね!」
「主を阻む者は切るのみ!」
シャコモン、テリアモン、コテモンもスパイラルに向かっていった。
「ララバイバブル!」
オタマモンが必殺技を飛ばしてスパイラルを倒していった。
「ブラックパール!」
「プチツイスター!」
「ファイヤーメン!」
シャコモン、テリアモン、コテモンも必殺技を振るってスパイラルの群れを蹴散らしていった。
「いいぜ、テリアモン!」
「その調子だよ!」
広夢と昌達が応援していた。しかし、スパイラルは集合して巨大なデジモンの姿になった。それはムゲンドラモンを象った物だった。
「大きくなった!」
「けど、何とかなるさ、テリアモン!」
昌は驚いていたが、広夢はテリアモンを向かわせた。
「行くよー!」
「何者であろうと、切る!」
テリアモン、コテモン達は向かっていった。しかし、スパイラルの攻撃に吹っ飛ばされてしまった。
「オタマモン!」
「シャコモン、皆!」
彼方と昌達が駆け寄った。
「彼方、あいつ、強い・・・」
「広夢、あいつ強すぎるよ~」
オタマモンとテリアモン達が力なく起き上がった。
「あわわ、このままじゃ・・・」
「しかし、我等がいなければ、誰が主達を・・・!」
シャコモンは慌てていたが、コテモンは勇敢に立ち向かおうとした。その時だった。
「待て、動くな!」
そこへドルモンを連れた青年が現れた。
「お兄さん、誰?」
「俺達を助けに来てくれたのか?」
彼方と広夢は突然現れた青年に驚いていた。
「下がっていろ、こいつには手を出すな!」
「君達は安全な場所に隠れるんだ」
青年が下がるよう言って、ドルモンが隠れるよう進言した。
「え、でも僕達だって戦えるよ!」
「そうだぜ、俺達もテイマーなんだ!そいつぐらい簡単に・・・」
「いいから言う事を聞け!」
昌と広夢が戦えると言ったが青年は叫んで言った。
「皆、あの人の言う通りにしよう」
「お、おう、分かったよ・・・」
彼方の言う通りに広夢達は安全な場所に行った。
「いいか、俺がいいって言うまでここを動くな!」
「でも・・・」
「大丈夫、僕と拓己に任せて」
ドルモンが安心するように言うとスパイラルと対峙した。
「行くぞ、ドルモン!」
「うん、拓己!」
ドルモンは一気に究極体に進化した。それは剣を携えた侍と呼ぶに相応しい姿だった。
「すげえ・・・」
そのデジモンの勇姿と青年に広夢はときめいていた。
そしてスパイラルは倒されて彼方たちは目的の街に着いた。
「ふう、危なかったね」
「お兄さんがいなかったら、僕達じゃ大変だったよ」
彼方と昌が電車での出来事を思い出していた。
「お兄さん、ありがとな!」
広夢が拓己と言う青年に礼を言った。
「礼を言われるほどでもない」
「お兄さん、あれは何なんだ?デジモンみたいだけど?」
広夢が聞くと拓己は言った。
「スパイラル、とだけ言っておこう」
「スパイラル?」
「それって何ですか?」
広夢が首をかしげて裕一が何なのかを聞いた。
「お前達が知る必要はない」
「君達に言っておく。スパイラルには近づかない方がいい。関わらず、逃げるんだ」
ドルモンが関わらないように警告した。
「そんな、俺達だって戦えるんだぜ!」
「未熟なお前達に勝てる相手じゃない。こういうのは大人に任せておくべきだ」
「そう、これは僕と拓己に任せて、君達は遊んでいればいい」
「そう言う事だ、スパイラルには決して近寄るな。行くぞ、ドルモン」
拓己はそう警告してドルモンを連れて去っていった。
「ちぇ、何だよあのお兄さん。でも、カッコ良かったな・・・」
広夢は不貞腐れたながらも拓己とドルモンのカッコよさに見とれていた。
「まあ、目的の街に着いたんだし、少し公園で休んでいこうよ」
昌が気分を変えようと、彼方達を公園に誘った。