※この作品はR-18です。

ヒロインは七罪 R-18   作:羽国

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基本R-18は性癖に従うだけです。TSものが大好きなんです。


恋してマイリトルシオリ① 導入

Side 士道(?)

 

 目覚ましが鳴る少し前に起きる。とても気持ちがいいことだ。

 身体が『十分寝たぞ』って言ってるようなものだからな。

 

 カーテンを開けると窓ガラスがぼんやりと俺の顔を映している。

 

 枝毛一つない艶々とした青い髪。瑞々しく張りのある肌。

 ぱっちりとした双眸。健康的な笑顔。

 

 とても可愛らしい女(・)の(・)子(・)だ。

 

「じゃねえよ!いつから俺は女になった!」

 

 現実が受け入れられなくてノリツッコミしちまったよ。

 なんだこれは⁉どうしてまた士織になってるんだ⁉

 

「また七罪だな。いつの間に」

 

 天央祭の前後。贋造魔女で女の子生活を強要されちまった。あのときも夜寝てる間に忍び込まれた。

 きっと今回もそうに違いない。

 

「起きた、士道?いや、士織」

 ドアをガチャリと開け、制服を着た白く長い髪の女の子が部屋に入る。

 

「折紙?どうして俺の家にいるんだ?」

 入ってきたのは同級生、そして封印した精霊でもある折紙だ。

 

 折紙は十香たちと違ってお隣さんじゃない。

 こんな朝早くに来るわけない——とは言い切れないな。だって折紙だし。

 

「身体に異常はない?」

「いや、俺女になってるんだけど」

 

「そこは問題じゃない」

「問題じゃない⁉」

 折紙は女の子になってしまった大事件をスルーして俺の身体をペタペタと触っていく。まるでラタトスクの健康診断みたいだ。

 

「あの、折紙さん?」

「おかしなところはない?身体が動かしにくいとか、どこかが痛むとか」

 

「それはないけど」

「ならよかった」

 

 折紙は一通り俺の身体を診た後うなずいた。流石に俺もここまでされたら察しがつく。

 

「なあ、折紙。俺が女の子になったことについて何か知ってるのか?」

 これだけ落ち着き払ってるんだ。むしろ元凶でもおかしくない。

 

「私たちは今『恋してマイリトルシドー外伝 恋してマイリトルシオリ』の中にいる」

「ええとなんだそりゃ?」

 それが何かはわからない。でも響きから嫌な予感しかしない。

 

「ラタトスクが作り上げたフルダイブ型恋愛シミュレーションゲーム。以前、士道はプレイしたと聞いている」

「確かに前そんなのをやらされたけど、俺別に女の子にされなかったぞ」

 

 精霊と会う前に訓練だって言って琴里にやらされた。

 そのときはギャルゲーのような何かだった。間違っても女にはされてない。

 

「今回は外伝作品。男性主人公が女性を攻略するゲームではない。女性主人公が女性を攻略するゲーム。

 そして、リアリティを追求するためプレイヤーの意識をゲーム内に送り込む方式を取っている」

 

「つまり?」

「プレイヤーは女の子の身体になってゲームをプレイする」

「なんだそりゃ⁉」

 

♦♦♦

 

Side 折紙

 

 時は遡る。私は望みを叶えるため家族に協力を求めた。

 家族とはすばらしい関係。困ったときは手を取り合い困難を乗り越える。

 

「士道さんを女の子にしたい?」

 今回頼るのは私の弟、愛。私に似て情報通で優秀な弟に尋ねた。

 

「お願いしたい」

「なんで?」

 愛は困惑した様子を見せる。どうやら順を追った説明が必要。

 

「順を追って説明する」

「うん、今のままだと何がしたいのか全くわからない」

 要求をするからには背景となる事情を理解することが重要。私はわかりやすく愛に説明をした。

 

「私は士道に性交渉を求めた。しかし、残念なことに断られてしまった」

「だろうね」

 

「理由を尋ねると士道はこう言った。『赤ちゃんができても責任が取れないから』と」

「士道さん逃げたな」

 

 愛はそう言うけど士道の心情も理解できる。

 士道は学生。子供を育てる資金力がないのは事実。

 私の稼ぎがあるけど、一方的な資金負担は士道に罪悪感を抱かせてしまう。

 

「コンドームもあると言ったけど、『穴が開いてるかもしれない』『妊娠を百パーセント回避できるわけじゃない』と」

「どんどん墓穴掘ってるな~」

 

「だから考えた。同性同士の性交渉ならば百パーセント妊娠することはないと」

「あっはっは、そっちに飛んでったか~。面白いこと考えるね。流石お姉ちゃん」

 愛は面白そうに手を叩いている。どうやら理解してくれた様子。

 

「私が男になることも考えたけれど、士道は男性を好きになる性的趣向はないと」

「だろうね」

 

「それに士道は士織として生活した経験がある。私が男になるよりも士道が女になる方が適切だと判断した」

「そうだね、その二択なら士道さんが女の子になった方が良いと思うよ。そ(・)の(・)前(・)提(・)な(・)ら(・)ね(・)」

 

「だから士道を一時的に女の子にして欲しい。何か案はない?」

「なるほど、なるほどね」

 愛は目元を覆って笑っている。何がこの子のツボを刺激したのか?

 

「ねえ、お姉ちゃん。どうしてその話を僕のところに持ってきたの?持ち込むなら七罪でしょ?」

 愛の言うことは最も。

 

 変身能力を持つ贋造魔女(ハニエル)が今回の目的に一番適している。同じ家に住んでいるのだし、要求するのは簡単。

 私もそれを真っ先にも思いついた。

 

「七罪には話をした。既に断られている」

「あ、そうなの?ねえ七罪、どうしてそんな面白い話断っちゃったの?」

 

 愛は笑いながら七罪の部屋をノックする。七罪は不機嫌そうな顔をして出てきた。

 

「なんでそんなわかりやすく面倒なことに協力しないといけないのよ?」

 七罪は話を聞いていたのか、そのまま話に乗る。断り文句は私に言ったものとほとんど同じ。

 

「えー、協力してあげようよ」

「なんか嫌だ。やるならあんたがやりなさいよ。天使を使うのは許さないけど」

 

「七罪も家族でしょ。お姉ちゃんの恋を進展させるためにちょこっと手を貸してもいいじゃん」

「あんたは面白がってるだけでしょ」

「ソンナコトナイヨ。ちゃんとお姉ちゃんの幸せを考えてるだけだって」

 

 七罪はなぜか強情。お義姉(ねえ)ちゃんの言うことを聞けないなんて。

 まったく、悪い義妹(いもうと)。愛はこんなに協力的な姿勢を見せているというのに。

 

「とにかく私は協力しないから」

 そのまま七罪は部屋に戻ってしまった。どうして協力してくれないのだろうか?

 

「仕方ない。七罪の力は借りずに考えようか」

「できそう?」

「う~ん、多分どうにかなるかな。ちょっと協力を依頼するから待っててよ」

 そういって愛は動き始めた。流石私の弟。とても頼りになる。

 

♦♦♦

 

Side 士織

 

「それでこんなゲームを作ったと?」

「その通り」

 

「それで、できたから俺が寝てる間にゲームの世界に連れ込んだのか?」

「努力した」

 

 頭が痛くなってきた。どこから突っ込んでいいのかわからない。

 とりあえず一つだけ言っておこう。

 

「ここはゲームの中なんだよな?ここですることは現実の身体に影響ないんだよな?」

「そう、何か気になることでも?」

「じゃあそもそも俺を女にしなくてもいいんじゃないか?」

 

 セック……そういうことをしても赤ちゃんができないようにしたい。それは百万歩譲って理解した。

 ゲームの中なら妊娠なんてしないんじゃないか?

 

 ……するかどうかは一旦置いておいて。

 

「それは開発の過程で議題に上がった」

「議題?」

 

 何を言っているんだ?なんで議論になってるんだ?

 

「二つの派閥に分かれて激論が交わされた」

「派閥?激論?」

 

 ラタトスクが作ってるゲームの話だよな?どこかのゲーム会社の話じゃないよな?

 

「女性同士の性交渉を扱ったコンセプトなのだからそれを貫き通すべきという百合派。

 士道と通常の性交渉をしたいという普通派。

 二つの派閥の争いは熾烈を極めた」

 

「絶対百合派に美九いるだろ。というか開発に大勢関わってないか?開発に精霊何人かいるだろ」

 なんでそんなことになってるんだよ。というかなんでそんなにノリノリなんだよ。

 

「ここで一つのアイディアが両者の争いを止めた。男にできるアイテムを導入すればいいと」

「どうしてそこで男にするアイテムなんだよ!」

 せめて基本を男にして女にするアイテムだろ。俺は男だぞ!

 

「とある実績を解放することで解禁される」

「条件付きかよ!」

 

「陰茎を生やすアイテムなら初期から購入可能」

「なんでだよ!」

 

「それは勿論、性交渉を円滑にするため。挿入できる方が——」

「聞いた俺が悪かった。そんな生々しい話聞きたくない」

 どうしてこんなゲーム作ったんだよ?愛は俺のこと嫌いなのか?

 

「はあはあ、なんで朝からこんなに疲れなきゃいけないんだよ」

 まだパジャマのままだぞ。よく見たら青のパジャマもピンク色の女の子らしいものに変わってるし。

 

「折紙、とにかく出て行ってくれないか?着替えたいから」

「不可能」

 折紙はそれだけ言って一歩も動こうとしない。

 

「どういうことだ?着替えたいから出て行ってほしいだけなんだけど」

「出られない」

 

「え?」

「この部屋は士織とヒロインが一緒に入ると一回絶頂するまで出られない。私もヒロインの一人。つまり、SEXするまでこの部屋から脱出不可能」

 折紙がドアを開けようとして見せる。でも開くどころかノブが回る気配すらない。

 俺もノブに手をかけるがガチャガチャというだけ。本当に閉じ込められちまったみたいだ。

 

「なんで俺の部屋がそんなことになってるんだよ⁉」

 ゲームの仕様にことごとく悪意を感じる。邪悪に笑う開発サイドの顔が簡単に浮かぶ。

 

「というか折紙、それがわかっててこの部屋に入ったのか?」

「……仕方のないことだった。説明するには誰かが犠牲になるしかなかった」

 やむを得ず見たいなこと言ってるけど、俺が部屋から出るまで待ってたらよかったんじゃないか?折紙、俺が起きたのとほぼ同時に部屋へ入ってたぞ。

 

「ログアウトできないのか?」

「ショップで専用アイテムを購入するしかない。そしてこの部屋から出ない限り、ショップに行くのは不可能」

「嘘だろ……」

 詰んでる。完全に八方塞がりだ。

 

「大丈夫、サポートも充実している。ローション、ピンクローター、電動マッサージ機など」

「……折紙、それどこから出したんだ?」

 折紙の手には今言ったグッズが握られている。さっきまでそんなもの持ってなかったけど。

 

「こうして指を縦にフリックするとメニューが出てくる。持ち物欄からいつでも取り出し可能」

「無駄に便利だな」

 

 スマホみたいに空中で指を滑らせると本当にアイコンが出てきた。他にもステータスやポイントの欄もある。

 未来のゲームみたいだ。こんなジャンルじゃなかったらワクワクしていたと思う。

 

 でも、出てきたのがアダルトグッズじゃ……。とても複雑な気分だ。

 

「選択肢はない。今すぐに性交渉を、セックスをすべき」

「いや、あのぉ、折紙さん?」

 心なしか折紙の目がいきいきしている。

 

「折紙はいいのか?相手が女の子でも?」

「問題ない。相手が士織ならば」

 折紙は力強く宣言した。一瞬のためらいもなかった。

 

「士織は嫌?」

「嫌ってわけじゃないけど……」

 

「ならば嬉しい」

「っ!」

 

 折紙はにこりと微笑んだ。その顔を見ていると頬が熱くなる。

 昔に比べて表情が豊かになった。ふとした笑顔に胸がどきりとさせられる。

 

「安心して。私がリードする」

「折紙……」

 折紙はゆっくりとベッドに押し倒しじっくりと目を合わせる。なんだか手の力が抜けてしまった。

 

「女の子の快楽、教えてあげる」

「ひゃぅっ!」

 折紙はゆっくりと唇を近づける。以前よりねっとりしていてとても熱かった。




完全に導入だけです。続きは気分と時間次第。

感想もらえたらやる気はものすごく上がります。
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