対魔忍の、淫闘禄 作:ごきまる
ゴルガンはゆっくりと近づき、あさつきの前に屈み込んだ。
巨大な手が、彼女の顎を掴み、顔を上に向かせる。
身長差は歴然としていた。あさつきはつま先立ちになり、それでも顔を仰け反らせなければ、彼の唇に届かない。
ゴルガンは背を屈め、あさつきの唇を奪った。
濃厚な口吸いだった。
存分に舌を絡み合わせながら、ゴルガンは大量の唾液をあさつきの口内へ流し込んでいく。
あさつきは喉を鳴らしながら嚥下しようとしたが、量があまりに多く、むせて咳き込んでしまった。
「全部飲まなくてよい。零しながら、飲め」
思いの外、穏やかな声だった。
そう言ってゴルガンは、再びあさつきの唇を深く重ねた。
× × ×
「はぁ……はぁ……ぅ」
口腔と舌を存分に責め抜かれ、あさつきは肩で息をしながら手の甲で口を拭った。
信じられない量の唾液だった。飲んだ分だけでも二リットルはあったのではなかろうか。
思わずゲップが出そうになるのを、あさつきは辛うじてこらえた。
口からこぼれた残りは、喉から胸、下腹へと流れ、彼女の肌をびしょびしょに濡らし、地面に水たまりを作っていた。
粘度が妙に薄い、水のような唾液。
それが、あさつきの肌に残っていた汗とゴブリンたちの体液を、洗い流していく。
「小鬼共はお前を満足はさせなかったが、随分と疲弊させていたようだ。もう息切れか」
ゴルガンの言葉に、あさつきは内心ムッとした。
──オークの体液には催淫効果があるだろうが。それを飲めばこうもなる。
言いそうになるのをグッとこらえる。
「次はしゃぶってもらいたいが……」
「問題ない。座れ」
「ふむ」
胡座をかいて座したゴルガンの前で、あさつきは膝をついた。
ちょうど、唾液の水たまりがある場所だった。
自分の腰を下ろすように狙って座ったに違いない、と思いながら、あさつきは膝を崩した。
足の付け根が水たまりに浸る。
女を淫らにするオークの唾液。しかも目の前の男は、仙術を修めた魔界武侠だ。
ほぼ無意識に、括約筋がキュッと締まり、あさつきの肛門が窄まった。
ゴルガンの巨根は、あさつきの眼前でどくりと脈打っていた。
小鬼のゴブリンのものとは比較にならない太さ。
濃緑の肉幹に浮き出た血管が熱を帯びてくねり、先端にいくにつれて緑の色素が薄まっている。
赤黒い亀頭の鈴口からは、すでに透明な先走りが糸を引いて垂れていた。
あさつきの瞳は、バイザーの下で熱く潤んでいる。
「……こんなの」
掠れた声が漏れる。
彼女は自ら右手を伸ばし、根元を握った。
指が完全に回らない。熱く、硬く、生き物のように脈打つ感触が掌に伝わる。
ゴルガンは牙を剥いて低く笑った。
巨大な手が、舌を突き出して舐め始めようとしていたあさつきの頭にのせられる。
「咥えてみろ」
「馬鹿な……顎を外しても入りきるモノでは──」
言いかけて、あさつきはぞっとした。
淫らな霞がかかっていた頭の中が、急に冷える。
(こ、こんなモノは私には入らない──ま、また裂けちゃう。口も、あそこも、アナルも──)
「大丈夫だ。おれは性交で女を裂くことはない」
(そういえば……ゴルガンの女……パワーレディは、毎夜この男に抱かれながらも、カオスアリーナの試合に連日出場している……)
そのことを思い出して、あさつきは抵抗を止めた。
むしろ、ゴルガンの言葉に下腹部が甘く疼いた。
彼女は顔を寄せ、先端に唇を押し当てる。
舌を伸ばし、先走りを舐め取ると、濃厚な雄の味が口内に広がった。
口唇が、舌が痺れる。
先走りはオークの体液の中でも、精汁の次に強い淫液だった。
「ん……く」
ゆっくりと、口を大きく開いて咥え込む。
とても入りきらないと思われた亀頭が、唇の輪の中をくぐった。
先端がやっと収まっただけで、顎が限界まで広がる。
それでもあさつきは、自ら頭を前後に動かし始めた。
唾液が糸を引き、巨根を濡らす。
ゴルガンは満足げに息を吐き、あさつきの頭を軽く抑えながら腰をゆっくりと動かした。
喉の奥まで押し込まれそうになるたびに、あさつきの喉が鳴る。
やがてゴルガンは、あさつきの頭を両手で掴み、グイッと自らの股間に引き寄せた。
「んんっ!?」
「深くまで。手は使うな……口と喉だけを使うのだ。大丈夫だ」
(な、何が大丈夫なものかッ──な!?)
絶対に入りきらないと思い、喉の入り口で亀頭の先端を締めようとしていたあさつきは、巨根がずるりと喉奥に入ってくる感覚にギョッとした。
不思議とあまり痛みは感じなかった。
それでも呼吸が阻害され、苦しいことに変わりはない。
あさつきは必死に受け入れた。
喉で締め付け、頭を強制的に動かされて、ズルズルと男根が唇側へ戻っていく瞬間に、鼻から苦しげな息を漏らし、空気を吸う。
そして、自ら深くまた呑み込んでいく。
涙が頬を伝った。涙と鼻水と唾液で、すでにあさつきの顔はべとべとだった。
処理のためだ、と自分に言い聞かせる。
だが、口内を埋め尽くす圧倒的な質量と熱が、彼女の理性を少しずつ溶かしていた。
「よし……まずは一発出す。本来なら胃に向かって直接流し込んでやるところだが、まあそれはせん。全部飲まなくともよいぞ。さっきと同じように零しながらでよい」
飲むこと前提の物言いに、あさつきは抗議することなく「ううん」と男根を咥えながらくぐもった声を漏らした。
射精が始まった。
どぷり、と口腔内で精液が溢れた。まるで放尿のような勢いと量だった。
だが、鼻の奥に突き抜けていく精液特有の生臭さとこってりとした粘りが、尿ではないことを物語っている。
(嗚呼……熱いッ……それに──)
灼けるように熱く、そして痺れをもたらすオーク武侠の精汁だった。
吞みながらも唇から勢いよく零れていく。
喉に、胸に、大量の精液が降りかかり、流れていく。
ゴク……ゴク……
嚥下する度に、その味と匂いであさつきはオーガズムに達した。
やがてゴルガンは、あさつきの口から巨根を引き抜いた。
糸を引く唾液と精液が、あさつきの唇と肉棒を僅かな間だけ繋いでいた。
ビチャリと、あさつきの口から塊のような精液が零れる。
「あぁ~……」
惚けた声を上げながら、あさつきは自らの乳房を揉みしだいた。
先に付着していたゴルガンの唾液と混ざり合っていく。
ゴブリン達に摘ままれ、しゃぶられ、舌で捏ねられてもあまり硬くならなかった乳首が、痛くなるほどにそそり立ち、尖っていた。
キュッと下腹の筋肉が締まる。もどかしげにあさつきは内股になって、両膝と両太腿を擦り合わせた。
子宮と室内に残っていたゴブリンの精液が押し出されるように、下腹と閉じた太腿の間に出来たくぼみに溜まって泡立った。
たまらなく淫らな光景だった。
それを見て、ゴルガンは自ら亀頭の傘の部分を握ろうとしていたことに気づいて、ニヤリと笑って、叩いた。
肉棒は縦に揺れて、ゴルガンの腹を打って元の位置に戻る。
「立てるかな? 対魔忍・志賀あさつき。そうか、なら立って壁に手をついて尻を突き出せい」
(つ、ついに)
あさつきは淫蕩な笑みで口角を上げ、命じられるままに、岩壁に手をついて腰を屈めた。
ゴルガンは彼女の後ろに回り、あさつきの腰をガッチリと掴んだ。
「っ」
腰が浮き、あさつきはわずかに息を飲んだ。
ゴブリンたちの精液にまみれた尻が、地下の湿った空気に晒される。
秘部も、淫靡な裏の蕾も、ヒクヒクと怪しげに蠢いている。
「まだ小鬼どもの汁が残っておるな……」
ゴルガンは親指であさつきの尻房を左右に割り広げた。
そして、熱い巨根の先端を、秘裂に押し当てる。
「入れるぞ」
直後に、腰が打ち付けられた。
「あッ……っあぁあっ!!」
あさつきの口から、悲鳴に近い声が迸る。
ゴブリンとは次元の違う太さが、一気に膣内を押し広げていく。
子宮口に届く手前で、すでに限界まで拡げられていた。
それでもゴルガンは容赦なく、根元まで沈めていく。
「はあっ、熱い……太い……っ」
あさつきの腕が震え、岩盤に爪が立つ。
ゴルガンは深く埋めたまま、ゆっくりと腰を引き、再び強く突き入れた。
肉がぶつかる音が、洞窟に響く。
「小鬼どもとは違うだろう。これが、武術と仙術を修めたオークの肉槍。魔界武侠の突き込みよ」
彼はあさつきの腰から両手を放した。
「んおああ!」
あさつきは岩壁に爪を立てて無意識によじ登ろうとした。
ゴルガンは勃起力だけであさつきの体を支えているのだ。
「憤破ッ」
ゴルガンは激しい抽挿を続行しながら、右手を口に入れて舐めた。大量の唾液が手を濡らす。
さらに、まるでローションのように、男根と陰唇の接合部に滴り落ちていく。
ズチュ! ズチュ!
その間にもピストンは続き、ゴルガンは唾液にまみれた指であさつきの肛門を撫でた。
「んいィ!!」
「ほう……さらに締まるか。あとで腹に溜まっている小鬼の精汁をすべてひり出してもらうからな」
「ひ、ひり出すだと?」
「どうした? このような盛り場に来るぐらいだ。事前に尻穴と腸の洗浄くらいしておろう。まあ、まずは体の表面を俺の精汁と涎で洗ってやる──」
「──ッッッッッ」
あさつきは短い悲鳴を漏らした。
全身の肌をゴルガンの手が這いまわった。
ゴルガン一人に侵されているにもかかわらず、同時に何人、何十人もの手によって愛撫されているかのようだった。
「な、なにッ、何なのこれ!!!」
「ふむ……見るがいい」
ゴルガンの男根が抜けていく感触があった。
ピチャっと肉穴が閉じる音がした。
「ククク、よい締まりだ」
たまらずあさつきは振り返った。
「う!?」
あさつきは驚愕した。
緑色の無数の手が自分の体を這い回っていたのだ。
「我が闘気と淫気で練り上げた『霊手』だ」
「き、貴様……こ、こんな」
「今でも全身の肌が疼くのだろう?」
「!?」
「肌だけではない。膣も口も……そして、喉から尻穴にかけても、まだ触手の感触が抜けきらない。そして、それを求める。それを打ち消すために激しい責めを求めて、ここに来ているのだ。違うか?」
すでに自ら進んでゴブリン達に輪姦されている姿を見られているのだ。
何も、言い返せなかった。
「ハァ、ハァ……あひぃ!」
「心と魂にまで刻まれた淫気は淫気によって打ち消すしかないのだ。案ずるな。俺との交合いが終わればその疼きは消え失せる――股が寂しかろう。犯しながら処置を続けるぞ」
ゴルガンの放った無数の霊手は、激しい愛撫をあさつきに与えながら、精液と涎を練り合わせて、あさつきの全身に塗りつけていく。
撫で、擦られ、揉まれ、時には爪を立てられ、抓られ──全身を責め抜かれて志賀あさつきは悶絶した。
「――して」
「んん?」
「殺してぇ!」
「ククク」
「死ぬ! 死ぬぅぅぅ!」
臭いと肌に与えられる刺激が、あさつきを異常に昂ぶらせていた。
フッと全身から霊手の感触が消えた。
「肌の処置は終わった。望み通りイキ死ぬような肉悦をくれてやろう」
「んおあ!!」
再びゴルガンに尻を奪われた。膣内が、肉棒でメリメリと広がる感触に悶えながら、あさつきは獣のような声をあげた。
突かれる度に、膣口まで亀頭が戻っていく度に、その動きに合わせてあさつきの秘肉が捲れ返って露出する度に、内側に戻っていく度に、あさつきは絶頂した。
今やゴルガンの精液と唾液が今や完全に混ざり合い、あさつきの裸体は香油を塗りたくったように照り輝いていた。
「アアッ、いく!!」
ゴブリンを相手にしていたときは一度も発しなかった言葉を、あっけなくあさつきは口から放った。
「他愛ない。まだ始まったばかりだぞ、志賀あさつきよ。少しは耐えてみせい。己の官能を御してみせよ」
「あっ、あっ──あああああダメェ! いくぅ!!!」
切羽詰まった声を発し、岩壁についていたあさつきの手がずり落ちていく。
上体を支えることができなくなってきているのだ。
ただでさえ勃起だけで下半身が浮いている状態である。
深く挿入した状態で、ゴルガンの腰の動きが止まった。
体重がかかり、反り返った亀頭が子宮口を抉り上げる。
激痛モノの所業だが、あさつきは口をパクパクさせて喘ぎ、感じていた。
「仕方のない奴。対魔忍には子宮口を閉じて妊娠を阻む技があると聞き及んでおるので見てみたかったのだが……無理そうだな。では……二発目の射精を膣と子宮で受けるがよい」
「あ……あああああああああっ!!!」
怒濤のような放精により、宙づりになって四つ手の人口淫魔クアドロスに侵されたときにも到達し得なかった奥深いアクメに達し、あさつきの肉体はガタガタと震えた。
膣肉があさつきの意思とは無関係に蠢き、ゴルガンの肉棒をさらに奥へ引きずり込もうと強烈に動いた。
「ほうっ、
そう言ってゴルガンは、親指の第一関節をあさつきの尻穴に潜り込ませた。
あさつきは声も出ない。
「だがもう一度、前でやっておくか」
意識がもうろうとする中、上半身を地面に突っ伏した体をひっくり返されながら、ゴルガンがそう言うのを聞いて、あさつきは自ら股を開くのだった。