忌み子のわたし、精霊に愛されてました。知らなかったの!見えないんだもん! 作:さとう_2701
「フェリ、あーん」
フォークで突き出されたムニエルを口にする。
冷めてしまったけど、外側はかりっと、内側はふんわりとしていて、塩っぱさも絶妙。美味しい。
けど、やっぱり食べさせてもらうのは恥ずかしい。
「ラウ、自分で食べたい」
「やだ。それなら、それ止めて」
ラウが私の膝の上に視線をやる。
「ぅん・・・それはもう少し。さっき寝たばかりだし」
私たちは室内に併設されたソファに腰掛けている。
私の膝を枕にシェラロッテがぐっすりと眠っていて、せっかくの夕飯を食べられなくなってしまったので、ラウが切り分けて持ってきてくれている。
「ほんとに寝てるの?」
「そうでしょ?」
私のお腹に顔を密着する形で寝入ってるから、顔は見えないけど、艶やかな黒髪を撫でても身動きもしない。
「なんでその姿勢なの!? 不埒すぎない? もっと遠慮して反対側向きなさいよ」
「寝てる人にそんなこと言っても・・・」
「わたしにもあとでして!」
「こんなことでいいなら、いくらでもしてあげる」
微笑ましくて、笑って告げたところに、毛布を手にした給仕が入室してきた。
「ああ、ありがとう」
イルヴァングさんが受け取って、シェラロッテに掛けてくれる。
「効果は抜群のようだね」
イルヴァングさんの喜色にラウが冷めた声を返した。
「当然でしょ。シェラロッテはハイエヴァーで生まれ育った。フェリの恵みに包まれてるあの町では、その恩恵に適合しやすい体になる。ほかの愛し子と合わないのは当然よ」
「なるほど。そういうことなのだね」
ふぅむ、とイルヴァングさんは顎を一撫ですると、胡散臭い笑みを浮かべた。
「二人ともどうだろう? 王都に来る気はないかな? もちろん対価は支払うし、住居も用意する。そのほか何か要件があれば聞こう」
王都か・・・。考えたこともなかったわね。
確かに今はバンドラガル近辺は顔を出し難いし、買い物しづらい。
ラウはどうだろう?
「わたしはどこでも構わないわ。シェラロッテと接触するのは気に食わないけど、フェリがそれを許すなら我慢する」
「ありがとう。フォーレは? 付いてくる?」
「わん!!」
足下にいたフォーレが元気よく返事をすると、イルヴァングさんがびっくりして椅子を蹴り倒した。
「ええ? 普通の犬ではないと思っていたが、精霊術士なのか!?」
「何で分かったの?」
ラウに聞くと肩をすくめた。
「風精使ってしゃべるから。イルヴァングさんも術士だもの」
「ああ、そうなの?」
すごい優男風だから、戦場には立たない事務方上がりの人なんだと思ってた。
「私もフォーレとお話ししたいのに。みんないいなぁ」
フォーレが足下にスリスリしてくる。
かわいいなぁ。
「フェリが望むなら、そうなるわよ? なんたってフェリは愛し子なんだから。フェリが望んでフォーレが望めば、話せるようになるわ」
「そうなの?」
「でも血が必要だからね。まだだめ。まだバンドラガルの傷も癒えてないでしょ」
「契約もしてないのか!?」
イルヴァングさんがまたびっくりしてる。
「契約ってなんですか?」
「ああ、いや。済まない。何でもないんだ。・・・・・・なるほど」
今度は一人で納得してる。
別に無理に聞き出したいことでもないし、気にしない。
「フォーレとお話しできるの楽しみね」
「そうね。わかってるわね、フォーレ?」
びくっとフォーレの毛が逆立った。
またラウが威圧してる。
「やめて。いじめないで」
「いじめてないわよ。身の程はわかってるよね? て確認してるだけ」
「もうっ!」
「王都に行くことはやぶさかではありません。この土地と決めて活動してるわけではありませんので。ただ、今拠点にしている場所の片付けなどもあるので、急には無理です。来月下旬とかでいいですか?」
「もちろんだとも!ありがとう!来月下旬となると少し日数があるから、明日いっぱいシェラの対応をお願いできないだろうか?」
え!!とラウが大声を上げたけれど、それくらいなら、まあ。
「大丈夫です。明日はどこで待ち合わせにしますか?」
「町の庁舎の前はどうだろう? 変な銅像が建ってる」
「分かりました。朝ご飯の後伺います」
「ありがとう!」
こうして、この日はソファにシェラを寝かせたまま高級料理店を後にした。
「はい。フェリ、ここきて」
ベッドに座って太ももの上をポンポンする。
周囲には結界貼ったし、部屋の隅の与えた毛布の上でフォーレは丸くなってるはず。
フェリがフォーレやムームに見られるの嫌っていうから、キスするときは結界を張るの。
わたしもフェリの可愛い顔見られるの嫌だしね♡
寝間着に着替えたフェリがおずおずと太ももに乗ってきた。
「三倍だからね」
楽しみすぎる。フェリの背に手を回すと、びくっと体が震えた。
ん? 緊張してる?
「フェリ?」
太ももに乗り上げたフェリは少し視線が高い。何か言いたそうにしてる。
そんなときは無理に進めず、話を聞いてあげる。
「どうしたの?」
「ん、とね」
「うん」
「今日は、マット敷かないのかしら?」
マットは私の結界で作るベッド代わりの代物。
「今日は宿屋でちゃんとしたベッドだし不要かなって思ったんだけど」
フェリががーん、て顔してる。ふふ。可愛い。私の結界ベッドが好きかぁ。もうすこしつついてみよう。
「どうして? たまにはいいでしょ?」
「ん・・・それは、そう・・・・・・。うん」
「じゃあ、いいよね。三倍ね」
目に見えてフェリがうろたえた。
「う、やっぱり、うぅぅ」
「どうしたの? 言いたいことがあるなら言って?」
やさしく、やさしく尋ねる。
頬を撫でると、ようやく決心したようで目を合わせてきた。
「・・・・・・ん。・・・・・・笑わない?」
「もちろん。フェリの思ってること何でも知りたいから。教えて?」
おずおずと私の腕をつかんで、とつとつと話し出した。
「・・・あのね、最近ね・・・・・・うぅ」
真っ赤になって可愛い。
「うん」
「・・・・・・自分では気をつけているつもりなんだけれど、・・・・・・・・・・・もらしちゃうの」
「うん?」
語尾が小さくてよく聞こえなかったわ。
「何ですって? もう一回言ってくれる?」
頬を少し膨らませ、視線も下げてしまった。とっても言い辛そう。
「お顔見てたら言い辛いかな。ぎゅっとしてよっか。顔見えないけど、安心するでしょ?」
「ん」
フェリが抱きついてきた。首筋に顔を埋めて匂いを嗅ぐ。花のようないい匂いがする。
「あのね、最近ね、キスしてると、・・・おしっこ漏れちゃうの。出ないように気をつけてるつもりなのに」
ぎゅ~っと腕の力が強まって、恥ずかしがってるのがより分かる。
「だからね、宿屋のベッドだと濡らしてしまうでしょう? 申し訳ないからラウの結界ベッドがいいの。大人になるって言うのに恥ずかしい。でもおねしょってほどびちゃびちゃじゃないんだけど・・・」
道理で最近キスの時上の空だと思ったのよね。
漏らさないように気をつけようって思いながらしてたの? 可愛すぎる。
私もぎゅーと抱き返した。
「教えてくれてありがとう。フェリが敷いてほしいなら、結界ベッド作るし、経血の時に履くショーツ作ってもいいよ。どっちにする?」
「結界ショーツがいい。ふつうのショーツのままだと朝濡れてて落ち込むの。でも、でも!でも、このまんまじゃ駄目だよね? どうして漏らしちゃうんだろう? 体変になったのかしら?」
ああっ!もう!ごめんなさい。フェリ。顔が笑んでしまう。
でもぎゅっとしてるから、顔が見られずに済んで良かった。
「それねおしっこじゃないよ」
「ええっ!!!?」
びっくりしたフェリが抱擁を解いて顔を合わせてきた。
あ、にやにやしてるの見られちゃった。
「笑ってるじゃない! 漏らしてるんじゃないならどうして濡れてるの?」
「フェリがきもちいいって思うと濡れるんだよ。大人になるとそうなるの」
ぼん、と音を立ててフェリの顔がさらに真っ赤に染まった。
「きもちいって思ってくれてて嬉しいな。今日はいつもの三倍だからね。寝る時間あるかなぁ? ほら早く始めないとね」
「ラウのばか。えっち」
「否定しません。ほら、ショーツも履き替えさせてあげる」
「自分でできるから!」
結界で作ったばかりのショーツをひったくられた。
履かせられなくてもいいもん。
フェリが恥ずかしがりながら、ショーツを交換してるシーンを見てるだけで眼福。
「ガン見しないで」
「それは無理よ。フェリ、今度こそおいで。キスしよ」
ショーツを履き替えたフェリがまた太ももの上に乗ってきた。
どんな姿勢のキスも好きだけど、対面座位も大好き♡
キスはすぐに深いものになって、わたしの舌の動きに応えようとフェリが必死に返してくれる。
前まで服の裾を掴むのが精一杯だったのに、首に腕を巻き付けて、私と深くつながろうとしてくれるようになった。
対面座位のいいところは、フェリの体のほぼ全面を触れること。ベッドに横になるとベッドに接してる面は触れないからね。
寝間着の裾から手を入れ、胸はまだ許しがでてないので、抱きしめた背骨から一本一本なぞる。
「んっ・・ふっ・・」
くすぐったがっていたフェリから官能の声が上がる。
「いっぱい濡れてくれたら嬉しいな。それだけ気持ちよくなってくれてるって事だからね。すごく嬉しいよ。いっぱい気持ちよくなろうね」
「んんっ!!」
怒気をはらんで言い返してきそうだったので、キスで塞ぐ。
背骨から脇腹に進み、腰骨をこりこりといじる。
「ふぅんっ!」
フェリの性感帯の一つで背が跳ねた。
「ぁんぅぅぅ・・」
以前は触るたびにくすぐったいから止めて、と言われたんだけど、無視して続けてたら言われなくなっちゃった。
代わりに可愛い声を聞かせてくれるようになった。
ねっとりと上顎のくぼみを責め、こりこりこりこりと続けていると、結界ショーツがじんわりと濡れてきた。自分の結界だとフェリの感度がわかるから、こっちも興奮してくるわね。
「フェリ可愛い。大好き。好き。フェリ」
キスも浅いものから深いものまで、波の満ち引きのように続けていく。
腰骨からようやく手を離して、浅いショーツの上の部分、下腹をなぞるようにゆっっくりと撫でていく。そのままお尻をもむけど、フェリはまだここはいまいちなのよね。少し揉み込んだら、内ももへと手を伸ばす。
とたんにフェリの背が震えた。
内もものショーツに入り込むかどうかの際どい所を親指でもむ。おまた♡が擦れ合うようにわざと。すぐにくちゃくちゃと水音が洩れてきた。
「やっ!やらっ!」
「大丈夫。恥ずかしくない。嬉しいからもっと聞かせて」
「ラウのばか! へんたぃ~!」
「フェリ、ちゃんとキスして」
両手は内股をもむので忙しいから、フェリの顔を押さえることができないし。もっと腕があったらがんじがらめにするのにね。
少し不機嫌にしながらもフェリが顔を寄せてくれる。
フェリの舌を吸い出し、甘噛みしながら内股をこね合わせていく。
愛液が親指を濡らす。
「いっぱい濡れてきたね♡ わたしの指も濡れちゃった♡」
「いっ・・・・いわなぁっ!!・・んぅ!!」
水音がわざと立つようにくちゃくちゃと結界内に反響させる。
自分が感じてるって触覚だけじゃなくて、耳からも犯されて欲しい。
「やっ!あっあぁぁ!ラウ!それダメっ! ダメぇ!」
「何がダメ? イクときイクって言って?」
はぁっはぁっと薄いからだを喘がせて、フェリがぴんと仰のいた。
「はあんっ!」
じわ~とショーツに広がる愛液に今すぐ直接舐めたい衝動に駆られるけど・・・指でがまん♡
フェリに見せつける。
「見て♡ こんなに濡れちゃったね」
白い透明な愛液を見せつけるようにねっとりと舐めとる。
「汚いからやめて!」
「汚くないよ。フェリだったら全身舐められるもの。それにイクとき、イクって言ってくれなかったから、もう一回ね?」
「そんな、言われてもムリ・・・・」
涙目になったフェリも可愛い。
「横になりたい」
「そうね。そろそろそうしましょ」
くったりと力の出ないフェリをベッドに横たえて、もっと深く口を割った。
今夜は三倍だものね。まだまだお楽しみの時間ある!